quackpie Archives

かくぱいあ~かいぶ

外大写真集 vol.1

2005年09月29日 | Archive
 外大が好きだ。
ワンマン経営が批判されたり、一部の授業がお遊びだったり、
推薦入試で7割の学生を入学させていても好きだ。

好きな理由は沢山あるけど、やっぱり一番の理由は
その美しいキャンパス。

このキャンパスも、もう築4年近くになるんだね。
早いもんだ。俺が入学した時は築後わずか1年だったのに。


 せっかくなので、
この美しいキャンパスを写真におさめることにした。
カメラを持って学内をうろうろ。怪しいぜぇ!

残念ながら時間帯が一番平凡な真昼間で、
撮影時間も充分無かったので数枚しかないけど、
隙を見て今後もさらに撮影しようと思う。






外大写真集vol.1

写真をクリックすると原寸サイズで表示します。(約700KB)



名物ソーラーパネル


本校舎


講堂


図書館


噴水


マクドナルド


ろうか


誰もいない教室


(おまけ) 新宿


(おまけ) お台場




なんか全く関係無い写真もあるけど、まぁいいや。

不摂生のお手本

2005年09月29日 | Archive
 楽しいことをガマンして80歳まで生きるより、
やりたい放題やって70歳で死ぬほうがいい。

そんな考えだから夜中の2時にこんなものを買ってきてしまうんだ。


吉野家の牛鉄鍋弁当 380円


 夜中、ポケーッとしてたらお腹がすいてきて、
「吉野家、来月1日より新しい豚丼を投入」というニュースを読んだら
ガマンできなくなってしまった。

好きなんだ。鉄鍋膳。
うめぇなぁ。寒い思いして1号線店まで買いに行ったしなぁ。うん。うめぇ。




 財布にあと2円しかないなぁ。やべぇ。
そういえば今日は1限からゼミだなぁ。
もう午前3時なのに、テキスト全然読んでないよ。あーぁ。
どうすんだコレ。15ページはあるぞ。

うわぁ。牛鉄鍋弁当って800kcalもあるんだ?
こんな夜中に食っちまったよ~。

やべぇなぁ~。うん、やべぇ~。

ベンリィちゃん健康診断

2005年09月28日 | バイク
 オイルの交換時期がとっくに過ぎていたので、
小雨の中わざわざベンリィちゃんで高槻まで行ってきた。

本当はオイル交換くらいは自分でやろうとメンテナンス本まで買ったけど、
読んでいるとオイル交換にはオイル注しが必要だったり、
廃油の処分が面倒臭そうだったので今回は店に任せることにした。


 それにしても最近のベンリィちゃんは呆れるくらい燃費が悪い。
乗り始めた頃はガソリン1リットルで50km走っていたのに、
今じゃゆっくり走っても30km走らない。

高燃費がベンリィちゃんのウリなのに、意味ないじゃん。
加速ものろく、全体的にだらだらした動きをする。
プラグを交換した時の感動はいったいドコへ?

高槻まで行くのも一苦労。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 バイク屋で、とりあえずオイルを交換してもらう。
廃油を抜いて、新しいオイルを注すだけだった。次は自分でやろう。

オイル交換が終わって、バイク屋のお兄さんに
燃費が悪くて困ってることを言うと、タイヤをグッと握って一言。

「空気すごく抜けてますよ。」

えー、ほんと?
…と言いながらタイヤを握ってみるけど、よくわからん。
以前も空気圧を心配して握ったことがあるけど、そもそも
どれくらい柔らかければ「空気が減っている」というのか知らん。

すぐにお兄さんが自動空気入れマシーンみたいなので空気を入れる。

ぷしゅー

おぉ。アレいいな。欲しいぞ。
そういえば自転車もずっと乗ってれば空気減るんだから、
バイクだって空気入れなきゃいけないのは当然だな。

「はい。入りましたよ。あとはチェーンとブレーキ見ておきますね。」

うんうん、やっちゃってください。そういえば俺って、
自分でベンリィちゃんをメンテしようと工具まで買い揃えたのに
全然やり方知らないな。工具ホコリかぶってるよ。



 メンテナンスが終わってベンリィちゃんに乗る。
もう言葉は要らない。それはまるで違う乗り物。

まず、なんか車高が高く感じる。
どうやら今までタイヤの空気が減りすぎて車体が沈んでたようだ。
加速も、以前プラグを交換した時よりも鋭くなった。

この調子だと、リッター50kmに戻れるかもね?
ていうか、忘れちゃいけないのは、メンテナンスをすることで
性能が上がったんじゃなくて、本来の性能を取り戻しただけってこと。
それだけメンテナンスは重要ってことだねーって自分に言い聞かておこう。

ベンリィちゃんには、あと半年~1年頑張ってもらいますよ。

世の中にはこんなに美しい場所があるらしい

2005年09月27日 | Archive
 アリゾナに留学に行ったお友達から、写真が届いた。


今までで最高画質



美しすぎる

 
 これには感動。
世の中にはこんなに雄大で美しい場所があるんですね。

そもそも日本という小さな島国で育ったせいか、
生まれてこのかた「雄大」な景色をこの目で見たことが無い。
そんな地に、自分が直接顔見知りの友達が今現在住んでいるという事実が
うらやましくてしかたがない。


 もっと驚くべきは、
メッセンジャーさえあればこの友達とリアルタイムで話せてしまうということ。

理論上は、世界中がインターネットで繋がってるんだから
当たり前のように思えるけど、
ほぼ地球の裏側近くにいる友達とタイムラグほぼゼロで会話できる。

「元気?」とタイプしてエンターキーを押すと、
数秒後には「相手がメッセージを入力しています・・・」と表示されて、
「うん、元気だよ!」というメッセージがこちらに届く。

その間わずか5秒。
この子実はまだ大阪にいるだろ?と勘ぐってしまう。
この”早さ”は信じがたい。昔の手紙なら2週間コースでしょ?

世界はどんどん狭くなっているんですね。
俺がベンリィちゃんで徳島から枚方に帰る際に提唱した
「世界は急速に縮んでいる説」はあながち間違いではなさそうだ。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 いやぁ。それにしても美しい。
グランドキャニオンか。いつか行ってみたいな。
そのお友達は、今頃素晴らしいアメリカライフを満喫していることでしょう。


俺がこんなことをしている間にも…。
湯を注ごうとしたら手が当たった。




ジョブハンター見習い

2005年09月26日 | Archive
 友達のブログを眺めていた。
就職活動に向けてSPIの本を買った云々書いてある。

この人、先週の就職ガイダンスでは
「だるい」「暑い」「帰りたい」と散々ブーたれていたのに、
ちゃっかり動機付けられたようだ。

なんだか身近な人が行動し始めると焦るね。
俺はというと、英検にばかり気をとられて就活のことは完全に忘れてた。
なんのための英検だ。恐らく俺はアホなんだろう。それも高い確率で。



 焦ったので、就職活動の下準備っぽいそぶりをしてみる。
とりあえず何をすればいいのかよくわからないけど、
インターンの時に登録したリクナビと日経ナビにログインしてみた。

ログインパスワードをキチンと覚えていることに安堵感。
そういえば就職サイトってもう一個でかいのがあったな。
何だっけ。タウンワークかい?

どうやら企業の求人情報は来月あたりから発表されるようで、
まだ「インターンに行こう!」などと呑気なことが書いてある。
えっと、行かないですよ。もう秋ですよ。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 とりあえず知っている企業のサイトを廻ってみたけど、
やはりまだ2007年卒業の学生向けの情報は見当たらない。

青色発光ダイオードで有名な日亜化学の採用情報も見てみた。
実は日亜の本社は徳島にあるんだけど、
うちの母親が俺にUターン就職して欲しいらしくて、
日亜関係の最新ニュースをしつこく連絡してくる。

ママの気持ちはよくわかるんだけど、なんで日亜なんだ。
確かにここ数年で売り上げ高が数倍に膨れ上がってる成長企業だけど、
徳島にはポカリスエットの大塚製薬や
一太郎のジャストシステムがあるじゃないか。

そう思ってさっき母親に

「ジャストシステムもすごいよ。大卒初任24万だよ。」
とメールを送ってみると、
「だってジャストシステムは理系でしょ?」
という難解な返答があったので、ひどく困惑した。

日亜は文型だと言いたいんだろうけど、かの有名な青色発光ダイオードは
外国人と英語で異文化交流をする中で魔法のように突然生まれた
不思議な宝玉でないことだけは確かだ。

母上とは今後も衝突がありそうで、今から覚悟しておかなければいけない。



 さて、以前から航空業界だの広告業界に興味を持ってきた俺も、
今ではどちらにもさして興味がなくなってしまった。
というよりも、業種という括りでは特にこだわりが無くなった。

インターンで興味の無かった物流の世界を覗いてみて
「結構楽しそうだな」と思えたので、恐らくどの業界にも
それぞれの醍醐味があるんだということがわかったからね。

まずは来月の就職サイトの企業情報の発表を待って、
それからどんな会社にエントリーしていくか考えようと思う。

それまでは、英検とバイクかな。
今はジョブハンター見習いだけど、
来月からはジョブハンターですよ。ついに。

ホテル従業員ご一行様

2005年09月26日 | Archive
 夏に辞めたホテルの飲み会に行ってきた。

ホテルのバイトはとてもつらかったけれど、
その環境の中でバイトたちは年齢や立場に関係なく等しく苦痛を味わってきたので
団結力や親密感が極めて強く、信頼もおける。

仕事以外の面では、
俺がしてきたバイトの中では一番居心地が良かったし、楽しかった。


 そんな皆さんとの久々の集まりは
俺も含めて半分近くが既にホテルを離れた人達ばかり。

俺のように半年で逃げるように辞めてしまう奴もいれば、
5年も続けた超ベテランの人もいる。
あのキツイ環境のなか5年も続けられるなんて、本当にすごいと思う。
俺なら1年目で髪の毛が全部抜け落ちて死ぬ自信がある。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 事前の飲み会案内メールでは、
「今回予約したお店にはコースや飲み放題のプランが無いので控えめに…」
という内容が記されていたにも関わらず、みんなジャンジャン料理を頼む。
お酒もすごいペースで減っていく。

金欠の俺は、この混乱に乗じて腹に入るだけの料理と酒を食しておいた。
気分はさながら火事場泥棒だ。なかなか悪くない。
おまけに先輩に全額奢らせる始末。

インターンでF社の社員の方々に沢山ごちそうして頂いてからというもの、
人に甘えるクセがついてしまったような気がする。
この場合、味をしめたという表現が適切だろう。

先輩、ありがとうございます。そしてごめんなさい。
このご恩は決して忘れませんがいつお返しできるかは定かではありません。



 飲み会が終わったあと、駅前で、
先輩の乗っているドラッグスター400というバイクが
あまりにもカッコ良かったので、ちょっと跨らせてもらった。

よいしょ。ノシッ。うおっ…。

感想。むちゃくちゃ重い。280kgあるらしい。ベンリィちゃんの4倍。
アメリカンで車高が低いから足は地面にピッタリと着くけど、
調子に乗って左右に傾けすぎればバイクが倒れて足を挟まれて5秒で死ねそうだ。

想像を遥かに超える重さのバイクに恐怖を覚えながらも、
初めて跨る”ホンモノのバイク”に興奮と喜びを隠し切れない。

400ccクラスのバイク全てがここまで重いと大変だけど、
ネヤドラの教習車はこのバイクよりも一回り小さいので、なんとかなりそうだ。
またしても教習所への期待が高まる。



 さて、今日で飲み会3連発も終了し、
しばらくは学校とバイトを往復する日常に戻ることになるので
英検対策と就職活動の下準備に取りかかろうと思う。

予定よりも随分遅れてる。いつもこうだ。

お金を遣わない遊び

2005年09月25日 | Archive
 金欠になってしまった。
サイフの中には2,700円しかない。
お気に入りのコンスタンティンのDVDを1,500円で売ってもこの額なのです。

金欠の理由は英検や自転車の修理もあるけれど、
やはり教習所の代金が一番大きい。
インターンの影響で元々少なかったバイト代を無理やり捻出して、
後々のことをよく考えずにポイっと払ってしまったのが敗因か。

 じゃあ教習所なんか行くなよ、というツッコミが沢山入りそうなので
先に言い訳させて頂きましょう。

就職活動で忙しくなる前に免許を取っておかないと、
そのまま気が変わって一生取らない気がしたんだよね。
お金がある時がタイミングだと思ったから、金欠覚悟で払いました。


 しかし、出費の計算ほど狂いやすいものは無いようで、
今週のゼミとそうざいやの飲み会ラッシュでお金が飛ぶように出ていく。

気がついたらサイフの中にあるのは1,200円。
「ああ、こいつぁもうだめだぜ。さらばコンスタンティン」とばかりにDVD売却で
2,700円の今に至る。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 お金が無くなると一番困るのが、行動力が一気に低下すること。
例えば「友達みんなで集まって飲みにでも行きたいな」と思っても、
自分がカネを持ってないもんだから誘うに誘えない。

本当はもっと遠くに住んでる友達のところへ遊びに行ったり、
たまには彼女と洒落たレストランにも行ってみたいし、
ぶらりと一人で大阪や京都を散歩してみたい。
涼しい秋風の中、今年最後の原付ツーリングもやりたかった。

…でも金がないから全部できませんよー!電車賃も無いですよー!
ベンリィちゃんへのたった5リットルのガソリン代も無いですよー!


 この状態は10月末の給料日まで続く。
ちゃっかり食費だけは両親から頂いているので死にはしないけど、ノー娯楽ですよ。

こんな俺ですけど皆さん遊んでくださいね。
お金を遣わない遊びがいいです。お金を遣う遊びは呼ばないで下さい。

トランプとかしませんか。なわとびとかどうですか。
この際じゃんけんでも喜んでしますよ。何でもいいんですよー。

念願の地へ足を踏み入れる

2005年09月23日 | Archive
 夕方、バイトが終わって勤務表を記入していると
職員さんから「かくぱい君」とマジックで書かれた茶封筒を渡された。
給与明細のようだ。
おい、待てよ。給料の支払いは25日のはずじゃなかったか。今日何日よ。
 
カレンダーを見るまで状況が把握できなかった。
どうやら23~25日が連休なため今日がお給料日らしい。



 まさか!と思いつつも、帰り道に銀行に寄って口座を確認してみると、
あった。そこには確かに7万円あった。先月の4万と、今月の3万。

ひゃっほー!と心の中で叫びながら、そして薄ら笑いを浮かべながら
急いで家路を急ぐ。この瞬間を長く待ちわびてきた。教習所へ入校しよう。
今期のアウトカムのひとつである普通ニ輪の免許取得を達成しちゃおう。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 そうと決まればまず行動。
帰宅したのは16時半で、18時からゼミの飲み会がある。急がなければ。

まず身の周りの諸問題の解決に努める。
タイヤのチューブが新星爆発を起こした自転車を修理に出し、
腰の部分の縫製が弱くて破れてしまったお気に入りジーンズの補修を
クリーニング屋さんに持っていってお願いする。

ここのクリーニング屋さんはちょっと高いけど
色々なわがままを聞いてくれる頼れるお店なんだ。多分俺のことが迷惑だろうけど。



 さて教習所に行きますか、とアパートに戻ってくると、
何やら小学生たちが3人、うちのアパートの前でうろうろしている。
そして俺を見るなり、女の子がペコリと頭を下げて言う。

「山田さんっていうおばあちゃんがこの辺に住んでませんか?
 運動会のお知らせをどうしても渡したいんですけど、住所がわかんないんです。」

話し方から察するにとても利発そうなお子さんのご様子。
彼女の後ろに隠れるように立っている男の子ふたりも、
名前も知らないきもちわるいお兄さんに対し期待の目を向けている。

「うーん。このアパートにはおばあちゃんは住んでないよ。」

と言うと、女の子は困り果てたという顔をして

「このへんだと思うんですけど…。どうしよう…。」

とつぶやく。今にも泣いてしまいそうだ。
子どもを狙った犯罪が目立つ現代において、この3人が俺の前で泣き始めたら
住民たちは迷わず警察を呼ぶだろう。そして俺は冤罪で5年間禁固の刑に服すのか。
そこで出会うとんでもないハードゲイ囚人に毎日辱められるのか。

わけのわからない妄想をかき消して、
こんな不法滞在しているタイ人のような顔立ちのお兄さんでは
純朴な子どもたちの力にはなれないことを伝える。
子どもたちはトボトボとアパートを後にした。

なんか、俺は何も悪いことしてないのにすごく背徳感や罪悪感を感じる。
なんじゃこりゃ。

 アパートで教習所に入校するための印鑑や写真を準備して
いざ出陣とベンリィちゃんに跨って路地を出ると、
さっきの小学生たちがやはり困った顔つきで近所を徘徊している。

「ねぇねぇ、もしわからないようだったら、
 近くに交番があるからそこでおまわりさんに聞いてみたらどうかな?」

子どもたちにそう伝えることが俺ができる精一杯の助けでした。
知らないお子様がたのためにどこに住んでいるかもわからない山田さんを探すなんて、
地域のすくすくボランティアじゃない俺にはできない。

それでも子どもたちはにっこりと笑みを浮かべて
「わかりました!ありがとうございます!」と声を揃えて言う。

あぁ。こんな頼り甲斐のないお兄さんでごめんなさい。
そのうちもう少し頼れるお兄さんになるので期待して待っていてください。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 枚方から約20分。寝屋川ドライビングスクールに到着。念願の地!
なんかヘンピな場所にある教習所だけど、やたら評判がいいのだ。
飲み会まで時間が無いので、急ぎ足で受付のお姉さんに申し込み手続きをお願いする。

 ここのお姉さんの接客は、とても丁寧で気持ちが良い!
笑顔や声の大きさ、話す早さも適切で、初めて来る場所なのにすごくリラックスする。
こちらが急いでいるのを察してか、作業もきわめてスピーディに処理してくれる。

教習所って、こんなにステキな場所だったっけ?
これで全額7万円を切って、再検定料も追加技能料金も一切必要無いのだから
心の底から感動してしまう。

視力確認も終わって、二輪教習についての説明も一通り聞き終わったので
次回の来校日を確認しておしまい。
どうやら秋の涼しい季節になって若干混んでいるようで、
入校は来月の二日になってしまった。楽しみで仕方がない。

教習車はホンダのCB400という、
ベンリィちゃんの3倍の重量と8倍の排気量のあるバイク。
中古で買っても30万はかかる人気車に乗れる喜び。
じゅ、10月よ、早く来ておくれ!ぼくは待ちきれない!



これから舐め回すように読んであげるからね



 調子に乗って教習所で長居してしまったため
飲み会にはバッチリ遅刻してしまい、おまけにお金がナイため
2次会のカラオケには参加せずそそくさと帰る。
本当は行きたかったんだけど、仕方がないんだぁ。

家に帰って、ひと息ついて、思い出す。
そう言えば小学生たちはどうなったんだろうね。

帳尻合わせ1級

2005年09月21日 | Archive
 はっきり言って、
今週は完全にぐうたらマンになってしまっている。

意味のあることを何もしていない。
ただ眠って、起きてバイトに行って、飯を食って寝るだけ。
遊びに行くでもなく、単語帳を開くでもなく、ジムにも行かない。

この虚無感は一体なに?
どうして毎日9時間も寝てるんだ俺は。



 先週までゴリゴリと頭に詰め込んでいった英単語も、
3日のお休みがあっただけで次々と記憶から抜けていく。
それはもう、シュワシュワ~っと、ペプシコーラの炭酸が抜けるように。

こんな状態で英検受けて受かるわけねーじゃんよ。
この前過去問集を眺めてたけど、やっぱり語彙問題が常軌を逸してるよ。

まぁ、今までの経験上、長期に渡って勉強を続けると
俺は必ず中だるみするタイプの人間で、今が丁度その時期に間違いない。
先週末の三連休で緊張感が抜けて、ふにゃふにゃになってしまった。
今じゃ午前中に起きるのも苦しい。



 このままではいけませんことよ。
今までもこういう深い溝にハマることは度々あったけど、
そのたびに「このままじゃイカン!」と思い立ってものスゴイV字回復を実現してきた。

 そうなんだ。今まで言ってなかったけれど、
実は俺は帳尻を合わせることに関してはプロなんだ。
ケツに火がついてからが速いんだ。
学期末試験とか、クラス分け試験とか、ボート漕いでた時も。

今回の英検も、実は英語の知識ではなくて、
俺が如何に試験勉強の帳尻を合わせるかが合否のポイントなんだ。


 英検の勉強をチビチビ始めたのが半年前。
で、本番の一次試験まであと三週間。
そろそろ帳尻を合わせ始める時期じゃないですか。

よし!残り三週間、あわせよう!帳尻を!
既にケツに火はついてる。火がつきすぎて、ケツの脂が
ジュワジュワと焼けるにおいすらする。

秋の公園散策

2005年09月20日 | Archive
 起きたら日が沈む時間帯だった。
完全に生活リズムがむちゃくちゃになった…
というより元に戻ったという表現のほうが適切かも。

携帯を見るとお昼ごろに彼女から
「どこか行かない?」というメールが入っているけど、
着信から既に4時間は優に経ってる。

こんな人間で申し訳ございません。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 彼女と近所の電器屋の駐車場で待ち合わせて、
「ドコ行く?」と相談を始めるも既に17時。
お金もナイし、時間も無いので秋の公園散策ということにした。

近くの大きな公園に行って、うろうろする。
とくにすることもない。散歩中のワンちゃんを眺めたり、
すべり台ででかいケツが挟まってみたり。おいコレ滑らねーぞ。不良品か。

あまりにすることが無いので、
カメラ片手に景色をパシャパシャしてみる。



茶色いツブツブは何?




木の葉のシルエットがきれい




夜の山田池公園。月が赤かった。




秋風がきもちいい




今日はこのへんで。
ほんとに特に何もしてないんだ。ほとんど寝てたんだ。


ふしぎなお友達

2005年09月19日 | Archive
 社長との接触は結局実現しなかった。
あれから一切の電話が来なかったんです。

もうあきらめがついたのか、
俺の連絡先を無くしてしまったのか、
これから電話をしてくるのか真相は定かではないけれど、
事実として、先週中に彼と会うことはできなかった。

友人に付き添いをお願いしてまで準備していたのに
結局会えなかったのは残念だけど、それと同時に
けっこう大きな安心感を得た。色々心配事があったからね。
すごく貴重な出会いだとは思っていたけど、文化の違いからか、
彼の行動に不安を覚えずにはいられなかった。

むしろこれで良かったのかも。



 さて、社長の代わりに、
新たな出会いの招待が舞い込んできましたよ。

「かくぱいくん、日曜日にみんな大阪に集まって遊ぶんだけど来るよね? 
 かくぱいくんと会うのは初めてだから楽しみだよ。」

ネット上の友達。
俺はヒマな時、Xboxのオンラインゲームで時間を潰してます。
銃で打ち合う系で、ちょっと物騒なやつだけど。

ここで出会った日本人の友人達とは一年近くの付き合いがあり、
兼ねてから皆で集まって遊ぼうという話があった。
今回、何がきっかけとなったのか、
西は福岡から東は東京までの11人の野郎達が大阪に集まって
ワイワイやろうということになったらしい。

いわゆる「オフ会」ってやつですよこれは。
お誘いを受けて、初めは抵抗を感じたんだけど、
一年の付き合いがあって気心は知れている仲だったので
段々興味が湧き、足を運んでしまいました。

どんな人達が来るんだろうってワクワクしながら。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



 午前11時。待ち合わせの駅で、皆を待つ。
近くに着いたら事前に電話番号を教えておいた携帯に電話してくれる約束。

改札前のベンチに座りながら、駅から出てくる人を観察する。
ネットで知り合った人に実際に会うのって、こんなにドキドキするもんなんですね。

隣に座った超コワモテの筋肉ダルマ男が携帯を触り始めた瞬間、
自分の携帯に着信が入った時は帰ろうかと思った。
その男は関係ない人だったけれど。



 約束の時間を15分すぎて、無事一行と合流。自分を含めて11名。
メンバーを見渡してみると、…おや、おや、あれ、あれーぇ。

想像してたよりもアッサリしたメンバーですよ。
もっとこう、正直なところオタクっぽい人達を想像して来たのに
皆一様に堂々とした顔立ちをしていて、さわやか。
アイドルみたいな、すごくキレイな顔立ちをした男前なお兄さんもいるよ。
年齢層は平均22歳くらいかな?年上の人が多かった。

とにかく、色んな人達が来てた。
福岡、徳島、大阪、滋賀、東京から、歳は中学生から家庭持ちまで。
女性も一人いた。すごくキレイな人で、これも衝撃的だったな。



 自己紹介を終えたあとは、
社会人の皆様が用意してくれた車2台で昼食へ出発。

車は近くのガストに入ったんだけど、たまたまガストが満席で、
店員に「代表の方、お名前を書いてお待ち下さい。」と言われた。

ここでおもしろいことが起こりましたよ。
代表の人は、自分のネット上でのハンドルネームを
そのままウエイティングボードに書いてしまいました。横文字です。英語です。

当然、我々の順番が来ると店員さんは大きな声で
「11名様でお待ちのミッキー(仮名)さまー!お席へご案内しますー!」と叫んでしまう。
ここまで笑いを堪えるのが困難なイベントは久しぶりだった。
オフ会でしか起こり得ない珍事件。店員の困惑した顔が一層笑いを誘う。



 昼食を通して感じたことは、
みんな本当に気さくで喋りやすくて楽しいということ。
むしろ学校でもここまで楽しい人達は多くはない。
ここに来るまで、何を心配してたんだろう、って気持ちになった。

昼食を終えたあとも、皆でビリヤードをしに行ったり、
メンバーのお家にお邪魔してみたりと、はしゃぎまくり。
一年間マイクを通して喋ってきた仲なので、
今日初めて会ったという気がしない。会話の流れや、笑いのツボにも苦労しない。
こっ、これは本当に楽しいかも!




ここにいるみんなは比較的歳が近い



 ただ気になったのが、
みんなでどこに行ってもお互いの名前はハンドルネームで呼び合っていること。
俺のハンドルネームはかくぱいで、現実でも使われている名前だから気にならないけど、
さっきのファミレスの時のように英語や横文字の名前の人達を呼ぶときは
かなり違和感がある。

「ミッキーさん(仮名)、ジュースいりますか?」

「ダークキラーさん(仮名)はどこに住んでるんですか?」

「カインドボーイさん(仮名)、トイレ行きましょうよ!」

この様子は周囲から客観的に見ればかなり愉快だったはず。
明らかに異常な通名と、「さん」付け、敬語。
こればかりは終始抵抗を感じずにはいられなかった。コメディ映画が一本作れちゃうよ。
一日を終えても、未だに誰一人の本名も知らずに帰宅したのが笑える。








 20時ごろ、焼き肉屋で遅めの夕食を摂り、俺が家に帰ったのは23時過ぎ。
インターン以来、久々に大勢で楽しく遊ぶことができて大満足だった。
 やはりオフ会特有?の気恥ずかしさや照れもあったけれど、
すぐに打ち解けちゃって、まるで昔からの友人と遊んでいるような
心地よさを感じた。これほんと。

最近は新聞やニュースでネットを使った犯罪や嫌がらせの報道が沢山あるから
ネット上での出会いには抵抗がある人が多いかもしれないけれど、
「勇気をもって踏み出してみると結構楽しいものなのかもしれない!」と学んだことは
けっこう良いお勉強になった気がします。

次があったら、また行きたいな、ということで。
ふしぎなお友達との、ふしぎな出会いでした。


強制執行

2005年09月16日 | Archive
 木曜日、起きたら午後3時だった。
インターンであれだけ規則正しい生活をしたというのに、
夏休みの最後の最後で生活がバッチリ狂ってしまいました。

すぐに仕度してバイトに行き、夜9時に帰宅、
そのまま12時にはベッドに直行。

なぜって、金曜日は朝イチからバイト&授業開始だからね。


 ベッドに入ってはや二時間…。
全然眠れる気配ナシ。そりゃそうだ、昼間に起きてから
9時間しか経ってない。眠気ゼロ。

その間いろいろ考えた。

現在までに人類に目撃されているUFOのほとんどは
宇宙人ではなく未来の人類のタイムマシンで、
時間旅行ツアーに参加した未来人が現代に訪れているはず…

とか、

スガシカオなのかシガスカオなのか

とか、

自転車早く修理しないと鉄クズになっちまうなぁ…とか。

そんなどうでもいいことばかり考えてて、
午前3時ごろようやく眠りについた…と思えばもう朝7時で、
またバイトに行く準備を始める。
ぐぉぉー眠いぞぉぉ。もうやだこんな生活。

玄関を飛び出してまず思ったのが、もう肌寒いんですよね。
これ驚いたね、先週までもんもんとした暑さだったから。
秋向けの服無いから困るんだよね。寒くなっちゃうと。


 ということで、今日から新学期ですよ。
半ば強制的に普段の生活に連れ戻されてきました。
皆さん頑張りましょう。愉しみましょう。

ちなみに予定上では今日例の社長と会うはずだったけど、
電話が来ないので一体いつになるのかわからん。
時間にルーズな人は困ったちゃんだな。







**募集**

 一緒に外大の写真を撮りに行ってくれる人募集。
外大のナイスカットを探して美しくおさめるのが目的。

条件:デジカメ持参できる人で外大が好きな人
場所:外大、枚方周辺
とき:いつでも

社長訪阪の恐れ

2005年09月14日 | Archive
 突然大変なことになった。
社長が大阪に来る。パリとデトロイトに会社を持つ車会社の社長が、
週末に大阪にやって来る。俺に会いに来る。


 ことを辿れば先月末。
インターンの合宿先のホテルのバーで出会った、
歌が異様にうまいフランス人の男性。マイクもカラオケも無いのに歌ってた。

目が合ったので、
歌がうまいですね云々の会話をしたら、
気に入られて名刺をくれた。その名刺には、プレジデントの文字が。

うわー。社長さんですね。
どうやら仕事の都合で成田に来ていたらしい。

その社長さんとは翌朝も偶然ホテルのロビーで出会った。
連絡先を教えてくれと言われ、何の抵抗も無しに携帯の番号と名前を教える。
そしてそこでは固く握手をしてお別れした。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 そして火曜日の夜。
バイトから帰って、ゆっくりコンスタンティンのDVDを観ていると
公衆電話から携帯に着信。公衆電話からの着信なんて何年ぶりだろう。

電話に出ると、大きな声で英語を話す男性が
「ハイ、カクパイ!ドゥユー リメンバー ミー?」

おいおい誰だよ~。知るかよ~。
なんで俺の名前知ってんだよ気持ち悪り~。

「アイ メット ユー アト ザ バー イン ナリータ!」

うん?この少し訛った英語、どこかで。
ていうかあの人か。フランス人の。あーあー、はいはい。

話を聞いていると、
これから一年か二年のあいだ日本で仕事をすることになり、
今週は名古屋にある三菱かどこかの自動車会社に仕事で行ったあと
その足で大阪に会いに来ると言っているようだった。

まさか本当に来るとは。
その前に、この人は本当にシャチョさんなんでしょうかね?
シャチョさんが本国の本社抜け出して日本で仕事するのかよ。


 そして、成田のバーで少し会話しただけの俺に
そこまでして連絡を取りたがる真の目的があった。

「きみと一緒に大阪からインターンで来ていた女の子がいただろう。
 あの子は友達か?もし友達なら、電話番号を教えてくれ。
 あの子はキュートだ。プリティだ。魅力的だ。」


なるほど。目的はそっちか。
さらに黙って話を聞いていると、どうやらこの40代のフランス人男性は
ハタチの日本人の女の子にマジ惚れしており、家庭を築きたいとまで
考えているらしい。極めて笑えない。


「いま彼女の電話番号がわからないなら、
 調べるか他の人に聞いたあと僕に教えてくれ。
 僕は今ケイタイを持っていないから、宿泊してるホテルの番号を言うよ。
 ○×△-○○-△××○・・・。」


さて、ちょっとマズイことになってきましたよ。
本当は俺はその女の子の番号を知っているけど、
もちろんこんな積極的すぎる得体の知れないオジサンに教えるわけにはいかない。

実はその女の子はそのバーにいた時に
このオジサンに気に入られて結構長い時間口説かれてたらしく、
相当迷惑がっていたのだ。幸い連絡先は教えていないらしい。


「じゃあ、電話番号がわかったら明日の朝11時までに
 ホテルに伝言を頼んでくれ。11時を超えると僕はチェックアウトするからね。
 伝言が無かったら、また君に電話してみるよ。」


うわ~これはいよいよマズイですよ。
シカトしてたらいつまでも俺の携帯の木村カエラの着メロが鳴り響く系ですね。


「それじゃ、恐らく金曜日には会えると思うよ。
 君に会えるのも楽しみにしているよ。車にも興味があるようだしね。
 君のような勤勉な若者に出会えてうれしいよ。ずっと良い友人でいたい。」


その人懐っこさはホンモノなのか。すごくあやしいぞ。
それに俺は車に興味無いんだ。ただあのバーでベンリィちゃんの自慢をしただけじゃないか。



 電話を切ったあと、とりあえず例の女の子に電話してみる。
こんなことになっちゃいました、と。

「うっそぉ…マジであり得ない。きもいよ。番号教えてないよね?よかった。
 私はこのまま会いたくないから、連絡がつかないってことにしておいてね。」

だそうだ。痛いほど彼女の気持ちがわかる。仰せのとおりにしますよ。
誰だって恐いよね。よく知らないフランス人のおじさんからここまで熱烈に
プロポーズされちゃうと。



 女の子との電話も切ったあと、
自分の頭の中で情報を整理してみる。

バーでフランス人の社長さんに出会った。
その社長さんは俺と同じインターンの女の子に一目惚れ。
でもその女の子の連絡先はわからず、わかるのは俺の連絡先だけ。
だから俺を通して彼女を探そうとしてる。あわよくば大阪で会おうともしてる。
俺とはついでに会っておこうといった感じか。

女の子は極めて迷惑してる様子なので、今度社長から電話がかかってきたら
「違う大学の女の子だったから、頑張ったけど連絡先がわからない。」
とでも言うことにした。社長には悪いけど、女の子も可哀相だし。


 でも、社長にとっては
その女の子への手がかりは俺だけなんだから、
連絡先がわからないと伝えても、俺に会いに大阪に来ると予想。

で、当の俺はというと、
こんな得体の知れないちょっとアブナそうなオジサンだけど、
本当にシャチョさんならすごい出会いだし、人脈を作るという意味では
かなり面白いと思っているので会ってみたいと思っていたりする。

しかし、独りだけで知らないオジサンに会いに行くなんて
リスクがあまりにも大きいので、この複雑な事情をある友人に詳しく説明して
もし社長が大阪に来る時は同行してもらえないかとお願いしてみた。

ある友人「もしそれが金曜日だったらいいよ。予定無いから。」

ひょっとすると最高の出会いになるかもしれないし、
ひょっとすると危険が伴うかもしれない…と前置きしたけれど、
ここまで快諾してくれると心強いですよ。ありがたいですね。



 と、いうわけで、冗長になったけれど、今後の最良のプランは、

・女の子の連絡先を教えない
・金曜日に会う(土曜日は友人が行けないらしい。独りで行きたくない。)
・良い人間関係を構築する

…の3つ。
ほんとにうまくいくといいな。
とにかく、水曜日にまた社長から電話がかかって来ることでしょう。

「あのコの連絡先はわかったかい?」

ってね。そこで「わからない」と答えて、
社長がまだ俺達と会うつもりがあるなら、金曜日には新しい世界を
体験することができそう。

ただし、くれぐれも気をつけます。それは約束します。

レポート 「タイガー・ウッズとタイ人」

2005年09月13日 | Archive
 よく他人に自らの知人のことを口で説明するときに、
「上戸彩に似てるよ」だとか、「TOKIOの長瀬に似てる」などといった、
いわゆる芸能人を使った比喩が用いられることが多い。

相手に自分の頭の中で思い浮かべるイメージを伝達するには、
そのイメージに最も近い人物を代わりに立てて表現するほうが
口で多くの単語を並べて説明するよりも簡単だからだ。

「上戸彩に似てる」という情報だけ与えれば、
相手は頭の中に上戸彩そのままの姿を思い浮かべる。
あとは「少し似てる」とか「激似」だといった程度を表す情報を与えれば
相手の中におおまかな人物のアウトラインが形成されるという流れだ。



 この比喩表現を使って、多くの人が俺のことを形容するとき、
昨年までは「かくぱいはタイガー・ウッズっぽい」という表現がまことによく使われた。
確かに俺は肌が黒いし、唇もウッズ並みに分厚い。小学生の時によくタラコと呼ばれた。

タイガー・ウッズは一般的に男前の代名詞では無かったけれど、
確かに自分でもよく似ていると思っていたし、「かくぱいはウッズに似ている」と
言ってくれる友人達は俺のことをよく観察してくれてるんだろうなぁと思い、
自分でも結構気に入っていた。

本当に気に入っていたからこそ、調子に乗って大学のクラス会で
「タイガーウッズに似てるとよく言われます」みたいなことを
毎回言ってしまうくらいだった。今でもチャンスがあれば言いたい。



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 しかし最近。ハタチを過ぎてからというもの、
どうやら顔の造形が少しずつ変化してきたらしい。

いつものように嬉しげに「タイガー・ウッズ似です」なんて言っても
みんなが俺を冷たいまなざしで見つめるし、
普段の生活でも「ウッズに似てるね」などと全く言われなくなった。

 では一体俺は誰に似てきたのか。
顔の造形が大人バージョンに変化してきた俺の顔は誰に似ているのか。
以下、本当にあった実例を紹介するので参考にしてほしい。







実例1 大学のバイト中


女の子「すみません。コピー機の使い方がわからないので教えてください。」

俺「はい、いいですよ。まずは、コピーしたい紙をここに置いて…。」

女の子「…。あの、」

俺「はい?なんですか?」

女の子「外国人っぽいですね。」

俺「そうですか。何人に見えますか。」

女の子「インド人っぽいです。」

俺「日本人ですよ。」



実例2 インターン初日


俺「関西外国語大学のかくぱいです。よろしく!」

女の子「あ、○○大学の○○です。よろしく!
    ところで、初めて見たときから思ってたんですけど、何人の方ですか?


俺「日本人の方ですが。」

女の子「あっ!ごめんなさい!なんかタイ人っぽかったから…。」

俺「日本人の方ですよ。」



実例3 片鉾ジムの受け付け

俺「こんにちわ。ジム使いたいんですけど。」

おっちゃん「はい。じゃあ、こっちの留学生用の欄に名前を書いてちょうだいね。」

俺「えっと、日本人なんですけど。」

おっちゃん「えぇとね、外国人の方はこっちの留学生用に書いてちょうだい。」

俺「日本人ですよ。外国人に見えますか?」

おっちゃん「えぇ?あなた外国人でしょ?日本人なの?
      おじさんてっきりタイの人かと思っちゃった。」


俺「日本人です。」



実例4 元バイト先のホテル

俺「こんにちわ!久々に来てみました!」

先輩「うわっ タイ人が来たよ!!」








 どうやら傾向として、俺は実在する個人に似ているというよりも
東南アジアの特定の国のイメージを代表する存在になりつつあるようだ。

誤解があってはいけないので明らかにしておくけれど、
俺はインドに住む人々もタイに住む人々も尊敬しているし、
それぞれの文化にも非常に興味があるほうだ。

 しかし!しかし!一体、この不安といいますか、不快感のような
このモヤモヤした気持ちは一体どこから湧いてくるのでしょうかっ…!

まず日本人に見えないという点はあきらめるほかないようだ。
タイガー・ウッズの時点で日本人のワクをバッチリ超えている。
どうやら日本人離れしているらしい。

ではなぜ「似ている」とされる対象が実在の個人名ではなく
ある特定の国、というかタイの男性約3千2百万人なのでしょうかっ…!




 ブツブツ言うだけでは何も進歩しないので、
この事象を多角的に検証してみましょう。そこに何か新たな発見があるかもしれない。

タイガー・ウッズに似ていると言われたのは
肌の色や目つき、唇の厚さなど現実の類似性に基づいた判断がそこにあったからなのに対し、
「タイ人っぽい」というのは「どことなくそれっぽいから」という
けっこう投げやりな判断基準で評価されている。

確かに、「どうしてタイ人に見えるの?」と誰に聞いても
「え、だってなんかタイ人っぽいんだよ。見たかんじが。」という
曖昧な返事しか返ってこなかった。

過去に「俺のどこがタイガー・ウッズなの?」と聞いた時は
「目と唇がそっくり。唇の厚さが特に」と、
細かい観察のうえで発見した具体的な理由を聞くことができた。

どうやらハタチを迎えた俺は、
目や口もとで誰に似ていると相手に判断させる以前に、
その顔立ちや雰囲気が既にタイ人そのものなのだろう。

初めて俺の顔を見た人にとっては「タイ人っぽい」という
第一印象がそれ以後の視覚的特徴にフィルターをかけてしまい、
顔のパーツひとつひとつが誰かに似ているという思考を
妨害しているものと考えられる。

 つまり早い話が、俺はタイ人っぽいのである。

もっとよく見てみればタイガー・ウッズ似かもしれないけれど、
第一印象としては完全にタイ人の風貌をしており、
一度タイ人に見えたらそれ以外のものに見えなくなるらしい。

どのへんがタイ人らしいのかまで追いかけていると
この記事を仕上げるのに学期末レポート並みの労力がかかりそうなので
今回は見送りたい。機会があれば検証しよう。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 さて、今回客観的に自分の顔を観察してみて、
タイ人と呼ばれたり見間違えられたりする理由が少しわかってきた。

そしてその理由を理解するにつれて、
初めは抵抗があったタイ人という通名にも、若干の愛着が湧いてきた。
よく考えれば、タイ人と見間違われる日本人はそうそういない。

むしろ一般的な日本人の顔をしているよりも、
個性が立って良いかもしれない。
初めは気になってコンプレックスになるようなことでも、
面と向き合って対峙してみれば意外と好きになれるものかもしれない。

タイ人。タイ人。タイ人。
なんだか良い響きに聞こえてきたよ。
タイ人。タイ人。タイ人。



イエーイ!俺はタイ人のような日本人だぜ!!
これからどこかで「タイ人ですか?」と言われたら、
その時は嫌な顔をせずにニコニコして「違いますよ!でも、似てるでしょう!」と
言ってみようと思う。

そのほうが、人生楽しいに違いない。

俺の想像する地獄

2005年09月12日 | Archive


※ネタバレなし


 俺という人間は、CDやDVDといった、
いわゆるデジタルコンテンツにお金を出さない人間なんです。
貧乏性で、カタチの無いものにお金を出すのが好きじゃない。

だから今までDVDなんてレンタルを利用するばかりで
買ったことなんて一度も無かったし、CDを買うにしても大好物のスピッツくらい。
あとは全てレンタルを利用する。

こうやって客観的な文章にすると、とんでもなくケチ臭い男みたいだな。
自分でもあきれる。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 そんな貧乏性な俺が、DVDを買っちゃった。初めて。
今月の2日に発売された、キアヌ・リーブス主演のコンスタンティン。

実はこの作品は何ヶ月前かに劇場で観たんだけど、
地獄の世界の映像表現が衝撃的だったので
「DVDが発売されたら必ず買おう!そして好きな時にこの地獄を観て楽しもう!」と
思ったのでした。


 地獄と聞いて、あなたはどんな地獄を想像しますか?

俺は天国や地獄といった概念は一切信じていないけれど、
もし地獄があるなら、たぶん薄暗い洞窟のような世界で、
じめじめしてて、苔(こけ)のにおいがして、川には水の代わりにマグマが流れてて。
その洞窟の奥のほうから常に「ゴォォォ…」なんて重低音が鳴り響いてるんだ。

そして恐らく鬼がいるな。鬼だらけだ。
よくある二本のツノが生えた鬼が金棒持ってうろうろしてるんだ。鬼に金棒。恐いね。

とにかく俺の脳みその中には地獄はこういうものだという固定観念が
ものすごく深い根を張っていたのに、この映画、コンスタンティンが見事に
その固定概念の大樹を根元から切り裂いてくれたわけですね。



 コンスタンティンの世界での地獄は、
まずなんといっても野外!赤茶けた砂を大量に含む暴風!朽ち果てた建物!
その地獄は一切じめじめなんてしてない。乾ききってて、水分らしきものは
この目では認められない。

とにかく砂と小石が暴風に乗って
地獄の地を歩く者に厳しく吹き付けるので、映画を観ながら
「キアヌ・リーブスはそんなに目を見開いていて痛くないのか?」と
自然に思ってしまうほど。

その暴風を擬音で表現しようものならビューなんてもんじゃ済まないですよ。

ジョフアアアアアァァァ

ですよ!!!
あぁ恐ろしい。地獄に行く時はスイミングゴーグル必須に違いない。


 そして次に恐ろしいのが、
次々と涌いてくる頭の上半分が欠けてる怪物たち。
ちょうど鼻の上から半分を切り落としたかんじかな。脳みそ見えてるし。
体毛とかは一切無く意外にツルツルしてて、濃い灰色なんだ。

そいつらがオオカミみたいな鋭い咆哮をあげてノソノソと這いずり回ってる。
そんなキモ恐い怪物が10匹も20匹も涌いて出てくる。
地獄マジやべぇよ。恐すぎる。



 実際に作中でこの恐ろしい地獄が登場するのは
全編合わせて5分くらいだけど、視覚的な印象はすごく強い。

日本人にも、欧米人にも「地獄」という概念は存在するけど、
それぞれのイメージする地獄の姿は全く違うということをこの作品で知った。
俺の想像する地獄があまりにもチープすぎたのかもしれないけれど。


 映画は全編通してダークなイメージで、
キアヌ演じるコンスタンティンが悪魔を倒すのに使う多種多様な武器も魅力的。

登場キャラクターも揃いも揃って濃いキャラクターたちばかりで、
敵なのにカッコ良すぎて惚れちゃうようなのも沢山いるよ。

キリスト教を軸にお話が進むから
宗教的無知な俺にはちんぷんかんぷんな部分もあったけれど、
「わからなかった部分をもう一度映画を観て理解してやろう」という気にさせるのは
この映画の欠点でもあり、魅力なのかも。

とにかく、もし皆さんの想像する地獄に鬼がうろうろぶらついているようなら、
一度この映画を観てみる価値はあると思う。
少なくとも、我々の想像する地獄には暴風は吹いていないしね。