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徒然草 第百四十七段

2005-12-02 19:47:23 | 徒然草
 灸治、あまた所に成りぬれば、神事に穢れありといふ事、近く、人の言ひ出せるなり。格式等にも見えずとぞ。

<口語訳>
 灸治、数多ところに成せば、神事にケガレありという事、近く、人が言い出した。格式等にも見えないそうだと。

<意訳>
 灸をすえた痕は神域での汚れとなる。なんてのは、最近になって言い出された迷信である。そんな事は、法律にも定められていない。

<感想>
 兼行は何を言いたいかというと、あちこちに、お灸をすえたアトがある体で神様の前に出るのは、みっともなくはないかいと言う人々への「挑戦状」である。そんな事はどこにも書いてないと兼行はケンカを売っている。まぁ、神社の息子の言う事だからそうなんだろう。

原作 兼好法師


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