『折節』
「折節(をりふし)」は、その折々というぐらいの意味。しかし十九段の場合は 「折節の移り変わるこそ、ものごとにあはれなれ。」なので、移り変わる「折節」、すなわち「季節」のことを指す。
ついでに、旧暦について簡単に説明する。兼好法師はむかしむかしの人なので、当然にして旧暦にのっとって生活していた。この旧暦は現在の新暦と1ヶ月ぐらいずれている。どのくらいずれているかと言うと、例えば今日は8月15日。あぁ、今日は終戦記念日か。それはさておき、新暦だと今日は「2005年 8月 15日」これが旧暦だと「平成十七年 七月 十一日(大安)」となる。このような月のずれを考慮して、第十九段の季節描写を読んで欲しい。ところで、なんでこんな正確に新暦と旧暦の差を指摘できるのかと言うと、ネットに、今日の日にちを打込めばすぐに旧暦に換算してくれるサイトがあるのさ。便利だね。
そして旧暦で特徴的なのが、きちんと3ヶ月ごと春夏秋冬の季節カテゴリーに分けられている点だ。1月、2月、3月、が春。4月 、5月、6月、が夏。7月、8月、9月、が秋。10月、11月、12月、が冬。これを見ると4月はすでに夏となる。気の短い人は、なんで4月が夏なんだよと、怒り狂ってタイムスリップして昔の人にイチャモンつけに行っちゃうかもしれないが、タイムスリップする前に、まぁ待ちなさい。先ほども書いたように旧暦は1ヶ月ばかり現行のカレンダーとずれてる。旧暦の4月はすでに5月の陽気なのだ。5月なら初夏として認めてあげてもいいんじゃなかろうか。
しかし、今日は旧暦で七月十一日、すでに暦のうえじゃもう秋か。秋にしちゃ、暑苦しすぎやしませんか。タイムスリップして昔の人にケチつけてこようか。
『日影』
「日陰(ひかげ)」は陽の当たらない所。「日影(ひかげ)」は日の光、日差し、日光そのものを指す。俺は知らなかったが、そういう事らしい。
『花』
なんの花なのかは、兼好法師は書いていないが、春に咲く、花もやうやうけしきだち、心あわたたしく散り過ぎぬ、青葉になりゆくまで。なんて花は、桜以外に考えられないから桜の事であろうと、すでに議会満場一致の事なのである。
『花橘』
ミカンの花。(昔が思い出されるほど)良い匂いがするらしい。それよりも梅の匂いが勝ると兼好法師は言っている。
『灌仏』
4月8日、お釈迦様の誕生日。灌仏会、御花祭り。仏教のクリスマスだが、イブもケーキもない。
『祭』
4月中頃に行われる京都の賀茂神社のお祭りの事だそうだ。別名「葵祭」。
『菖蒲ふく比』
5月5日の端午の節句の時に、屋根に菖蒲をさした。
『水鶏』
くいなと読む。叩くような鳴き声らしい。
『六月祓』
みなづきばらへと読む。良くわからんが、神道の儀式だろう。「六月の末日に、水辺で行われる大祓の行事」とテキストにはある。
『汀の草』
汀(みぎは)は水辺の事。「水辺の草」のこと。
『遣水』
やりみず。庭などに引き入れた細い水の流れ。生活用水は含まない。寝殿造りのお屋敷の観賞用の小川。
『御仏名』
仏名会の略で、12月19日から3日間。懺悔、滅罪を願いみんなで念仏を唱える仏教の行事であるそうだ。
『荷前の使立つ』
諸国から集めた貢の初穂を、歴代天皇のお墓にお供えに行く行事の、お使いが立つ。ということらしい。ようするに、精米もしてない刈り取ったまんまの初穂を、ご先祖様に「今年もこんなに年貢米が集まりました」と見せに行く行事であるらしい。
『公事』
くじと読む。「公用」の事。
『春の急ぎ』
新春を迎える為の準備。支度や準備の事をむかしは「いそぎ」と言った。幼稚園児の子供を持つ母親が、常に「早く、早く!」と子供をせかしているうちに「早く」という言葉そのものが「幼稚園へ行く準備」をあらわす言葉になっちゃったみたいなかんじだろうか。違うだろうけど。
『追儺』
つゐなと読む。節分の豆まきみたいな行事を年末にやっていたそうだ。鬼を追い払うが、豆はまかないのでポリポリはできない。
『四方拝』
新年の儀式。元旦の朝早くから、天皇が世界平和を祈る。大晦日に行われる追儺から、元旦の四方拝あたりまでのイベントが「面白い」と兼好法師は語っている。
『東のかた』
東は、現在の関東である。
これは人から聞いた話しを「まめ知識」として語っているのではなく、兼好法師が、神奈川県の鎌倉や金沢を旅した時に実際に見た経験を語っているのではないかと推測されている。だとすれば、京都じゃもうやらなくなった魂祭るわざを、鎌倉や金沢あたりでは、まだおこなっていたと言っている事になる。
「折節(をりふし)」は、その折々というぐらいの意味。しかし十九段の場合は 「折節の移り変わるこそ、ものごとにあはれなれ。」なので、移り変わる「折節」、すなわち「季節」のことを指す。
ついでに、旧暦について簡単に説明する。兼好法師はむかしむかしの人なので、当然にして旧暦にのっとって生活していた。この旧暦は現在の新暦と1ヶ月ぐらいずれている。どのくらいずれているかと言うと、例えば今日は8月15日。あぁ、今日は終戦記念日か。それはさておき、新暦だと今日は「2005年 8月 15日」これが旧暦だと「平成十七年 七月 十一日(大安)」となる。このような月のずれを考慮して、第十九段の季節描写を読んで欲しい。ところで、なんでこんな正確に新暦と旧暦の差を指摘できるのかと言うと、ネットに、今日の日にちを打込めばすぐに旧暦に換算してくれるサイトがあるのさ。便利だね。
そして旧暦で特徴的なのが、きちんと3ヶ月ごと春夏秋冬の季節カテゴリーに分けられている点だ。1月、2月、3月、が春。4月 、5月、6月、が夏。7月、8月、9月、が秋。10月、11月、12月、が冬。これを見ると4月はすでに夏となる。気の短い人は、なんで4月が夏なんだよと、怒り狂ってタイムスリップして昔の人にイチャモンつけに行っちゃうかもしれないが、タイムスリップする前に、まぁ待ちなさい。先ほども書いたように旧暦は1ヶ月ばかり現行のカレンダーとずれてる。旧暦の4月はすでに5月の陽気なのだ。5月なら初夏として認めてあげてもいいんじゃなかろうか。
しかし、今日は旧暦で七月十一日、すでに暦のうえじゃもう秋か。秋にしちゃ、暑苦しすぎやしませんか。タイムスリップして昔の人にケチつけてこようか。
『日影』
「日陰(ひかげ)」は陽の当たらない所。「日影(ひかげ)」は日の光、日差し、日光そのものを指す。俺は知らなかったが、そういう事らしい。
『花』
なんの花なのかは、兼好法師は書いていないが、春に咲く、花もやうやうけしきだち、心あわたたしく散り過ぎぬ、青葉になりゆくまで。なんて花は、桜以外に考えられないから桜の事であろうと、すでに議会満場一致の事なのである。
『花橘』
ミカンの花。(昔が思い出されるほど)良い匂いがするらしい。それよりも梅の匂いが勝ると兼好法師は言っている。
『灌仏』
4月8日、お釈迦様の誕生日。灌仏会、御花祭り。仏教のクリスマスだが、イブもケーキもない。
『祭』
4月中頃に行われる京都の賀茂神社のお祭りの事だそうだ。別名「葵祭」。
『菖蒲ふく比』
5月5日の端午の節句の時に、屋根に菖蒲をさした。
『水鶏』
くいなと読む。叩くような鳴き声らしい。
『六月祓』
みなづきばらへと読む。良くわからんが、神道の儀式だろう。「六月の末日に、水辺で行われる大祓の行事」とテキストにはある。
『汀の草』
汀(みぎは)は水辺の事。「水辺の草」のこと。
『遣水』
やりみず。庭などに引き入れた細い水の流れ。生活用水は含まない。寝殿造りのお屋敷の観賞用の小川。
『御仏名』
仏名会の略で、12月19日から3日間。懺悔、滅罪を願いみんなで念仏を唱える仏教の行事であるそうだ。
『荷前の使立つ』
諸国から集めた貢の初穂を、歴代天皇のお墓にお供えに行く行事の、お使いが立つ。ということらしい。ようするに、精米もしてない刈り取ったまんまの初穂を、ご先祖様に「今年もこんなに年貢米が集まりました」と見せに行く行事であるらしい。
『公事』
くじと読む。「公用」の事。
『春の急ぎ』
新春を迎える為の準備。支度や準備の事をむかしは「いそぎ」と言った。幼稚園児の子供を持つ母親が、常に「早く、早く!」と子供をせかしているうちに「早く」という言葉そのものが「幼稚園へ行く準備」をあらわす言葉になっちゃったみたいなかんじだろうか。違うだろうけど。
『追儺』
つゐなと読む。節分の豆まきみたいな行事を年末にやっていたそうだ。鬼を追い払うが、豆はまかないのでポリポリはできない。
『四方拝』
新年の儀式。元旦の朝早くから、天皇が世界平和を祈る。大晦日に行われる追儺から、元旦の四方拝あたりまでのイベントが「面白い」と兼好法師は語っている。
『東のかた』
東は、現在の関東である。
これは人から聞いた話しを「まめ知識」として語っているのではなく、兼好法師が、神奈川県の鎌倉や金沢を旅した時に実際に見た経験を語っているのではないかと推測されている。だとすれば、京都じゃもうやらなくなった魂祭るわざを、鎌倉や金沢あたりでは、まだおこなっていたと言っている事になる。
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