20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆ヴァレーズ:砂漠

2017年11月30日 | アメリカ
シェルヒェン指揮フランス国立放送管弦楽団(TAHRA,harmonia mundi/INA)1954/12/2初演live(放送録音)・CD

音盤史上に残る大喧嘩の記録として聴くことができる。演奏自体は素晴らしい。この上ない奏者が揃って、フランスを去ったアメリカの騒音主義者の楽曲をシェルヘンで、しかもこの時代のパリで・・・もめないわけがない。アメリカでケージに対して投げかけられた嘲笑や怒号の元祖をここに聴くことができる。ヴァレーズにしては音数が少なく厳選され繊細で、楽曲の哲学的な側面をバス音域を中心に心象的に描いた佳作だと思うし、クラシックというよりドラムが前面に出たジャズのようにもきこえ、ORTFのメンバーも非常に敏感で敏捷で忠実であるのに、とくに静かな場面、電子楽器などを使った純粋な響きの面白さを聞かせるところで、文字通り「面白く聞けてしまったヤカラ」が大騒ぎを繰り返す、それがえんえんと続くのである。ブーイングやらアジテーションやら嘲笑やら意図的と思われる途中拍手やらが場内を満たし、終演後の長々しい批判のブーイングはこの大騒ぎの何やら意図的な悪意を象徴しているようで正直聴くのが辛かった。シェルヒェンは漢である。慣れてるってことでしょうけど、こんな中でよくもまあ全曲をこのクオリティでやり遂げたもんだ。録音は悪い。残念ながら無印。

※2007/2/1の記事です
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☆ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」

2017年11月30日 | ドビュッシー
◎モントゥ指揮ORTF(M&A)1955/6/9live・CD

これが「バレエ音楽としての」遊戯である。素晴らしい。録音の古さは関係ない。この色彩的な音楽がステレオでないことは残念だが、「内容的にステレオのように」聞こえるのがモントゥの素晴らしい音響感覚を示している。バランスがいい。スクリアビンのような音楽、という評をこの曲にかんしてはここに散々書いていた気がするが、モントゥはそんなことを微塵も感じさせない。かれの頭の中には「バレエ」があるのである。踊れなければいけない。場面転換は素早く、ただそのステップを煽るためだけのリズム、キレのいい音表現。直線的な音楽になりかねないが、しかしこの曲をねっとりやってしまうと単なる劇音楽になってしまうし、何よりドビュッシーにワグネリストというレッテルを貼り直さなければならなくなる。ORTFの演奏陣のセンス、表現の繊細さにも帰するメリットとも言える。ORTFは色の付け方を間違えると半端にロシア的になったり崩れたりアメリカ的無味乾燥にもなりかねないが、モントゥとの相性はやはりいい。双方の音質に対する鋭い感覚が一致しているのだろう、ここで聴かれる弦には野暮の微塵もないし、木管が素晴らしくいい。押し付けがましさが無いのが何よりいい。最後のギロチンのような絶ち切れ方まで、舞台が瞼の裏に浮かんだ。◎。ま、私の理想がこれというだけの妄想でありますが。

※2007/7/6の記事です
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☆ブルックナー:交響曲第9番~Ⅲ

2017年11月30日 | ドイツ・オーストリア
○スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団(EXTON/VENEZIA)1998/4/13-17・CD

整った演奏ではあるがいわゆる晩年様式の感じはしない、生気ある演奏になっている。既に弦楽器が弱体化している筈とはいえここではロマンティックな表現がスムーズに板についており、さほど気にならない(ホール残響のせいもあろうが)。諸所わずかにロシア臭がするものの、もはや清潔な美意識の中に昇華された感もあり、ロシア音楽アンソロジーシリーズの頃のローカリズムの主張がもはやスヴェトラの芸のうちに無いことを感じさせる。十分に長い楽章抜粋とはいえ、ブルックナーは交響曲総体で意味をなす側面もあり、これだけでは評価しようのない部分もあるが、ロマンティック・ブルックナーを体言した最後の指揮者なのかもしれない、とも思って聴いた。○。

※2007/12/21の記事です
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☆ディーリアス:高い丘の歌

2017年11月29日 | イギリス
○ロジェストヴェンスキー指揮BBC交響楽団、合唱団、BBCシンガーズ(IMP/BBC)1980/12/10ロイヤル・フェスティヴァル・ホールlive・CD

生気ある演奏で、かつ重厚な構造的表現はロシア国民楽派の「ましな」交響曲の解釈を髣髴とさせる。ミャスコフスキーの交響曲を思わせる音感があるが、しかし弱音部の静謐な表現はロシアものではありえない精妙な音響で唸らせる。ロジェストのイギリスものはほとんどみかけないがライヴではもちろんやっており、ややロシア臭が強くて演奏精度にも問題がある無骨なものもあるが、これは美しい。ディーリアスが作曲家として「プロフェッショナル」なのだということも考慮におくべきだろうが。しっかりした曲構造を持っている。

※2007/12/21の記事です
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☆アイヴズ:祝日交響曲〜Ⅱ.デコレーション・デイ

2017年11月29日 | アイヴズ
○コープランド指揮ハンガリー国立管弦楽団(DA:CD-R)ブダペスト音楽祭1973/9/28日本での放送音源

トンデモ作曲家・作品名といったらこの人が挙げられて然るべきなのになんで取り上げなかったんだろ某沢さん。はいいとしてステレオの良録音であるせいかリアルで硬質な音が幻想味をやや損なっている。もののコープランドの同曲の演奏としては意外と力が入っており、東欧オケの特性もあいまって特徴的な響きをもつ音楽世界を築いている。アイヴズをそのまま混沌として描けてしまっているのは「整理する指揮者」コープランドとしては不本意かもしれないが、こっちのがアイヴズらしいかも。○。

※2008/10/7の記事です
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☆ブルックナー:交響曲第8番

2017年11月29日 | ドイツ・オーストリア
○ベイヌム指揮ACO(TAHRA)1955/4/21LIVE・CD

最初に言っておきますとワタクシ版問題にはまっっったく興味がございません。しかしこれだけは言えます。これ、前期スクリアビンじゃん!!

物凄く後期ロマン派的解釈というか、クナ?ブラスは力強くゴージャスな重厚さ、露骨に煽情的なカンタービレはブラームスだ。いやまあベイヌムなのでそこまでデロデロではないのだが、スケール感はなく、主観的な解釈がわかりやすさと違和感のせめぎあいの間隙を突き進む。ブル嫌いや苦手な人向きではあり、私もこういう「起承転結」のはっきりしたもののほうが今は聞く気になる。

結論はこちら。

「ダイナミック、意志的で強靭。ロマンティックでブラス派手だが重厚でもある。ライヴらしさ溢れるものだが録音が弱い。」

録音部分的にはかなりひどい。○。

※2006/9/27の記事です
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☆ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

2017年11月28日 | ラヴェル
○アルベール・ヴォルフ指揮ベルリン・フィル(POLYDOOR)SP

これは繊細で美しい演奏だ。抑制がきき静謐で、また同時代のベルリン・フィル録音にありがちな音の痩せが無い。爽やかな歌をさりげなくうたうのにたけた指揮者で、間断なきテンポよさは特質といってもいいだろう。ソロがいい。個性を強く押し出すのでもなく総体として曲の雰囲気を作っている。ベルリン・フィルだからといって別に何か特徴的なものがあるでもないが、綺麗に揃っている。○。

※2006/6/1の記事です(CD-R化した模様)
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☆ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第9番(1958)

2017年11月28日 | Weblog
ボールト指揮

LPO(EVEREST)追悼コメント付き、旧録・CD

~没後間も無い録音。ボールトがやや即物的傾向を示していた時期のため、後出の新録に比べてざらざらとし聞き劣りがする。


◎LPO(EMI)1970・CD

~ヴォーン・ウィリアムズとは長いつきあいだったボールトの、極めつけの名演。同曲のスタンダードたるべき演奏。 弦楽器の共感に満ちた音が痛切に響きわたり、晦渋とされ物議を醸した同曲にはっきりとした意味を与えている。 夫人によれば作曲家は既に次の交響曲を準備しており、死は図らずも訪れた災難であったというが、この演奏の最後を聞くにつけ、さまざまな苦悩が光彩の中に昇華し消え行く概念は、それが死でしかありえないという結論を暗示しているように思えてならない。終盤スコアは浄化されるかのように白くなっていき、暗雲のように蠢く不定形な陰りは、サックスによる一筆を残して消え失せる。ささくれ立ったフレーズの数々は、やがてそれ自体無意味という悟りを得たかのように、解決の場を与えられないまま、響きの中に消滅してゆく。終末の壮麗な和音の向こうに、来るべき世界がある。懐かしいもの、決して忘れ得ないものの中に、行くべきところがはっきりと見える。晩年無宗教者であったというRVWの目前には、それでも神が降り立ったのだ。そしてあの「無」※という光の中に、いざなっていったのだ。…

※スコアは最後に一言"nothing"と書かれて終わっている。

2004年以前の記事です
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☆メシアン:世の終わりのための四重奏曲~Ⅴ「イエスの永遠性への賛歌」

2017年11月28日 | Weblog
◎フランセ(P)ジャンドロン(Vc)(PHILIPS)CD

同曲中2楽章あるデュオによる賛歌の最初のほうで終楽章「不滅性への賛歌」(Vn)と対をなすが、そちらがオルガン曲の転用であるのに対してこちらは「水の祭典」からの転用曲でもある。独特の散発的な和音による伴奏、独特の旋法的な旋律、前者ピアノ後者チェロによってひたすら歌い上げられる。伴奏と旋律が完璧に別れてしまうところはフォーレと同じなのに何故か単調さを感じないのは伴奏旋律共にメシアンにしか書き得ない独特のものであるところから来ている。個人的にこのフランス・チェロ曲集の白眉。ドビュッシーでも感じたがこの人のハイポジは飛び抜けて巧く、低音から跳躍しても常にはっきりと完璧な音を出せる。しかもハイポジだけで弾いていても全く無理無駄がなく低音で弾いているときとほとんど変わらない歌をうたえる。音が裏返ったりかすれたりすることは全く無い(まあそれはそれで味になるのだが)。この曲も高いポジションのくだりがあるが、ヴァイオリンで言えばシゲティやメニューインのような苦しさがなく、それがかえって救われる。もう決して手の届かないものに、それでも精一杯手を伸ばす。そういった絶望的な憧れを感じさせる曲、演奏だ(そんな意味の曲かどうかはわからないが)。◎。冒頭に述べたが同曲は真ん中にチェロ、最後にヴァイオリンがピアノ伴奏付きでひたすら平易な旋律を歌う楽章が配されていて、前衛的な楽章の中にあって非常に高い効果を挙げている。収容所内で響いたことを思うと絶句する。

CD化された。

※2004年以前の記事に一部加筆したものです
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☆ブラームス:交響曲第3 番

2017年11月28日 | ドイツ・オーストリア
○クレンペラー指揮フィラデルフィア管弦楽団(DON INDUSTRIALE:CD-R)1962/10/27LIVE

どっしりかっちりフォルムの決まったブラームスは情緒系を好む人には「つまらん」と一蹴されるだろう。私もミトプーの2番のあとこれを聞いて無味乾燥だなあと思ったもんだが単品できくとなかなかスケールがあり力強い演奏で悪くない。とくにフィラ管がクレンペラーに「何か」を加えて聞きやすくしている。アポロ的ドラマの表出たる1楽章はオケの上手さが圧巻。3楽章の弦の感情表現はまさにフィラ管の弦の音。ホルンにおもいっきし棒吹きさせたクレンペラーもさすがに弦全員は抑えられなかったようだ。4楽章はベートーヴェン的解釈の行き渡ったタテノリに激しいアタックがクレマニアには堪えられないところだが、やや発音が甘い。ガチガチの硬い音が欲しいところ、どうしても柔らかさが出てしまう。歌も過剰に感じる。総じて無印。録音はステレオで比較的良好。

※2005/3/13の記事です
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☆グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲

2017年11月27日 | グラズノフ
マルコヴィッチ(Vn)ストコフスキ指揮ロンドン交響楽団(inta glio他)1972/6/14ロイヤル・フェスティバル・ホール(ストコフスキロンドンデビュー60周年記念live・一回目?)・CD

このコンビでlondonにスタジオ録音を残しているそうで、それに先立っての機会だとされているがそちらは未聴。

何故ってソリストが技術的に未熟過ぎるのだ。協奏曲では遅いテンポと生硬なリズムを形作るストコフスキではあるが、これは完全にソリストが「若すぎる(指揮者の70歳年下と紙面にセンセーショナルに書かれた)」。確かな堅牢な音がごくたまに、おっと思わせる部分もあるものの、このルーマニアのヴァイオリニストが、このストコフスキにとってもロンドンにとっても稀有の機会にふさわしい人材だったものか、もちろん興行的なものやストコの好みもあっての「起用」だったのだとは思うが、比較的短い単一楽章のグラズノフで手こずるようであれば大曲は難しい。

といっても(帝政ロシア時代末期にしては)多彩な演奏方法を要求される特異な曲で、決してヴァイオリンに精通していたわけではないことが伺える無駄に重い重音進行の連続やトリルの多用(これらはグラズノフの癖でもあるが献呈者ともなったアウアーの助言で何とかなったという気がしなくも無い)、自由度の少ない短いカデンツァ(D.オイストラフ版を使っていると思われる、というかそれしかないと思う)、第二部では音量的に不可思議なペットとの掛け合いから始まる、確かに国民楽派としては素晴らしい民族音楽の換骨奪胎ではあるけれども、いささか不自然さを感じさせる変奏曲・・・

それらを巧く繋いで全体的なまとまりを出すまでに到底至っていないソリスト、更にそれ以前の問題としてヴァイオリニストとしてどうかという上がりっぷりというか、音程の不確かさや指の廻らなさ、適切なスピードの維持できないスリリングな演奏ぶりに、「若さ」を強く感じさせられてしまう。ストコにとってもブラ1の一世一代、そして指揮人生の最後の輝きを象徴する演奏と比べ、拍手も半端になってしまうのは曲だけの問題ではあるまい。intaglio盤ののちに他でも復刻されたようであるが詳しくは知らない。同日同演目で二回公演をしているので、一回目とすれば単にソリストは上がっていたのかもしれない。音程が崩れるのは前半部であり、後半部のバラライカ模倣などは大ヴァイオリニストらがやっていたようにスピードで押し切るのではなくゆっくり響きを出していく特有の民族情趣が感じられてまあまあいける(偶発的なものの可能性が高いが)。

※2009/5/10の記事です
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☆ラヴェル:ボレロ

2017年11月27日 | ラヴェル
○ウォレンスタイン指揮ヴィルトーゾ・シンフォニー・オブ・ロンドン(AUDIO FIDELITY)CD

これがウォレンスタインの廉価盤にしては音がよく(ブラームスとか音の悪い盤もある)演奏は言わずもがなの引き締まった、激しさも併せ持つもので非常にいい。どこをどう、という批評はしづらい曲だが(ソリストの腕でどうこう言う声が多いのはそのせいでしょうね)この演奏はバランスがとれているというか、パリとか南欧とかアメリカとか、どっちに転ぶわけでもなく正しくこの曲のイメージを表現している、としか言いようが無い。初めての人にも薦められます。○。タワーがこのレーベルを長く売ってくれているおかげで、ウォレンスタインがルビンシュタインの伴奏指揮者というイメージから外れて評価されることを祈ります。このCDは長く品切れ状態だったが今は店頭に並んでいる。オケはLPOか。

※2006/8/6の記事です
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☆ヒンデミット:画家マチス交響曲

2017年11月27日 | ドイツ・オーストリア
○作曲家指揮ベルリン・フィル(CEDAR/DUTTON/TELEFUNKEN他)1934/9/9・CD

今回DUTTONから久しぶりの復刻でかなりリマスターがいい。飛ぶ鳥を落としまくるヒンデミットの覇気が時代の不運を跳ね返すように感じ取れる。正直30年代の録音とは思えない。これを改ざんととるかリマスタリングによる原音再成ととるか、私は後者と感じられた。ある意味DGのものより若々しくトスカニーニ的で、オケも集中力が高くて素晴らしい。古いものということで、○にとどめておくが鑑賞するに十分値する復刻状態です。

※2006/12/7の記事です
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ブラームス:交響曲第3番

2017年11月23日 | Weblog
ワルター指揮VPO(angel他)1936・CD

この時代の録音ゆえフル編成とは思われず音色も正しく伝えられていないと思えるのでウィーン・フィル云々は別として、ワルター全盛期を窺い知ることのできる演奏。スピーディに躍動的な音楽を展開してゆき、アメリカへ行ってのち晩年スタイルへ移行する前の生命力あふれる指揮ぶりに心奪われる。オールドスタイルに無茶苦茶をやっているわけではない、けれども決して飽きない。四楽章の愉悦にはワルターの本領であるモーツァルト的なものを思わせずにおれないものがある。軽々しく感じてしまうところもあるが、そこは音域ふくめ録音のせいの気もする。良い演奏。
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☆ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ

2017年11月23日 | ラヴェル
○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(WHRA)1958/11/29・CD

ロマンティック。いくら「感傷的」な曲とはいえ、そこまでやらなくてもいいだろう、というくらいだ。テンポのデフォルメが凄まじく、瞬間的なルバート・・・ここではああくるだろう、という予想通りのところで、音符を極限まで引き伸ばす。ヴァイオリン奏者だったこともあり弦楽・旋律偏重にしばしば陥る指揮者だが、この曲は編曲ものだとしてもラヴェルとして素直過ぎるくらいであり、旋律を解体配分するようなところが少ない。強引な言い方をすると、機械的なリズムのうえワルツのラインをただ綴っていけばいいようなもので、他の曲では時々感じる「もったいない表現」が気にならず、バランスよく聴こえる。太く力強いうねりに解れの一切無い表現はミュンシュBSOの相性のよさ、更にこの曲との相性のよさを感じさせる。ラヴェルにはたいてい南欧風な演奏と中欧的な演奏があるが、もともとウィンナーワルツ的なものを想定しているので前者的に色彩感やリズムを強調するのは邪道かもしれない、とはいえちょっと中欧的過ぎるような、旋律の裏に隠れた打楽器、低音部の特徴的な響きや動きが余り浮き立たず、単なる曇った下支えに聴こえるところもなきにしもあらず、リズム自体やや単調である(揺れることを前提に舞踏リズム的要素を減らしているかのようだ)。でも、大見得を切るような表現の扇情性は何にもかえ難い。魅力的だ。ハーモニーの美しさ・・・融合する音色の繊細さも印象的である。バラバラで開放的な色彩ではなく、融合した色彩の美しさ。動きにおいて不自然でも、瞬間においては完璧。○。

※2010/2/21の記事です
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