昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ

昭和30年代の真空管ラジオを紹介。
アンティークなラジオを中心とした、自由でお洒落な、なんちゃってワールド♪

ゼニス(Zenith) A513-R 修復レポート

2007-07-27 | アメリカ製真空管ラジオ
 今回は、先輩&友人である“音響の匠”氏が入手されたZENITH社製mt管ラジオ、ZENITH RADIO MODEL A513-R と氏ご自身の手による修復工程を突撃レポートします。
 商業放送とともに発達したアメリカ製ラジオは、'40~’50年代にかけて有名なインダストリアルデザイナーを迎え、ミッドセンチュリーを代表する多くの斬新な優れたデザインの真空管ラジオを発表した。オークションに出品されるZENITH(ゼニス)、CROSLEY(クロスレイ)、PHILCO(フィリコ)、STRONBERG-CARLSON(ストロンバーグカールソン)などのアメリカ製ラジオは、日本製ラジオにはない魅力的な造形美を持つ反面、日本国内には流通していないGT管やメタル管が使用されていることも多く、 修復・レストアするには難易度が高い。
        
 このA513-R、オークションでは代行業者を通じて出品されていた方からは次のようなコメントが掲載されていた。

 ☆☆レトロ感抜群!! 50's ロカビリービンテージ !! 【ゼニス(ZENITH)ラジオ】(USA)☆☆  
  ・ラジオ動作確認済み、ちゃんと聞こえます♪ 
  ・天板の一部に5cm程のヒビがあり、補修が見られます。
  ・コードの付け根部分に接着剤のようなものが付着していますが、問題ありません。
  ・サイズ:約260mm×145mm×180mm。 重さ:約1,970g シリアルナンバー付き。
 ☆お部屋に飾られても良し♪ レア品のため、コレクションにも最適ですね~☆。

 ベークライト製のキャビネット(約260mm×145mm×180mm)中央に位置する金メッキモールで装飾された大型スピーカーグリルと、その中央に輝くZENITHのエンブレムがお洒落です。詳細な状況説明にも好感が持てます。
そして・・・・
  『ラジオ動作確認済み、ちゃんと聞こえます♪』  
のコメント・・・ ちゃんと聞こえるんだ~♪ 
 確かにこのラジオ、50's ロカビリーを聞くには、いい雰囲気のデザインです。
        

  メーカー:ZENITH RADIO Co. (Chicago) Model A513-R

  サイズ : 高さ(約18cm)×幅(約26cm)×奥行き(約14.5cm)

  受信周波数 : 中波 530KC~1650KC

  使用真空管 :12BE6(周波数変換)、12BD6(中間周波数増幅)、12AT6(検波&低周波増幅)、50C5(電力増幅)、35W4(整流)

  電 源 : AC 115V/60Hz

【“音響の匠”氏のA513修復レポート】 
 落札後、届いた段ボールを開梱し、まず外観からチェックを開始しました。キャビネットは綺麗に磨いてあり、アンティークの飾り物にはいいかもしれない。大きな傷、エンブレムや装飾部品等の欠損は見られません。
ただ何となく嫌な予感がします(・・・経験上、嫌な予感は何故か当たってしまうのです)。
        
 裏蓋の電源コードの接続部を接着剤で固めてあります。交換するにも一体形成電源コードの根元部分のため困りました・・・。とりあえず結束バンドで負荷のかからない状態に処置しておきます。
        
 アメリカ製ラジオは裏蓋を外すと電源コードが抜けるUL規格準拠の安全構造となっており、バーアンテナの代わりにループアンテナを貼り付けたタイプが多いようです。
        
 裏蓋を外して見ると中も掃除をしてあり綺麗ですが、真空管がゼニス製は1本しかなく、他の真空管もバラバラ・・・平滑コンデンサーも改造されている。電源を入れると悪い予感は的中、数百メ-トルしか離れていないkWの放送局がボリューム最大にして、かろうじて聞こえるだけです。これだと100円ショップのラジオの方が断然いい (;´д` )トホホ
 まずは昔の修理方法?(笑) キャビネットを叩いてショックを与えてみると音が出なくなり、チューニングダイヤルを回すとまた復活・・・        
          
 ツマミ、シャシーの留めネジを外し、基板を取り出して絶句!! 
今までオークションに出品されたラジオを何台か見ましたが、こんなに酷いラジオはありませんでした。自然故障だと此処まではならないのでは?!
ベーク板のプリントパターンは何箇所も剥離、出力管付近は焼損の為か真っ黒!
真空管ソケットも同様に真っ黒!! 
調整用のビス等は全て回してあるし、先が思いやられそうです。
        
基板上のコンデンサーも4個程交換されているので、オリジナルの配線図が見たかったのですが、インターネット検索では見つかりません。そんなに変わった回路ではないので、本体基板のパターを辿れば、何とかなるでしょう・・・。
いったん基板を取外し、スピーカ、電源等接続してみました。
ほんの少し振動を与えたり、基板を曲げると音が出なくなります。どこかの半田不良かと思い、よく点検すると、いたる所でパターンの剥離やクラックが発生しています。また半田付けも怪しいところだらけです。 
        
 外国製ラジオは真空管を代用するのか、フューズが付いていません。修理箇所が複合しているようなので、修理に掛かる前に、ショート等の危険回避の為、直ぐに溶断するよう0.5Aの簡易フューズを100Vラインのパターンに追加しておきます。
        
 50年以上も経過しているためか、ベークライトの基板は部品の重みで持っただけで変形する代物です。
電源のON/OFFを繰り返してみると突然スピーカーからハム音が発生したため、急いで電源を切り、しばらくして再度をONにすると今度は正常に戻ります。テスターで出力管の電圧を点検するとB電圧が通常の半分位しかありません。
基板を裏にしていたので真空管は見えなかったのですが、50C5と12AV6のヒーターは、ほんの少ししか点灯していません。その代わりに35W4が異様に明るく点灯するので、国産の35W4に交換して電源入れてみました。最初はすべての真空管のヒーターが同じ明るさで点灯しますが、途中から35W4のみが異様に明るくなり、パチッと音がして35W4はあえなく昇天。
(´Д`)トホホ

 オリジナルの整流管に差し替えて、基板を点検していくうちに50C5のヒーターパターンの3番ピンと7番ピンのB電源パターンに、髪の毛より細い線材が、基板の曲がり具合で微妙にタッチしています。これが真空管破損またハム音の原因でした。
        
 振動で鳴ったり鳴らなかったりの症状は、基板を触っても、ケースに仮収納しても改善されません。 ん~ どうしたんだろう・・・
基板ばかりに気を取られていましたが、なんと原因は出力トランスの二次側の接触不良と分かりました。
内部から銅線が出ているタイプなので交換しかないようです。
たまたま手持ちのジャンクが無いため、“なんちゃって修理人”の店長さん(笑)に 東芝かなりやのジャンクから外した出力トランスを頂き、交換することにしました。
        
 ベーク板なので穴を開けネジ止めすれば、簡単に済むとタカをくくっていましたが、穴の位置には電源ラインが走っているため断念。
それならば、取付部の金具を切ってオリジナルと同じ形に細工をして、取付けと配線行って完了。
『我ながら、してやったり!』と思いきや、一難去ってまたもや.........災難が(T_T)
        
 なんと交換前にオリジナルの物と高さ等は同じだったことを確認して交換したつもりですが、ケースに入れようと思っても入りません。
よく見るとトランスの上部に配線タップがある為、これがスピーカーのマグネット部に当たり入りません。高電圧がかかっているので、無理は禁物です。
さてさて弱りました・・・そこはアマチュア精神を発揮。
立てて入らないのなら、写真のように横にすればと接着剤とタイルアップで無理やり取り付けました。これでバッチリ!?  
       
 ひとまず、低周波回路と電源回路の修復は終了し、次は高周波、中間周波回路の調整修理にとりかかります。
調整用のネジ等を回した形跡があり、調整ネジはこれ以上回したら外れる位の位置まで緩めてあります。
シグナルジェネレータ等の測定器を用いてIFT(中間周波数トランス)の455kHzの調整を行いました。また1500kHzより上の周波数は入感しなかったので、トラッキング調整も必要です。
        
 発売当時?のスペックまで調整値を追っかけて、昼間でも県外の放送局まで受信できるようになりました。夜間は東京、大阪など大都市圏の放送が協力に入感します。基盤をキャビネットに入れて、これでやっとOLDIESが流れて来るのを待つだけです♪ と言いたいところだが、これで万事OKと言う訳にはいきませんでした。(T_T)
修理完了したラジオをいい気持ちで聴いていると、長時間経過するうちに突然感度が落ちます。
この症状はほんの一瞬なので、聴くのには問題はないのですが、今迄散々手こずったラジオなので・・・・最後まで付き合うことにします。
またもや、ケースから取り出し考えられそうな場所を点検しましたが、この患者・ゼニス君は、医者の前では症状を再発しません。
「鳴くまで待とう」の心境、もうこうなったら辛抱比べです!いくら好きなヴィンテージラジオでも非常に疲れます。不燃物の日に出せば気は楽になるのですが・・・(苦笑)
        
 2~3日後にやっと症状が再現され、中間周波トランスが原因だと判明しました。デジタルテスターをトランスの2次側に当てていると、ほんの一瞬ですが電圧が数ボルト落ちて直ぐに復帰します。コイルの半田付け不良でしたので、半田手直しを即実行。分かれば簡単なのですが、これには疲労困憊でした。
後は、基板の半田屑フラッグを丁寧に全て取り除きプリントパターンを半田補修。
悪くなっているパターンを直接線材で結び内部はすべて完了です♪
        
 裏蓋の100V電源コードに負荷がかかりショートしないよう、結束バンドで細工を施し、レストアはやっと終了です。  気分爽快♪  V(^-°)
このラジオは現在、駄々をこねずに快調に働いています。
        
 最後に、技術屋さんやラジオ愛好家からみた『鳴ります』と、そうでない人からみた『鳴ります』では見解に大きな差があるように思えてなりません。技術屋さんや愛好家の言うところの『動作品』 『鳴ります』とは当然発売当時に近いスペックに達しているとみてしまいます。
        
 誰とはいいませんが、『鳴ります』とのコメントを信じ落札したラジオからハム音しか出なくて、出品者にその旨を伝えたところ、「ちゃんと鳴ってます!ハム音が出ているでしょう!!」と返答された話には驚きました。(今では笑い話ですが・・・ね、店長さん!)
        

 以上、音響の匠氏のゼニスA513修復レポートでした。 

 実際に修復されたゼニスA513を見せていただきました。
大型楕円スピーカーから大音量で流れるコニー・フランシスの躍動感ある歌声を期待していたのですが、スピーカー自体の効率が低下してしまっており、『割れるような大音量』になりません。テスト用の10cm径スピーカーでは、十二分な音量を得られるのですが・・・しかし、まぁ普通にラジオ番組を聴くのには十分な音量&音質です。伸びやかな音を聴いていると、国産真空管ラジオとは一味違う「何か」を感じさせてくれます。
        
 大音量で'50s アメリカン・ポップスを聴くより、日曜日の22:00からAFN(American Forces Network-米軍放送)810kHzにダイヤルをあわせ、『Oldies Radio』をゆったりした気持ちで聴きたくなってくる雰囲気のラジオだ。
日曜の深夜、このラジオからシェリー・フェブレーの歌う「ジョニー・エンジェル」が流れてくると、切なくなって誰かの声を聞きたくて電話をかけてしまう・・・
そんなシーンを思い浮かべてしまう『男のロマン』を感じさせるラジオである。

新ユニット yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o 鮮烈デビュー?!

2007-07-23 | 昭和三丁目の真空管ラジオ

このたび当ブログでもお馴染みのギターリストUZさんが、琴奏者yuukoさんと新ユニット yuuko & UZ を結成、CDリリースとライブ活動に向けて始動されました。
ギターリストであると同時にラジオタ仲間@トランジスタ・ラジオ担当でもあるUZさん とyuukoさんを、アタクシ店長 ラジオタ仲間@真空管ラジオ担当も広報スタッフとしてサポートしてまいります。

        
          【個人情報保護のため?写真を一部加工しています】A^-^;

         ハイブリッド・プログレッシブ・フュージョン
  箏とギターのコラボレーション & フュージョンで 奏でる壮大な和のメロディ


をコンセプトにした新ユニットのMIDI打込みサンプルCDを聴きながら、台風の過ぎ去った雲の切れ間から日ざしの差込む海岸線を走ってみた。

それはまさに箏とギターの奏でる『和魂洋才』・・・新しいフュージョンの世界が、台風一過の青空と溶けあうように広がっていた。

新ユニット のブログ 「yuuko & UZ で ダブルユー o(≧∇≦)o 」 をぜひご覧下さい。
 http://blog.goo.ne.jp/yuuko-uz

  素敵なお二人の素顔が見れるかも?!・・・ですよ♪

東京芝浦電気(TOSHIBA)  かなりやKS 5YC-491

2007-07-14 | 東芝 かなりやシリーズ

 
        
 「フロントパネルとキャビネットは、ネジ止めではなく熱溶着されちるため、取外して磨けないのは不満が残る。(←店長、やり過ぎ!)」
と愚痴を洩らしていたところ、このカフェにお立ち寄りいただく I様から次のようなメールをいただいた。
『ところで フロントパネルですが裏から大きめのマイナスドライバーを当てて 木槌で軽く順番に叩くと以外と簡単に外れます。最初はチョットこわいですが、まだ失敗した事はありません。いちどジャンクでためしてみてはどうでしょうか。。』
実は、この Iさんのご出品されている かなりやをボクが落札し、あまりに素晴らしいレストアを施されていた出来ばえに感動し、感想をお送りしたところ、Iさんも当カフェをお読みいただいていることが分かり、お互いにビックリしたという経緯がある。さっそく教えていただいた方法を試みたところ、見事にフロントパネルを取外すことができた♪ Iさん、本当にありがとうございます。
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 東芝かなりやシリーズの生産ピークである昭和35~36年(1960~61年)には、同一シャーシと回路を流用し、キャビネットだけを変えて機種名を変更するという販売戦術が用いられた。昭和35年発売の かなりやKSと かなりやLS、翌年発売のかなりやOS、かなりやQなどがそれにあたり、今回は貴重な「箱入り」の かなりやKSをご紹介する。
          
 機能的な差のない真空管ラジオの世界でも、生産・開発コストを抑えた大量生産方式が採用され、中身は同じでもキャビネットの形状やカラーリングの種類を増やすことで、消費者の購買意欲を刺激するには十分な時代だったのではないかと思われる。
先に述べた4機種はいずれも複数のカラーキャビネットがラインアップされるとともに、経済性(低価格)を謳い、高度経済成長の中で新たな都市文化の担い手となった若年労働層、学生、主婦などの個人所有をターゲットとしていることがうかがえる。
           
 入手した かなりやKSは、貴重な『箱入り』である。このキレイに保存されていた元箱に、当時 かなりやKSを購入された方の“思い”が偲ばれる。
昭和30年代の高度経済成長期、地方の学校を卒業後上京し、昼間は働きながら夜間高校に通い、コツコツと貯めた給料で購入された大切なラジオだったのかもしれない。
          

 かなりやKSのキャビネットは、正面から見ると逆台形に緩やかなラウンドを加えたフォルムであり、ホワイト塗装された前面を透明プラスチック素材のフロントパネルで覆った、従来の かなりやシリーズには見られないデザインである。周波数表示インジケーター部分のカバー、右下に並ぶ3つのつまみの装飾をゴールドであしらい、キャビネットとのコンビネーションも洒落ている。また左上に取付けられた七宝焼きの「Toshiba」エンブレムが、低価格の大量生産品でありながらも、ラジオ自体はまだまだ安価とは言えない耐久消費財であったことを物語っているように思え、興味深い。
          
 オークションでも「元箱入り 真空管ラジオ」は、整備済みであれば数万円というかなりの高値で取引されているが、出品期間が短く かなりやコレクターの方々の目に触れなかったせいか、何と!いつもの予算内で落札できた。

 メーカー:東京芝浦電気(TOSHIBA) かなりやKS 5YC-491

 サイズ : 高さ(約13cm)×幅(約30cm)×奥行き(約11.5cm)

 受信周波数 : 中波 530KC~1605KC/短波 3.9MC~12MC

 使用真空管 :12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)

 宅急便で届いた かなりやKSは、元箱もしっかりしており、キャビネットの損傷、ツマミやエンブレム等の欠損や酷いダメージは見られない。ただ何十年も放置されていたのだろう・・・フロントの透明パネルとキャビネットの間にはたくさんの埃が堆積し、写真では分かりにくいが汚れも酷い。
          
 裏蓋を取外すと、清掃された様子はなく、キャビネット底部やシャーシ上の真空管やIFT、バリコンには埃が大量に堆積しており、この46年間放置されていた かなりやKSの姿に、いわゆる“団塊の世代”と呼ばれる人々が過ごした青春と現在の姿が交錯し、また逆に今、毎日山のような仕事を抱え込んで将来が見えない自分の姿も絡み、いろいろと考えてしまう。
          
 ツマミを抜き、イヤホン端子の止めネジ、シャーシ、スピーカーを順次取り外し、シャーシ内の点検を行なう準備に取りかかった。しかしまぁ、いつものことながら、キャビネットの中はすごい埃と汚れだ。
          
 シャーシーと内部の埃はOAクリーナーで吹き飛ばし、真空管を抜いて平筆を使って丹念に清掃しながら、目視点検を行なった。このくらいキレイになれば気持ちいい。また部屋の中での作業も苦にならない。
          
シャーシー内部は埃も少なくキレイだが、信頼性の低いペーパーコンデンサーの表面は溶解しており、危険かつ見苦しい。電源を入れる前に、テスターで各種導通をチェックしたところ、とりあえずOK。電源スイッチをONにすると、パイロットランプと真空管のヒーターがオレンジ色の光を放ち、淡く点灯した。30秒ほど経過し、煙も出ないが音もまったく出ません・・・(T_T) 
          
 まったく音が出ないのは、出力トランスの1次側の巻線の断線、イヤホンプラグの接点の不良、スピーカー・コイルの断線、出力トランス1次側に並列で付いているコンデンサーのショート等が考えられますが、テスターで調べてもいずれも問題なし。どうしちまったんだろ・・・ シャーシ内の電圧を測定していると、電力増幅管30A5のカソードに電圧が出ていない。どうするべきか・・・ とりあえず真空管を正常な30A5、12AV6に交換してみたが、反応なし・・・。とりあえずB電圧を測定してみたところ97Vあるので問題ないのだろう。12AV6と30A5をつなぐカップリングコンデンサを交換してみたが、やはり音は鳴りません。
 各プレート電圧を測ろうとしたところ、テスター棒でショートさせてしまい、PL(パイロットランプ)とヒューズを飛ばす失態ま犯してしまった。朽ちたゴムブッシュとPL、ヒューズを交換し、再度電源を入れると、またパイロットランプが飛んでしまった。どんどん事態は悪化してしまう。(T_T) 整流管35W4は完全に逝ってしまった。
          
 ただでさえ鳴らない かなりやKSに途方に暮れ、読者の方々から暖かいアドバイスを頂戴しながらも、完全に戦意喪失・・・ もう放心状態です。(´Д`)トホホ 
ちょうど かなりやHを手に入れたこともあり、かなりやKSの修復は一旦休止。仕事も繁忙期で出張の多い時期とも重なり、敵前逃亡を図っていたのだが、「壊し屋 店長」の窮状を見かねた“音響の匠氏”から救いの手を差し伸べていただき、無事修復することができた。電源回路のショートと30A5につながる抵抗2個の不良、バンド切替スイッチの接触不良が原因だった。
        
 とりあえず無事、鳴くようになった かなりやKSだが、スピーカーからの音が歪む。スピーカーのコーンのエッジに破れはないし、どうしたんだろう・・・? 回路が悪いのか、普段のボクの行いが悪いのか、取り替えるためにジャンクのかなりやから外した楕円形のスピーカーは、見事にコーンが破れている。やっぱボクの普段の行ないが・・・ と凹んでいると、イヤホンジャックに接続してあるはずの黄色の配線が外れている。
ここをハンダ付けすると。。。見事に正常な音で鳴りました♪出力管30A5のカソードバイアス電圧もちゃんと出ています。
        
 ここでようやく掃除屋店長の出番だ。(笑) 希釈したマジックリンとハンドタオルで丁寧に汚れを落とし、乾燥後、樹脂の保護と艶出しのためにプラスチッククリーナーで研磨する。時間はかかるが、プラスチック製キャビネットを痛めないで表面を活性化する一番の方法である。かなりやKSの特長でもある前面を覆った透明プラスチック製フロントパネルは、眼鏡拭き布を使い、丹念に磨く。ただフロントパネルとキャビネットは、ネジ止めではなく熱溶着されちるため、取外して磨けないのは不満が残る。(←店長、やり過ぎ!)
        
 そんな愚痴を洩らしていたところ、このカフェにお立ち寄りいただく I様から次のようなメールをいただいた。
『ところで フロントパネルですが裏から大きめのマイナスドライバーを当てて 木槌で軽く順番に叩くと以外と簡単に外れます。最初はチョットこわいですが、まだ失敗した事はありません。いちどジャンクでためしてみてどうでしょうか。。』
実は、この Iさんのご出品されている かなりやをボクが落札し、あまりに素晴らしいレストアの出来ばえに感動し、感想をお送りしたところ、Iさんも当カフェをお読みいただいていることが分かり、お互いにビックリしたという経緯がある。さっそく教えていただいた方法を試みたところ、見事にフロントパネルを取外すことができた♪ 再度洗浄し、取外したフロントパネル裏側とキャビネットの間やスピーカーグリルに残っていた汚れをキレイに取り除くことができました。Iさん、本当にありがとうございます。
        

 無事に取外したフロントパネルを磨きながら、週末の深夜前、地元の民放ラジオ局で大阪・ABCラジオ(朝日放送)制作のラジオドラマ『流星倶楽部』を聴く。『流星倶楽部』は、小学館発行の青年向け漫画雑誌『ビッグコミックオリジナル』に連載されている弘兼憲史の劇画『黄昏流星群』(たそがれ・りゅうせいぐん)を原作にしたラジオドラマシリーズである。
        
            【店長愛蔵の弘兼憲史作品集】

 この作品は40代後半以降の中年・熟年・老年を主役に据え、恋愛を主軸に人生観などを描いた短編漫画集であり、老いゆく過程で光り輝くという意味から、英題は『Like Shooting Stars in the Twilight』。年齢を重ねれば、定年を迎えたり、病気になったり、離婚を考えたり・・・これらを経験することにより、生に対する捉え方は変わり、今この瞬間を生きることの大切さを発見することになるのだろうし、「年を重ねるほど、恋愛も深まり楽しめる!」「こんな恋もあるんだ!!」といずれ自分たちも達するその世代への理解と感動を味わえる作品(番組)である。

フラッシュメモリタイプ携帯型オーディオプレーヤー東芝『gigabeat Pシリーズ』

2007-07-07 | 三流オトコの二流品図鑑

 出張の時は、2月に店員からプレゼントしてもらったCDウォークマンD-NE920を愛用のTUMI社製ビジネスバッグのサイドポケットに入れ、新幹線の移動時間にお気に入りの音楽を聞いていたのだが、iPodの大ブレイクにより、携帯型音楽プレーヤーは一気にメモリータイプへとシフトしてしまった。
        
 その人気を裏付けるように、ウォークマンもメモリータイプが主流となり、デジタルオーディオプレーヤーも多くのメーカーからバリエーションに富んだものが次々と登場してきている。少し前まではHDDタイプするか、メモリータイプするかが選択基準だったが、昨今は動画、ワンセグ、Bluetoothなど多機能化により、今まで以上に「欲しかった機能を搭載したデジタルプレーヤー」が選べるようになっているようだ。
        

        
 一方、アナログ/デジタルの境界線上をうろつき、どちらかと言えば『アナログ派』である我ら世代にとっては、多様化したデジタルプレーヤーの機能・性能を実体験することから始めることが必要と感じ、友人である音響の匠氏と一緒に東芝『gigabeat Pシリーズ』をAmazonにて格安で購入した。
東芝のgigabeatといえば、HDDオーディオプレーヤーの先駆け的な存在。初代(MEG50JS)の登場はiPodより早い2002年6月である。
 今回購入した「gigabeat P10K」は、現行のgigabeatシリーズ中で唯一ストレージにフラッシュメモリを採用。6万5536色表示の1.1インチ有機ELディスプレーを搭載し、本体サイズは幅31.9×奥行き13.2×高さ82.0mm、重量が約50gの1Gフラッシュメモリタイプの携帯型オーディオプレーヤーだ。
        
 FMチューナーのマニュアルスキャン機能、時計表示機能に“アナログ時計”、省電力のためのオートパワーオフ機能を追加したモデル。基本機能こそ既存モデルと変わらないが、「2色のフェースパッド」が同梱されており、その日の気分でスタイルが変更できる。本体カラーとしては、ピンクとホワイトが用意されている。基本機能は従来機種のものを継承しており、FM放送の聴取/録音やボイスレコーディング(モノラル)が行なえるほか、ステレオライン入力端子を備えており、ダイレクトレコーディング(MP3、44.1kHz、192k/128k/96kbps)も行なえる。
        
 収録曲数は512MBあたり125曲/約8.3時間(WMA/MP3、128kbps、1曲4分の場合)。対応オーディオ形式は WMA/MP3/WAV(PCM)で、ビットレートは16k~320kbps。著作権保護技術は“Windows Media DRM 10”に対応している。インターフェースはUSB 2.0/1.1を搭載し、対応機種はPentium II-300MHz以上(Pentium III-1GHz以上推奨)を搭載したPC/AT互換機、対応OSはWindows XP。再生可能なファイル形式はMP3/WMA/WAVの3種類。Windows DRMにも対応する。また電源はリチウムイオンバッテリーを内蔵し、約14時間の連続再生が可能とのことだ。

 ところがアナログ店長、さっそく充電方法でズッコケてしまった。
本機の充電や音楽の転送はMedia Player 10をインストールし、USBケーブルを使ってパソコンから行なうのだが、準備を整え、gigabeatとパソコンを繋いでもELディスプレイには「充電準備中」の表示が、無機質に点灯し、ピクリとも動かない。ケーブルを抜いたり挿したり、gigabeatのキーを押したり離したり・・・ ヽ(  ̄д ̄;)ノ オテアゲー 状態、僕自身がフリーズしてしまった。
        
この窮状を見かねた後輩が「このくらいは調べないと!http://www.gigabeat.net/mobileav/audio/download/gbp_mtp.htm」との憎らしいコメント付で、ドライバのインストール方法の示されたURLを送ってくれ、無事、本体画面に「充電中・・・」とアニメーション表示されていることを確認できた。
        
 最初の時点でつまづいた操作方法も実は簡単で、電源を入れた後に現れるメインメニューから「オーディオ」を選択し、アルバム/アーティスト/プレイリストのいずれかから聴きたい楽曲を選択するだけ。「プラスボタンで項目を選択し、決定ボタンで選択決定」というインタフェースは直感的な操作を可能にしており、戸惑いを感じることはない。
 再生中にはプラスボタンの上下で音量調整、左右で早戻し/早送りが行え、決定ボタンを押せば再生/一時停止となる。プラスボタンをはじめとしたボタン類はクリック感もしっかりしており、快適な操作が行える。ボタン入力に対する反応も機敏だ。
 再生中でも側面のMENUボタンを押せばメインメニューの呼び出しが可能で、イコライザーの適用や再生モードの変更はここに用意されている「設定」から行う。プリセットイコライザーはFLAT/ROCK/JAZZ/CLASSIC/POP/USERの6項目あり、かなり強力に効くので、慎重に適用したい。再生モードは通常再生のほか、1曲リピートやシャッフル再生など合計5つのモードを備えている。
        
 パッケージに付属するヘッドフォンと組み合わせて試聴してみたところ、ベースもしっかり響き、全体的なバランスも悪くないのだが、高域部分がこもるような印象を受ける。人によっては「ヌケが悪い」と感じるかもしれない。これをゼンハイザーの「MX400」やソニーの「MDR-EX71SL」などと組み合わせると、ヌケの悪さは改善されるという。ただボクの場合は広域部分をある程度カットした音の方が、遠距離出張などで長時間聴くには疲れなくて快適だ。録音可能なFMラジオやダイレクトエンコーディング、ボイスレコーディングの機能も備えている。
        
 ディスプレイにはJPEGの画像データを表示させることもできる。表示させるには、まずPC上で「Photo」というフォルダを作成して本体メモリ内の「メディア」フォルダにドラッグ&ドロップした後に、そのPhotoフォルダへ画像データをコピーしてやればよい。ディスプレイサイズは1.1インチと小さく、解像度もそこそこ(96×96ピクセル)なので、迫力ある画像を楽しめるとまでは行かないが、CDジャケットを表示させるなどオマケ的な機能として楽しむこともできる。
        
 本製品のスタイルとカラーリングは意見の分かれるところかもしれない。フラッシュメモリプレーヤーはUSBメモリのような無味乾燥なデザインの製品も数多いが、iPodをやや意識したフォルムとカラーリングは、メイク・パレットのようなカラーリングをまとったかってのgigabeatシリーズのデザインにおける独自性を失った。
ただiPodの数分の1の値段で購入でき、十分に小型軽量であり、操作性もシンプルで好感の持てるデジタルオーディオプレーヤーであることは間違いなさそうだ。
        
 このところ毎週、関西あるいは九州方面へ出張しており、移動中の退屈しのぎに実際どうなのか、また4月に買ったiPodを常に持ち歩き自慢している店員が、この「gigabeat P10K」を見てどんな反応を示したか、次回レポートする。

東京芝浦電気(TOSHIBA)  かなりやH 5LD-124

2007-07-02 | 東芝 かなりやシリーズ
 東芝かなりやシリーズは、初号機のかなりやA以外、後の同シリーズはすべてトランスレス・タイプになり、機種の変遷を辿ると時代に沿った回路設計が施され、興味深い。今回は、かなりやシリーズで最初にトランスレスタイプの標準である12BE6-12BA6-12AV6-30A5-35W4の回路構成を採用した、昭和32年発売の中波専用機 かなりやHをご紹介する。
        
 かなりやAに続いて発売されたトランスレス・タイプの かなりやB・Cや かなりやDかなりやEでは整流管に25MK15、出力管に35C5が使われた。25MK15は、日本独自の真空管で、整流用の7ピン2極管。出力60mAのプレート特性は35W4と同一、パイロットランプ用のタップがなく、これを使うと35W4よりヒーター電圧の合計が低くなり、35C5を出力管に使う場合、ヒーター電圧がほぼ100Vになる。昭和30年代初頭のトランスレス機に使われているケースはあるものの、現在、25MK15の流通量は少なく、秋葉原やオークションでの入手は難しく、高値である。
        
 昭和32年に発売された かなりやFと かなりやGは、シャーシもボックス・スタイルから鉄板を垂直に立てたスタイルに変更。また整流管を25MK15から35W4に、変更したが、出力管は従来の35C5のままであった。12BE6-12BA6-12AV6-35C5-35W4の構成だとヒーター電圧の合計は108V近くになるから、日本の100V電源規格では都合が悪かったのだろうか、かなりやHからは出力管を電力増幅用5極管30A5に変更し、以後 12BE6-12BA6-12AV6-30A5-35W4の回路構成が標準的なスタイルとして確立した。
        
当時の広告を見ると、30A5を採用することにより、あたかも音質が飛躍的に向上したような表現が見られ、今日のエレクトロニクス分野の目まぐるしい技術革新のスピードと比べ、隔世の感がある。ホント、の~んびりとした、いい時代だったんですね~。今は家電製品やエレクトロニクス製品の性能に人が振り回され、ボクのようなアナログ世代は強迫観念さえ感じるだけに、ホッとさせてくれる。
                 
 昭和32年に発売された かなりやHは、「h」をモチーフにスリット加工されたフロントマスクと逆L型前面クリアパネルのコンビネーションが特徴的であり、初期のかなりやシリーズの中でもお洒落に進化したデザインだ。また絞込みの強い逆台形とその上面にラウンドをきかせたキャビネット、薄緑色の入ったグレーのキャビネットと小豆色のバックパネル、大小2つのツマミのカラーコンビネーションも、落ち着きの中に存在感をほどよくアピールしていて嫌味のないデザインである。初期から中期の かなりやシリーズに付く、赤い「マツダ」の七宝焼エンブレムに当時のメーカーの心意気、プライドを感じる。
        
オークションでは「通電はしないです。裏蓋はありません。部品取りに保管してた物ですが形的には良いので理解ある方入札お願いします。」とのコメントに引いてしまったのか、入札数は僅か。キャバクラ開店3周年記念半額キャンペーンの価格で落札できた。以前、同機種の入札価格が高騰し、¥15,000以上で落札されたことを思い返すと、「ホントにいいの?」という気分である。

 メーカー:東京芝浦電気(マツダ) かなりやH 5LD-124

 サイズ : 高さ(約17cm)×幅(約34cm)×奥行き(約13cm)

 受信周波数 : 中波専用 530KC~1605KC

 使用真空管 :12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)

 宅急便で届いた かなりやHは、裏蓋はなく、ツマミやエンブレム等の欠損や酷いダメージは見られないが、キャビネット天板のプラスチック自体に化学薬品が侵食したようなシミや汚れがある。
        
キャビネット内は清掃された様子はなく、大きな綿埃は少ないが、シャーシやバリコン、真空管には50年間の埃が堆積していて汚い。出品者から「通電はしない」とコメントされたこのラジオ、まずは電源スイッチをONにして、テスターで電源プラグから導通確認を行なったが、完全にアウト!どこかで断線している。
        
 シャーシ、スピーカーを順次取り外し、シャーシ内の点検を行なう準備に取りかかった。埃はOAクリーナーで吹き飛ばし、真空管を抜いて平筆とアルコールを使って丹念に清掃しながら、目視点検を行なった。初期のかなりやシリーズは、かなりやA、Dを除きすべてバリコンに直接選局ダイヤルを取付けたタイプだが、この かなりやHは本格的な糸掛けプーリーを使った減速機構を持つ。
        
 続けて導通確認を行なうと、ヒューズはOK、真空管のヒーター切れか・・・整流管35W4を抜いて3-4番ピンの導通を調べると、やはりここで断線をおこしている。ということは・・・パイロットランプにつながる4-6番ピンも断線していた(T_T) すべての真空管のヒーター、出力トランスの導通を調べたところ他に断線は無く、とりあえず一安心。まずはパイロットランプと朽ち果てていたゴムブッシュを新品に交換し、次にヒューズと0.05μFのコンデンサーを交換、3-4-6番に断線のない正常な35W4を挿し込んで、電源を入れてみた。パイロットランプと5本の真空管のヒーターがやさしい光を放ち、点灯。はたしてこれだけの部品交換だけで復活するのだろうか・・・ 
        
 電源投入後、スピーカーから空電ノイズとともにNHKのニュースが聞こえてきた。選局ダイヤルをゆっくり回すと、複数の放送局が聞こえてくる。単なる35W4の球切れだったようだ。  (=´∇`=) ただバリコンの羽根同士が接触するのか、選局ダイヤルを回すとバリバリという内部雑音が聞こえてくる。エレクトロニクス・クリーナーでバリコンを洗浄し、ゴムブッシュを交換しておいた。
        
今後の安全のため、また球切れ等のリスクを低減するために、ペーパーコンデンサ5個を順次、ラジオの性能を確認しながら一つひとつ新品のフィルムコンデンサに交換した。IFTに接続されている0.05μFを交換すると、固体数値の違いのためかバリコン主軸に指を触れるだけで受信音にハウリングが起こる。調整すれば直るのだろうが、ペーパーコンデンサに戻すと元通り快適に受信できた♪
        
 希釈したマジックリンを使い、キャビネットの洗浄・清掃を行なった。コンパウンドとプラスチッククリーナーを使い丹念に研磨したため、50年間の汚れはキレイに落ち、ピカピカに光っている。修復を終えた50年前のラジオの乾いた音色を聞きながら、無心にキャビネットを磨いている間は、まさに“男の至福の時間”である。
        
 このところ連日の深夜におよぶ残業と出張で少々お疲れ気味の身体では、たまに9時過ぎに帰宅し、シャワーを浴びた後でもテレビを見る気力さえ湧かない。窓を開け、梅雨の湿った空気を肌に感じながら、セブンスターに火をつける。昨日、修復を終えたばかりの かなりやHの電源スイッチを入れた。感度は上々、東京・名古屋・関西・九州の大出力局を快適に受信する。
 雑音混じりの音楽や楽しげなトークを避けて、ゆっくり選局ダイヤルを回すと、落ち着いた雰囲気の女性パーソナリティがその日に起きたニュースをランキング形式で紹介している番組にボクの指は止まった。
          
OBCラジオ大阪1314kHzの『News Tonight いいおとな』(月~金曜日 21:00~22:30)では、産経新聞グループの全面協力を得て、コラムニストらがアンカーマンとして解説を加え、またMusic Cafeのコーナーでは、懐かしの名曲や最新の音楽など、「大人」世代が満足するエンタメ情報を交え番組は進行する。一日の終わりに「ニュース」と「音楽」でクールダウンしていく・・・バーアンテナを内蔵した かなりやHは、この大人のための番組に似合うラジオである。