墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

全開で散歩

2005-10-16 07:26:15 | 日記
 六時を過ぎ、空も明るくなってきたのでベランダに行き、外の天気を確認する。カーテンを開けて空を見ると以外に明るい。昨夜は雨のようだったが、もう雨はやんだのかなと思って、サッシを開けると、小川のせせらぎのような雨音が聞こえてきた。雨がシトシトと降っている。秋の長雨か、どしゃぶらず小出しに降り続けそうだな。

 今日は休み。休みの日の矢川緑地への朝の散歩は、俺の任務であるのでさぼる訳にはいかない。雨天決行。強行突破だ。
 ジャンバーをはおり、99円ショップで税込み104円で買った傘をさして散歩に出かける。道すがら、嫌な記憶や嫌な考えが脳裏に浮かび、散歩を堪能できない。心をすっきりさせる為に散歩に出かけているのに、これじゃなんにもならないなぁとか考えながら足早に矢川緑地を抜け、ローソンに寄る。

 ローソンでバイクのミニカーがおまけについている缶コーヒーを見かけた。好きなメーカーのコーヒーではないので、無駄遣いかなと一瞬だけ躊躇したが、バイクが好きなので面白そうだと買ってしまった。 「ヤマハ バイク コレクション」

 さっそく家に帰って、おまけのミニカーを確認する。
 RZ350だ。しぶいね。ちゃんとハンドルも切れてタイヤも回るので、なかなか凝っている。最近のおもちゃは精密だよね。
 おまけを確認した後、俺は真冬以外は、自分の部屋では常にシャツにトランクスの男なので、うざいジーパンを脱ぐ事にした。ちょっと歩いただけなのにジーパンのすそがシットリ濡れている。雨は嫌だなと思いつつジーパンの前ホックを外してジッパーを下ろそうとしたら、なんとすでにジッパーは全解放であった。
 あぁ。社会の窓を全開にして、トランクスのガラをご披露しながら散歩してたのか。まぁいいや。散歩中、ほとんど人には会わなかった。見たのはローソンの店員ぐらいだろう。
 俺は露出狂です。


現像

2005-09-04 08:58:12 | 日記
 今朝は休み、今朝は六時に起きた、今朝は涼しい。という状況の中、ベランダのガジュマルに水をやり、休日恒例の朝の散歩に行く。
 歩きながら、昨日の事をなんとなく考えてみる。

 昨夜は、知り合いの社長に誘われ国分寺で酒を飲んだ。
 社長は37歳、俺のいっこ上で4人の子供がいる。
 俺は今年36才のフリーのフリーター。
 それと、社長の会社でバイトをしている大学生の男の子が、連れられて飲みに来ていた。この三人が昨夜の飲み会のメンバーである。
 どうも俺は社長といるとおべっかしか言えないので、主たる会話は俺以外の二人の間で進行する。俺はあいづち係なのだと割り切って、意地汚くがぶがぶと酒を飲む。

 大学生が、アルバイトをはじめて、仕事がこんなにきついものだとは思っていませんでしたと言う。彼は、少し斜に構えたところがあるが、将来は高校の先生になりたいという好青年だ。将来の事、両親の事、社会で働くという事、サッカーの夢を諦めた事、などをボソボソと大学生の彼は語る。社長はそれに答え、俺がへらへら間の手を入れ、会話は進行して行く。
 聞きながら、社長は大学生の心に潜む、焦燥にも似た、社会への不安に気がついていないようだなと思った。俺には、若い彼の焦燥感がなんとなくわかるが、社長には理解できないらしい。
 社長と俺の生き方の違いなのだろう。社長だって若い時には、大学生の彼と同じような心の不安を多かれ少なかれ感じていたはずだ。しかし、社会で成功し家族を養っていくうちに、いつの間にかそういう思いを忘れてしまったのだろう。だが、俺には理解できる。若い時のモヤモヤを今だにひきずっているから、焦燥感だって今だに現在進行形の事だし、心はいつまでも思春期のまんまだから。

「ポジティブに生きなきゃ!」
 社長は、大学生の悩みにネガティブは駄目。ポジティブに生きなきゃ! とアドバイスした。社長のアドバイスは、大学生の心の奥にある焦燥感を理解していないので、どことなくチグハグである。
 ネガティブにポジティブか。心が現像されちまってんだな。
 会社に、家族。社長は立派に結果を出した。そして、ついでに心にも結果を出してしまったらしい。迷ってなんていたら、会社は潰れて家族は離散するかもしれないから正しい事である。ただ、何かを得ると何かを失うのだなと痛感した。
 俺は、未現像のフィルムを何フィートも溜め込んだままでここまで来てしまった。すでにフィルムは使用期限を超えている。じきにカビが生えて溶けだし癒着するだろう。

 社長のおごりで、しこたまたらふくビールにウーロン杯をビール腹に流し込んでごちそうさまの後は、他のお店で普通のマッサージをしてもらい、ツタヤでDVDを借りて、ちどりチャリで帰宅。家に帰ると、5千円ぐらいあった財布の中身が110円になっていた。
 その後、缶ビールを開けて、コンピュータを起動し、借りて来たDVDを観ようとしたが、気が変わり、他人のブログにしなくていいコメントを書き込んで、いい気になって、コンピュータの電源も電気も切らないで、俺の電源だけ切れてしまい、気絶するように寝てしまった。

 ところで、矢川緑地に散歩に出かけたら、まだツクツクホウシが鳴いていた。
 昼間は暑いが、もう朝はずいぶんと涼しい。


夏VS秋のけはい

2005-08-15 07:10:43 | 日記
 今朝は蒸した。寝苦しかった。少し秋のけはいかなと思ったら、蒸す。
 夏VS秋のけはいって感じだね。おしよせる秋のけはいを、夏が必死で食い止めようとしている感じだ。まぁ、いずれ秋がくる。そして冬がきて、寒いと文句いうのだ。

 今朝も、ガジュマルに水をやり、矢川緑地に散歩に出かけた。


残暑見舞い

2005-08-14 07:55:15 | 日記
 朝五時半に起きてみたら、以外にも朝の五時半だった。
 
 なんか、わけわからん出だしだな。素直にはじめるか。

 今朝は五時半に起きた。ガジュマルに水をやり、矢川緑地に散歩にでかける。
 今日はよく晴れた。文句のつけようもない青空、雲ひとつない。湿度もさほどなく、涼しい風が吹く。日の光をふりそそぐ太陽から、真昼の暑さが想像できるが、朝はさわやかで気持ちがいい。
 矢川緑地に行くと、ツツクツクホウシにまじって秋の虫が鳴いていた。リーンリーンとかチチチチとか鳴いている。
 俺には、どの声がどの虫だなどと名前を当てることはできないが、きっと、鈴虫とかコオロギとかくつわ虫とかが鳴いてるのだ。羽を震わせ元気良く。
 秋のけはいってやつだね。そう、暑い暑い言ってるうちに、すぐそこまで秋のけはいがやってきたのだ。そう、あなたの後ろにも、もうすでに秋のけはいは忍び寄ってる。恐るべし秋のけはいだね。

 そんなで。

 全世界、推定3人の「日記」読者の皆様。

 残暑お見舞い申し上げます。
 まだまだ暑さは続きます折り、お体などこわさぬ様にお気をつけて。
 いろいろと、お祈り申し上げます。
 それでは、残暑がきびしいざんしょ。


矢川緑地の法師

2005-08-13 09:38:35 | 日記
 のんびりと湿地を見て歩きながら、小川にかかる橋を渡り雑木林にはいる。
 昨日の夜はけっこう雨が降ったらしく、どの木の幹もじっとりと濡れて黒光りしており、足元の落ち葉も濡れてくもり空からかすかに届く日の光を反射させている。

 薄暗い雑木林の中を歩いていると、かたわらの草むらからなにかが飛び出して来て、木の幹にとまった。
 あっ蝉だ。と思った瞬間、背後で他の蝉が鳴き出した。
「ツクツクホーシ」
 ツクツクホウシか、今年はじめて鳴き声を聞いた。その鳴き声に触発されたように、ツクツクホウシの合唱がはじまる。

 ツクツクホーシ
  ツクツクホーシ
   ツクツクホーシ
 ホーシ   ツクツク
  ホーシ   ツクツク
   ホーシ   ツクツク
  ホーシ
   ホーシ
    ホーシ
 ツクツクホーシ
  ツクツクホーシャ
   ツクツクホージャ
    ツクツクホージャ~。

 最後に激しく鳴き、合唱は終わった。とたんに雑木林の中は静寂に包まれる。

「かいっ!」
 いつの間にか、あちこち蚊に食われていた。かゆい。夏場の雑木林で足を止めてはならぬ。蚊に食われる。