○ルドルフ・アルベルト指揮パリ・フィル(ラムルー管弦楽団)(CFD/ACCORD他)1958/5/10・CD
しっかりした歩みの独欧的なチャイコで、だからこその構造のわかりやすさが目鱗を落とす可能性もある。この曲は全楽章を通しての種々の動機の有機的なつながりや独創的な管弦楽法とその展開方法に着目してきちんと聴くと、チャイコが苦手な向きもそれなりに面白みを見出すことができる。5番のように単純でもなければ6番のように主情的すぎない。フランスはチャイコに冷淡と言われていたが、この演奏では独逸の指揮者を相手に色彩的かつ構築的な演奏を繰り広げており、アルベール・ヴォルフの録音と比べてもきっちりと収まったさまがなかなかに堂に入っている。○。
しっかりした歩みの独欧的なチャイコで、だからこその構造のわかりやすさが目鱗を落とす可能性もある。この曲は全楽章を通しての種々の動機の有機的なつながりや独創的な管弦楽法とその展開方法に着目してきちんと聴くと、チャイコが苦手な向きもそれなりに面白みを見出すことができる。5番のように単純でもなければ6番のように主情的すぎない。フランスはチャイコに冷淡と言われていたが、この演奏では独逸の指揮者を相手に色彩的かつ構築的な演奏を繰り広げており、アルベール・ヴォルフの録音と比べてもきっちりと収まったさまがなかなかに堂に入っている。○。