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広島市民球場には22940人が“集結”、ファン絶叫…黒田よ残ってくれ!

2006-10-15 | 広島 カープ
 FA権を取得し去就が注目されている広島・黒田博樹投手(31)のチーム残留を願うファン22,940人が、10/14(土)対阪神戦の行なわれた広島市民球場に集まり、熱い思いを伝えた。

 10月中旬の消化試合としては異例試合の人数だ。開始前、私設応援団が右翼席のファンに配った6000枚の赤いカードが一斉に掲げられた。4メートル四方のメッセージフラッグや巨大横断幕も初登場した。巨大横断幕には、我らファンの偽らざる気持ちを見事に表現したメッセージが書かれていた。

   我々は共に闘ってきた  
   今までもこれからも・・・  
   未来へ輝くその日まで  
   君が涙を流すなら  
    君の涙になってやる   
   Carpのエース黒田博樹   

     全国広島東洋カープ私設応援団連盟

          

 二回裏終了後だった。残留の願いを込めて、応援団は行動に出た。黒田投手がベンチを出てブルペンへ向かうときだ。黒田はファンの声援を全身で浴びた。7回表が始まる前「黒田!」の大合唱が起きた。
試合開始前、三回表後、六回裏の後、八回裏後…そして試合終了後。残留へのメッセージを込めた大小の旗が振られた。そして、赤いボードをファンの一人一人が握り締めて高く掲げ、絶叫した。

 全国広島東洋カープ私設応援団連盟会長も、「最低限のことはしたかった。金本(現 阪神)が移籍したときは何もできなかった。8月末から週末を使って準備してきました。この熱情は見てくれたはず。応援合戦はあるけど、こういうことをするのは初めてです」と祈るように話す。
 広島カープは財政的には恵まれない、弱小球団だ。どこかの球団と違って、選手を育て上げるのは以前から定評がある。その代わりに年俸が高くなると、他球団に選手が流出してしまうのも仕方のないことだ。選手一人にに3億や5億の報酬は支払えない。
今季、阪神の3・4番、シーツも金本も元広島の主力選手だった。
金の有るところが戦力を集め、いい成績を出してまた金を寄せる・・・自由経済であるが故に仕方の無いところだが、巨人に代表されるように大金で集められた実績ある選手は、一概にいい成績を残せなくなってきた。だからプロ野球は面白い。
視点を変えれば、仮に黒田投手が抜けた後の広島カープは戦力ダウンをどう若手の台頭・新戦力で補うかも、「プロ野球」をマクロで考えた場合、興味深いポイントでもある。

 FA問題はこの日も白紙を強調した黒田投手。 エースもファンの気持ちはよく分かっている。「(今後の)判断材料に入ってくると思う。ブルペンからもよく聞こえたし、よく見えました。伝わるものがあった」。
今季、FA権を取得し、行使は決定的。阪神、巨人などが調査に乗りだしている。阪神が「4年13億円」の好条件でアタックを検討していることが、明らかになった。同投手はシーズン終了後に結論を出すが、FA宣言に踏み切れば阪神は全力で獲得に向かう方針。02年オフにオファーした金本の総額4年12億円を超える条件で争奪戦を勝ち抜く構えだ。
 広島もエースの残留に全力を注ぐ。ブラウン監督もこれまでに何度か残留交渉を行ってきた。フロントもシーズン終了後には本格的に交渉を開始する。過去、川口(巨人)、金本(阪神)、江藤(巨人)らには認めてこなかったFA権行使後の残留を認める方向へ、球団方針も転換した。
 「実力はもちろんだが、精神的にもチームの中心。09年に完成する新球場のマウンドにも上がってほしい」と広島球団関係者。選手会長であり、投手のキャプテンも務める黒田が流出するとなれば、大きな痛手となる。


その中で、この日の応援団やファンの行動は、黒田の身の振り方を決める一つの要因になるだろう。

ここは「男、黒田博樹の心意気」に賭けるしかない。
我ら赤ヘル・ファンの気持ちをどう受け止めるかは、彼次第なのである。

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1 コメント

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Unknown (通りすがり)
2016-10-28 01:27:44
はじめまして。最近、広島のファンになった俄かファンです。この横断幕が掲げられた当時は知りませんでした。去年、黒田博樹投手が広島に復帰して、今年、優勝を決め、黒田博樹投手が引退を表明されたときにこの横断幕の存在を知りました。それぞれの球団にはそれぞれに、ファンの思い入れの強い選はいるものだと思うのですが、こういう言葉を投げかけられるファンの存在がすごいなと思いました。広島は金本が移籍した当初は認めなかったFA残留を認めて、残留に努めました。これ以上、選手が広島から去る姿を見たくないファンの気持ちが込められた横断幕。黒田博樹投手の心に届いたんだと思います。この横断幕が掲げられた年は、残留を表明し、翌年にはメジャーに挑戦しましたが、広島に去年帰ってきました。単年で数倍にもなる高額な年俸提示を蹴って、広島で最後に投げるために帰ってきてくれました。黒田博樹投手の決断にこのファンの言葉は少なからず影響していたのではないかと思います。今年、優勝を決めての引退表明されました。優勝を決めたとき、長く低迷が続いた苦しい時代をともに戦ってきた盟友の新井貴浩と抱き合いながらの涙は、見ているこちらも目が潤んできました。今年の日本シリーズ、本当にいい試合の連続です。できれば日本一になってほしいなと願いを込めて。お邪魔致しました。m(_ _)m
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