墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

ピーピカチュウ

2006-01-26 18:35:33 | まち歩き
 仕事帰りのたそがれ時、親子と思われる女性二人が犬の散歩をさせているのと、すれちがった。 
 すれちがった瞬間に思う。

(あっ、ピカチューだ!)

 犬を引いたお母さんと思われる女性は、50才ぐらい。
 娘と思われる女の子は、年齢不詳で若そう。
 そして、その女の子は、ピカチュウのフリース着ぐるみを着用していた。

 そんなん、表で着る服じゃないだろ。
 せいぜい寝巻だよ。
 いや、そんな問題ではなくて、若くてピチピチで豊満なボディーをピカチュウで装う事に疑問は感じないのか? 
 いや、実際は豊満かどうかはよくわからん。そんなブカブカのかぶりものを着ていられたのでは体型も顔も良く分からない。
 頭ひとつ分ぐらいお母さんより背がでかかったが、もしかすると中学生ぐらいの子供なのかもしれん。

 なんにしろ、いきなり街中にピカチュウが出現すると驚く。ゲットしちゃってよいものなんだろうか?


おいし占い

2006-01-18 20:08:19 | まち歩き
おいし占い:ことえり運わるそう

 しっかりしてくれなきゃ困るよ「ことえり」ちゃん。

<愛のアドバイス>
 こうさぎの占いの更新の時間は、かなり気ままで、必ずしも昨日の記事を参照しているわけでもないらしい。
 まぁ、とにかくしっかりしなさい。しっかりしなきゃ駄目。

*これはBlogPetおいしによる今日の占いです。
占い監修:マダムprotozoa


メイドさん

2005-10-08 19:32:57 | まち歩き
 仕事を終えて、立川に戻る。場所は、立川駅の改札を出て南口から一番近いエレベーター。その横の階段をちんたらりんと下って降りると「メイドさん」が立っていた。
 メイドさんは中肉中背。少し猫背でうつむきぎみ。生きの無いメイドだ。いや、メイドさんに生きの良さとか鮮度とか元気さを求めてはいけない。メイドさんは、あくまで自信なさげにオドオドと御主人様の命令をお待ちしていなくてはならないのだ。プロのメイドさんほど、本当に不安そうにたたずんでいる。自信満々のメイドさんなど、ファミレスの店員とそう変わりがない。
 メイドさんの条件はわずかみっつ。
1、髪を染めていない。
2、中肉中背で際立ってはいないが整った容姿。
3、若いこと。
 もちろん1以下の条件は、すべて御主人様によって定められることで具体的な数値はない。御主人様の身長が180センチなら中肉中背は170センチから160センチだが、御主人様の身長が160なら中肉中背は150~140だ。更に御主人様が20歳ならメイドさんは19歳以下でなければならない。いろいろ難しいんである。
 さて、そんでもって、立川駅で不安そうにたたずんでいたメイドさんが何をしていたかと言うと、別に御主人様の帰りを忠犬ハチ公のごとく待っていたわけではない。
 ティッシュを配っていた。
 現実にはメイドさんがティッシュを配っているのでは無く、メイドさんの格好をした若い女がティッシュを配っていたのだ。
 普段なら、頑として頑固に、かたくなな上に確実なまで。絶対にティッシュなど受け取らないのだが、今日ばかりはメイドさんの正体を少しでも知りたくて、つい手をのばしてをティッシュもらってしまった。メイドさんは聞こえるか聞こえないかのかすかな声で「お願いしまーす」と言っていた。俺の前にいたおばさんも何事かと思ったらしくメイドさんからティッシュを受け取っていた。ティッシュには「大人のコンビニ」のチラシが付随している。なるほど、大人のコスプレの実演宣伝か。
 ちり紙に付随していた広告にひととおり目を通した後に、歩きながら後ろを振り返ると、階段の影でチャイナ服風の女の子が上着を着込んでいた。交換要員だったのだろう。
 いけるな。
 ちゃんとキャラがたってる。コレを三ヶ月も続ければ、確実にこのメイドさんは立川のオタク心をわしづかむ。
 続ければね。
 三ヶ月で、オタクが彼女を取り囲む。彼女が配った初期ロッドのティッシュには高値がつく。もちろん毎日続けたならの話しだ。そして、立川「大人のコンビニ」にてメイドさんのサイン会ともなれば、オタクが禿タカだかワシのように群がるはず。続けりゃのはなしだよ。たぶん続かない。


銅板

2005-09-25 09:43:37 | まち歩き
 関東に台風が近づいているらしい。「リタ」とかいう名前らしいが、本当だろうか。良くわからん。今日は休みなので、朝の散歩に出かけた。
 ところで、去年の春ぐらいから、近所の神社で新しい社を建設中なのだが、いつまでたっても完成する様子がない。俺もかっては建築業のはしくれ、板金屋だったので、一戸建てやアパート、マンションの工事に何度か参加したが、こんなスローペースな工事は見た事がない。やはり、寺社建設は違うなと、感心する。
 普段は、足場のまわりにグリーンのネットや、防火のシートを張りめぐらし、目隠しされている現場が、今日はそういったものをグルグルと巻物状に巻いて畳み込んでいた。台風の大風に備えての養生である。ネットなんか、大風でアッちゅー間に吹き飛ばされる。下手すると、凧の骨組みのごとく足場の単カンごと宙に舞う。
 目隠しのシートが巻き畳まれているので、工事の進行状況が良くわかる。基礎は完成。柱に天井。屋根も八分ぐらいは完成しているか。屋根は銅板ぶき。なかなか見事に葺かれて、さすがと感心する。銅板は難しいのだ、何が難しいって、銅板は柔らかいので踏むと醜くつぶれる。屋根は下から上へ葺いていく。葺き終わった屋根は、屋根職人の通行路となる。ようするに、普通に屋根を葺いていくなら、自分が施行した屋根の上を歩かない限り、地上に降りられなくなると言う事だ。屋根の上を歩いてはいけないなら、屋根職は二度と地上に戻れない。屋根を葺き終わり棟を完成させたら、棟の上で白骨になるまで鬼瓦でもやってなきゃならなくなるから、屋根職は、平気でズンズン自分が葺いた屋根に足跡つけながら地上に戻る。だが、胴葺きの屋根はそうはいかない。踏めば確実に潰れる。一応、潰れにくい場所はあるが、やっぱり潰れる。あと銅板が難しいのは、腐食に弱いというところか、銅板に汗をたらせば、半日で黒ずみ変色する。手の油でも変色する。体液をなるべくつけぬ様、手袋装備で銅板に接してやらねばならない。
 なんにしろ、銅板葺きは難しい。それだけ、板金屋の腕の見せ所でもある。


夕立見物

2005-09-04 18:29:40 | まち歩き
 朝は涼しいとはいえ、やはりまだまだ昼間は蒸すな。暑い部屋の中で、蒸しまんじゅうのようになりながら布団の上でゴロゴロと一日を過ごす。タバコが切れたが金がない。銀行まで行っておろしてこないと金がない。
 夕方になり、そろそろ出かけようかなと思っていたら夕立が降り始めた。けっこう激しく降っている。
 こりゃいいや。夕立見物がてら、銀行に行く事にしよう。夕立見物とは、激しい夕立の中、傘も持たずに逃げ惑いあわてふためく人達の様子を見物して楽しもうという意地悪な趣味だ。

 チノパンのすそをスネまでまくり上げ、便サンをはき傘をさして装備オーケー。さっそく家を出るてみると、ママチャリの若奥様たち三人衆が夕立の中を疾走しているのを発見する。みんなずぶ濡れで、Tシャツは濡れてすっかり透け、身体にはり付いている。ブラの線から、たるんだお肉までピッタリとシャツがはり付いていて、なかなかの風情である。満足。こういうのを俺は見たかったのだ。最後の一人のママさんが信号でつかまりチャリを停めた。彼女は、俺の視線に気がついたのか、いきなり振り返り俺を見た。雨に濡れて乱れた髪の毛に上気した頬。色っぽい、驚くほどの美人だ。
 少し申し訳ないような気分になり目をそらす。

 しばらく歩いて立川通りに出る。新築マンションのモデルルームを案内するのぼり広告を持った人達が、この豪雨の中で、何人も、道端にたたずんでいるのを見つけた。
 ある者は、傘の範囲内から体がでないようにとキヲツケの姿勢のまま立ち尽くし。またある者はパイプイスに座り込んで身体を小さく丸めて、のぼりと傘のかげに隠れて雨をさけている。
 立川は現在、マンションの建設ラッシュ。どこの会社もマンションを売ろうと必死だ。道端に、広告を持った営業マンを配し客引きさながらにしてモデルルームに客を呼び込む。その、たぶんバイトで、臨時の、各社の営業マンたちは道すがらに何人も居り、みんな傘に隠れるようにして夕立をしのいでいた。ズボンもワイシャツもすでにずぶ濡れだ。

 銀行で金をおろした後、ビールを買おうとスーパーおおたに向かう途中で雨は一段と激しくなる。屋根の雨水を吐き出すトイはぶるぶると震えながら、ものすごい量の雨水を吐き出し今にも壊れそうだ。舗装された道路は水浸しで、小川のようになっている。すでに俺もずぶ濡れで、夕立見物などと他人を面白がっていられるようなナリではない。
 一日中ふりつづける雨は嫌いだが、夕立は好きだ。