FA権を取得し去就が注目されている広島・黒田博樹投手(31)のチーム残留を願うファン22,940人が、10/14(土)対阪神戦の行なわれた広島市民球場に集まり、熱い思いを伝えた。
10月中旬の消化試合としては異例試合の人数だ。開始前、私設応援団が右翼席のファンに配った6000枚の赤いカードが一斉に掲げられた。4メートル四方のメッセージフラッグや巨大横断幕も初登場した。巨大横断幕には、我らファンの偽らざる気持ちを見事に表現したメッセージが書かれていた。
我々は共に闘ってきた
今までもこれからも・・・
未来へ輝くその日まで
君が涙を流すなら
君の涙になってやる
Carpのエース黒田博樹
全国広島東洋カープ私設応援団連盟
二回裏終了後だった。残留の願いを込めて、応援団は行動に出た。黒田投手がベンチを出てブルペンへ向かうときだ。黒田はファンの声援を全身で浴びた。7回表が始まる前「黒田!」の大合唱が起きた。
試合開始前、三回表後、六回裏の後、八回裏後…そして試合終了後。残留へのメッセージを込めた大小の旗が振られた。そして、赤いボードをファンの一人一人が握り締めて高く掲げ、絶叫した。
全国広島東洋カープ私設応援団連盟会長も、「最低限のことはしたかった。金本(現 阪神)が移籍したときは何もできなかった。8月末から週末を使って準備してきました。この熱情は見てくれたはず。応援合戦はあるけど、こういうことをするのは初めてです」と祈るように話す。
広島カープは財政的には恵まれない、弱小球団だ。どこかの球団と違って、選手を育て上げるのは以前から定評がある。その代わりに年俸が高くなると、他球団に選手が流出してしまうのも仕方のないことだ。選手一人にに3億や5億の報酬は支払えない。
今季、阪神の3・4番、シーツも金本も元広島の主力選手だった。
金の有るところが戦力を集め、いい成績を出してまた金を寄せる・・・自由経済であるが故に仕方の無いところだが、巨人に代表されるように大金で集められた実績ある選手は、一概にいい成績を残せなくなってきた。だからプロ野球は面白い。
視点を変えれば、仮に黒田投手が抜けた後の広島カープは戦力ダウンをどう若手の台頭・新戦力で補うかも、「プロ野球」をマクロで考えた場合、興味深いポイントでもある。
FA問題はこの日も白紙を強調した黒田投手。 エースもファンの気持ちはよく分かっている。「(今後の)判断材料に入ってくると思う。ブルペンからもよく聞こえたし、よく見えました。伝わるものがあった」。
今季、FA権を取得し、行使は決定的。阪神、巨人などが調査に乗りだしている。阪神が「4年13億円」の好条件でアタックを検討していることが、明らかになった。同投手はシーズン終了後に結論を出すが、FA宣言に踏み切れば阪神は全力で獲得に向かう方針。02年オフにオファーした金本の総額4年12億円を超える条件で争奪戦を勝ち抜く構えだ。
広島もエースの残留に全力を注ぐ。ブラウン監督もこれまでに何度か残留交渉を行ってきた。フロントもシーズン終了後には本格的に交渉を開始する。過去、川口(巨人)、金本(阪神)、江藤(巨人)らには認めてこなかったFA権行使後の残留を認める方向へ、球団方針も転換した。
「実力はもちろんだが、精神的にもチームの中心。09年に完成する新球場のマウンドにも上がってほしい」と広島球団関係者。選手会長であり、投手のキャプテンも務める黒田が流出するとなれば、大きな痛手となる。
その中で、この日の応援団やファンの行動は、黒田の身の振り方を決める一つの要因になるだろう。
ここは「男、黒田博樹の心意気」に賭けるしかない。
我ら赤ヘル・ファンの気持ちをどう受け止めるかは、彼次第なのである。
10月中旬の消化試合としては異例試合の人数だ。開始前、私設応援団が右翼席のファンに配った6000枚の赤いカードが一斉に掲げられた。4メートル四方のメッセージフラッグや巨大横断幕も初登場した。巨大横断幕には、我らファンの偽らざる気持ちを見事に表現したメッセージが書かれていた。
我々は共に闘ってきた
今までもこれからも・・・
未来へ輝くその日まで
君が涙を流すなら
君の涙になってやる
Carpのエース黒田博樹
全国広島東洋カープ私設応援団連盟
二回裏終了後だった。残留の願いを込めて、応援団は行動に出た。黒田投手がベンチを出てブルペンへ向かうときだ。黒田はファンの声援を全身で浴びた。7回表が始まる前「黒田!」の大合唱が起きた。
試合開始前、三回表後、六回裏の後、八回裏後…そして試合終了後。残留へのメッセージを込めた大小の旗が振られた。そして、赤いボードをファンの一人一人が握り締めて高く掲げ、絶叫した。
全国広島東洋カープ私設応援団連盟会長も、「最低限のことはしたかった。金本(現 阪神)が移籍したときは何もできなかった。8月末から週末を使って準備してきました。この熱情は見てくれたはず。応援合戦はあるけど、こういうことをするのは初めてです」と祈るように話す。
広島カープは財政的には恵まれない、弱小球団だ。どこかの球団と違って、選手を育て上げるのは以前から定評がある。その代わりに年俸が高くなると、他球団に選手が流出してしまうのも仕方のないことだ。選手一人にに3億や5億の報酬は支払えない。
今季、阪神の3・4番、シーツも金本も元広島の主力選手だった。
金の有るところが戦力を集め、いい成績を出してまた金を寄せる・・・自由経済であるが故に仕方の無いところだが、巨人に代表されるように大金で集められた実績ある選手は、一概にいい成績を残せなくなってきた。だからプロ野球は面白い。
視点を変えれば、仮に黒田投手が抜けた後の広島カープは戦力ダウンをどう若手の台頭・新戦力で補うかも、「プロ野球」をマクロで考えた場合、興味深いポイントでもある。
FA問題はこの日も白紙を強調した黒田投手。 エースもファンの気持ちはよく分かっている。「(今後の)判断材料に入ってくると思う。ブルペンからもよく聞こえたし、よく見えました。伝わるものがあった」。
今季、FA権を取得し、行使は決定的。阪神、巨人などが調査に乗りだしている。阪神が「4年13億円」の好条件でアタックを検討していることが、明らかになった。同投手はシーズン終了後に結論を出すが、FA宣言に踏み切れば阪神は全力で獲得に向かう方針。02年オフにオファーした金本の総額4年12億円を超える条件で争奪戦を勝ち抜く構えだ。
広島もエースの残留に全力を注ぐ。ブラウン監督もこれまでに何度か残留交渉を行ってきた。フロントもシーズン終了後には本格的に交渉を開始する。過去、川口(巨人)、金本(阪神)、江藤(巨人)らには認めてこなかったFA権行使後の残留を認める方向へ、球団方針も転換した。
「実力はもちろんだが、精神的にもチームの中心。09年に完成する新球場のマウンドにも上がってほしい」と広島球団関係者。選手会長であり、投手のキャプテンも務める黒田が流出するとなれば、大きな痛手となる。
その中で、この日の応援団やファンの行動は、黒田の身の振り方を決める一つの要因になるだろう。
ここは「男、黒田博樹の心意気」に賭けるしかない。
我ら赤ヘル・ファンの気持ちをどう受け止めるかは、彼次第なのである。