○クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団(KAPELLMEISTER:CD-R)1971/6/16ウィーンLIVE
エアチェック状態がかなり悪く、ハルサイよりは抜けのいい高音の伸びる録音ではあるが冒頭の歪みから雑音、バランス崩れまでかなり辛い箇所がある。こういう純管弦楽曲は激しくも単純な変拍子をきっちり守って縦を強くテンポをただ煽ればいいところがあり(演奏は大変だけど)、余り舞踏表現がうまくない猪突猛進クーベリックにはあっている。ピアノや弦がやや怪しくても勢いで聴けてしまう。2楽章はクーベリックの熱い中にもひんやりした肌ざわりの抒情が、フランス的な幻想を生々しく描き出し魅力的。だが肝心なところで放送雑音が興を削ぐ。ともかく旋律構造がわかりやすくリアルな2楽章だ。3楽章は冒頭で音量がやや落ちるのがやはり録音の問題として耳につく。高音の伸びがなくなり籠もってくる。演奏は一部辛いながらもなかなかに激していくので惜しい。テンポ感がいい。ピアノが大きすぎるのは好きずきだろう。疲れやバラケもどこかが補い流れを阻害しないのがすばらしい。録音マイナスで○。
エアチェック状態がかなり悪く、ハルサイよりは抜けのいい高音の伸びる録音ではあるが冒頭の歪みから雑音、バランス崩れまでかなり辛い箇所がある。こういう純管弦楽曲は激しくも単純な変拍子をきっちり守って縦を強くテンポをただ煽ればいいところがあり(演奏は大変だけど)、余り舞踏表現がうまくない猪突猛進クーベリックにはあっている。ピアノや弦がやや怪しくても勢いで聴けてしまう。2楽章はクーベリックの熱い中にもひんやりした肌ざわりの抒情が、フランス的な幻想を生々しく描き出し魅力的。だが肝心なところで放送雑音が興を削ぐ。ともかく旋律構造がわかりやすくリアルな2楽章だ。3楽章は冒頭で音量がやや落ちるのがやはり録音の問題として耳につく。高音の伸びがなくなり籠もってくる。演奏は一部辛いながらもなかなかに激していくので惜しい。テンポ感がいい。ピアノが大きすぎるのは好きずきだろう。疲れやバラケもどこかが補い流れを阻害しないのがすばらしい。録音マイナスで○。