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かくぱいあ~かいぶ

セミの幼虫

2006年08月29日 | Archive
 8月下旬。枚方市。
見たことの無い顔ぶれの留学生が街をウロウロし始める時期。

この一ヶ月間、マジで全くバイトも勉強もせず
ひきこもりどころかセミの幼虫のような生活を送っていた俺に
ついに社会復帰のためのメスが入った。

パソコン登録

日本に来たばかりの留学生たちのパソコンを
大学で使えるようにしてあげるためのハナクソみたいな作業だ。
400人の留学生たちが我先にとパソコンを持ってくるので
その作業現場はアルバイトを総動員しても混乱を極める。
あんな暇なバイトでも一応繁忙期はあったのだ!


 午前7時30分という普段なら眠りにつく時間帯に起き、
玄関を出て日光を浴びる。やめれぇぇ!俺様はセミの幼虫!日光に当たるには早すぎる!!
命からがらバイト先に着くと、ホイサホイサと留学生たちが
ワキにパソコン抱えてやってくる。あっという間に3~40台。

どれもこれもOSや機種が違ううえに、
イタリア語・スウェーデン語・スペイン語・韓国語など
電源を入れたが最後、消し方すらわからなくなる言語が盛りだくさんだ。

ウイルスが入っていないかスキャンするのだが、
ウイルスバスターに「스캔을 실행합니까」と韓国語で聞かれても
「僕の世界の中心は、君だ。」と書いてあるようにしか見えない!
最近の映画をわざわざ韓国人でリメイクしてんじゃねーよ!
こういう場合はわざわざ持ち主を呼んで一緒に作業をするので作業能率が一気に落ちる。

10時間フルで働いて、やっとひと段落ついた。
しかし今日はおよそ10日間続く地獄の一日目でしかない。
セミの幼虫には過酷すぎる労働だ。

四六時中「はやくかえってひきこもりたいなあ・・・」とばかり考えてた。
もし俺がこのまま社会人になったら確実に一週間で退社だ。


 ま、悪いことばかりでもないが。
忙しすぎて時を忘れる感覚は総菜屋でバイトしてた時を思い出せたし、
「ウェルカム トゥ ガイダイ!」とにこやかに言えば
留学生も嬉しそうな顔をしてくれるし、確かに悪いことばかりではない。

悪いことばかりではないが…
エブリデイ・フルタイム労働は幼虫にはツライとです。
さっき帰ってきたのに、あと数時間したら眠ってまたあの地獄へ駆り出されるでしょ?
そんなん今の俺に無理でしょ?1日働いて2日篭るくらいがベストでしょでしょ?

パソコン周辺機器いろいろ

2006年08月27日 | Archive
 新しいマウスを買いましたですね。




数あるPC周辺機器の中でも、
マウスやキーボードはべらぼうに安い類に入ります。キーボードとか千円からあるし。

PC周辺機器って大好きです。
ハードディスクとか、カード類とか、DVDドライブとか。
技術の革新で次々と新しいものが発売されるから、
店に足を運ぶたびに新鮮な気持ちがします。


 今一番欲しいのは、EIZOの液晶モニター。
サイズは19インチ以上のワイドがいいな。

ショウルームで24インチのワイドモニターを見せてもらったけど、
溜息が出るほど精細で美しい映像に惚れ惚れとしました。
トランペットの画像が表示されてて、楽器の持つ鈍い光や光沢が
まるで目の前にあるかのような、そんな臨場感があるんですねぇぇ。

外大にあるEIZOの液晶モニター、
あれは15インチの小さいやつだけど、あれも相当キレイです。
バイトしてる時に、真剣に「頼んだら一個くらいくれないかなぁ…?」と
考えてたことがあります。

パソコンモニターって、
何時間も見続けるものだからお金ケチらず良いものを使いたいです。
デルのモニターも普段の使用に何の不自由も無いですけど、
一度EIZOを使うとデルには戻れないと思います。


 あ、ちなみにマウスの話に戻りますが、
買うときは白は避けましょう。手垢が目立つんで。
え?手垢なんて付かない?あれ?俺だけ…?

奄美は俺を狂わせる

2006年08月24日 | Archive
 俺は今まで高知の海より綺麗な海を知らなかった。
友達が四国に遊びに来たら、必ず高知の海を見せてる。

早い話が、俺の中で"美しい海"の定義は高知の海だった。
が、今回、彼女と三日間だけ奄美大島を訪れて、その定義が覆された。

元はといえば「北海道いきたい!」という彼女の要望が予算オーバーで叶わず
その妥協案として奄美大島(北海道と方角が逆)に行くことになったんだけど、
こりゃ本当に大当たりだったよ。奄美にしてよかった。

この旅行ではどうやら俺の緊張感が足りなさすぎたようで、
3度に渡るエマージェンシーが起こった。
そのへんも踏まえて、写真を中心に旅自慢させてもらいます。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


第一章 一日目 ~ほころび~



 伊丹から90分。ちっこい飛行機で
鹿児島と沖縄の中間点に位置する奄美大島に到着。

レンタカーでデミオを借りて走ること5分。
早速目に飛び込んでくるエメラルドブルー!





さっそく草むらで水着に着替えて海へ飛び込んだ。
なんだこれは。水が透き通っているどころの騒ぎではない。
お風呂。これはお風呂だ。お風呂並みの透明度だ。
しかも水がぬるくて気持ちいい。サンゴのカケラがあちこちに沈んでる。貝殻も沢山。





ひと泳ぎして、また草むらで着替える。携帯がない。

俺「なぁ、俺ってホテルに携帯置いてきたっけ?ないんやけど」

彼女「えぇ?わからん。落としたんじゃない?」

俺「まさか。車にあるっしょ。」


車へ戻るふたり。そこに携帯はない。

俺「やっぱホテルに置いてきたんちゃうかな。」


既にエマージェンシーが起こっているとも思わず、デミオは岬へ向かった。
そこでも雄大な絶景が俺たちを待ち受けている。











俺「すごい…これはすごい…この光景をすごいとしか形容できない自分が情けない…」

そこへ、俺と共に呆然と目の前の景色に心を奪われる彼女の携帯に、着信が。

電話の相手「すいません。携帯拾ったんですけど。」

突き刺さすような彼女の目線。

聞けば、浜辺で俺の携帯が落ちていたので
この親切な男性が拾って、着信履歴に残ってた彼女らしき人物に電話をしてくれたそう。
この男性は親切にも携帯を近くのレストランに預けてくれ、
名も名乗らずに電話を切ってしまった。本当に親切な方だ。

俺「よかった…携帯見つかって…。」


その夜、スーパーの駐車場に車を停めようとした俺は
車止めで後輪のホイールを削った。






第ニ章 ニ日目 ~おびえ~



 二日目。奄美大島の目玉のひとつであるマングローブ林に出発する前、
俺はレンタカーの貸し出し規約を読んで血の気を失っていた。

相手がいる・いない、傷の大きい小さいに関わらず、
事故が起きた際は営業所に連絡してください(笑)
届け出が無いまま帰ってきたら、保険対応外になって
お金いっぱいいっぱいもらっちゃうんでそこんとこよろしく(笑)
あと、保険効かしても2万円は払ってもらうことになってます(笑)


若干脚色したけど、大筋ではそのようなことを書いてあった。
あわわ…どうしよう…!こんなつまらない傷で2万…?
とりあえず営業所に電話してみると、「帰るときに傷見せてね」という返答。
こえーよ。

マングローブ林への道中、
サクマ式ドロップをなめて鼻歌まじりの彼女を尻目に
俺は2万円あれば何ができるかについて50分ほど考えていた。


 そして、待望のマングローブ林!
ここではカヤックをレンタルしてスタッフさんと一緒にマングローブを探検できる。























知らなかったんだけど
マングローブというのは特定の樹木の名前ではなくて、
何かの規定で決まった珍しい植物が何種類か共生している森の総称だそうで、
"ジャングル"と同じようなものだ、という説明を受けた。

マングローブには海水が混ざっているので、
時には大きなマグロが迷い込んでくることもあるらしい。
おもしろかったのは、マングローブに生息するメヒルギという木は
葉っぱがところどころ黄色く変色しているんだけど、
これは海水の塩分をその葉っぱでろ過した結果なんだそうだ。

実に面白い!このマングローブ探検が、今回の旅行で一番楽しかった。
さすがに楽しすぎてレンタカーの傷のこともすっかり忘れてた。



 午後は、ホノホシ海岸という
海の侵食で砂浜が全て丸い岩石で構成されているというとっても珍しい浜へ行き、
夕方には海中観光船に乗ってサンゴ礁の見物に酔いしれた。


























実に綺麗だ。
島のどこへ足を運ぼうが、そこには必ず絶景がある。
どこにでも絵葉書になりそうな景色がある。



第三章 三日目 ~脱出~



 三日目を迎えた。

静かに朝食を摂り、島のあちこちでうまいものを食べ、
路上で野生の山羊にも遭遇し、リラックスした時間を過ごす。



鶏飯(けいはん)。ご飯の丼に鶏ささみ、金糸卵、しいたけ、みかんの皮などを乗せ、
鶏肉のゆで汁をかけたもの。お茶漬け感覚。



鶏刺し。レバー、トサカ、ハツ、ズリ。安い、うまい、新鮮。



パパイヤのフラッペ。








段々と車のキズのことなんてどうでもよくなってきた。
こんなに良い経験ができてるんだから、二万円の授業料くらい屁でもない。

今日は、彼女と楽しくゆったりした時間を過ごせて、
規定通り16時20分にレンタカーを返却し、
17時50分の伊丹空港行きの飛行機に乗れればそれでいい…。


 夕方、16時
最後の観光スポットとして、アヤマル岬という展望台へやってきた。
青い海に目を奪われる。最後の最後まで美しい島だ。








感動を胸に詰め込んだまま車に戻り、
レンタカーを返すためにガソリンスタンドへ向かう最中、
彼女が素っ頓狂な声で訊いてきた。

彼女「あれ?飛行機の出発時間、16時20分なん?」

俺「そんなわけないじゃん。あと20分しかないし。
  もしそうだとしたら大阪に飛んでいく飛行機を指咥えて見ることに」

彼女「だってここに書いてあるよ?」



俺は即座に車を路肩に寄せ、彼女の持つチケットを穴が開くほど見つめた。

出発時刻 16:20 出発時刻 16:20 出発時刻 16:20
出発時刻 16:20 出発時刻 16:20 出発時刻 16:20
出発時刻 16:20 出発時刻 16:20 出発時刻 16:20
出発時刻 16:20 出発時刻 16:20 出発時刻 16:20
出発時刻 16:20 出発時刻 16:20 出発時刻 16:20
出発時刻 16:20 出発時刻 16:20 出発時刻 16:20

俺「あっ、俺、時間勘違いしてたみたい…。」

そこから先のことはよく覚えていない。
人間、切羽詰ると処理能力が大幅に向上して普段できる仕事の3倍近く働ける。

デミオは新幹線のような速さで彼女を先に空港へ送り届け、
俺はガソリンも入れずにレンタカーを返し、
俺の慌てぶりを見た店員はキズの確認をするも

店員「あぁ…このキズならいいですよ大丈夫です治ります…
   うん…大丈夫…かな…これ…?うん…?」


…と甚だしく懐疑的な様子だったが、
無罪放免の許しを得た俺はデミオを超える速さで空港へ走り去った。
あの速さなら飛行機に乗らずとも90分で大阪へ帰れたかもしれない。
ガソリン代は法外な値段で請求されたが、飛行機に乗れないよりはずっとマシだ。
それよりも、ガソリン代の計算やその他の清算を極めて迅速に処理してくれた
レンタカーのスタッフの皆さんに何とお礼を述べていいものか…。

滑り込みで飛行機に乗り込んだ俺と彼女は
座席が全く離れ離れになってしまったが、そんな些細なことは二人とも気にしなかった。



エピローグ ~運~



 運が良かった。そう言うしかない。

失くした携帯は親切な人が拾ってくれた。
飛行機の時間の勘違いも彼女がギリギリで気付いてくれた。
レンタカーの傷も許容範囲内…で許された…?

そうだ。運がよかったのだ。

気分よく自宅のアパートに帰った俺は、
ボスベンリィの後部シートにこぶし大の真っ白な汚れを見つけた。





そうだ、俺はツいている。全てはウンだ。

俺はシートを風呂場へ持っていき、
「アホカラス、いつか焼き鳥にしてやる」と呟きながらウンを洗い流した。

まぁ、とにかく、奄美いいですよ。

工具を握るのって楽しい

2006年08月22日 | バイク
 最近、工具を握って手を油で汚すのが楽しいです。

今日はボスベンリィの修理をしてました。
ヘッドライトをつけたままウインカーをつけるとエンストなさるんです。
交差点でエンスト喰らって何度秘技・交差点バタ足脱出を披露したことか。
オークションで違うバイクに乗り換えようとしてたけど
見事に落札に失敗したので、彼を永遠に愛でることにしました。



 さて、よく知らない部分の修理は大変です。
フタあけた瞬間から怖気づいちゃって。







や、やめとこうかな…。

この役割のよくわからない機械たちが、
文型の中の文型(ブンケイ オブ ブンケイズ)の俺をあざ笑っている気がするんです。

仕方がないのでサービスマニュアルを見ました。
サービスマニュアルとは、バイク屋さんが修理をする時に参考にできるよう
車種ごとに配線図や設計図を詳しく書いてあるそれはそれはありがたい本なのです。
発行されている部数が少なく、一冊でなんと1万円くらいします。

前のオーナーさんから無料でお譲り頂いた大切なサービスマニュアルに
愚かな俺の進むべき道を問います。あった、このページだな。




クランクシャフトを回し、コンタクトブレーカーのスリッ
パー面をポイントカムの一番高い位置に合わせシック
ネスゲージで測定する。

ポイント間隙が標準値外であれば、ビスAを緩めコンタ
クトブレーカーを動かし調節する。



日本語で頼む。



 全然わかんないけど「多分これだな!」ってかんじで触ってたら
なんとかエンストしないように直せました。

ある程度は勘に頼るのも機械いじりの醍醐味…?

まさかの心移り

2006年08月18日 | バイク
 まさかの心移り。

バイク乗り換えたい

ボスベンリィが気に入らないわけではないの。
同じ125ccの、もっとスポーティに走れるバイクが欲しくなってきた。
ボスベンリィってすっごい遅いからね。
じょろーん、って加速して、むいーんって走るかんじ?

CBX125Fっていうホンダの古いバイクが欲しい。
見た目古臭くてダサいけど、乗り味が面白そうで気になる。よく走るらしい。




 貧乏人の味方、ヤフーオークションを見たかんじでは、
相場は6~8万円くらい。ボスベンリィの下取りを考えれば、
ほとんどお金をかけずに乗り換えできると思う。ボロいバイクは安くて助かる。

もしボスベンリィからCBX125Fに乗り換えれば、


ボスベンリィCBX125F
車重140kg117kg
馬力12ps17ps


軽くなって、速くなる。イイね。
学生もあと半年だし、暇なうちに色んなバイクに乗っておきたい。
まぁ、もうちっとよく考えるけど、思い立ったらいてもたってもいられない性格だからな。

衝動に負けて乗り換えてしまいそうな気がするよぉ。


(追記)
あ~もう我慢できない。入手工作を開始します。


(さらに追記)
入札しちゃった…。もう後戻りできない…。


(さらにさらに追記)
ぎゃあ!競ってる!値段が上がっていく!誰だこんなもん欲しがってるのは!


(最後の追記)
落札失敗。今回はあきらめてスーパーマンでも観ますわ。


(まだ追記)
ひぃぃ!!気になってさらに入札してしまったぁ!
もう払える額を通り越してる!誰か入札してぇぇー!


(真・最後の追記)
よかった。誰か入札してくれた。自己破産するところだったぜ。
これだからヤフオクは怖いんだ。

SF脳

2006年08月16日 | Archive
 発作的にSFが読みたくなって、
「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン)という本を読んだ。
SF小説の古典だからまずはこれを読めと言われた。
すごい探した。近くの本屋にはなかった。紀伊国屋ばんざい。

おおまかな内容は

友達に裏切られる

冷凍睡眠で30年後の未来へ飛ばされる

未来でタイムマシンを作ったえらいひとに会う

タイムマシンを使って30年前の過去へ戻る

(ネタばれなのでひ・み・つ)


…ってかんじで、SF色全開。

1957年の古い本だから、
1970年の時点でロボットが家事をしてくれたり、
2001年の時点で映画が立体映像になってたりしておもしろい。

1957年の昔から見れば、2001年なんて相当の未来に思えただろうな。
実際に未来っぽいのは、携帯とかパソコンの普及くらいで、
2006年の今は通過点に過ぎないと思う。


 この本は時間旅行モノの古典と言われてるだけあって
特に目新しい物語の流れがあったわけじゃないけど、
未来へ行くのに冷凍睡眠を使って、過去に戻るのにタイムマシンを使うのは
ちょっとおもしろいと思った。

だって、キテレツだってドラえもんだって、
行きも帰りもタイムマシン使っちゃうじゃない。あの人たちはラクしすぎ。

そう、もし現代に冷凍睡眠の技術があれば、
(お金さえあれば)俺も30年先の未来に行けちゃうわけ!
別に30年先なら冷凍睡眠使わなくてもじっとしてれば行けるとか細かいことは抜きにして。
タイムマシンは現実味ないけど、冷凍睡眠ならまだ可能性はあるんじゃない?

もし俺が冷凍睡眠を使って2036年に目覚めたら、

・両親のどちらかもしくは両方がいなくなってると思う。

・大学のアイドル的存在だったアノ娘が、ただのオバハンになってると思う。

・市町村合併が過熱しすぎて四国がひとつの県になってると思う。

・インドが凄まじい経済大国になってると思う。MADE IN INDIAが流行。

・家庭のテレビは未だに二次元。映画館だけは、映像が飛び出す3次元。

・エイズは意外と早いうちに解決されている。

・アルコロジーがある。


行ってみたいなぁ未来。
でもね、仮に冷凍睡眠で未来に行っちゃったら、過去へは戻って来れないかも。
「夏への扉」の作中でも、"冷凍睡眠は片道切符なんだ"ってセリフがあったきがする。

なら俺は、ひとしきり2030年の未来を楽しんだあと、
もう一度冷凍睡眠に入ろうと思う。今度は30年なんて言わず、300年といこう。
それだけ未来へ行けば、タイムマシンくらい本当にできてるかもしれない。
そこで未来の人に土下座して、330年前の2006年に帰らせてもらおう。

うわーすげー夢がある。SFっておもしろい。ハマりそう。


 高校時代にスタートレックにハマッてたくらいなので、
俺はSF的な話が大好きなのさ。

何かのテレビで
"911テロの瞬間に科学では説明のつかない速度で飛び去る飛行物体の影がある"
って言ってたけど、多分あれは未来人だね。

歴史が動く瞬間を、未来人が観光に来てるんだ。
普段は俺たちに気付かれないようにカモフラージュしてるけど、
あのときはヘマやっちゃってカメラに映っちゃったんだよ多分。

その他、テレビや雑誌で宇宙人のUFOとか騒がれてるのは
全部未来から来た人類説を唱えたい。


 …これを読んでる人、若干ヒいてない?きのせい?
「ついにかくぱいは日焼けしすぎておかしくなったか」とか思ってない?

昔はよかったけど、最近こういった話をじっくりできる友達がいなくて寂しい。
マジでみんなヒくからな。酒で酔ってるから大丈夫かなと思って話してもヒくからなぁ。


 最後に、俺が考えた名言を遺してこの記事を終えたいと思います。

"タイムマシンに乗って未来へ行きたい?
 君は既に乗ってるよ、一分間に一分だけ進むタイムマシンさ"

あれ?意味わかりませんか?ひょっとして迷言ですか?
俺やっぱり日焼けしすぎて頭おかしくなった…?

ツアーガイドは貧困をさまよう

2006年08月12日 | Archive
 この二日間、初めて彼女が徳島に遊びに来たので
現地ツアーガイドとしてあちこち忙しく連れ回ってた。

徳島でやることと言えば相場が決まっているので

・滝八(雑誌には載らない中華そばの名店)に行く
・レンタルバイクを借りてタンデムツーリング
・もうすぐ映画になるらしい眉山を登る
・入園料が異様に安いとくしま動物園に行く
・彼女のバスの時間まで、阿波踊りをちょこっと見る

っていうかんじでガイドさせてもらった。
市内の移動は全部バイクだから、気温33℃は命に関わる暑さだ。

それでもまぁ動物園は暑いながらも楽しめたし、
地元の居酒屋で食べた獲れたてのサザエのつぼ焼きはうまかった。
彼女はさっきバスで帰っていったけど、楽しんでくれたと思う。







きゃーかわいいー!



 …ってかんじで終われば円満なんだけど、無視できない問題がある。
また財政難に陥ってしまった。今回はかなり深刻だ。

夏休みに向けて春先から貯金しておいたのに、
次々とやってくる楽しいイベントたちのおかげで財布にはマジで小銭しかない。
奄美大島旅行の予算がかさばりすぎなんだ。張り切りすぎたんだ。
まだこの夏は高校の部活の集まりを始め、いくつかイベントが残ってるのに…。

実際どうやって切り抜けるのかって?それはあまり訊かないでほしいが、
敢えて言おう、懇願するのさ。誰にって?おじいちゃんに、おばあちゃんに…。
やっ、やめろ!そんな目で俺を見つめるな!情けないのは充分承知だ!ひぃ~!

"おじいちゃん、必ず返すから一万円貸して?"って俺は詐欺師か!



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



 今回レンタルで借りたバイクはカワサキのゼファー750!
やったぜ大型、ナナハンだ!次のバイクにナナハンが欲しい俺は、大興奮だ!

…でも、正直なところうまく乗れなかった。

発進の時、全部で10回くらいエンストした。
彼女かなりびびってた。俺のほうがびびったけど。
発進でエンストなんて少し慣れればしないと思ってたけど、何回もした。
ホンダ車に一番慣れてるせいかな?
やっぱりホンダとカワサキじゃ色々違うのかな?へこむ。





バイクの、"わ"ナンバー!


 発進でエンストする以外はよかった。
車体は意外と軽いし、加速はやっぱりすごいし。

後ろに彼女が乗ってるので、気を遣っちゃってノロノロ走ってた。
彼女が降りたあと思い切り回すと、景色がすぐさま残像になって消えていき、
凄まじい風圧がヘルメットのシールドを叩く。"あ、やばい俺死ぬかも"って思った。

あの官能的な加速を言葉で言い表すのは難しい。
脳のなかで、壷から甘い蜜がつつっと垂れ落ちるような刺激…。何だそりゃ…。


 結論、やっぱりホンダのナナハンが欲しい!
どこかの富豪か豪族がポケットマネーで買ってくれないかなぁ。
今まで見たこともないような顔で喜ぶよ。ちょっと見てみたくない?>富豪か豪族

矛盾している

2006年08月06日 | Archive
 四国一周から帰ってからダラダラしつつも、
この2日間は超が付くほど充実したものだった。

昨日はゼミの仲間たちと六甲山へ神戸の夜景を見に行く。
きれいだ。六甲山に登ったことはあっても、夜景は初めてだ。
それに車はラクだ。特にともちゃんの運転は安心して乗っていられる。





 そして今日は、大学での最も古株の仲間たちと淀川の花火へ行ってきた。
関西で花火を見に行くのも初めてだ。

「関西の花火大会は、人が多すぎるから行っても疲れるだけだ」という
おかしなバイアスを(花火大会に行きもせずに)持っていたから、
今まで関西での花火大会は気乗りしなかった。
…しかし、実際に足を運んでみると自らの愚かさを思い知らされた。

確かに疲れる。人が多いなんてもんじゃない、
あれは災害時の混乱や難民の大移動に相当する人ごみだ。
宇宙戦争のワンシーンを彷彿とさせる、自己中心的な人の流れ。
でも、花火の美しさと打ち上げられる数はその欠点を補って余りある。











 故郷を悲観するわけでもないけど、
よく考えれば徳島の花火大会なんて高が知れてるんだ。
花火一発を打ち上げるのにすごくお金かかってるんだから、
単純に田舎と都会の花火大会を比べれば予算の多いほうが綺麗なのだ。
徳島の花火は人ごみこそ少ないが、花火も少ない。

大学生活も最後の年になって、初歩的なことに気付いてしまった。あほだ。



 そんなかんじで、今年の夏は充実してる。

海に行った。川にも行った。釣りをした。星を見た。花火も見たし、夜景も見た。
まだ8月上旬にして、かつてここまでの充実ぶりを見せた夏休みは
俺の人生のなかであっただろうか。高3の夏も良かったけど、それを超える。
新しい友達もできた。より親密になった友達も多くいる。
明日いきなり夏が終わってしまっても、なんとか許せるような気すらする。

…でも、昨日の夜景も、今日の花火も、
最も盛り上がる最中で何かがどこかに引っかかる。手放しでその瞬間を楽しめない。
確かに充実しているのに、何かが足りてないような気がする。


 何が原因なのか、
花火の帰り道に歩きながら考えてみたけどわからなかった。

充実してるけど、充足感がない。矛盾している。
よくわからない。


1,000kmの軌跡

2006年08月01日 | Archive
 布団で眠れることがこんなに幸せだったなんて。

きょう、夕方4時ごろに目が覚めた。
事故や怪我もなく無事に四国一周ツーリングの旅から帰ったのが
午前4時前ごろで、すぐに日焼けのかゆみに耐えつつ風呂に入った。

ぬるめに入れた湯船に浸かりながら、
5日間に起こった数々の出来事を思い返す。
トシと直人と3人で行った、楽しくて辛い旅。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


1日目

道のり

寝屋川のガストに集合したあと、
国道26号線から和歌山港、和歌山港からフェリーで一路徳島へ渡る。
徳島からさらに2時間走り、高知県の最も大阪寄りに位置する東洋町へ。

食事

昼…ガスト
夜…俺行きつけの徳島ラーメン屋。おばちゃんがアメくれた。
夜食…小アジ

泊まった場所

甲浦港(かんのうらこう)にて野宿

感想として

和歌山までの道は、車も多く、日差しも強い。
この旅でも五本の指に入るツライ道のりだった。







徳島から高知県東洋町までは、夜ということもあり、
ほとんど信号に捕まることもなくスイスイと進めた。

「あの漁港がイイ感じだね、あそこに泊まろう」
みんなで納得して決めた野営ポイントは、大きな漁港の一角にある波止場。
頭上には大きな国道の高い橋がそびえ、辺り半面を海に囲まれ、
空には無数の星が散らばっている。大阪や徳島では到底見られない数の星。
注意して見ていれば、5分に一度は流れ星が見られる。





疲れていたけれどこの旅最初の野宿に一同は元気を取り戻し、
釣竿に針とエサをつけて釣りを始める。小さなアジが次々と釣れた。
薪を拾って来て空き缶の中で焚き、釣れたてのアジを焼いて食べる。

火を囲んで歌を唄い、
寝袋を広げて無数の星を眺める。耳には静かな波音しか届かない。
「ここなら一週間でも住めるね。」
忘れもしない、確かに誰かがそう言った。

その翌日の早朝、俺たちはこの愚か極まる発言を心から悔いることになる。



2日目

道のり

甲浦港を出て、同じ東洋町の白浜海岸にて昼過ぎまで海水浴。
それから室戸岬を経て高知市を目指すも、
睡魔から三人全員が居眠り運転を繰り返したため途中の夜須町でストップ。


食事

朝…菓子パン
昼…個人経営の小さな喫茶店で、定食。
   メンチカツセットは900円と、強気な価格設定。ご飯おかわり有料。
夜…コンビニ弁当

泊まった場所

夜須町の道の駅にて野宿

感想として

昨夜、甲浦港で野宿することを決め、
「ここなら一週間でも住めるね。」などと愚かな発言をした一行。
午前2時過ぎに床についたが、実は相当タフなトシを除き、
俺と直人はいつまで経っても寝付けない。疲れているのに、寝付けない。

眠っているのか起きているのかわからない時間を2時間ほど過ごした午前4時、
直人が大声で叫んだ。蚊がおるやんけ!
こうやって文字に興すと大したことないが、その時の彼は
かなり大声で、苛立ちを隠さずに叫んでいた。シャウトしていた。
蚊が何よりも嫌いらしい。俺もそうだ。
蚊が好きな奴なんているのか。もしいれば世界中の蚊を全て自宅で飼ってくれ。

100円ショップで買った蚊取り線香は
火がついたり消えたりするという誠に遺憾な代物で、
しかも同じ店で買ったライターも20回押して1回しか火が付かないので
直人のイライラは最高潮に達していた。
「中国人はライターもロクに作れんのか!」という
侮蔑的な叫びを聞いたような、むしろ俺が言ったような。その辺は定かではない。

とにかく蚊どもの猛攻を遮ってなんとか浅い眠りに着いたとき、
俺はその音を聞いた。

ドッドッドッドッドッドッドッ

ドッドッドルドルドル

ドルドルドルドルドル

はっぴゃく、はっぴゃくいちー、

あ、ちがうやっぱりはっぴゃくー


そうさ。
水族館に行けば魚がいるように、秋葉原に行けばオタクがいるように、
漁港に行けば漁師がいて、漁師は漁船を持っていて、漁船は早朝に港を出るのだ。

四国有数の漁港である甲浦港もその例外に漏れず、
1分間に3艇はあろうかという数の漁船が爆音を立てながら出港するのだ。
そして、漁港から聞こえてくる拡声器を使っての意味不明の指示。

「はっぴゃく、はっぴゃくいちー、」と、数を数えているようだが、
ここは高知県、年代も違えば言葉も違う。
何を言っているかわからない。わからないが、とにかくうるさい。

俺はひたすら眠ろうとしたが、いつまでも経っても眠れない。
横では直人がまだ蚊と戦っている。
「蚊なんか全部死んだらええねん!」と言っていたが、何気に名言だと思う。
結局俺と直人はその後に浅く2時間ほど眠っただけで、
最悪の朝を迎えた。「誰や、こんなところに一週間住めるとか言った奴は…。」
今思うが、漁港に漁船がいるのは至極当然のことであって
勝手に漁港を選んで寝泊りしていた俺たちに文句を言う資格はないのである。

あと、目が覚めた俺の目に最初に飛び込んできたのは、
元気にそうに海に向かって釣り糸を垂らすトシだったことを付け加えておく。
彼は一番に寝袋に入り、蚊や漁船の妨害にも負けずシッカリと眠り、一番早く起きた。
「俺けっこう寝れたで」とは彼の言だ。頭が下がる。

漁港では水道もなく、かなり不潔な状態が続いていたので
そのまま海水浴場で泳ぎ、潜り、ナマコを投げ、エビを捕まえて生きたまま食べた。
クリームを塗っておいたにも関わらず、
すごい日焼けのせいで三人とも後々苦しい思いをすることになる。





この日は室戸岬を越えたあと高知市まで行く予定だったが、
海水浴と漁港の疲労が祟って三人ともバイクを運転しながら睡眠を繰り返し、
非常に危険ということで道の駅で早めに野宿するという判断が下された。

この道の駅でも、野営ポイントで俺の首や腕をムカデが這って場所を移動するという
すてきなイベントが起こったが、もう忘れたいことなので割愛する。



3日目

道のり

夜須町の道の駅を出て、桂浜、中村市。四万十川上流で泳ぐ。
宇和島市で途中休憩をしたあと、内子を経て松山市へ。
この日の移動距離は最も長く、300kmを達成した。

食事

朝…硬くなった菓子パン
昼…高知の水車屋という店で、豚丼。非常にうまい。
夜…宇和島の定食やにて、親子丼やちゃんぽん。ちゃんぽんよりも水の方がうまかった。

泊まった場所

松山市駅前のマンガ喫茶にて宿泊。1,900円。


感想として

道の駅では比較的よく眠れたので、各人とも体調は良好。
観光は桂浜で竜馬の銅像と写真を撮ったくらいで、
あとはひたすら西へ向かって走った。高知の海沿いの景色は最高。
エメラルドグリーンの海に、日本らしいゴツゴツした岩肌が覗いている。










日中の日差しはバイクに乗っていても体力を奪い続ける。
特に昼2時ごろは最も厳しく、これ以上の走行は困難ということで
四万十川と思しき川で一時間ほど泳いだ。

前日の日焼けが壮絶に痛み始め、衣擦れだけで首筋や肩に激痛が走る。
川で泳ぐ際も、これ以上日光が当たらないように日陰で泳いだ。
それでも着替えの際に日光が当たると絶叫した。

夜は松山市で宿泊。マンガ喫茶だ。
俺はマンガ喫茶に来るのが初めてで、色々と読んでみたいマンガがあったが
かなりの疲労のうえ、リクライニングシートという寝袋の5倍は快適な利器のおかげで
気が付くと眠りについていた。


4日目

道のり

松山市で道後温泉に入ったあと、ついにここから方角を変え東へ。
高松市を目指し前進するも、この旅一番の酷暑に見舞われ、
10km進んではコンビニで休憩するという体たらく。高松市着は18時。

食事

朝…マンガ喫茶の無料のおかゆ、コーンフレークなど。
昼…さぬきうどんを愛媛で食べる。「ここが一番うまかった」という者も。
夜…さぬきうどん。香川で食べた。安くて助かる。

泊まった場所

高松市街にある、スーパーホテルというビジネスホテル。
野宿の予定だったが、誰もが野宿に嫌気を覚え始めていた。
このホテルは3名一室ならひとり2,680円と格安で、部屋はそこそこ広く、
温泉つき、朝食バイキングつきと素晴らしい条件。
ベッドもふかふかで、三人は口を揃えてこう言った。
「ここなら一週間でも泊まれる。」


感想として

まず道後温泉から語らねばなるまい。





ここはいい。情緒がある。道後温泉自体は何のことはない綺麗な温泉だが、
松山という街に漂う新しいものと旧いものが入り混じった空気は
都会の大阪でも田舎の高知でも味わうことは出来ない。
駅前の商店街にブランド店が立ち並び、若者が闊歩する奥には
ゆっくりと観光客たちを運ぶ路面電車が走っている。
俺は去年も松山に来たけど、素直にここに住んでみたい。

松山を出た後はもう最悪だ。
昨日より暑い。「暑い」では済まされないくらい暑い。熱い。
三人とも口数が減り、10km進んではコンビニでジュースを飲み、
また10km進んではコンビニでアイスを食べた。
口を開けば「あつい」としか言わない。

道路も車と信号が多くてとても快適とは言えず、
前日は300km進んだのに、この日は150km進むので精一杯だった。

その疲れもあってか、夜は野宿するどころか
エアコンが効いていてふかふかのベッドのあるビジネスホテルに泊まってしまった。
いいのさ、安いから。ホテルの温泉では相変わらず日焼けが痛んで湯船に浸かれず
苦い思いをしたが、風呂上りに三人で飲んだビールは格別だった。
酔ったままベッドに入り、即就寝。



最終日

道のり

高松市を出れば徳島はそう遠くない。
俺がこの前独りで言った瀬戸内海沿いのロマンチック街道で遊んだりと
ゆっくり徳島に向かい、徳島で吉野川や登山を楽しんだ後、
フェリーで和歌山へ。和歌山からは3時間と少しで無事に帰宅。

食事

朝…ホテルの朝食バイキング
昼…さぬきうどん。地元の有名店らしいが、感想は「…?」
夜…俺の両親に連れられて焼肉バイキング


感想として

ついに最終日になってしまった。
一週間の予定から2日も短縮することになったが、
これ以上四国に長居しては金と体力が持たなかっただろう。

この日の昼に食べたさぬきうどんで
香川では三回うどんを食べたことになるが、
やはり前々から思っていた通り香川のうどん店は玉石混交だ。
うまいところも確かにあるけど、"本場さぬきうどん"を自称する店が多すぎて
どこがうまいのかさっぱりわからない。雑誌に載っている店も大したことない。
でもうまい店があるのは確かなので、誰か知ってたら教えてね。

徳島に着いてからは、川を見たり山を見たりして時間を潰した。
徳島港での、三人の"やり遂げた"顔が清清しい。






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 徳島に着いてフェリーに乗り込むと、
しみじみと思い浮かぶ旅の思い出。漁港で死に掛けたあの朝が
ずっと昔のことのように思える。

今回の旅で強く思い出せるのは漁港と高知の絶景かな?
漁港では俺たちらしいグダグダ感がよく出てたし、
高知では四国にこんな景色があったのかと感動した。

思えば18年間四国で育ってきて、
高知の西側や愛媛県にはほとんど行ってなかった。
学生のうちに、生まれた土地の良さを再確認できて本当によかった。


 もうひとつよかったことは、
5日間、俺とトシと直人の三人がひとつの家族みたいになってたこと。

一緒に生活してると、感覚が同調してくるんだね。
誰かが眠いときは他の二人だって眠いし、
先頭を走る誰かが疲れてコンビニに入れば他の二人もコンビニに行きたいと思ってた。

だから最終日、守口で別れる時は
おそらく全員が一抹の寂しさを感じずにはいられなかっただろうと思う。
眠かったり暑かったりとツライことも結構あったけど、
楽しかったこともツラかったことも等しく良い思い出になるはず。

フェリーの中で、Mr.オクレが武器を持たずに野生動物と戦ったら
どこまで勝てるかについて議論したことも、良い思い出になるはず。
魚類ならアジまで、ほ乳類ならハムスターまでという結論に達した。





総走行距離は約1,000km。
総給油量は27.5リットル。
27歳のボスベンリィも本当によく頑張った。
明日じっくり手入れしてあげるよ。