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墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

なかみの本

2005-07-24 18:01:33 | 日本語
リンク:
Amazon.co.jp: 本: 中国の蝉は何と鳴く?言葉の先生、北京へゆく
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 朝早くに、数日がかりで読んでいた本を読み終わり、新しい本に手を出す。
 「中国の蝉は何と鳴く?」山口仲美
 埼玉大学の教授であり、古典の先生である著者が、日本の古典文学を教える為に中国に派遣された時のおはなし。すごく面白い。日本の大学生とは違う、中国の大学生の感性や、中国人の興味深い話しなどで笑えて泣かせる。面白くて3時間ほどで一気に読みきっちまった、
 あー。大学の教授の書く本って面白いなー。しかし、教授の本は繰り返しが多いんだよね。やっぱ作家じゃないから、根がエンターティメントじゃなくて先生だからさ。何度も同じ事を繰り返して書くことに罪悪感がないのね。5年ぐらい前に養老孟司の著作にはまって、かたぱしにあらかた読んだ経験があるんだけど、最後の方になってくると「先生、そのおはなしは、すでに他の著作で読みました」みたいなかんじになってくんだよ。その点、山口仲美はエンタしてる。なにより名前が「なかみちゃん」でなんだか可愛い。


日本語

2005-06-28 18:55:30 | 日本語
 昔はこうみえてもわりと読書家だったりもした。

 最高読書数が年間で500冊を超えた時期も会った。
 なんだね。
 しかし、
 あれだ。
 最近は自慢じゃないが本なんてまったく読まない。
 年間の読書量は5行ぐらい。文庫本一冊読み終わるのに五年半かかる。

 最近は日本語文法の本にはまっている。
 本多勝一の「日本語の作文技術」の再読からはじまり、今現在は「橋本治が大辞林を使う」を読書中。
 現在の読書のキーワードは「三上章」なんである。
 どうも、この人が日本語文法の再見直しを行った元祖天才バカボンであるらしい。コニャニャチワなんである。英語式の主語述語という束縛から日本語を解放し、日本語を合理的な文法として理解しようとつとめたのが三上章なのである。
 日本語はけして不合理な言語などではない。という叫びに胸を打たれてしまう。

 夏は食欲が減退してパンが売れなくなる。俺が勤めるパン屋も減産体制。生産量が減るので俺の仕事も減る。
 パン屋の仕事が減ったので、ひまな俺は古本屋で、本を買う。
「日本語練習帳」
「日本語はどんな言語か」
 二冊とも、まずは日本語における主語の無意味さを語っている。
 なかなか楽しませてくれそうだが、年間で5行しか読めない俺は、とりあえず印刷のドットを二つ三つ確認して満足している。