小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

大買い物大会記@太田<後編>+12/15~21+『サザエさん』

2008-12-23 23:40:52 | 週間日記
 雨上がり ほうれん草の ねこがディグ 


・・・何と一回で入りきりませんでした。いつも長いとはいえ初めての経験です。
ですので、後編。

◆PART2―18日(木)
もうすでに書くのに疲れましたが、何のためかはわかりませんががんばります。

事前に電気製品好きの弟とも、このタイミングでブラウン管を買うことの是非を相談。とにかくヤマダ再楽館になのですが、今や激戦区となりつつある太田ではラーメン店訪問も欠かせません。

この日の目標は、これもぜひ食べてみたかったものの、なぜか見つからなかった麺之介です。
地図でみるとかんたんそうなのになぜだか見つからず、過去にはいろいろな副産物がありました。いい方ではしかたなく入った翡翠軒という中華料理屋が大当たりでそれから何度か行った、悪い方では夜に探していたら謎の若いやつが道に出てきて、「すみません、おれとタイマンはってもらえますか」と誘われた、などですが、あまりに見つからないので、これはネット情報まで活用したさる組織の陰謀かと思ったほどです。
ですがもちろんそんなことはなく、一度通過して確認。ついに念願の初食となったわけです。

『ランチタイムが終わる頃』。そんなタイトルの歌もありましたが、ひょっとしたらその店の「素」がもっともよく出るかも知れない、そんな時間の訪問です。
店内の様子には好感が持てました。かっこいいHPも持つ、若い人がやっているこういう店では、客との距離の持ち方に「職人」的なステレオタイプがあります。それがこの店の場合、年配の方にもいらっしゃいとあいさつし、かと思えばラーメンに焼き餃子と水餃子、ライスをマンガ読みながら待つ猛者の女性もと、そう古くはなさそうなのに何十年もやっている店のような空気があるのです。
注文はひとまず、標準と思われる醤油ラーメンと餃子を。木曜は餃子半額だそうで、餃子3つついて780円のランチとどっちがいいかきくと、「ちょっとだけ高くなりますけど5つある単品の方がお得ですよ」と若い女子店員。この上ないレスポンスです。
脚の間にはさんでこねる青竹手打ちのパフォーマンスをまじえながら、厨房の動きも申し分ありません。途中で小さなスプーンで白い粉を入れるのを見せるのも、この時代のラーメン店ではむしろ好印象です。途中でラーメン注文の方無料のライスも頼み、楽しみな一瞬を待ちました。

ほどなく、ちょうどいいタイミングでラーメン到着。しばらくして餃子が一斉にリリースされます。脂身の多いチャーシューに、たまご、メンマ、ナルトと透き通るようなスープ、そしてこしのありそうな麺は、行き過ぎない上品さを感じました。
ずーっとスープを味わい、太目の麺をすする。絶妙です。あわてないように、5つのパーツにあまらないように、ラー油と醤油、酢を調合し、ふっくらタイプの餃子を少しだけつけていただく。これも完璧でした。

これは、私がもっとも好きなタイプのラーメンに使う形容詞、「人なつっこいラーメン」。おっと、餃子もです。百花繚乱の時代、個性を出そうとするあまりパラメータを振り切る一杯が増えている中、この奥ゆかしさは魅力です。
パーツでいいましょう。スープは化学調味料のメリットをこれ以上ないほど引き出し、だしとのけんかをしないバランス。この地方に多い佐野様式の麺は、これまた太過ぎず細過ぎず、噛み応えと喉越しの両方を感じさせ、しかもそのバランスがかんどころのような、あまりに魅力的な麺です。おかげで、チャーシューやその他の具はほとんど思い出せないほど。でも、ラーメンはスープと麺があればいいのです。
このバランスは餃子にしても同じ。パリッなのか、モチッなのか、両者の絶妙の地点が択ばれ、皮の中の空間の扱いも、温度の保存のさせ方も申し分ない。そして、広がる化学調味料の甘さ。

ラーメンは刺激ではない、刺激はすぐに飽きる。そういっているかのようなラーメンと餃子は、その丼にいつまでも浸っていたいと思わせ、そして絶妙のタイミング、つまり量で終わります。
されにいえば、何だか仲がよさそうな、つまり終わったらいい酒飲んでいるんだろうなと思わせる店員たちがまたすばらしい。貼り紙によれば1月に移転だそうですが、質問にも丁寧に応えてくれました。



私は現在食べた太田のラーメン屋では、店の持つインパクトやら何やらが総合で森田屋支店を首位に置いています。ただ、この若い店の魅力は、佐野、手打ちなどのキーワードでは収まらない、人なつっこさとちょうどよさという美点を持っている、この店が移転でどう変わるのか、また太田訪問の楽しみができました。
外に出ると、冷たい師走の空気。枯れた枝に飾りのない外観があまりに美しかったので、道を渡って写真も撮っておきました。

次に行ったのは、前日で確認の「ジェイ・プラザ」。食べるわけではありませんが、「ワールド・レストラン・ストリート」の見学です。今回はうっかり4階駐車場に行ってしまいましたが、屋上ですから迫る太田の象徴金山や前日にWRC撤退が衝撃を与えたスバル、遠く赤城も見えたのでよかったです。
さて、「ワールド・レストラン・ストリート」。そして「ウェストサイド2」というファッションフロアの2階は興味深いものでした。
降りてすぐの店は「V」の頭文字しか見なかったのでベトナムかなと思いましたが、なぜかパスタやピザが主流。10人くらいの団体がいますが、何だろうと確かめると「ベトナム」でなく「ベネティアン・レストラン」。この都市名フィーチャーには驚きました。
次のブラジルステーキの店ではたどたどしい日本語の店員が注文を取っていますし、こっちは本当のベトナム料理店には、「ベトナム料理は全部が辛くありません。辛さは調節できます」と書いてあります。すばらしい。しかし、フォーで650円。数日前にホーチミンのOB・I君に屋台のすばらしさをきいていたので、もう少し安くならないかとは思いました。
さらにびっくりなのが「ウェストサイド2」です。ブラジルショップに、こうした店に必ずある現地語の通じる航空会社。古着屋なんかもちょっと事情が違っていました。誰もいないカフェのテーブルも並んでいます。
歩いていて、あまり人はいないのに、海外大都市のアジアタウンを歩いているような気がして思わず緊張しました。昔からあった気がするさが美を見つけた時は、何だか懐かしさすら感じました。
太田には、このあたりで先発だった巨大なイオンモールがあります。全国どこでも同じような商品が揃うイオンはグローバル経済の代表ですが、グローバルというのは「グローバルスタンダード」だけではない。「エスニック」であるこんなかたりこそグローバルなんだそう思えました。

というわけでいよいよテレビ購入かというところですが、もう行き先は決まっているわけですから寄り道だと、行ったことのないとんこつラーメン、ハングリードラゴンの場所を確認に。その前に間違えて市役所の手前で渡ってしまったため、シモヤマ本店という文具画材店の脇を通り、つい寄ってしまいました。

服などはもうできるだけ安いのを買うように成長した私ですが、どうも文具は質実剛健、ドイツ製に対する憧れを捨てられないままでいます。100円店の攻勢もあり苦しい「文具店」ですが、こうした老舗風には一昔前の商品がまだ残っていたりするので期待しました。

「いらっしゃいませ」。画材、書道用品も揃う店内には奥さまらしき上品な女性店員のみ。ほかにもお客はいましたが、すぐいなくなりました。
シャーペン売場にありました、大好きな STEADLER。製図用のシャープ500円のと1000円のがあり、「500」の文字がシールじゃなく印刷になっているところを見ると500円のはライセンスの国内生産かも知れません。冬に、こちらは全国でも最先端東京ミッドタウンで買った FABER-CASTELL に、「JAPAN」の文字を見つけて驚いたこともありました。
しかし正しい「マクシム(格率)」とは、そういった見かけに拘泥することではありません。どこでつくられたかより機能そのものを考える。要求されるのはそういった目です。
この500円は、ステドラーの堅牢な先端部と十分な剛性を持っている。そうでありさえすれば、リーズナブルな商品なのです。
しばらくシャーペンは0.5ばかりでしたが、ここは絵を描いたりするのにもう少し太い芯がほしくなりました。0.7なら、より太い線描が可能な0.9。そう思って0.9の製図用シャープ、それと36本入り uni の芯と、よくある、これは「Germany」と入ったプラスティックの鉛筆削り、それと国産サクラの消しゴムを買いました。
これでお願いします、というと「ありがとうございます」。「こちらは500円だから400円…」と、2割引セールだったようです。

桐生の豆腐屋の移動販売車が停まる駐車場を出て、富士重工グラウンド方面に向かいハングリードラゴンを確認。ちょっと前まで伊勢崎上部国道沿いにあった、上州とんこつのホープです。

そして、いよいよヤマダ再楽館へ。前日までは四角い29型3980円と思っていましたが、考えてみるとデジタル化もあるし四角い29型のメリットはない。試しに弟に電話すると、そうだということになり、ワイド28型2980円に決まりました。
店内では、前日の商品移動で奥の方に追いやられています。一応、店員にも確認しようと思ったのですが、向こうから来るのは、なんか酒屋の若奥さんのような女子店員と、ちょっとくたびれ気味の男子店員。電気屋で専門的な話をきくには信頼できそうなプロフィールを優先しますが、ここは近いこともあって酒屋の若奥さんに声をかけました。
テレビっていってもほとんど、映画とサッカーや野球しかみないんです、地デジもワイドですよね、という質問にあははと人のよさそうな声で応える酒屋奥さん。じゃあ、これでお願いします。「ありがとうございます。SANYO と panasonic、どっちがいいですか。こっち、panasonic はふたがないですけど気にならなければ」、いや、どっちでもいいです、ふたはいらないし、じゃあ、製造の新しい方にしますか、「ええっと、SANYO は03年で、panasonic は01年だ」。じゃあ、SANYO で。
若奥さんさんが車輪に乗った28インチを運ぶので、あっ、私が持って行きましょうか、というと、「いいですよいいですよ」。レジについて、メンバーカードといっしょに VISA を出すと、「あっ、3000円以上じゃないとカードだめなんですよ」。ああ、3千円くらいなら現金もありますよ。「ああ、いいですかぁ、じゃあ、○○さん、これお願いね」というわけで、若い男子店員が車まで押して来てくれた。

いやあ、テレビ買ったのなんて、どのくらいぶりだろ。また、ブラウン管ってのがいいよな。そう思いながらの帰り道。そういえば、ウィスキーも買おう、と酒のえばらに寄り、この2日間最後の買い物であるスコッチ、ロングジョン980円購入。
刀水橋を渡る頃にはあまりに見事な夕陽で、途中、妻沼の何とかいう神社で写真を撮った。青と赤の混じる上には金星もいる。



そして、この太田買い物大会は、翌週月曜に続編が……
だけどもう疲れたので、次回に続くにします。

ああ、ひまってうれしい。

※なお、今回のラーメン部分から、「ラーメンDB」にも貼り付けていきます。
http://supleks.jp/user/39444

(BGMは Accuradio など)

先週の他の画像

 はぐれもの、なかよく 12/16


 真夜中の『ティー・オン・ジ・エッヂ』 12/17 03:33

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