昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ

昭和30年代の真空管ラジオを紹介。
アンティークなラジオを中心とした、自由でお洒落な、なんちゃってワールド♪

ハリクラフターズ ( Hallicrafters ) S-41G Sky Rider Jr. (3)

2008-11-16 | アメリカ製真空管ラジオ
Hallicrafters S-41 Sky Rider には、S-41Gの他にS-41Wというキャビネット全体をホワイトに塗装したモデルが存在する。第2次大戦が終わり、平和が訪れた世相を反映したためなのか、思い切った塗装を施した点が興味深い。 
        
 '40年前後から70年代前半の通信機や受信機は、Military仕様の影響を受けているのか、ブラックやダークグレー系のカラーリングが主流であった。
民生用入門短波受信機 ECHOPHONE EC-1シリーズのキャビネットは、ライトグレーのカラーリングだったが、第二次大戦の終了した ’46年 に、ブランドをECHOPHONE からHallicrafters へ変更して発売されたS-41は、赤味がかったグレー/ワインレッドに塗装されたS-41Gと、全面ホワイトに塗装されたS-41Wの2タイプがリリースされている。
        
 すでにこの時代の米国では、洗濯機や冷蔵庫といった白物家電の属する家事用具を指したホームアプライアンス(Home appliance)と呼ばれるマーケッティング分野が確立していた。
            
上の写真は、大東亜戦争前の'40年代初頭に雑誌に掲載されていた、アメリカの家庭用冷蔵庫の広告である。清潔そうで堅牢な真っ白い筐体の2ドア冷蔵庫の中に、ギッシリ詰まったゴージャスな食料品の数々! こんな国と戦った当時の日本は、たまりません。。。
        
 民生用入門短波受信機にHallicrafters ブランドの使用を躊躇いECHOPHONE ブランドを使った同社だが、終戦とともに平和へと移行する世の中の空気を敏感に感じ取り、マーケティング戦略をシフトしたのであろう。 当時の米国は、マーケティングとデザインの重要性がすでに確立しており、短波受信機も、"情報ツール" という一般家庭のホームアプライアンスの一部として位置づけようとされていたのかもしれない。

 EC-1からEC-1AおよびB、S-41Gを経てS-38に至るまで、Hallicrafters の入門用受信機は、高価なトランスを使わないトランスレス電源回路と中間周波数455kHzのシングル・スーパーヘテロダインにモールス信号を復調するためのBFO回路を加えた6球構成のシンプルな回路である。つまり家庭用5球スーパーと同じ回路構成でありながら、利得重視のIFT(中間周波トランス)の設計に助けられて世界中からの電波を聴くことができるパフォーマンスは本当にすごい。

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15 コメント

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突然失礼しまーす (イケメンハンター Niko)
2008-11-17 23:24:51
ラジオのことはさっぱりわかりませんが、
イケメン情報を聞きつけてやって参りました。
某調査員からの情報によると、こちらの店長さんは福山雅治似の眉目秀麗、
しかも頭脳明晰でかなりのモテ男だとか??
ブログから知的でユーモラスな部分は伝わってくるのですが、
イケメン部分は・・・はて・・・どこ?
さて真相はいかに!?
店長さん顔出し取材オッケーかしら?
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ツケメン店長 (店長)
2008-11-18 22:11:23
イケメンハンター Niko様

いらっしゃいませ~ようこそ当店へおこしくださいました♪ ハートはイケメン、顔はツケメン、お昼はラーメンの店長です。
実はボクも何でラジオにはまったのか、自分でもさっぱり分かりませぬ。。。
そう、ご指摘の通り福山雅治にクリソツ♪ と言いたいところですが、いいところ福知山雅治、いえ・・・福恥山雅治が関の山。
まぁ「知らぬが仏」という言葉もあるじゃなっすか!

ちなみにこのブログは、マニアックな部分と、おバカな本音の多重人格放送でお届けしています。

ビシバシ、コメントを入れてお楽しみいただければ幸甚です♪
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勝手に店員見習い中♪ (小雪)
2008-11-19 13:28:46
( ^◇^)ゞドモ♪
はじめまして!
ラジオ初心者の小雪と申します。
片思い中の彼がラジオオタク、そして私はCAを目指している、
そんな理由もあり、ここにたどり着きました。
正直ラジオは、今までまったく興味ありませんでした。
でも、彼に少しでも近づきたくて勉強したいのです。
つきましては、誠に勝手ながら
本日より店員見習いとしてお邪魔させていただきます(*^∀')オネガイネ

でも店長はイケメンハンター(?)に狙われているぐらいなので
私店長に恋しちゃったらどうしよう(/▽\*)キャッ
店長が何メンかは、今後ワタクシ小雪が探るつもりです(笑)

早速、バカっぽい質問でごめんなさい。
素朴な疑問です!
ラジオによって聞ける番組が違うのでしょうか?
店長はたくさんラジオを持っているようですが、
気分によって使用するラジオを使い分けたり、複数台同時に聞いたりしているのですか?
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つづき (小雪)
2008-11-19 13:59:30
店長!
今ブログを最初から読み始めていたら、
店長は昭和30年代に幼い日々を過ごしたとありました。
ちょ~ビックリです。
少なく見積もっても・・・w(゜O゜;)w ワオ!

馴れなれしくして、申し訳ございませんでした。
でもこれからよろしくです。
私の気持ちは変わりません(笑)
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勝手に店員見習い中♪ (店長)
2008-11-19 22:11:49
最近、女性読者が急に増えて、ちょっと焦ってる店長です。

小雪様
いらっしゃいませ~♪
片思い中の彼がラジオタでっすって!? ラジオオタクなんて言うと、嫌われますので、「ラジオ・フリーク」とでも呼んであげて下さい。

>本日より店員見習いとしてお邪魔させていただきます

OKですよ♪ ビシバシ鍛えるので、教官店長を信じてついてくるように!

>ラジオによって聞ける番組が違うのでしょうか?

はい、ラジオには、通常のNHKやTBS、ニッポン放送といった民放ラジが聞こえる中波(MWまたはAM)、海外向け国際放送の聞こえる短波(SW)、近隣の音楽番組が楽しめる高音質のFMの3つの種類の放送帯があります。
中波放送では昼間は、近隣の放送局しか聞こえませんが、夜になると日本各地からの放送が雑音混じりに聞こえてきます。短波放送だと昼夜を問わず、世界中の国々からの放送が聞こえます。

>気分によって使用するラジオを使い分けたり、複数台同時に聞いたりしているのですか?

基本的には1台のラジオしか聴きません。ただその日の気分によって、昭和30年代に作られた日本製の真空管ラジオで聞いたり、'40年代のアメリカ製のラジオを使ったり、適当にチョイスしています。
真空管ラジオからこぼれる薄明かりをボケッ~っと眺めながら聴く音楽やトーク番組が、疲れた一日の心と身体を癒してくれるんですよね~

>店長は昭和30年代に幼い日々を過ごしたとありました。

これはボクの表記間違いです!! 大きな誤解を招くところでした。。。。 ちなみに昭和30年代だと、まだこの世にいません(笑)

(誤)ボクが生まれ、幼い日々を過ごした昭和30年代。

(正)ボクが生まれ、幼い日々を過ごした昭和30年代生まれのラジオ・・・・

ちなみにボクが何メンかは、永遠に謎でしょうが、今後ともよろしくお願いいたします!
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イケメン (かめ)
2008-11-20 21:48:07
小雪様

昭和30年代に子供時代をすごしたのは、店長でなくて「かめ」です。小学生で鉱石ラジオを作って、「赤胴鈴の助」を聞いていたのは、何を隠そう(隠してませんが!)この私です。鉱石をゲルマニュウムに交換したら感度が上がったとか・・・。小学校の修学旅行に米を持って行く時代でした。
中学の修学旅行では、小遣いを使わず帰ってから、真空管を買ったとか・・・。中学生のころ家にTVが来て、結婚したときにTVがカラーになり、鉱石→真空管→トランジスター→ICとその進歩の歴史を見てきました。
コンピュータもシャープのMZ-80→NECの98とかMSDOSだとか、まあずいぶん進歩したものです。
カメは日本の進歩を見てきた、団塊の世代です。
店長ですが、一度会うことになっていたのに、お互い都合が悪くなり、まだあったことがないので、どのくらいイケメンなのかツケメンなのか分かりません。
私も、1940年代のUSA製のラジオを3台と、Yahooオークションで落札したカナリア(Qだったかな?)を一台持っています。
真空管ラジオは、なんとなく良い音がします。
ではまた
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お疲れさまです♪ (店員見習い中の小雪)
2008-11-20 23:49:15
かめ様

はじめまして。小雪です。以後お見知りおきを!
「鉱石ラジオ」とは、またまた私にとって新しい言葉です。
小学生で作れちゃうなんて、かめさんってもしかして神童だったのでしょうか??
かめさんは、店長が生まれる前からのラジオフリークなんですね。
うーん、ラジオ・・・深いです。
これから勉強して参りますので、ぜひお力添えをお願いします!

かめさんも店長に会ったことがないんですか・・・。
もし今後会う機会があったら、こっそり写真を撮っておいてください。
でも、もしかするとかめさんの方が店長よりイケメンだったりして


店長へ

本日もお仕事お疲れさまでございます。
そして早速のご教授ありがとうございました!

かめさんのお話も伺って、私の中のラジオに対する認識が変わりつつあります。
興味のなかったことでも、知らないことを知っていくのって面白いかもしれません。

浜田省吾さんの歌も興味なかったけど、Rising Sun ~風の勲章~を聴いてみました。
このブログに出会わなければ、一生聴くこともなかった、
知ることもなかったと思うと感慨深いです。本当に考えさせられる歌です。

店長はきっと今頃の時間は、真空管ラジオを聴きながら、
優雅な時間を過ごしているのでしょうかね?
私もラジオ聴くようにしてみようかな~。
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Unknown (Unknown)
2008-11-22 14:41:55
イケメンハンター&小雪 さま

前回書きましたが、店長には会っていないのですが、背は高いようです。だから団塊世代の「カメ」(胴長,短足,メタボ)に比べると、スタイルは良いと思います。
さて、鉱石ラジオですが、コイルとバリコンで放送局の周波数に同調させて、方鉛鉱とか黄銅鉱などの天然の鉱石で検波して、電波から音声を取り出すと言うもので、大変シンプルなラジオです。その後、鉱石をゲルマニュウム・ダイオードに交換したら感度が上がりましたが、岡山ではNHKの第一と第二、民放のRSKの3局しか聞こえませんでした。
真空管ラジオは持っていても、ラジオを聴くのは車の中で、家ではTVばかり見ています。
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ワンタンメン? (店長)
2008-11-24 22:39:37
この連休中は、某所へ失踪していた店長ですが、無事に帰還しました。

かめ様
ナイスなフォローをありがとうございます。
確かに かめ様の年代は、戦後の高度経済成長期の昭和史をリアルに体験された世代ですよね。

小雪様
背は高いのですが、ダルビッシュ君をはじめ今時の若者のように、頭は小さく、手足の長い「シュッ」っとした雰囲気ではありません。。。 
(ダルビッシュと比較すること自体、ダメポ?笑)
そんな訳で、イケメンハンティングをしても、捕獲されるのは、「おじさんに片足を突っ込んだお兄さん」ですよ~!

ラジオは脳にいいのだそうです。
「ラジオは脳にきく」板倉 徹 (著) を読むと、脳神経外科の教授が、わかりやすく脳を鍛えるノウハウとその理由を解説してくれていますよ。
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大阪万博 (かめ)
2008-11-26 18:30:05
店長に書いていただきましたとおり、団塊の世代のカメは昭和44年に某電球会社に就職しました。就職の翌年が大阪万博でした。光の万博と言われ沢山の照明器具が使われました。市販されていない特殊なものもあり、クレーム処理で壊れたのと同じ電球を作って、交換に行ったこともあります。仕事で入ってソ連館やアメリカ館に入り、月の石も見ました。遠い昔の歴史のようです!!
このころ50Mhのオールトランジスターの無線機を買った覚えがあるので、ラジオが真空管からトランジスターに変わったころでしょう。
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