○マルケヴィッチ指揮日本フィル(PLATZ)1965/4/15live・CD
かなり日フィルの調子がよく、巧さが光る。軽く明るくスリムな音楽が鮮やかに紡がれてゆく。4楽章まではそんなに強い印象はないがスピード感とフランス的な美質をかんじる演奏だ。しかしこの人、やはりドハデな響きがお好きなようで、終楽章ではとにかく打楽器とブラスを叩きぶっ放し、弦はもともと持っているベートーヴェン的なひびきをいっそう強め、重厚まではいかないが深い音で支えている(気を煽るまではいかない客観性はある)。終楽章は聞きものだろう、鐘の音がうるさいほどにがなりたてるさまは如何にも空疎な幻想者の夢のようであり、ベルリオーズの書法の独特さをかなり的確に描き出している。終演後の大ブラヴォも納得か。個人的に強い印象や感傷は受けなかったので○にとどめておく。
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
かなり日フィルの調子がよく、巧さが光る。軽く明るくスリムな音楽が鮮やかに紡がれてゆく。4楽章まではそんなに強い印象はないがスピード感とフランス的な美質をかんじる演奏だ。しかしこの人、やはりドハデな響きがお好きなようで、終楽章ではとにかく打楽器とブラスを叩きぶっ放し、弦はもともと持っているベートーヴェン的なひびきをいっそう強め、重厚まではいかないが深い音で支えている(気を煽るまではいかない客観性はある)。終楽章は聞きものだろう、鐘の音がうるさいほどにがなりたてるさまは如何にも空疎な幻想者の夢のようであり、ベルリオーズの書法の独特さをかなり的確に描き出している。終演後の大ブラヴォも納得か。個人的に強い印象や感傷は受けなかったので○にとどめておく。
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!