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かくぱいあ~かいぶ

大満足、こころウキウキ山崎蒸留所見学

2011年06月26日 | Archive

 去年の今頃に北海道の余市蒸留所に行ってからというもの、

ウイスキー蒸留所に興味を持ってしまい、大阪の山崎蒸留所に見学に行くことにしました。

北海道なら中々おいそれと行くわけにもいかないのですが、

大阪なら彼女に会うために1~2ヶ月に一度行っているので、一緒に行くことにしたのです。

 

俺は元々ウイスキー好きで余市蒸留所にも行ったことがあるのでいいんですが、

彼女のほうは「薬みたいな味」と言って飲まないし、そもそもあまり強いお酒が好きではないのでちょっと心配でした。

「蒸留所って、公園みたいで綺麗だし、お酒の工場って感じじゃなくて陶器や伝統工芸品を作ってる場所みたいで楽しいよ」と

敷居の低さをアピールすると、じゃあ行こう、とすんなりOKしてくれました。

 

WEBサイトを見ると有料(といっても一人1,000円~2,000円)のガイドツアーをやっていて、

一種類じゃなくて初心者向け、中級者向け、かなり奥まったところまで踏み込んだ上級者向けのように

いくつかツアーの種類が用意されていて、選べるようになっていました。

どのツアーにも最後には数種類のウイスキーの試飲が含まれていて、

中には山崎の原酒の飲み比べができるような山崎ファンには垂涎モノのツアーもありました。

 

今回は彼女が初心者ということもあって、

入門者(若者)向けのハイボールに主軸を置いたツアーを選択することにしました。

 

 

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 で、見学当日。

この日は気温も30度を越えていて、湿気も多くかなり蒸し暑い日でした。

JR東海道線 山崎駅を降りて西へ歩いていくと、5分くらいで大きな蒸留所の建物が見えてきます。

 

 

 

もうこの時点でテンション上がりまくりです。

暑いのが苦手でテンション低めだった彼女のほうも、わあ見えてきた、と楽しそうにしています。

 

この道の脇に側溝があるのですが、

水が綺麗なのか、サワガニが日陰に隠れているのを目にしました

 

 

近くで見ると本当に大きいです。建物もひとつだけじゃなく、奥にいくつも建物があって、かなり大規模な施設であることがわかります。

余市蒸留所は広大な敷地のなかにポツポツと小ぶりの建物がありましたが、

山崎蒸留所は限られた敷地のなかに効率的に建物を配置している感じがします。

 

 

 

創業者の鳥井信治朗氏が山崎をウイスキーづくりの舞台に選んだのは、

千利休が茶室を造るほど質の良い水が手に入ること、

京都方面から桂川、木津川、宇治川と三本の川が合流する地点であり、

湿潤で霧が発生するための条件が揃っていたためだそうです。

 

敷地の中にも、上の写真のように透き通った水が流れている箇所がいくつもあります。

駅からの道の側溝にサワガニがいたのも、この綺麗な水があるからこそでしょう。

 

 

 さて、園内に入場するときですが、

予めホームページのクーポンを印刷して持っていくと特典としてウイスキーグラスを頂けちゃいます。

山崎のロゴの入ったカッコイイグラスです。行く時は必ずチェックしておかないといけません!

 

 

 

 ガイドツアーは、25~30人くらいでスタートしました。

ウイスキーの製造工程を、大きく分けて発酵~蒸留~醸造の3過程に分けて紹介してくれます。

 

実際に製造現場に入るのですが、

現場は見学者のためにエアコンを効かせたりしているわけではないので、発酵と蒸留の部屋はとっても暑いです。

特に蒸留は30度の外よりも暑く、まるでサウナの中にいるよう。

 

しかし、実際に工場を訪れてみなければわからない

過程ごとの香りのちがいや、湿度、温度など、要所ごとにガイドさんがヒントをくれるので

自然とウイスキーに親しみと興味を持てるように工夫されています。

ウイスキーを薬クサイと言い放つ彼女も醗酵室から蒸留室に移ると「あ!違うにおいがする!」と楽しそうにしていました。

 

 

 

醸造室は圧巻のひとことです。

写真は一部しか写っていないのでわかりにくいですが、

小学校の体育館ほどはあろうかという広く天井の高い醸造室にウイスキーの樽が何百個、何千個と並んでいます。

樽にはひとつひとつ、醸造を開始した年月が記載されていて、1998年のものから、もっと古いもの、2010年のものまで整然と並べられています。

ここもまた余市とのスケールのちがいを感じるところで、余市はもう少しこじんまりとした建物に小分けにして醸造されていましたが

山崎のスケールの大きさには思わず声をあげてしまうくらいです。

 

この醸造室のひんやりとした涼しさや、樽から伝わってくる木の心地よい香りを経験していると、

これからの人生で美味しい山崎を飲んだときに必ずこの醸造室のことを思い出して、

ウイスキーを愉しむ幅が広がるだろうと思いました。

 

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 工場見学が終わると、お待ちかねの試飲タイムです。

途中からこれが楽しみで楽しみで仕方なくなってきたことをここに告白しておきましょう。

 

明るくて広い食堂のような部屋に通されて席につくと、

山崎10年と12年、ロック氷、天然水、おつまみ(ナッツ、ミニケーキ、ビターチョコレート、カルパス)が用意されています。

 

 

 

ガイドのお姉さんの説明を受けながら、まずは山崎10年のフタを開けて香りをチェック。

 

いつも飲んでいるはずの山崎10年なのに、

実際の製造現場を体感した後だからか、ものすごく貴重でありがたい香りに思えてきます。(実際良い香りなんですけどね)

 

今回はハイボールをテーマにしたツアーなので、

お姉さんの指示通りにグラスに氷を入れ、ソーダを注ぎ、マドラーで一回だけ混ぜてハイボールを作りました。

 

個人的な意見ではハイボールはウイスキーの最もカジュアルな飲み方なので

安くて手軽な角かトリスと相場が決まっていて、山崎でハイボールなんて勿体無い!

(まるで高級A5黒毛和牛を自宅ワンルームのフライパンで焼いて食べるような)

・・・と思っていたのですが、実際に作って飲んでみるとこれが美味しい!!

シュワッとソーダの炭酸が口の中で抜けたあと、山崎の上品な香りが広がります。

 

いちいち彼女の反応を伺っていたのですが、「あっ!おいしい!」と上機嫌に山崎10年ハイボールを飲んでいました。

 

そのあとはバランタインファイネスト、ジャックダニエルと続けてハイボールにして飲んでいきます。

「さすがに山崎12年をハイボールにしたくないな」・・・と心配していたのですが、

きちんとガイドのお姉さんから「お好きな飲み方で召し上がってください」と説明があったので

山崎の天然水を入れてトワイスアップにして愉しみました。

 

彼女はすっかりハイボールを気に入ってくれたらしく、

全部の銘柄をきれいに飲み干してしまい、さすがに酔っ払ったのか軽い笑い上戸状態になっていました。

足取りも千鳥気味になっていたので引っ張っていくのが大変でしたが、

楽しそうに笑っていたのでそれはそれで良かった、と考えてます。

 

ツアーはこれでおしまいですが、

最後にアンケート用紙と引き換えに山崎12年のミニチュアボトルを貰えるというお土産つきです。

既に受付でグラスを貰っているので、ツアー参加費1,000円しか払っていないのに色々貰ってしまってウレシイ限りです。

もし自分が山崎に住んでいたら、月イチで通ってしまうかも・・・。(さすがにグラスはもらえない?)

 

 

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 ツアーが終わったあとも、

館内の展示や、有料バーカウンターで、世界のシングルモルトや山崎の限定モノを飲むことができます。

 

この館内の展示は本当に見事で、美しく並べられた原酒をライトで照らした空間はとっても幻想的です。

若いカップルも沢山いたのですが、なんとなく頷ける気がします。

 

 

 

 

山崎が~!

山崎がこんなにいっぱい!!

 

勝手な予想ですが、月に一度は山崎を飲むような山崎好きなら

90%の確率で「一本でいいから欲しい!」と言うでしょう。

ちなみに俺は言ってません。「全部欲しい!」とは言いましたけど。

 

この展示を見ているときも彼女が絶賛千鳥足中だったので、

盛大にガシャーンをしてしまうのではないかと神経を削ったことはここだけの秘密です。

 

 

 有料カウンターでは、

山崎の樽出し8年(確か15mlで100円)、シェリー原酒(同200円)を買ってテイスティングしました。

安すぎね!
都内のバーで山崎10年を800円出して飲んでるのがバカらしくなっちゃう。

 

プライスリストも写真に撮ってきましたが、

このプライスをじっくり見てると本当に街中のバーで飲む気が失せるので要注意です。

今話題の五反田の原価BARも、これには追随できないでしょう。

 

 

山崎18年を飲んだことがないのでチャレンジしたかったけど、やはり市販品じゃなくて限定品を優先しました・・・。

香りが強くて美味しかったです。

 

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 お土産も買いました。

 

ツアーと試飲で結構飲んで気が大きくなってるので、ここのお土産屋さんは繁盛するでしょうね。

けっこう遣っちゃいました。

 

 

限定8,000本の山崎のシェリーカスク!

余市の蒸留所で買ったシェリーカスクは俺の中で今でも王座に君臨しているので、

迷わず奮発して山崎のシェリーカスクを買いました。

余市と山崎、どっちが美味しいでしょうか?

 

右下のボールペンは

実際の醸造樽を使用したオリジナルのボールペンです。

結構高かった(山崎10年と12年の中間くらいのお値段)ですが、

それとなく山崎ファンを主張するアイテムとして仕事場で使おうと思って買っちゃいました。

 

 

右上のボールペンは廉価版です。

余市の蒸留所にもありました。ロゴが違うだけです。これは三菱鉛筆のOEMっぽいな。

余市版を普段オフィスと客先で使っているので、山崎版を買って

 

余市⇒オフィス用

山崎⇒外出用

 

・・・みたいに使い分けようと思いました。

 

 

山崎のミニチュアは、

誰かウイスキーを好きになってくれそうな親しい友人・同僚などにあげてみようかな?

ウイスキーがニガテな人って、たいていが居酒屋の安くて雑な(それこそ薬クサイ)ウイスキーで苦手意識を持っていそうなので、

本当に美味しい12年を気に入ってくれれば仲間が増えそうですにゃ。

 

 

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 以上、眠い中書いたので乱雑でまとまりの無い文章になりましたが

大満足したヨロコビをお届けいたしました。

本当に楽しくて美味しくて勉強になるところなので、近くの人は絶対に行ったほうがいいですね。

自分が枚方に住んでいた時に一度も行かなかったのが勿体無くて仕方ありません。

 

次は山梨の白州に行かなきゃな、と既に画策していたりします・・・。

 


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2 コメント

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Unknown ()
2011-06-27 01:42:35
ウイスキー!
うちから30分のところにジャックダニエルの蒸留所があるから俺も行ったが、水とか自然が綺麗でなかなか興味深いよな。
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Unknown (かくぱい)
2011-06-27 08:26:49
そうそう!
ジャックダニエルはテネシーって言ってたから、
トシは行くべきやな!と思ってたけど
もう行ったんやな!笑
いいなー。
ウイスキー好きの人向けに蒸留所限定のボトルを
お土産にしたらめっちゃ喜ばれると思うわ。
(遠回しな催促じゃないからな!)
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