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かくぱいあ~かいぶ

CD125T最終カスタム

2006年09月29日 | バイク
 今朝、ジョンがうちのアパートを出て行った。
バスの見送りのとき、正直、寂しかった。月曜日からずっといたからね。

温泉行きまくったり牧野の酒道場行ったり、楽しかったなぁ。
また必ず会おう。たぶんそのとき、俺はサラリーマンになってるけど。



 さて。三度に渡ってお送りしてきたボスベンリィのカスタムも、今回で最後。

今日の俺は本当によく頑張った。こんなに頑張る俺は久しぶりだ。
余りある時間を有効利用して、趣味に没頭することができたの。

珍しく俺が何かに情熱を惜しみなく注ぎ込んだ一日なんだ。
珍しいよ、すっごい珍しい。珍しいかくぱい・略してちんかく。響きがサイテーだよね!




 
 午前11時、八幡市のコーナンで金のこ・金属やすりを購入。

今日のカスタムメニューはズバリ、スピードメーター。
メーター交換にはどうしてもボスベンリィの取り付け部を加工する必要がある。

金属やすりは580円と割高だったけど、
金のこは198円と超リーズナブルだった。
でも本当にノコギリなんかで金属が切れるのか?

俺は精々、中学の技術の授業で木材を切ったことしかないぞ。


 作業に取り掛かる前に、
最近ヤレ気味のボスベンリィのエンジンオイル交換をしておく。
バイクにとってエンジンオイルは血液なので
惜しまずサボらずキチンと換えてやると、長生きしてくれる。





ではでは、メーター交換に取り掛かろう。
見てくれ、このかっちょ悪いスピードメーターを。
そりゃ苦労してでも交換したくなるって。





外すとこんなカンジで、
電球のある台座の部分がジャマなので切り落とさねばならない。





そこで本日購入の金のこ・198円の出番である。





おいおいホントにこんなので金属が切れるのかよー?
しかも200円でお釣りが来るような安物だぞ?

もしダメだったら鉄工所に持ち込んで切ってもらうしかねぇなぁー。
そうなったらメンドクセー。いくらくらいかかるだろう…。

ま、とにかくやってみっか!


ギコギコギコ・・・

お・・・おお?

ギャリギャリギャリギャリギャリ・・・

おおおおお!

ガキガキガキガキガキガキガキガキガキガキ・・・ガチュン!


うわあ!!
すげぇ!!鉄が切れた!



金のこで金属が切れるのは考えてみれば当たり前なのだが、
実際に切ってみればわかる、その感動はひとしおだ。

ご覧頂きたい。ものの5分で台座は真っ二つだ。
金属粉が飛びまくっているように見えるが、それは目の錯覚なので気にしなくてよい。



新たなトリビア:金属は、のこぎりで切れる。ヘェー!



 ひとしきり感動したので作業再開。

今回つけるメーターはホンダ・FTRの純正スピードメーター。
そのまま付くわけではない。ちょっとした加工が要る。

バイクのカスタムってのは、プラモと違って何でも付くわけではない。
それでも工夫して何とか付けるその過程が面白いのさ。


 さぁ、熱く語るのは良いがこのメーター、本当に付けるのに工夫が必要だ。





まずインジケーターランプ(ニュートラル・ハイビーム・ウインカー)の
電球の配線が、ボスベンリィの物では長さが厳しい。
どこをどう通せばうまく付くか悩んで軽く1時間が飛んでしまった。

もひとつ言うと、ステー(取り付け金具)も加工しなきゃいけない。
必要ない部分がヘッドライトと干渉するので、また金のこの出番だ。

ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ・・・ガチュン!よし。



 時計を見るともう夕方の4時だ。
さすがに朝から夕方までアパートの前でバイクを弄ってると
近隣住民の皆様の視線が実に痛い。

「またあいつバイク触ってるよ」とか
「バイクしか友達がいないの?」とか
「なんでそんなにクチビルが分厚いの?」とか
負のイメージしか与えていないと思うのはネガティブすぎるだろうか?

いや、もし俺の家の近くに毎日バイクや車ばっかり触ってる奴がいたとしたら、
間違いなく俺はそいつを心のどこかであざ笑うだろう。

ほかにすることはないのか?
友達と遊びに行ったりしないのか?
なんでそんなにクチビルが薄いんだ?

人間の心とはげに醜いものであることよのう。



 夕方6時。

一体なんでこんなに恐ろしく時間がかかっているのか全くわからないが、
数々のハードルを乗り越え、ついに完成だっ!














コラそこ!!「変わってねーじゃん」とか言うな!!
いい加減、少しは気付いてくれたっていいじゃないか!!


今回は、100人いれば40人は気付くカスタムだ。
結局最後まで半数の人に気付いてもらえないままカスタム企画は終了を迎える。
非常に残念だ。





 で、取り付けた後の感想。

まず、見た目がグーッと今風になったね!
70年代丸出しだったボスベンリィも、ようやく近代化の洗礼を受けましたがな!

夜間走行するときなんか、メーターが赤く光るからね、きゃーかっこいー!
速度表示も120km/hまで書いてあるから、ちょっと速いバイクっぽい。
実際は100km/hがいっぱいいっぱいだけども。

メーターとは直接関係ないけど、
プラグもノーマルから高級品のイリジウムに換えてみた。走りの違いは明らかだ。





チェーンを張った効果も加わって、加速がまるで違う。鬼加速。
今までの「交通の流れに頑張ってついていくボスベンリィ」から、
「交通の流れをほんのちょっとリードするボスベンリィ」に生まれ変わった。



 いやほんとにねー!
今日は疲れたけど充実してたよぉ!

バイクばっかりいじりすぎて、
液晶テレビ導入に伴う部屋の模様替えができなかったのが残念だけど。
再確認した。やっぱね、俺はバイクが大好きだ。

乗ってよし、見てよし、磨いてよし、触ってよし。
いつか自室に飾りたい。飾ってよし、一緒に寝てよし、結婚してよし。婚姻届けどこだ。

ようこそ我が家へハイビジョン

2006年09月28日 | Archive
 物欲が爆発して、液晶テレビ買っちった!





アクオス?そんな高級品買えるか!
こいつはユニデンのきみまろテレビ・27インチだ。
綾小路きみまろがCMに出てたからきみまろテレビというそうだ。

安価でハイビジョンを導入するにはもってこいだと思う。


 しかし、今のところうちにはデジタルハイビジョンチューナーが無い。
普通はテレビに内臓されてるけど、きみまろテレビは安いから付いてないのだ。

試しにアナログ放送を見てみた。ちょっとキツイ。
遠くで見ればいいんけど、近寄ると失明するかと思うほど汚い。
やっぱテレビ観るならチューナーが必要っぽい。


 ゲームはハイビジョン対応なんで、
しばらくはハイビジョンでゲームを堪能させてもらおう。

これバイクのゲームだけど、すごくきれいだ。





親ローン組んじゃったけど、良い買い物だったと思う。
コストパフォーマンスという言葉がしっくりくる。


酒ブースト

2006年09月27日 | Archive
 ジョンがアメリカに帰るってことで、
アパートを出払った後から数日間、俺の部屋に泊まってます。

ジョンが英語で喋って、
俺が日本語で喋るという画期的なコミュニケーション方法を採用。

昨日は居酒屋で焼酎のボトルを空けて帰宅後すぐ寝たもんだから
今朝起きたら死ぬほど頭痛くて。ていうか死んだ。即死。



 そう、昨日焼酎飲んでて気付いたんだけど、
俺は酒に酔ったらスピーキングが飛躍的に向上することに気付きました。

シラフだとどうしても単語が出て来なかったり冠詞の扱いにまごついたりするのに、
酒飲むとそりゃもうベラベラ喋る。喋ってて自分で「俺すげぇ!」って思うくらい。
知らない人が見れば帰国子女か!っていう次元。

ということはですねー。
来年就職して、いつか仕事で英語を使う時になって
「アイー、アイ アム・・・アー・・・」では困るなら、
酒を飲んで出勤すればいいんですよね!

そりゃもう恐いもんナシですよ!

英検の英語面接を受けるときも、
ペットボトルにミネラルウォーターが入っていると見せかけて焼酎。

視力を得るためにメガネを掛けるように、
話力を得るために酒を飲む。
この現象を、酒ブーストと命名します。

やりましたね!
これで俺は将来安泰ですよ!
酒ブーストで年収1億!ヒャホーイ!


CD125T軽量カスタム

2006年09月25日 | バイク
 さて、また本体500円のバイクパーツが届きましたよ。
今回も送料が1.000円かかった。

マジで送料どうにかならんのか…。かなしい…。

さて今回は、
ボスベンリィの鋼鉄製の重すぎるフロントフェンダー(泥よけ)を
軽いものに交換しようという趣旨です。

ボスベンリィは12馬力そこそこの割とマシなエンジンを積んでおきながら
なぜここまで遅いのか。それはズバリ重いからなのです。
そこがいいところでもあるけどだな…。

軽くしてみたい!
よし!やるぞ!






これが今回届いた、ヤマハ YB-1 fourのフェンダー!
アルミ製で、ピカピカだ。しかも軽い!これだ!
磨いたら鏡みたいにピカピカになった。素晴らしい。

さぁ付けようということになったが、これが意外とめんどくさい。
タイヤ側のブレーキケーブルとスピードメーターケーブルを外したのはいいが、
さぁ降ろすぞという所まで来て、ボスベンリィの鋼鉄フェンダーが外れない。

「これひょっとしてタイヤ外さなきゃいけない?」

正解。
死ぬほどつらかった。シャフトが硬すぎて回らず、
汗だくで30分頑張ってやっと着脱完了。






コラそこ!全然変わってねーじゃんとか言うな!
前回のハンドル交換よりはわかりやすい変化だろうに!
今回は100人いたら5人は気付くカスタムだぜ。


 走った感想。

明らかに違う。軽い。ハンドルの取り回しもラクになった。
アルミの光沢のおかげで高級感も増した気がする。

オチ無しのボスベンリィ・カスタムシリーズ、
次回はスピードメーター編です。
これが一番大変そうなので、頑張ります。

カラオケパブは、家族で行くところではない

2006年09月23日 | Archive
 今、実家に帰っている。
夜に両親とレストランに行った。

「車は俺が運転するから飲めば?」

酒が飲みたそうな父親に、俺はそう言った。
俺がいるときくらい、車のことを忘れて気ままに飲めばいい。
最初は確かにそう思っていた。



 父は酔いやすい体質だ。

今日の父は明らかによく飲んでいた。
ビール2杯、紹興酒1杯、サワー1杯。
少なく聞こえるかもしれないが、
そこは俺の父親だ、すぐ真っ赤になって良い気持ちになる。

「カラオケに連れてってやるよ!」

この人が家族とカラオケとはまた珍しいと思っていたが、
指示されるまま車を運転しているとそこは歓楽街。

「ここだ。いいぞ、ここは」

なんだこれは。
カラオケパブと書いてある。
これは家族連れで行く場所じゃなくないか。

「いやいやこういうところが歌いやすいんだ。よく歌えるぞ」

席に着くと、世間一般的にはオバハンと呼ばれても仕方ない感じの
ホステスさんが席に2人ほどやってきた。
ドリンクなんにしますぅ?ってアンタ、オバハンやないかいっ!
俺は運転手なのでトマトジュースだ。

パブで自分の母親くらいの歳のオバハンと母親に囲まれてトマトジュースか。
これは奇特だ。誰がどの角度から見ても、奇特な状況に今俺は置かれている。


 ここが俺のステージだと言わんばかりに歌を唄う父親。
極度の居心地の悪さを感じて路頭に迷う俺と母親。

あぁ、やっぱり飲ませるんじゃなかった。

「おい、おまえも歌え!」

俺は「外大仕込みのレットイットビーを聴かせろ」という
わけのわからない挑戦を受けた。
唄いたくねぇよと固辞の姿勢を見せるも、両脇のオバハンが
明らかに必要以上に俺に体を近づけて
「いいじゃない、唄いなさいよおニィさん・・・」と勧めてくる。
いいか、アンタたちに勧められると唄うどころか帰りたくなるんだよ。

レットイットビー対決だが、
仮に俺が嫌々唄っても相手は酔っ払いのおっさんだ。勝利を収めた。
「大学に行かせた価値くらいはあったか」と言われたが、
オバハンに囲まれてそれっぽい発音でレットイットビーを唄うために
4年間の教育を受けたわけではない。断じてな。



 母親は最初こそ「こんなところで歌うのはいやだ」と言っておきながら、
俺の知らない古い歌を2曲ほど唄ったのち、
何か見覚えのあるタイトルの曲を入力した。
あの、浜崎あゆみの次の歌姫と呼ばれる人がカバーした曲だ。

カラオケの画面に踊る、キューティーハニーの文字。

目を疑った。
俺はひょっとして数分後には脳にショックを受けすぎてこの世を去っているのではないか。

母「おねがい~! おねがい~! 近寄らなひ~で~!

ああぁっ!
やっぱりだ!これはいかん、声が裏返っている!実に苦しそうだ!
あかん!あかんでこれは~!

母「わたしの~ ハートはぁ チュクチュクしちゃ~ふのぉ~!

俺はこの瞬間、誰にも聞こえない小さな声で
「なんやねんこれ」とつぶやいた。誰にも聞こえない、消え入りそうな声で。

母「イヤよっ イヤよっ イヤよ見つめちゃいやぁ~

家族の何気ない団欒のシーンだ。
たまにそんなことがあってもいいじゃないか。
これを読んでくれている皆さんはそう思うかもしれない。

母「ハニー、フラァッシッ!

想像してみるがいい。
こんなことが「たまに」あってはならない。
俺はマジでつらい。どんな顔をすればいいのかわからない。
母の声は無理に高くしすぎて線となって消え入りそうだ

母「今どき人気の女の子~ プクッとボインの女の子ぉ~

ほら2番始まったぞ、頑張れ俺、こんなところで負けるな


CD125T地味カスタム

2006年09月20日 | バイク
 ボヤーッとしてる間に総理大臣が変わってますがな。
安倍総理かぁ。なんだかエネルギーを感じないのは気のせい?

古泉…じゃなかった、小泉総理が就任したときは
もっとわかりやすく笑顔とうまいスピーチで国民の期待を集めたと思うんだ。
麻生外務大臣が130票取ってやったーって笑ってたけど、
あっちのほうが人間的に魅力を感じる。

総理にもなるとヘタなこと言えないから
安倍総理も慎重になってんのかな?
だとすると始めから元気一杯だった小泉元首相はすごいかも。



 さて本題に戻って、ボスベンリィの話だよ。

これまでボスベンリィに手を加える時は
いつも悪いところの修理とかメンテナンスだったけど、
そろそろカスタムに挑戦してみようと一発奮起。

カスタムと言ってもウルサイ違法改造のようなものではなくて
見た目完全に商用車のボスベンリィを、SR400やW650のような
スポーティ&レトロを実現したいのさ。それも、中古部品を使って安価に。

まずは俺の技術力に適したカスタムから手を入れようということで、
お馴染みヤフーオークションでSR400の中古ハンドルを500円で買った。
本体500円で、送料が1500円という異常事態が起こってしまった。



 まずはこれが今のボスベンリィのハンドルなのねん。





ハンドルの位置が高くて、
長距離乗ってても背筋がピンと伸びて疲れにくい。
図書館のイスに深く座ってるような感じかな。
素晴らしいハンドルだと思う。でも、それじゃ物足りないんだ。

もっとハンドルの位置を低くして、スポーティにしたい。
ヤマハSR400のハンドルはかなり低いから、
もしちゃんと付けば初めてのカスタム成功だ。早速つけるぞー!

つーことでトップカバーをむしり、
メインキー・スイッチボックス・ハンドルグリップを外す。
おぉ、すごい。ハンドルを外すと、一見事故車のようでもある。





それではSR400のハンドルを移植しましょうぜ。
ピカールで磨いて載せる。




スロットルケーブルの取り付けに手間取ったけど、まぁ簡単だ。





完成!じゃーん。
コラそこ!変わってねーとか言うな!
俺から言わせれば物凄い違いなんだよ!
確かに100人中2人くらいしか気付かない地味なカスタムだけども。

乗り心地は、全く変わりました。
そりゃもうスポーティ。とびっきりスポーティ。
なんかスロットルケーブルが余り過ぎてグニャグニャだけど。大丈夫かな-?


 次は、このダサいスピードメーターを何とかしなきゃ。
本当なら丸型スピードメーター&タコメーターの二眼にしたいけど、
タコメーターってどうやって付ければいいのかわからん。

スピードメーターもどの車種のものが付くのか調査中。
ステーの自作も必要だろうか?
どうする?さすがに金属加工は自分じゃできないぞ。

ま、コツコツと安い部品でカスタムしていく。愛を込めて。

ロシアという国

2006年09月18日 | Archive
 吉野家が一日限りの牛丼復活祭をする前日、
俺は夜中にすき家に行ってテイクアウトの牛丼を買い求めていました。

するとかばんの中に、
覚えの無いボールペンと冷蔵庫用マグネットが入ってるんです。
なんだこりゃと手にとって、その異国情緒溢れるデザインを見てハッとします。
あぁ、これロシアの留学生がくれたやつだぁ、と。


 話は戻って9月6日。
留学生がノートパソコンの登録にコンピュータルームに来ました。
ロシアからの女の子の留学生です。

登録に必要なウイルススキャンをしてみると、
なんと賑やかなことに12個もウイルスが発見されたんです。
しかもどのウイルスソフトでも削除ができない。

「こりゃ登録できないわ。」

留学生のノートパソコンは、大学に登録されると
留学生用の寮でインターネットに繋げるようになるので、
ウイルスを抱え込んだままだと大学のネットワークにも支障を与えかねません。

登録を完了させるには、ノートパソコンの中身を全部消して
ウインドウズを再インストールする必要があります。
ノートパソコンの持ち主はおしゃれで可愛らしい女の子で、
再インストールが必要な旨を伝えると、

「今まで私がウイルス対策ソフトを入れてなかったせいだわ。
 ごめんなさい、私のせいです。」

と、とっても謙虚な姿勢で謝ってくれました。
いや、別に謝らなくてもいいんだけど。

おい、外大でファイナルファンタジー11ができないのはどういうことだ?
…などと怒り出すふざけた留学生と比べると、そりゃまぁ天と地ほどの差がありますがな。



 そんなこんなで10日ほど経ち、
やっと彼女のノートパソコンを綺麗さっぱり再インストールして
インターネットが使えるよう登録も完了しました。

それまでの間、彼女はまめに何度もコンピュータルームに足を運んでくれたので
何かと世間話もしました。

やっぱり一番俺が興味を持っていたのはロシアという国のことです。


「ロシアのどこから来たの?」

「サンクトペテルスブルグです。」

「あぁ、その街のことなら知ってるよ。きれいな街だよね?」

「そうですね。来たことはありますか?」

「いや、ないけど、是非行ってみたいよ。でも英語は通じないよね?」

「通じるわ。若い人は大抵英語が話せますよ。」

「そうなの?」

「そうです。」


俺の中にはおかしなバイアスがあって、
ロシアという国は相当閉鎖的で
英語なんて話せる人はあまりいないと思いこんでました。
そして皆分厚いコートを着て、白い息を吐きながら
降り積もる雪をブーツでワッシワッシと踏みつけて歩く。

そんな強烈なバイアスがあったのに、彼女と5分間話しただけで
俺の中のロシア像はガラガラと崩れ去りました。

ここで言い訳をさせてもらいましょう。
確かに俺はロシアに対して間違った認識をしていたけれど、
我々日本人が普段生活する中でロシアについての情報に触れる機会って多いでしょうか?

たまに北方領土がどうのとか、新しい通信衛星がどうのとか、
スホーイ戦闘機がどうのとか、そういう話題がちらほらと聞かれるだけで
ロシアに生活を根ざす人々の暮らしの像が全く伝わってこないんですよね。

何を食べているのだろうか?ボルシチとウォツカだろうか?
休日は何をするのだろうか?雪かきだろうか?ラウンドワンでボウリングではあるまい。
温かい季節はあるのだろうか?それとも年中雪に閉ざされた世界だろうか?

なぜイギリスやアメリカ、ブラジルなど遠く離れた国の情報は伝わってくるのに
隣国でもあるロシアの情報は伝わってこないのか。これ不思議ですね。

「もっとロシアについて知りたいな。」

俺が自然に出したその一言を、彼女は覚えていてくれたんでしょう。
後日、登録の終わったノートパソコンを持ち帰るためのカバンが無い彼女に
俺がリュックを貸してあげたんですが、返してもらう時に
何やらリュックの中に物品が入っていました。

「ノートパソコン登録の手伝いをしてくれた礼」と言って
サンクトペテルスブルグの絵葉書や栞をくれたんです。





 これには衝撃を受けました。
だって、雪が無いですからね。またひとつバイアスが打ち砕かれた瞬間でもあります。

これは雪国というか、まるでヨーロッパの街並みですよね。
なるほど確かに極めて美しいです。
この時、心の底から「いつかロシアに行ってみたい」と思いましたね。

後日、つまりさっきですが、
すき家で牛丼を買うときに気付いたリュックの中のボールペンは、
彼女が入れておいてくれたけど俺が気付いていなかった
他のロシアみやげだったわけです。


 「ロシア」と聞くと
ウォツカ・ボルシチ・サンクトペテルスブルグ・冷戦・雪しか浮かんでこない俺。
これは異常なんでしょうか?皆さんはロシアについてどれだけ知ってますか?

いつもはヒマすぎるコンピュータルームのバイトですが、
今回のこの経験は実によいものだったと言わざるを得ません。

右折で逮捕でごさるの巻

2006年09月12日 | バイク
 昼過ぎに起きたでござる。
腹が減ったから牛丼を買って、これからお家に帰るところでござる。

いつもここを右折すると渋滞を避けられるでござる。
ニンニン。早く帰って牛丼食べたいでござるねぇ~。

ニン?

カブに乗ったおまわりさんがこっちを見ているでござる。
そしてホーンをピーピー鳴らしているでござる。
おまわりさん不祥事多すぎてご乱心でござるかなぁ。

ニン?

おまわりさんがホーンを鳴らしながら追跡してくるでござる。
まさか拙者のような善良な市民を捕まえようなんてつもりはないでござるよね?

「おにいさん止まってー!」

…ニン?

おもむろに路肩にボスベンリィを止めたでござる。
ニン?この周りに他におにいさんなんていないでござるよ…?

「えーっと、今の右折禁止なんで、ちょっとそこの交番まで来てくださいね。」

ギニャー!拙者、右折で逮捕でござる!!



 拙者は交番でしゅんとしていたでござる。
現行犯でお縄なのでしらを切って切って千切りにしたくてもできないでござる。
ピンクナンバーは警察に捕まらないと勝手に思い込んでいたでござる。

別に一人称が「本官」でもない面白みに欠けるおまわりさんは
終始気まずそうに違反や罰金の説明をしていたでござる。
そういえば拙者が捕まったところはいつもよく警官がいるけど、
なるほど右折禁止のバツグンの釣り堀だったというわけでござるね?

「おい・・・そんなつまんねぇことやってないで凶悪犯を探し出せ…!」

そう思った拙者は悪い人間でしょうか…?

罰金6千円、違反点数2点。
郵便局で罰金払ってお家に着いたら、
あんなに温かかった牛丼が冷たくなっていたでござる…。

そして数ヶ月後には拙者の違反の個人情報が
警察のウイニーを通じて絶賛漏洩中!になるわけでござるね。
拙者、とっても悲しいでござる…。

金属が放つ光沢

2006年09月11日 | バイク
 金属が放つ光沢は、意外にも温かみがあって美しい。

ごめんなさい酔ってます。
二週間に一度くらい独りで晩酌するんだけど今日がその日でして。
毎日だとヒくけどまぁ二週間に一度くらいおおめに見て下さいよ俺タバコも吸わないし。

まぁそういうわけで、
金属の暖かみを何とか写真におさめられないかと思って
それだけのために深夜に梅田に行きましたさ。
もちろん晩酌する前に、ですよ。










三枚目気に入ってますよ。
シャッターを10秒くらい開いて車のテールライト拾いました。
よかったらクリックして大きい画像で見てください。

ボスベンリィは、よく走るバイクではないけれど、
写真におさめてとっても楽しいバイクですがな。

この写真、梅田の朝日新聞本社のあたりで撮ってたんだけど、
途中で目の前に交番があることに気付きました。
深夜に歩道にバイクを置いて写真を撮る不審人物。
恐らく、俺に職務質問をしなかったのは彼らの職務怠慢ですね。
別に悪いことしてなかったけど、明らかに怪しかっただろう。

どうでもいいけど、
一人称が「本官」の警察官って日本国に現存するんでしょうか?
「本官はっ、国の治安を護る重要な使命を司っているであります!」みたいな。

天才バカボンにそういうのいたじゃないですかぁ~。
やべー俺酔ってる。

ゴミを拾ってきましたですね

2006年09月01日 | Archive
 金曜日の夕方の話です。

4日間で35時間働いたストレスで、
仕事がひと段落したバイトを早めに抜けてバイクで枚方市内を流してました。

疲れてるので何も考えず、ただぼーっと街を前に進んでると
樟葉の河川敷に着いたんです。ここ風が良いからたまに来るんですね。






いつも使わない携帯カメラで汚い写真を撮ってみようと遊んでると、
草むらに何か銀色の球体が夕日に反射してピカリと光りました。

バイク用ヘルメットが無造作に捨ててあるんです。

なんだこりゃと思って手に取ってみると
昨晩の雨で中がびしょびしょに濡れていて、カビ臭いんです。
濡れたまま掃除用具入れに突っ込まれた雑巾のような、赤信号全開的なにおい。

でもよく見ると外観はそんなに汚くないんですよねえ。

そんなんだからダメなんですよ。遺棄物なら遺棄物らしく、
小汚い外観で見る者を不快にさせるような様相をしていないから
持ち帰って再利用しようと思ってしまうんですよねぇ。

気が付いたら公園の水場でバシャバシャ洗ってました。


 アパートに持って帰って来て、
さらに風呂場でせっけん付けてゴシゴシ洗うと、外観は新古品くらいになりました。

問題の中身ですが、シャワーで奥まで水をかけると
きったねぇアリの死骸がコロコロ出てくる

あぁ、やっぱり元あったところに戻してこようかな…。

そう思いつつもできる限り洗い流して、
ホームレスのヘルメットはいま、換気扇をつけた風呂場に鎮座しておられます。
このあとファブリーズをアホみたいに振り掛けて、
天日干し×10日くらいで実用域に達するのではないかと目論んでます。



まぁ正直、自分はあんまりかぶりたくないですね…。
正しい使用方法としては出所をヒミツにして友達にかぶらせるとかでしょうけど、
この記事を読んだ皆さんは果たして笑顔でかぶってくれるでしょうか…?
まぁ俺はヘルメットを拾ってテイクアウトして自宅で洗ったという
行為そのものに充足感を感じているので、かぶれなくてもいいんですけど…。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 そういうわけでです。どなたか枚方近郊にお住まいの方で、
日照条件が極めて良いという方おられましたら是非ご一報お願いします。
俺のアパートは東向きで朝しか日が当たらないので。