湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

☆カバレフスキー:交響曲第2番

2018年01月30日 | カバレフスキー
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(協会盤)1942(11/18?8?1945/3/25?)

非常に音の悪い協会盤であるがリマスターした復刻があればぜひそちらを聞いてほしい。冒頭の和音だけでもう聞くのがイヤになる野暮ったいロシアン晦渋だが(これがなければ国家(某女史)が許さなかったのだろうが)、まあ前半楽章はなんとか我慢するとして(よく1楽章最後で拍手が出たもんだ、逆に感動する)、後半楽章で軽やかで楽しいカバちゃん風味が出てくるので、コラ・ブルニョン的感興はそこまで待ちましょう。トスカニーニ自体は凄いですよ。こんなのトスカニーニじゃなければまともに弾きたくないでしょう、お国ものでもあるまいにアメリカ人。最後まで雄弁にしなやかに突き進む。音響が小さくまとまるのはこの時期のライヴ録音では仕方の無いもので、決してトスカニーニ自体が小さくまとめる指揮者ではないとは思うが、まあ、スケール感は期待できない。純粋に運動だ。好意的に聞いて○、しかしあんまりにも音が悪いので無印。いっしょに入っている43年録音コラ・ブルニョン序曲なるものは英国のCD化音源と同じと思われるが非常に音は悪い。これ自体もCD-R等音源のどれかと同じと思われる。

※2006-04-20 09:57:19の記事です
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆カバレフスキー:チェロ協奏曲第1番

2017年09月27日 | カバレフスキー
○ジャンドロン(Vc)ドラティ指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団(KARNA:CD-R)live

指が軽く冒頭から装飾音が音になっていなかったり音程が危うかったりちょっと安定しないが、2楽章カデンツァあたりから低音が力強く響くようになり安定してくる。3楽章は元がロシアのデロデロ節なだけに、ジャンドロンらしい柔らかくニュートラルな音で程よくドライヴされると聴き易くてよい。ドラティはさすがの攻撃的なサポートで前半ジャンドロンの不調(衰え?)を補っている。この曲のロシアロシアした面が鼻につくという人にはとても向いているが、録音特性やソリストの適性もあり決して最大の推薦はつけられないか。○。

※2007/3/6の記事です
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆カバレフスキー:コラ・ブルニョン序曲

2017年04月03日 | カバレフスキー
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1943/4/11live

比較的落ち着いたテンポで楽しげにこの一種諧謔的な楽曲をリズムよく表現している。屈託なく躊躇もなく、慣れた調子といえばそうだ。今も名前がのこる楽曲というのは例えどんなにキッチュで後ろ向きであっても何かしら他とは違う魅力をはなっているもので、この率直な解釈では余り面白くない演奏にもできてしまうところ曲想と管弦楽の響きの面白さだけでどんな演奏でも聴かせる力は元々あるのであり、トスカニーニだからどうこうということはないかもしれない。しっかりした演奏ではある。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆カバレフスキー:交響曲第2番

2017年01月18日 | カバレフスキー
○ラフミロビッチ指揮ローマ聖チチェリア管弦楽団(EMI)CD

早世が惜しまれる名手だが、このミャスコフスキーをあく抜きしてプロコの手口を付けたしたような余り受けそうにない曲目のリズムと旋律の魅力を引き出し、技術的に完璧ではないものの俊敏で洗練されたスタイルを持つオケの表現意志を上手く煽って聞き応えのあるものに仕立てている。二楽章はそれでもキツイが、速い両端楽章はとにかく引き締まってかつ前進力にあふれ、力強くも透明な色彩感を保った音がロシア臭をなくしとても入りやすい。即物的だがトスカニーニのように空疎ではない、古い演奏では推薦できるものだろう。○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カバレフスキー:交響曲第2番

2011年07月23日 | カバレフスキー
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(?)1942/11/8LIVE

音が悪すぎてよくわからない。曲はちょっとショスタコの1番を思わせる簡素な構造を持っているが、ボロディンやカリンニコフを削ぎ落とし骨にしたようなじつに古色蒼然。新しさと古さの自然な同居ぶりがカバレフスキーの特長なんだろう。ただこれは、音が悪すぎてよくわからない。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カバレフスキー:交響曲第2番

2008年06月18日 | カバレフスキー

○クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1946/3/9live


快演で、この若干脇の甘い曲を引き締まったオケによりきびきびと演じている。トスカニーニが比較的よくやった曲だが、なにせオケが違う。ボストンは寄せ集めNBCオケなどと違う。合奏のボリューム、大きなデュナーミク、響きの底深さ、2楽章など曲が緩いのでどうしても弛緩して聴こえてしまうものの、両端楽章の迫力は十分に買える。身の詰まった演奏。冒頭テープヒスが痛ましいなど悪録音だが、○。



カバレフスキーについて>

ソヴィエト社会主義レアリズムの象徴。体制迎合的な作曲家の中でも最も才能に恵まれ、作風は必ずしも伝統的民族主義には留まらないモダニズムの後波も残しているものの、極めて平易な管弦楽曲の数々で世界中の子供の運動会に貢献した。大規模な歌劇や歌曲でも名声を博し「レクイエム」の自作自演録音は有名。ミャスコフスキーの弟子であることは知られているがゴリデンヴァイゼルの弟子でもあり、ピアノ協奏曲は技巧的バランスにすぐれ今も演奏される。

カバレフスキーといえば運動会の定番、道化師のギャロップ。コンドラシンの名盤で。
道化師~ロシア管弦楽名演集
コンドラシン(キリル)
BMG JAPAN

このアイテムの詳細を見る

コラ・ブルニョン序曲。敢えてトスカニーニ盤。
Arturo Toscanini Collection, Volume 51: Overtures

RCA

このアイテムの詳細を見る

トスカニーニのカバ2>
1942/11/18LIVE
協会盤(1942LIVE)
1945/3/25LIVE

その他指揮者のカバ2>
ラフミロビッチ
Glinka: Russlan and Ludmilla; Gliere: Symphony No3

EMI

このアイテムの詳細を見る
ヤルヴィ(ピアノ協奏曲も聞きモノ)
Kabalevsky: Piano Concerto Nos. 1 & 4; Symphony No. 2

Chandos

このアイテムの詳細を見る
チェクナヴォリアン
Kabalevsky: Symphony No2; Symphony No1

ASV

このアイテムの詳細を見る


その他カバレフスキーについてはこちらにも

クーセヴィツキーについてはこちら

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

TREview『音楽・映画・テレビ』ブログランキング
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カバレフスキー:交響曲第2番

2007年03月09日 | カバレフスキー
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1942/11/18LIVE

録音が籠もりまくりで非常に聞き辛い。この音は聞き覚えがあるので既出盤かもしれない。没入しない引いたスタンスの音とテンポをとっているが、退屈な緩徐楽章のあとフィナーレがやけに速く、その中にひそむイマジネイティブな瑞々しい曲想を鮮やかに浮き彫りにして、まるでジョン・ウィリアムズの映画音楽のように爽やかな主題が暗い一楽章の主題再現を押し退け、すっぱり抜け出たまま綺麗に締める。ドラマはないが客席反応もいい(一楽章最後に拍手があっても)。録音がよければじつにカラフルな南欧的な明るさを味わえたかもしれない。トスカニーニの適性がどこにあるのかはっきりわかる演奏。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カバレフスキー:歌劇コラ・ブルニョン組曲

2007年02月13日 | カバレフスキー
○シュヒター指揮LPO(MGM)LP

ロシア曲になぜかよく取り組んだ人だがイギリスオケのせいか俊敏な反応が心地よくドイツでの無機質武骨無個性が嘘のような流れるような、メリハリのある表現でしっかりした演奏を楽しめる。組曲もめずらしい。低い重心の音響もこのオケではいい方向に流れている。○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カバレフスキー:交響曲第2番

2006年11月07日 | カバレフスキー
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(DA:CDーR)1945/3/25LIVE

録音が非力すぎる。かなり乗って演奏しているみたいだが想像で補完しないとこのわかりやすさの極致のような曲でも解析がつらい。トスカニーニがなぜにこの恥ずかしい曲を何度もやっているのかわからないが、ロシア国民楽派嫌いに陥っている私でも引き込まれる瞬間はあった。アンサンブルと集中力。おそらく協会盤LPと同じ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする