山寺にかきこもりて、仏に仕うまつるこそ、つれづれもなく、心の濁りも清まる心地すれ。
<口語訳>
山寺にかきこもって、仏に御仕え申し上げる事こそ、つれづれもなく、心のにごりも清まる心地がする。
<解説>
『山寺にかきこもりて』
「かき」は現代でも残る「かき消す」「かき集める」の「かき」。動詞の頭につく接頭語である。
『つれづれもなく』
有名な「つれづれなるままに」の「つれづれ」。ヒマだとか、所在ないとかの意味。正しい現代語に訳すのは無理。
<意訳>
山寺にこもって修行するのもいいかも、つれづれも消えてなくなり、心の迷いもなくなるような気がする。
<感想>
この段も出家以前の卜部兼好が書いた文章ではなかろうか。普通に読むと兼好の経験を語っているようにも読めるが、旅に行きたいと書いていた第十五段と同じく、こうなりたいという希望を書いた文章だと思う。
要するに兼好は旅に出たい、山寺にこもりたいと言っている。どうやら、実家や京都を離れて一人になりたいらしい。
原作 兼好法師
現代語訳 protozoa
参考図書
「徒然草」吉澤貞人 中道館
「絵本徒然草」橋本治 河出書房新書
「新訂 徒然草」西尾 実・安良岡康作校注 岩波文庫
「徒然草 全訳注」三木紀人 講談社学術文庫
<口語訳>
山寺にかきこもって、仏に御仕え申し上げる事こそ、つれづれもなく、心のにごりも清まる心地がする。
<解説>
『山寺にかきこもりて』
「かき」は現代でも残る「かき消す」「かき集める」の「かき」。動詞の頭につく接頭語である。
『つれづれもなく』
有名な「つれづれなるままに」の「つれづれ」。ヒマだとか、所在ないとかの意味。正しい現代語に訳すのは無理。
<意訳>
山寺にこもって修行するのもいいかも、つれづれも消えてなくなり、心の迷いもなくなるような気がする。
<感想>
この段も出家以前の卜部兼好が書いた文章ではなかろうか。普通に読むと兼好の経験を語っているようにも読めるが、旅に行きたいと書いていた第十五段と同じく、こうなりたいという希望を書いた文章だと思う。
要するに兼好は旅に出たい、山寺にこもりたいと言っている。どうやら、実家や京都を離れて一人になりたいらしい。
原作 兼好法師
現代語訳 protozoa
参考図書
「徒然草」吉澤貞人 中道館
「絵本徒然草」橋本治 河出書房新書
「新訂 徒然草」西尾 実・安良岡康作校注 岩波文庫
「徒然草 全訳注」三木紀人 講談社学術文庫
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