quackpie Archives

かくぱいあ~かいぶ

今年は長かった

2005年12月30日 | Archive
 いよいよ年の瀬です。
気が付いたら2006年になろうとしてます。

2006年。すごいです。21世紀になって5年目です。

子供のころは21世紀ってどれくらい未来になるんだろうと
夢を見てたけど、車はまだタイヤで走ってますし、
俺はまだ宇宙には行ってませんし、食事もゼリー化されてません。
ひょっとしてウイダーは未来食なんでしょうか?

確かに忙しい朝はウイダーインゼリーで済ませるので、一部未来化してます。
フル未来ではありませんが、セミ未来です。プレ未来。やはりすごいです。


 しかしウイダーインゼリーは20世紀から存在することに今気づきました。
2005年に見た未来って何があったかな。

そうそう。ブログ。
ブログって言葉は去年あたりから聞いたけど、今年一年で一気に一般化しました。
俺も便乗してブログを始めました。
ブログのように自分から情報を発信するコンテンツって、
今までありそうで無かった気がしますよ。

他に未来を感じたのは、iPodなどのデジタルプレイヤーが流行ったこと。
俺が高校時代に持ってたらオタク扱いしたくせに。やっと時代が追いついたようで嬉しいです。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 毎年、年末になると「一年経つのが早すぎる!」と困惑するのですが、
今年は相対的に見て充実していたうえに長かった気がします。
ここで簡単に今年を振り返っておこうと思います。


インターンに行く

今年、最も重要なイベントでした。


趣味がバイクになる

ベンリィちゃんが火付け役でした。


ホテルに勤める

精神が病みかけました。


コンピュータルームに勤める

未だに環境に馴染んでないです。


ベンリィちゃんで帰省する

原付で枚方から徳島に帰りました。


ソニーと叫ぶ

松下電器の就職セミナーでソニーと叫びました。


成人する

いつの間にか大人になっていました。


出来損なう

出来損ないパーティで昼間から酒を飲み、
原付で京都や奈良に行き、個性的な格好でメイドカフェに行きました。


ブログを始める

今では完全に趣味です。


色々買う

携帯に、デジカメ、ウォークマン、XBOXと、でかいものを沢山買いました。
ベンリィちゃんもそうです。免許も教習所で買ったようなものです。


旅行に行く

今年は東京と和歌山に行きました。


英検に落ちる

結構勉強しましたがライティングで死にました。


就職活動を始める

本社の場所をよく調べずにエントリーしたので半分は説明会すら行けません。




 今年は結構濃い一年でした。点数をつけるなら75点です。
いつも良いことばかりではなく、悲しいことがあったり、
どうしようもない失敗をいくつも犯しました。

来年はもっと良い点数がつけられるようにしたいです。
今年は皆さんにとってもお世話になりました。良いお年をお過ごしください。

うさぎ追ったり小鮒釣ったり

2005年12月29日 | Archive
 28日に実家に帰りました。
朝8時半に、枚方から出ている高速バスに乗って3時間くつろいでいれば
日本国の首都である徳島県に着きます。首都なので正確には徳島都です。

ふるさとと言えばうさぎを追ったり小鮒を釣るのが定番ですが、
残念ながらうさぎも鮒もいません。徳島市は県庁所在地なので、
そこまでフロンティアでもないのです。

小鮒の代わりといってはなんですが、
薄汚れた川にはボラがいます。しかしでかいです。小ボラどころか、大ボラです。
うさぎは本当にいません。仕方ないので家にいるハムスターを追い掛け回します。

アホみたいに太った黒猫が数年前から我が家に住み着いているので、
ついでにこいつも追い掛け回しておきます。
もはやちょっとした動物園です。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 昨日は早速、免許センターに行ってバイク免許を取得してきました。
俺は住民票が徳島市にあるままなので、門真で取得できずに今まで保留してたのです。

これでやっと俺も日本国から正式に
二輪車に乗って公道を走行する許可を与えられました。
教習所に通った期間は短かったですが、
その費用を貯めていた期間なども合わせると半年近くになります。

しかし大阪・京都の二輪教習料は全国的に見てもべらぼうに安いです。
徳島では普通免許ありで12~14万円、
東京でも安いところは10万円くらいだそうですが、
大阪では7万円くらいです。京都には5万円のところもあります。
京阪はバイク天国です。すばらしいです。



 29日の朝は、去年携帯を買った店に行ってきました。
ここ10日間で3回も電源が勝手に落ちるという不祥事が起きたためです。

保障期間内なので、タダで修理してくれればいいやと思っていたのですが、
なんとスグに新品に交換してくれました。気前がいいです。
おかげでもう一年くらい余裕で使えそうです。

しかし残念なことに、受信・送信メールが全て消えてしまいました。

俺はとても携帯を触るのが嫌いなので、
「アドレス変更しました。登録お願いします」系のメールが来ても
面倒で長い間そのままにしてしまう癖があるのです。

受信メールが消えたおかげで、数人の友人と連絡が取れなくなってしまいました。
携帯不精のクセを早く治そうと思います。


夕方ヒマだったので、
家から2kmくらい離れたところにあるヨットハーバーまで歩いて行って
写真を撮ってました。この前買った三脚を活用します。
通りがかったおばさんに「頑張ってな」と言われました。











 ということで、今日から1月7日までこっちに滞在します。
父親の仕事用のパソコンを使っているので、ネット閲覧やブログ更新がしにくいです。

でも、自分が何もしなくてもご飯が食べられるのはうれしいです。
洗い物も洗濯も何もしなくていいです。
そのうえ徳島は大阪と比べて時間がゆっくり進むので落ち着きます。

でも10日もいれば、飽きてくるのも事実です。
首都とはいえ、遊ぶところが少ないですから。

真冬のロマンス

2005年12月28日 | Archive





 でんでんタウンに行ってきました。
ひょんなことからメイドカフェに行ってみようということになったためです。
でんでんタウンは大阪のAファッションの聖地ですから、
我々もしっかり正装して行きました。






あらかじめ「誰が一番それらしい格好ができるか勝負だ!」などと
盛り上がっていたのですが、メンバー全員がはないマンの実力に畏怖すら感じました。





すごいです。
全身デニムっぽいですが、シャツはきちんと非デニムです。
帽子とメガネが本人の見た目を実年齢+10歳押し出し、
腰のプーさんが絶妙なアクセントとなっています。

リアルすぎます。
全員がファッションリーダーを目指して目をギラギラ輝かせていたはずが、
彼の堂々たる姿の前には誰もが自信を失います。というか笑いが堪えられません。

はないマンは普段は落ち着いた雰囲気のミスター男前なのに、
服だけで人間はこんなにも変わってしまうのですね!
本当に驚きです。ファッションリーダー賞はダントツではないマンのモノとなりました。

 
 はないマンに次いで、毎回期待を裏切らない直人も
我々を呼吸困難に追いやるほどの実力を見せ付けてきます。





この写真はメイドカフェでメイドさんに撮ってもらったのですが、
この直人の顔の印象が強すぎて他のメンバーがもれなく色褪せて見えます。
確かに街に出ればこんな人いますけど、やろうと思って再現するのは至難の業です。

俺と○彦は、この2人にとんでもない差をつけられてしまいました。

とはいえ、俺も結構頑張ったつもりでした。結果が出せなかったことは残念です。
最後のほうで、直人のメガネと帽子を貸してもらったのですが、
それはそれはキモイ絵が撮れたと思います。





むちゃくちゃきもちわるいです。
この格好でなんばパークスを徘徊しました。
カップルや店員達の視線がとんでもなく痛いです。
人の視線を浴びることがこんなに苦痛だったとは知りませんでした。

特にユナイテッドアローズだかアーバンリサーチだかの店員さんが
「よかったら試着してみてくださいね~。」と声を掛けてくれますが、





するはずありません。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 メイドカフェに行ったのは、ネタでもあり、興味でもあり、必然でした。
しかし、メイドカフェを後にした4人の想いはひとつです。

「けっこうおもしろい・・・!」

メイドカフェって、チャージとかゲームとかで
ちょっとしたキャバクラ並にお金が出て行くものかと思っていましたが、
俺なんかはコーラ¥500だけで過ごせました。

ジャンケンに負けた○彦が¥1,000のパフェを食べていましたが、
基本はそんなにお金も掛からず、遊べる場所のようです。
メイドさんと非日常な会話をしたり、名刺をもらってみたり、
大した用もないのにベルでメイドさんを呼んでみたりしました。


「面白かった。また行こうや。」

4人は帰り道、口を揃えて言いました。

「でも、次にいくときは普通の格好して行こうな。」

誰がそう言ったか覚えていません。
どうでもいいことです。皆が皆そう思っていました。
もう汚いものを見るような目で見られるのは真っ平ごめんです。

しかし今日の経験のおかげで、
普段持っているくだらないプライドが全て洗い流された気がします。
素晴らしい一日でした。一年の最後にこんなバカができて幸せです。
本当にありがとうございました。


 彼女に写真を見せたら大笑いしていました。
理解のある彼女に感謝すらしています。

感謝しているので、なんばパークスで買った一個¥500の入浴剤をあげてきました。

芋と大根

2005年12月24日 | Archive
 24日は独りで引き篭もる予定だったけど、
彼女の用事が片付いたそうなのでクリスマスイブの梅田に繰り出した。

人が多すぎる。
しかもカップルだらけだ。
間違ってロフトなんか行くと、カップルがペアリングコーナーに群がっている。

今日は彼女と来たからいいものの、
間違って独りで来てしまうとさびしいうさぎになって死んでしまうと思う。
独り者には非常に危険な一帯と化している。
濃いカップルオーラを避けるためには、宇宙服が必要だ。
シュコー。シュコー。さっ、酸素が足りない!アベック多すぎ!シュコー。


 本来、彼女とイブに会う予定はなかったので
クリスマス予算のほとんどは温泉旅行に費やしてしまった。

周りのカップルはやれケーキだプレゼントだと騒いでいるけど、
俺はデジカメ用の三脚を買って、彼女はスヌーピーの写真アルバムを買っただけ。
どこも満席でカフェに入れず、5件目でやっと入れたカフェで
嬉々として三脚を弄っていると、神戸愛好家の良太が彼女とガラス越しに俺を見てた。
びっくりだ。世の中狭い。ていうかよく見つけたな。

せっかくなので、三脚を使って写真を撮ってあげた。
苦笑いしてた。ガラス越しなので、なぜカフェで三脚とカメラを広げているのか
説明できなかったのが残念だ。ただの奇人扱いされただろう。


 さて、今日のメインというか、最も盛り上がったのは芋と大根だった。
Nu茶屋町の上のほうにある和食ブッフェ。
この前見つけたんだけど、行かなかった。理由は忘れた。

今日のお昼はお気に入りのイタリアンレストランに行くつもりだったけど、
店頭に「7月31日をもちまして閉店しました」というちょっぴり寂しい張り紙があったので、
第二候補が繰り上げされて芋と大根に行ってきた。

声を大にして言う!
感動の和食ブッフェだ!






 ブッフェ大好きだから結構色んなブッフェに行ったけど、
ここは料理ひとつひとつに一切妥協が感じられない!

そのへんのブッフェだと、品数は多くてもそれぞれの料理の味は
可もなく不可もなくといった感じだったり、
うまい料理とまずい料理の差が激しかったりする。

芋と大根は、品数が多いうえに、どの料理も作りたてでおいしい!
客が多いから料理もすぐなくなっていくけど、
なくなった料理から次々と店員が作りたての料理を持ってきてくれる。

それも、料理を取りに席を立つ度に新しい料理があって、全然飽きが来ない。

たまご焼きをカウンターでオーダーするとひとつひとつ焼いてくれるんだけど、
フワフワしてて温かくて美味しかった。

芋と大根という店名だけに、肉じゃがや大根の煮物がメインかと思えば、
獅子唐のピリ辛炒めやエリンギの煮物なんかのちょっとした料理も
ハマる味で、エリンギだけで30本くらい食べちゃった。
野菜うめー。俺っていつから野菜食うようになったんだろ。


 一番驚いたのが、
味噌汁(これも旨い)を店員さんに入れてもらってるときに、
厨房をひょいっと覗いて見たら、国産野菜のダンボールが積まれてたこと。

外食なんて中国野菜を安く大量に仕入れて使うのがほとんどなのに、
ブッフェみたいな大量消費の場で国産野菜を使ってるなんて珍しいはず。
もちろん料理に使う野菜全部が国産という訳では無いと思うけど、
富良野野菜のサラダなんてメニューもあったし、結構使ってそう。

とても感動したので、アンケートにそう書いておいた。
ここでも面白いと思ったのは、アンケートがハガキになってて、
宛先が「○○フードシステム 社長室直通」って書いてる。
社長が客一人一人の感想を見るんだろうか?

「当店のどこに感動しましたか?」みたいな質問があったから、
最初から客を感動させようという基本理念があるに違いない。
ええ、感動しました。必ずまた来ます。すぐ来ます。喜んで。惚れました。

ただ、芋と大根は開店してそう長くないし、
いつまでもこの品質が保たれるのかが心配でもある。
採算がキチンと取れてるのかも気になる。
俺が通うから、潰れたりしないでね。



 ランチの後は梅田をウロウロして過ごした。
ラウンド1に行ってまたおでかけキャンディーをガッサリ取ってやった。





あのクレーンゲームはもう少し調整しないと、取り放題状態になってると思う。
それとも仕入れ値がすごく安いんだろうか?
どちらにせよ、あんまり簡単にボカボカ取れるせいで
俺も彼女もキャンディーを大量に得る喜びが薄れちゃって、まるで作業のようだった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 夜は早めに帰ってきて、ゆっくり過ごしてる。
彼女は明日から2泊3日で幼稚園の研修に行くので、早めに帰った。
25日は夕方まで眠って、引き篭もろうと思う。一人っ子は独りが寂しくない。
でも誰かヒマな人は連絡よこしてください。寂しいので。


 21日に行った京都の会社の一次面接無事通過の連絡がきた。
四次面接まであるから先は長いけど、来年も頑張ろうと思う。
ただ今年は、もういい。ダラダラさせておくれ。

カローラミサイル

2005年12月23日 | Archive
 彼女と温泉に行ってきた。
旅館で温泉に浸かり、湯上りに豪勢な和食と一緒にビールを呑み、また温泉に浸かり、
また湯上りに梅酒を呑む。たっぷりと贅沢な時間を過ごせて、大満足な旅行だった。





でも、物事は常にうまくいくわけではなく、
旅館に着くまでは本当に大変だった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 22日午前3時に目が覚める。
俺は、どこか旅行に行く日はいつも一睡もできないか、著しく早く目覚めるかの二択。

目が覚めてからスタートレックのビデオを3話ぶん観てみたり、
YKKセミナーで貰ったドリップコーヒーを飲んでみたり、
一人の時間を存分に楽しんでた。一人遊びはとても楽しい。

このあと9時にトヨタレンタカーでヴィッツを借りてきて、
9時半から彼女と和歌山南端の勝浦にある温泉まで行く予定だった。


 6時。勝浦までの道中に凍結路があるのではないかと心配になる。
普段車を運転する機会なんてほとんどない俺でも、
「みちがこおるとあぶない」ってことくらいはわかってた。

凍結路にはチェーン以外にスタッドレスタイヤが有効と知り、
トヨタレンタカーが始業するのを待つ。これらの装備を用意してもらおうと思った。

7時になり、外も明るくなったのでカーテンを開けると
真っ白な雪が轟々と降り注いでた。
濃い灰色のにじんだ雪雲が空を埋め尽くし、日光が差し込む様子もない。
一瞬ベランダに溜め込んだ空き缶の山を見てしまい、頭を抱えた。
これらの廃棄物を早く処分しなければ。もう3年経ってしまった。

8時。トヨタレンタカーに電話してみると、
チェーンやスタッドレスタイヤは事前予約がないと用意できないと言われた。
雪が積もらないことを切に祈るしかない。この時点で、勝浦行きが不安になってきた。



 8時半に、駅前にあるトヨタレンタカーに行くためにアパートを出た。
そこで目にしたもの、それは白銀の世界。アスファルトが見えない。
通りに出ると車は渋滞で流れておらず、バスに乗った人々も
道の途中で次々とバスを降りて、徒歩で駅を目指して歩いてる。

この時点で既に交通機関が麻痺してることはわかっていたけど、
とりあえず何か行動を起こさなければ気がすまない俺は駅を目指して雪道を歩いてみることにした。

あちこちで車が雪でスリップして路上に放置されてたり、
前輪タイヤが右を向いているのに真っ直ぐ前に進む車など、
普段なかなかお目にかかれない光景を見た。
あちこちで救急車のサイレン音が聞こえる。

スリッパがわりのコンバースを履いてた俺は、途中10回以上転びそうになった。
後ろから歩いてきたおばさんは、雪道をスイスイと歩いていく。
どうやらコンバースの雪道におけるグリップ力は最低レベルらしい。



 トヨタレンタカーに着くと、従業員の人たちも
キャンセルの電話やほかの営業所との連絡に大忙しってカンジだった。

「ヴィッツ予約してたんですけど、この雪のせいで行けるかどうかアヤシイんで
 少しの間ここで様子見てていいですか」

…と女の人に言うと、快くOKしてもらえて、さらにコーヒーまで出してくれた。
旅行代理店に電話してみると、当日でキャンセルしても雪とかの不可抗力の場合は
午前中のキャンセルに限って全額返金してもらえるらしい。

最長11時まで天候の様子を見て、行くかどうか決めることにした。

女の人が言うには、ヴィッツに合うチェーンは無いけど、
2グレード上のカローラならチェーンが用意できるそうだ。
料金が高くなるけど、もし行くならカローラを借りるしかない。


 10時半になって雪が弱くなり、日差しも出てきたので
お金を払ってカローラを借りて道路に飛び出したけど、その瞬間また雪が強く降り始めて
道路が全く動かなくなった。

少し交通が流れても、道路に降り積もった雪が怖くて
みんな10km/hほどの低速でノッソ~リ走る。

彼女は藤坂のスーパーで待機してたんだけど、
普段の原付で10分かからないこの道に50分かかった。



 彼女を車に乗せて、やっと勝浦に向けて出発したのが午前11時半。
勝浦へは普通に走っても5時間かかるし、道中は山道も多く雪も降りそうなので
ちょっとムリかな~と内心思ってた。

カーナビに従って穂谷に差し掛かったあたりで、
道路にこんもりと降り積もった雪にビビり、徐行を始めた。
天気の回復によって雪も溶けるだろうと思っていたので、チェーンをまだ装着してない。

10km/hで坂を下り始め、前にいた軽自動車が信号で止まったので
俺もブレーキを踏むと、車体の下のあたりから

グ ギュゴゴ ゴ ゴ ゴ 

…という異音が聞こえ、速度が落ちない。さらにブレーキを踏んでも

ギュッ ギュゥゥ ギュ ギ ギ

…と、さらに音が大きくなった。

ブレーキを踏んでも車が止まらない感覚って、無茶苦茶怖い。
思わずウアー!と叫んで、慌てふためいた。
このままでは、この車は超低速のカローラミサイルとなって
前にいる軽自動車に追突してしまう。

残り数十センチくらいのところで、脳みその中で緊急首脳会議が開催された。

かくぱいA「追突したらどうなるのか。」
かくぱいB「もちろん旅行には行けない。」
かくぱいC「出発1時間でゲームオーバーだ。」
かくぱいD「レンタカー業者に数万円支払わなければいけない。」
かくぱいE「警察にも届け出なければいけない。」
かくぱいF「やっぱり雪が積もった時点であきらめておくべきだったんだ。」
かくぱいG「レンタカーの従業員の曇った顔を見るのが一番つらいかもしれん。」

かくぱいH「通常ブレーキがだめなら、サイドブレーキを引いてみてはどうか。
かくぱいA~G「今すぐやれ

サイドブレーキを引くと、なんとか車が止まった。
この状況を危機一髪と呼ばずに何と呼ぶんだろう。
幸い軽自動車の後ろのガラスは雪で埋もれてたので、
まさか後続のカローラが追突寸前だったなんて知る由もないだろう。

雪道の経験が無かった俺も、この一件で雪の恐ろしさを思い知った。
時間は12時近くになり、ナビの探索ルートではガンガン山道に入っていくようだったので
ここで勝浦行きを断念。そのまま旅行代理店に行き、返金を受けた。



 勝浦の温泉をキャンセルしても、車は既に2日ぶん借りてしまっているので、
雪の溶けた幹線道路を通ってブラリと和歌山方面へ向かうことにした。

和歌山で温泉旅館を探してあちこち電話していたら、
和歌浦の萬波という温泉旅館が
当日の飛び込み予約でも宿泊できると答えてくれて、ここに泊まることにした。

温泉に浸かり、湯上りに豪勢な和食と一緒にビールを呑み、また温泉に浸かり、
また湯上りに梅酒を呑む。就活で凝った肩も癒された。





↓朝風呂に行くため早起きすると、日の出が見れた。









 二日目、つまり23日は和歌山を出て海遊館に行き、
イワシの大群やイワシの大群やイワシの大群などを見て楽しいひとときを過ごした。
海遊館の見どころはジンベエザメだけじゃない。
このイワシの大群は見なきゃ損だよ。圧巻だよ。





海遊館もクリスマスバージョンになってた。













 本当にこの雪道での一件は怖かった。
もう二度と雪道は走らない。今年で一番ヒヤヒヤした出来事。

今年の就活終了

2005年12月21日 | Archive
 今日は、第一志望の京都の会社に行ってきた。
会社見学会と筆記試験、グループ面接がいっぺんにあったので。

ここ二日連続で選考なので、肩が凝ってきた。力入りすぎなんだろう。
革靴は毎日のように履くので痛みが激しい。手入れしなくては…。


 会社は京都のよく知らない場所にあったので、バッチリ迷った。
京都は何回来てもすぐに方角がわからなくなる。
碁盤の目状の街って開発の上では効率的な構造だと思うけど、田舎者には道が覚えにくい。

おかげで最寄り駅を出たあと、息を切らしてあちこち走り回った。
第一志望の会社の選考に遅れるなんて死んでも死にきれない。
なんとか一分前に会社に辿り着いたけど、着席後も汗が止まらない。
「冬なのにこんなに汗が出るなんて、なんて熱い男なんだ!」と思わせる作戦である。


 会社の中を簡単に見学したあと、すぐに筆記試験が始まった。
この前受けた図形問題と推理問題のひとまわりムズカシイ版。

「ありがとう」をある暗号で表すと、
「1・19・2”・44・21」である。この暗号を用い、質問の答えを選べ。

質問:「35・29・7・3・45・1・11・3・24」

1.こんばんは
2.さようなら
3.おやすみなさい
4.あけましておめでとう


これは最初見たとき面食らったけど、なんとか解けた。
うまく再現したつもりなので、ヒマな人はチャレンジしてみてね。
あとの図形問題はなかなかひどい出来だったと思う。難しい。



 次にグループ面接!むしろコレが今日のメイン!
4次面接まであるうちのまだ1回目だし、リラックスしていこうと心に決めてた。
昨日に引き続き、パワーモード全開。

思えば夏のインターン。
社員さん主導で面接の練習を皆で何度もして、
面接で大切なことやそれぞれの人の弱点を徹底的に探し出した。

そして今日。
半年かけて改良に改良を重ねてきた面接の対策は功を奏した!
なんと一次面接から社長が面接に参加するという大事件が起こったけど、
社長を始め社員さんたちにはかなり好印象を与えたハズ。

小さくまとまらず、かなり挑戦的なことを多くやったので
他の学生とは明らかに違った個性を見せられたと思う。
面接官が自分に興味を示しているかどうかは、表情ですぐわかる。

面接だからと言って硬くならずに、
いつものように笑顔を見せていれば面接官も心を開いてくれる。
今日は完全に自分のペースに持っていけたので、心から大満足。

これもインターンで皆で一生懸命面接の研究をやったおかげだなぁと思うと、
夏の光景を思い出して面接中に目頭が熱くなってしまった。
うう、だめだ。今涙を流してはいけない。

みんな、俺がんばったよ。第一印象も表情も姿勢もバッチリです。
言葉も簡潔にまとめました。模擬面接でいくちゃんやしのちゃんが
いつも採用をもぎ取っていくのがすごく悔しかったんだけど、
やっとここで追いついた気がしたよ。


 面接で聞かれたこと。

志望動機は?
当社は何社目の選考ですか?
会社見学をして当社に対するイメージは何か変わった?
インターンについて教えて?
英語はどれくらいできるの?
自己PRをしてください。
何か質問があればどうぞ。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 よーし!今年の就職活動はこれでおしまい!
二次面接に進めるかどうかは年明けに連絡されるらしい。

四次面接までまだまだ長い道のりだけど、
今日の面接はすごく成長できた一次面接だったと思う。
今日はそんなに寒くなかったから、家に帰った後久々にベンリィを
走らせてきた。やっぱバイクはいいわ。全てを忘れられる。

選考ばっかりで肩凝って仕方ないから、
明日から行く温泉旅行で癒されてこようと思います。
あー俺車運転できるのかなー。心配だなー。右と左のどっちがブレーキなの?

パワーモード

2005年12月20日 | Archive
 立場が上の人と話す時や新しい環境、自分を売り込まなければいけないような場では、
普段より30%はオーバーリアクションになり、表情を明るくし、
声もハキハキと出します。仮に、これをパワーモードと呼ぶことにします。
 
車のパワーを増すために燃料を余分に燃やして推進力を得る
ターボというシステムと同じで、パワーモードは単純に疲れます。
今日はけっこう疲れました。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 今日もアルの授業をお休みして就活してきました。
午前がセミナーで、午後が会社説明会です。
もちろん公欠は出ないので出席点がモリモリ引かれていってます。

ちなみにキャリアセンターとは先週仲直りしました。

「あなたの意見は一切聞かない」みたいなことを言ってたクセに、
ちゃっかり報告書を作って大学の委員会で話し合ってくれたそうです。
キチンと報告書も見せてもらいました。

結果はもちろん「三回生に公欠ナシ」のままだけど、
一応話し合ってくれたのならもういいか…と思ったので。



 で、アルの授業をサボってある部品メーカーのセミナーの会場に入ると、
なおとがいました。普通に席に座ってました。「よっかくぱい!」

びっくりしたような、びっくりしないような。
なんせなおとは毎日のようにセミナーに行きまくってる就活魔人。一日に2つは当たり前。
そのうちどこかで会うだろうと思ってたけど、まさかそれが今日になるとは。

セミナー自体は可も無く不可もなくといった内容で、すぐに終わりました。
父親が「ウマイ」と言ってた梅田の北斗っていうラーメン屋に行って、
すぐに八尾に出発です。



 八尾では、すごく景気の良い中小企業の会社説明会がありました。
作ってるモノが少々地味なせいか、出席者が11人しかいない。
全国で説明会をやるそうだけど、地元大阪でこの人数じゃ少ないんじゃないでしょうか。
でも文型の採用人数がたった2人と聞いてビビったのも事実です。本当に狭き門です。

履歴書の提出があったので、手塩に育ててきた履歴書を手渡します。

ここは密かに志望度が高いので、パワーモードで運転開始!
一番前の真ん中の席に座って、人事担当者のお話に一生懸命耳を傾けます。
質問応答でも、誰よりも先に挙手します。パワーモード全快です。
いつもより笑顔も30%増しで、背筋もムリして伸ばしたままです。腰痛てぇ。


 二時間の説明が終わると、人事担当の方が
「じゃあ…11人ですか…。2グループに分けて、め…カンタンな懇談をします。」
と言う。

「め…」って何?

あなた今「面接」って言おうとしてやめましたね?
懇談って一体ナニ?ていうか面接するんですね?
抜き打ちですか。そうですか。


 11人を2グループに分けて、
俺は5人のグループに分けられた。分け方はテキトーらしい。
座席の並びは若干特殊でした。赤色が人事担当者です。





うちのグループの人事の方は短髪で、自ら体育会系を名乗る、
極めてエネルギッシュな男性。30代と思われます。

「なぁにそんなに難しいカオしてんのっ!
 もっと気楽ぅ~にしてくださいよ気楽ぅ~に!
 ホラ上着なんか脱いじゃって!男性の方、握りこぶしを膝の上に置くのやめましょう。」

…と、全員が極端にリラックスした状態に持っていかれる。

「緊張しすぎないで、いつものままでいいんだよ。
 いつも通~りのカンジでゆる~くやってください。
 でもゆるくやりすぎてウ○コビチャビチャ出したりしないように(笑)」

スゲエ!!
人事のひとがウ○コビチャビチャとか言ってるよ!新鮮!
 
こんなかんじで、まるで普段のおしゃべりのようなリラックスしたムードができました。
俺もスーツの上着を脱いで、手をその辺で遊ばせたりもします。
みんな人事のひとのジョークに大きな声を出して笑ったりしてみます。
でも、次の瞬間人事のひとが真顔で一言。

「でもこの面接、一応選考になるんです。ごめんなさいね。」

ああ…やっぱり選考になるんですね…。
ウ○コビチャビチャ選考です。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 人事のひとは全員の履歴書を広げて、
5人に一人一人世話話のようなことを聞いてきます。

「へぇ~今アパートに一人暮らししてんの?オンボロ?」
「あっ、きみ同志社なんだね。今大変だね~あの大学。君も塾講師だったりしないの?
「あ、キミ徳島出身なの。へぇ~。Jリーグチームあるよね?」

そこで油断していたときに、向かいの女の子が突然聞かれた質問。
「ウチに入って何をしたいの?」

き~た~よ~!パワーモード全開!グオーン!

笑顔で場の雰囲気に溶け込む努力をしながら、自分の番が回ってくるまで
少ない脳をフル回転させる。やりたいことなんて既に決まってるけど、
どう伝えるかで印象が全然変わってくるものです。すぐに俺の番。

俺「海外営業です!」

相手「確かに、履歴書には英語が得意って書いてあるね。どれくらい得意なの?」

俺「どれくらいとは、基準にもよりますが、」

相手「いいねぇ!そうそう、何を基準とするかだよね!確かに。それで?」

俺「たとえば、」

うひょー勢いで「たとえば」とか言ってしまったけど例えが浮かばね~
みんなこっち見てるよ~ヤベ~時間よ止まれ~あ~やっぱ止まらね~そうだよね~


俺「たとえば、もし今私が突然ワープしてアメリカの小さな町に飛ばされても
  不自由せず生きていけます。」

どっかで書いたことあるセリフだな~
でも相手はちょっと感心してた。ありがとう某ソーシャルネットワーキングシステム。



 その次は「普段見るテレビ番組は?」というテレビ嫌いの俺を困惑させる質問でした。
他の人は「朝のニュースは欠かさずチェックします」とか「報道ステーションです」とか
マジメっぷりをアピールしてるけど、何か違う気がする。
この特殊な雰囲気だからこそ、言えることがあるのではないでしょうか。

俺「タモリ倶楽部です!この前見た工事現場のおじさんのファッション紹介が面白かったです!」

相手「あ~それってオープニングでおねえちゃんのお尻がいっぱい出てくる番組でしょ?」

俺「はい。あのオープニング、好きです。深夜番組らしくて。」

相手「きみオタクだねぇ」

俺「はい。よく言われます。」

ただのオタクであるという印象を与えるだけに終わってしまった。

この面接っぽくない面接は、約一時間続きました。
「入社後何がしたいか」以外は面接らしい質問は全くナシ。
人事担当の人は、学生をできるだけリラックスさせて本来の姿を見抜こうとしている気がしました。
一体どんな基準で選考されているのかわからない。
この人は、とぼけた顔して、かなり奥深くまで分析してきてるのでは。

面接が終わり、パワーモード終了。
学生5人のうち4人が同じ電車で帰るので一緒に帰りました。



 帰り道に一緒に帰ったメンバーは気さくな人達だったけど、
そのうち一人がなかなかユニークな方で、辟易しました。

関西の某私立大学で英語を専攻してるそうですが、俺が外大出身で
彼と同じ海外営業を志望していることを知り、やたら目の敵にされたのです。

「面接中にあなたの履歴書を覗き見したけど、TOEICはボクと同じ点数。
 あなたはあの点数をいつ取ったの?今年の4月?ふ~ん、そう。
 実はボクの点数は2年経ってて、もう有効期限が切れてるんだよ(笑)」

そうですか。すごいですね。
ていうか人の履歴書を勝手に見ないでください。



コンビニよりコンビニエント

2005年12月15日 | Archive
 大学と俺のアパートの丁度真ん中あたりに、
フレスコっていうスーパーが開店した。

けっこう前から近くのスーパーで働く友達からウワサは聞いてたけど、
ウワサ通り24時間営業だった。
徳島には24時間営業どころかスーパーはどこも21時で閉店してたから、
このフレスコが自分にとって初めての24時間スーパーになる。


 コンビニですら24時間営業するのは結構大変だと思うけど、
生鮮食品や惣菜を扱うスーパーが24時間営業するのってすごい大変そう。

魚とか痛みやすいモノはどうするんだろう?
夜中は昼と比べて客の入りが減ると思うけど、
生鮮食品を中心に痛みやすいものは店頭に並んでるんだろうか?

大抵のスーパーは閉店1~2時間前から惣菜の値下げを始めるけど、
24時間営業スーパーの値下げのタイミングはいつ?

興味が尽きないので、昨日と今日、どちらも22時頃に足を運んでみた。


 店内はそんなに広くない。
生鮮が店の一番奥にあって、店の手前にあるのは
パンや惣菜、カップ麺、おかしなど、ややコンビニっぽい品揃え。

近所のコンビニ利用層をゴッソリ奪おうとしたのかな?
特に、店の面積に比べてカップ麺の充実ぶりを見ていると
深夜の客層を強く意識してるのかなぁ~なんて思った。


 で、俺が行った時間帯だけど、夜22時にもなると
近くで一番遅くまで営業してるトップも閉店してる。

今まではこの時間帯に小腹が空いたらコンビニで定価買いするか
ベンリィちゃんを叩き起こして牧野のライフまで足を伸ばすの二択だったのに、
こんなに近くで安く買い物ができるのはすごい便利!
駐輪場もそれなりに広いし。

なぜもっと早くできなかったんだ!
俺の大学生活もあと一年ちょっとしか無いんだぞ!


 深夜にフラッとコンビニへおやつを買いに行くと
平気で300~500円使ってしまうけど、フレスコがあれば
おやつ代も200円くらいで済みそう。
コンビニよりコンビニエントなお店ができた。深夜メインで利用しようと思う。

フレスコは24時間営業が最大のウリだと思うけど、
外大周辺のスーパーはそれぞれ異なった特徴があっておもしろい。

トップ…品揃えがいい。風変わりなもの売ってる。そのかわり高い。

ナカガワ…魚介類と野菜が安い。品揃えが悪い。店が汚くて狭い。

ワカバ…トップとナカガワの中間。品揃えはそれなり、値段はふつう。店内がきれい。

サンディ…とにかく安い。たこ焼き屋のお兄さんも絶賛してた。でも生鮮はあまり新鮮そうに見えない。

イズミヤ…惣菜の数がダントツで多い。週に3~4回通う。最近飽きてきた。

ビブレ…市場が同じ階にあるせいか、野菜売り場が小さい。その代わり、肉売り場が妙に広い。

ライフ…閉店時間が遅いのがメリットだったけど、フレスコがある今、わざわざ牧野や御殿山まで行かない。

ドリンクが水だと親切を受ける説

2005年12月14日 | Archive
 ゼミの集会が早々と終わったので、
みんなでご飯でも食べにいくかということになりました。

なぜか、うちのゼミ生じゃない○彦もいます。
彼はうちのゼミの先生に用事があって来たのに、
先生が事情により早退されたため宙ぶらりんになっていました。
かわいそうです。


 市駅まで行って、アジアンデイズに行くも一時間待ちなのであきらめました。
ミチが「オムライスが食べたい」「お好み焼きが食べたい」「△×□が食べたい」と
次々にアイデアを出してくれるなか、それらの素晴らしいアイデアたちは軽やかに廃案となり、
がんこ寿司で鍋を食べようということになりました。

元々アジアンデイズに行く予定だったので、
予算より少しだけ高いがんこ寿司ではドリンクなんて頼めません。
飲み物はただの水だけでも、そこはまだ若い大学生、
ドリンクなんて無くてもみんな楽しくワイワイ鍋をつつきます。


 しばらくすると、我々の後ろの座敷で
豪勢なお造りを食べて難しそうなお話を嗜まれていた団塊の世代の方々が、
店を出る際に「ビールでも飲んでください」と我々小汚い学生たちに
金一封をお与えくださり、名も名乗らずに去ってしまいました。

我々は困惑しました。
なぜいきなりこのようなお恵みをお与えくださるのでしょうか。

我々は、酒に酔っていた説と、若い女の子が沢山いたから説と、
鍋料理なのにドリンクが水だけの若者が可哀想だった説を打ち立てましたが、
机に置かれた金一封を目の前にしてそんなことどうでもよいことです。

このお金で何か追加オーダーしようということになり、
マンゴーアイスや、オレンジシャーベットや、トロのにぎりなど、
それはそれはデザートに相応しい食品に舌鼓を打ちました。


 また、今日の一件で、
ミチの暴走ぶりが露わになりました。

ミチが突拍子の無いことを口走って、○彦が厳しく突っ込む。
ミチが少しユニークなミスを犯し、○彦が激しく叱咤する。
この構図は昨年から目にして参りましたが、改めて見ると本当に愉快です。

二人は性格的に完全なる対称なので、ほっとくと夫婦漫才です。

以前のゼミの飲み会では
他のゼミ生の○彦は当然その場にはいなく、
おかげでミチの半独壇場で、誰もボケにツッコミを入れる人がおらず
俺は困惑しました。○彦にしかこの適役は務まりません。


 ともちゃんやりえなどお馴染みのメンバーに加え、
馬やたっくんなど前々からこういう場でお話してみたいと思ってた人達と話せて
よかったと思います。

特にたっくんはとても良い人だなぁと思いました。
まだ二回生なのにゼミに毎回自主参加してるし、
こういう場にも積極的に参加してくれます。

聞き上手だし、俺がつまらないことを口走ってもすごく楽しそうに笑ってくれたりして
なんだかとても心落ち着きます。ナイスガイです。


 とにかく、良い時間を過ごせました。
○彦はミチのツッコミ対策などで大活躍するので
今後も当ゼミの食事の席で彼女の行動に目を光らせてほしいものです。


非難を振り切って行ってきた

2005年12月13日 | Archive
 今日は、アルの授業を休んでセミナー2本行ってきたよ。
朝から京橋でYKKで、昼過ぎから堂島でホンダ。

バイト先から「人が足りないんだからいい加減にしろ」っていう
マジな非難轟々のなか、謝り倒して行ってきた。
もうそろそろ俺はあそこから追放されるかもしれん。荷造りをしておこう。

寝坊が怖かったので徹夜して出発進行。
セミナー中、津波のような睡魔が押し寄せて、度々俺の意識を包み込んでいった。
最近俺の周りで58時間不眠を達成した偉人(異人)がいたけど、改めてスゲェと思うわ。


 YKKは、これまで行ったセミナーの中でも一番タメになった。

「企業のこだわりを探せ!」みたいなテーマで、
世界で活躍してる会社は柔軟に方針を変える部分と、
こだわりを持ち続けていつまでも変わらない何かを持っています、みたいな話。

グループワークで自己分析なんかもやったし、
約4時間と充実のボリュームで学ぶこと多数。
企業セミナーが交通費と労力に見合ったのはこれが初めてかもしれない。

グループが男2人、女4人だったんだけど、
メーカーって意外と女の子多いね。松下も日立も女の子がマジョリティだった。
この人たちとも打ち解けて色々喋れた。やっぱり単科大学の人間にとっては
他の専攻をしてる人からの情報は刺激になる。チクチクするよ。

YKKが終わると独りでウエンディーズのハンバーガーを食べて、ホンダに備える。
ウエンディーズって、マクドナルドとモスバーガーの中間みたいな味だな。
でもお値段はモスと大差無いかもしれん。店員がサンタのコスプレしてたから許す。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 ホンダ行ったらともちゃんがいた。
前の時間帯のセミナーに参加してたらしく、入れ違いで帰るところだったらしい。

会場を見ると、ホンダのセミナーは参加層が他とはちょっと違うことに気付いた。
男ばっかりだ。しかもけっこう、…なんというか、服装とか髪型とか
異様にカジュアルだ。場にそぐわない。人数はかなり多い。数百人いる。

会場の廊下でも参加者の男が普通に大声で騒いでるし、
プレゼンターが登場しても喋り続けてる人がいた。

会社や業種ごとに、参加者の雰囲気が変わるからセミナーはおもしろい。
多分ホンダの場合はマジで入社したいって人と、車やバイクが好きだから
とりあへず来てみたよ~って人に大きく分かれるんじゃないかな。

ちなみに俺は後者で、セミナー中に流された初代スーパーカブの
出荷時の映像を見て目頭を熱くしてた。何十台ものトラックに山盛りと積まれて
どこかへ送られていくスーパーカブたち…。気分はドナドナ。

ホンダのセミナーは、セミナーというよりも説明会ってカンジで、
本田技研の企業理念やらこだわりやらを二時間かけて聞くだけだった。
退屈気味だったけど、ホンダにはかなりの海外職があることを知っただけでも収穫かな。


 帰り道は堂島から淀屋橋まで歩こうとして、迷子になった。
寒くて死ぬかと思った。そんな状況下でもキレイなビル群の夜景を携帯カメラで撮ってた。

淀屋橋で偶然ESLの友達を見つける。
後姿を見ただけでわかったんだけど、こういうときって声かけにくいよね。
「人違いだったらどうしよう…」って思ってしまう。

子供のころ、母親と勘違いして知らないオバさんの腰を掴んだことを思い出す。
ベッドで寝てる時とかに思い出すと、恥ずかしくて「ギャー!!」って暴れる。

さぁ説明してもらおうじゃないか

2005年12月10日 | Archive
 会社説明会に行ってきました。
京都にある、金属の精密部品を取り扱う会社で、
技術力は日本でもトップクラスの超成長企業。

履歴書と成績証明書の提出があったので、
先週からチクチクと履歴書書いてたのはここのため。
妥協したくなかったので、磨きをかけるつもりで昨晩書き直した。

成績証明書は四回生なら例の青い機械ですぐ出せるそうだけど、
三回生は何故か機械では出せず、学生部にお願いしなきゃいけない。
例によって外大の三回生いじめです。よくあることでございます。
学生部に作成を頼むと、普通三日はかかるそうです。
今回は説明会前日だったので「お・ね・が・い☆」と懇願して作ってもらいました。

まだキャリアセンターよりは融通が利くらしい。
マジでキャリアセンターはいっぺん総辞職して。お・ね・が・い☆


 会場は京都駅の隣のビル。
今まで大企業のセミナーばっかり行ってたから、参加者が少なく見えた。25人くらいか。
リクナビのブックマーク人数は250人くらいだったのに。
多分、みんな一応ブックマークするんだけどごく一部しかエントリーしないんでしょう。

部屋に入ると一番前の席が空いてたので喜び勇んで座ると、隣に座ってる人が社員さんだった。
「すみません、ここはうちの社員が座るので、空けて頂けますか。」
よく見ると、この一帯は社員さんしかいない。6人の社員さん。社員ゾーンだ!
他の学生たちが俺をギョロリと睨む。みっ、見るな!何見てやがんだ!シッ!シッ!

しばらくするとその席に社長がお座りになられた。
なるほど。俺は社長が座るための席に座ってしまったのか。
なんということだ、この会場でもやらかしてしまった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 説明会はかなり和やかな雰囲気で進んだ。
社員さんが説明中によく笑顔を見せてくれる。これ好印象。
印象的だったのが、社長のお話がすごく具体的でわかりやすかったこと。

大企業の社長サンなら抽象的な言葉をズラズラ並べて何言ってるかわかんないことが多い。

だんだん、本気でこの会社で働いてみたくなってきた。

話を聞いていると、どうやら社員が100人ほどいるこの会社は
これから世界展開していこうってのに英語を話せる人が2、3人しかいないらしく、
「今、英語ができる人が本当にほしいんです、それも会話できる方」と言ってた。

履歴書には英語についてかなり強調して書いておいた。
この、決して多いとはいえない志望者の中から、海外営業を志望してるのはどれくらいだろう。
さらにその中で、「英語できます」と自信を持って履歴書に書いた人は何人いるだろうか。

まぁ、「英語ができる」の定義なんてハッキリしてないんだから、
皆ウソでも「できる」って書いておけばいいのに。
とにかく、面接に進めたらさらにアピールしていこう。



 二時間くらい説明を聞いて、それから筆記試験。

筆記試験といっても、一般常識や語学力を問う問題じゃなくて、
「この図形を左右に回転させたとして、正しいのは次のうちどれか」とか
「紙を3回折って真ん中にひとつ穴を開けて展開すると、どの様な模様になるか」とか
地味に頭を使う系。

後半の、推理系の問題がやたら難しかった。

二階建てのアパートがあり、ひとつの階に5部屋ずつ計10部屋あります。
Aさんは二階の真ん中の部屋に住んでおり、BさんはAさんの隣の部屋、
CさんはBさんと違う階の同じ部屋に住んでいます。
DさんはCさんの隣の部屋に住んでおり、
EさんはDさんの部屋から二部屋離れた部屋に住んでいます。
Eさんと違う階の同じ部屋に住んでいる人は誰でしょう。

 1.Aさん
 2.Bさん
 3.Cさん
 4.Dさん
 5.決められない


"もう誰でもいいよ"と書く欄は無かったので、「決められない」にしておいた。
問題はこんなカンジだったけど、この状況じゃ「決められない」の選択肢が
えらく魅力的に見える。ていうかわかりません。
いつも使ってない脳の部分を使うのはやたらと疲れる。
こんな問題が10問近く出たので、途中で力尽きた。

まあ、なんとかなるだろう。
こんな問題ちょっとできなくてもさほど悪影響は無い。と、信じたい。


 中小企業っていいな!
会社の雰囲気が掴みやすいし、アットホームなカンジがナイス!
今日は松下や日立のセミナーより楽しかった。

新しい電化製品の香り

2005年12月10日 | Archive
 「どうかしてる」とか、
「完全にオタクですね」とか言われても構わない。

新しい電化製品の香りは格調高いコーヒーの香りをも超える説をここに提唱する。


 いや~ついに届きました。XBOX360。
10月下旬に予約してからというものかなり待ちました。

実は俺も最近はほとんどゲームなんてしなくなってきたんだけど、
何しろそこはデジタル家電オタク。iPodやデジカメを接続して遊べちゃうXBOX360を
俺がみすみす見過ごすわけがなかろう!

最近CMやってるけど、どうせ元々売れてない機種だし、
その存在すら知らなかった人すら多いのでは。


 ビックカメラから届いた包装箱、とてつもなくデカイ。
優にデスクトップパソコン並みのデカさだ。これがいい。気分を高揚させる。





箱を開けると、そこにはまた箱が!
そして部屋に広がる、新しい電化製品の香り。
部品の洗浄液のような化学的な香り。素晴らしい。

今年はデジカメやウォークマンなど新しい電化製品をいくつか買ったけど、
XBOX360ほどデカイものは買ってないのでそのぶん香りもダイナミックだ!








あ~この香り最高。これだけで元取れてるだろ。


 彼女が来たからほとんど触ってないけど、
隙を見ていじくり倒そうと思う。ちょっと触ったカンジでは、
コントローラーが無線だからコードがなくてすごく快適。
コードがどれだけウザイ存在だったか思い知らされた。

この機械の香りは長くて3日しか持たないので、
しばらく幸せな時間を愉しもうと思います。

ああー俺ってほんとオタクだよーざまぁみろ!

サプライズ人事部

2005年12月07日 | Archive
 不意打ち来ました!
コンピュータルームで友達と「行動を起こすことの結果と可能性」について
極めて熱い議論を展開していると、知らない番号から電話がかかってきた。

キャリアセンターかな?
昨日、学籍番号・氏名・電話番号を記入させられたからな。
アルへの手紙ができたんだろうか。

「もしもしー」

「かくぱい様でしょうか?こちらエントリー頂きました株式会社○○○ですぅ」


な、なにー!
今週土曜日に筆記試験を受ける京都の会社。
まさか電話が来るとはっ!

どうやら、リクナビからのエントリーフォームにあった
「何か質問等あれば、200文字以内でお願いします。」という欄への
回答をしてくれるらしい。スゴイ!中小企業だとそこまでしてくれるんだ!

俺は「海外拠点を設立するとのことですが、具体的にどこですか」
みたいなことを書いたんだけど、それについて5分くらいきっちり説明してくれた。


 まさか説明会に参加するまではどの会社からも電話なんてかかってこないと
油断しきっていたので、完全に言葉遣いがパニクルー状態。
初めての企業とのナマの接触なので、もっとスマートに話せれば良かった。
 
リクナビのエントリーフォームに記述欄がある場合は大いに注意しましょう!
今日みたいに電話がかかってきたり、
先日のように実は選考の一部だったりするみたいっすよ!

就活を始めたらいつ何時も油断できません。
こわいですねー。

不愉快なQ&A

2005年12月06日 | Archive
 昨日の続き。
アルを責めても仕方がないとわかったので、
今日はキャリアセンターに行ってきた。

対応してくれたのは、カウンター向かって右側にいるおばさん。
10分近く話した。






Q. 三回生の就活には公欠が出ますか。

A. 出ません。


Q. それはどうしてですか。

A. そう決まっているからです。


Q. どこでそう決まっているんですか。

A.(大学の)教授会です。


Q. その教授会に僕の意見を学生の声として伝えてください。

A. できません。


Q. それはどうしてですか。

A. できないからです。キャリアセンターからは一切何も伝えません。


Q. キャリアガイダンスではあれだけ早く就活をしろと言っているのに、
  なぜ公欠が出ないんですか。矛盾ではないですか。


A. 説明会やセミナーに参加するのは結構ですが、
  授業は学生の皆さんの本分なので、時間のあいたときに行ってください。


Q. では週に5日や6日授業がある学生は就活ができませんね。

A. そういうことになりますね。4回生になってからも充分できますし、
  土日を利用すれば三回生でも就職活動はできます。


Q. 企業の説明会は主に平日あるのですが。

A. それはあなたの受けた企業がたまたまそうなっているのです。


Q. 就職活動の時期が年々早くなっているのはご存知ですね。
  僕は実際に三年生のうちに説明会もあるし、面接もあります。
  大学としても対応すべきでは。


A. しません。


Q. このままだと僕はESLを落とすかもしれません。

A. セミナーや説明会をあきらめてください。


Q. あなた自身はこの現状がおかしいとは思わないのですか。
  変えなければいけないとは思いませんか。


A. そのうち変わるかもしれませんが、すぐには変わりません。






 なんだ、この不愉快なQ&Aは…。

このおばさんにはインターンの時にお世話になったけど、
今回は話が完全に違う。ひどすぎる対応。
キャリアガイダンスでは「授業が学生の皆さんの本分です」なんて言ってない。

なんとか譲歩して、
アルに公欠を促す手紙をキャリアセンターから書いてもらうよう約束してもらった。
でも、ここまでくるとそんなことどうでも良い気すらする。

学生本位になるどころか、
学生の意見すら聞く耳を持たない大学だと知ってガッカリだ。
だからといって外大が嫌いになったワケじゃないけどね。
こういう悪い部分も含めて好きだと公言してるから。


 皮肉なことに、今日キャリアセンターに行く前に
アルが授業中に壇上で力説したことばがある。

「相手が大きな組織だとしても、君たちが少しでも正しいと思うのなら
 まずは行動しなさい!結果が出ないこともあるが、行動することは大事だ!」

はい、先生。仰せのとおりにしました。
でも、相手が悪すぎたみたいです。単位だけは勘弁お願いしますね。

ジョブハンター

2005年12月05日 | Archive
 ここ2、3日恐ろしく寒いよ。

今日はピークだった。空気が冷え切っているうえに、風が強い。
今年は服を買い足さなかったので、まともに防寒できる服も少ない。
ダウンジャケットが無ければ年を越せずのたれ死にそう。

今日は就職活動の恐さとアルとのメール議論について。


 本格的な寒さの到来と共に、本格化してくる就職活動。
リクナビを見て唖然とした。


かくぱい さん

この度は、エントリーありがとうございました。

送信いただきましたエントリーシートをもとに、書類選考を行いました結果、
『合格』となりましたので、お知らせいたします。

つきましては、会社説明会を以下の日程にて開催いたしますので、ぜひご参加下さい。


大阪の中小企業からのメッセージ。
おや?わたしはいつエントリーシートを出しましたか?

1分考えて、やっと気が付いた。寒いから脳が動かない。
どうやらリクナビからのプレエントリーが書類選考だったらしい。
大企業はプレエントリーの段階では「送信」ボタンを押すだけだけど、
中小は志望動機など色々と記入する欄がある。

「選考基準になります」とか書いてないので、まさかこれが書類選考とは…。

とりあえず万一のことも考えてその時書ける最高の文章を送ったので、
説明会には呼んでいただけるらしい。
適当に書かなくて本当に良かった。皆さんも気をつけましょう。

しかし、たかが説明会前の選考とはいえ、
「合格」という文字が含まれたメールが来るのはウレシイですぞ。


 説明会の日時とスケジュール帳(トシのパクリ)を照らし合わせると、
バッチリ他社の説明会とダブルブッキングしている。
どっちも志望度の高い会社。頭が痛い。

運良く初めから予約していた方の会社の説明会が午前と午後に分かれていたので、
一日で二社の説明会に周ることでなんとか問題を回避できた。

それにしても、スケジュール帳。
気がついたら、来週から年末まで怒涛のセミナー&説明会オンパレード。
大企業のセミナーと、中小の説明会がひしめき合っている。
いつの間にこうなってしまったのだ。誰かが勝手に俺のスケジュール帳を開いて
予定を書き加えているのではないか。


 さらによく見てみると、来週からの火曜日は
二週連続で一日に二個ずつ説明会&セミナーが入っていることに気付き、
すぐにアルにメールを送った。ESLに出席できないから。






●送信●

 こんにちわ。かくぱいです。
欠席を事前に連絡しておけば何か考慮してもらえるでしょうか?
最近、就職活動で若干忙しく、実際、来週の火曜にはセミナーが二つ、
その一週間後の火曜にも二つあり、授業に出られそうにありません。

就職部は僕が三回生なので公欠を許してくれません。
四回生じゃないと、就職活動で公欠をもらえないんです。






■受信■

 就職活動について考え直してほしいですね。まだあなたは三回生でしょう。
近年、日本の教育者の多くは、日本での大学教育は
ジョークみたいなものだと考えています。
また、西洋の大学教育と比べると全く違うものです。

 というのも、日本では大学では3年間授業をして、残りの一年は就職活動に
費やされます。ヨーロッパは違います。4回生にもなると、
大学の最もレベルの高い授業を受けられるほど学生の学力が向上するからです。

 あなたは就職活動が四回生だけのものではなく三回生もやると言っていますね。
私はなぜ学生たちがダルそうに大学に来て大して勉強もせず、
日本の会社も学生たちに4年間のキッチリとした学習を求めないのか不思議です。
私はあなたが就職活動で授業に来ないことにはとやかく言いませんが、
あなたにとってベストな選択をしてください。

 就職活動による欠席は一回のみ許しますが、後はダメです。
欠席すれば、そのぶん出席点を下げます。







こいつはヤバい。
今月だけじゃなく、1月になったらもっと就活が激化するのに
一回しか公欠がつかないんじゃ単位に危険が及ぶ。
なんとしても説得しなければ。

今までのライティングの学習成果をここで使うべきか。






●送信●

 お早いお返事ありがとうございます。
公欠についてですが、一回だけでは充分だとは言えません。
最低三回は貰えてもいいのではないでしょうか。

 日本の企業は、年々選考を早く行うようになってきているので
三回生でも就職活動にかなり時間を割かなければいけないのです。
近年の不況のため、多くの企業はより優れた学生を捕まえようと
我先にと選考を早めています。

これが現状であり、三回生が早い時期から就職活動をするのは
日本ではごく普通の光景です。

ある統計では三回生の約60%が12月には
就職活動をしているというデータもあります。
http://rikunabi2007.yahoo.co.jp/CNT7/QA/start/q2.html

 ではなぜ僕があなたに公欠をお願いしているのでしょうか。
それは、外大が僕に公欠を出してくれないからです。ただ三回生というだけで。
彼らは何度もキャリアガイダンスで「早めに就職活動を」としつこく言うのに、
公欠すら出してくれません。

 とにかく、僕には就職活動を辞めるなんてできません。
ESLについても同様です。ESLの単位を落とせば、
来年また違う授業を取らなければいけません。
それでは就職活動の妨げになってしまいます。

もう一度考え直してもらえないでしょうか。
三回の公欠の代わりになる追加課題などでも喜んでやります。
よろしくおねがいします。





決まったッ!
ちょっと文体が小論文入ってるけど、説得力はある!
これでなんとかアルも救いの手を差し伸べてくれるはず!






■受信■

 三回の公欠も、理由によってはOKですよ。
四回生の就職活動なら、就職部で簡単に公欠をとれます。
病気や家族に何かあった時も当然公欠にします。
三回生の就職活動はダメです。

就職活動をする三回生に公欠をやれと指示されているわけでもありませんし、
頼まれているわけでもありませんし、ましてやアドバイスすらされてません。
それにも関わらず、私はあなたに一回ぶんの公欠を与えると言っているんですよ?







…。
なんてキッチリした人だ。外国人の先生はけっこうそのへんユルい人が多かったから
なんとかなると思ってた俺がバカだったらしい。ローリーが懐かしい。
ていうか段々アルの言い分が正当な気すらしてきたので
これ以上アルにお願いするのもやめよう。

こうなったら、明日、就職部に直訴するしかない。
多分ダメだけど、もしダメだったらESLを出席不良で落としてしまう…。


 あぁっ!またもう二枚履歴書を書かなくてはいけないのを忘れていたっ!
本当に急に忙しくなった。どれも中小企業ばっかりだ。
中小はなんかしらんが気が早い!

来週からは、正に師匠も走る師走!
アルのご機嫌も伺いながら、毎日ネクタイを締めなければ。