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墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

成人の日と西武線

2007-01-08 17:31:15 | 日常

 通勤のため毎朝のように国分寺駅で中央線から西武線に乗り換える。

 中央線の車両はギシギシとそのオレンジ色の車体を軋ませながら、まだ日も昇らぬ街を東へ向け速度をあげながら快走する。何故なら快速電車だからだ。
 ところで、中央線の快速電車をなめてもらっては困る。なんと、八王子から新宿まではほぼ各駅停車の旅が楽しめるのだ。だからと言って、何が快速なんだかとか突っ込んじゃいけない。それが、中央線沿線に住む人の中央線に対するマナーである。
 ギシ・ギシ・ギシ!!
 車内はおそろしい程の騒音で車内アナウンスさえ聞き取れない。
 と言うより、中央線の車掌は皆それぞれが独特の節がついたアナウンスをするので、そもそも何を言っているのかが分からない。

 やがて、電車は国分寺駅に到着した。
 車内の自動扉がいっせいに開くと、俺の目の前には連絡通路に続く階段があらわれる。いわゆるこれがベスト・ポジション。これは電車通勤する者にとっては基本中の基本の技。電車で通勤する者がまずマスターすべき技であろう。降りる駅の階段の位置を見据えての乗車。実に些細で下らない事のように思われるかもしれないが、こんな些細な小技で会社に遅刻しないですんでいる電車通勤者は多い。

 中央線においては、常に数十秒だが到着時間に誤差がある。
 ホームや階段を走らなきゃいけない日と、走る必要がない日がある。
 ここで問題としているのは、西武線へのすみやかな乗り換えであるので、西武線側の問題は考えない事にする。と言うより、常に遅れるのは中央線の方で西武線はほとんど定時に出発する。

 しかし、今朝は休日ダイヤなので、乗り換えに数分の余裕がある。
 ちんたら歩いて西武線のホームへ向かうと、やっと黄色い西武線の車両が線路の向こうに姿をあらわしたところだった。
 到着した西武線から何人もの人間が吐き出される。
 早朝の中央線に乗る人間は帰宅する者と今から出かける者が半々くらいだが、小平や東村山などの住宅街から西武線に乗ってやって来る人達は、ほとんど今からどこかへいく人だ。その中に、幾人かコロコロ付きのカバンを引きずりながらガラガラ歩いてくる旅行者の姿を見かける。もう、正月休みも終わりだってのに今さら何処へ出かけるつもりだろうか。

 西武線に乗り込んで、ガラガラに空いた車内で適当に席に着く。

 扉が閉まり、西武線は発進する。

 ガタン・ゴトン。

 電車が走り出し加速をはじめる間際。
 ふと、まだ暗い車外の光景に目をやると、国分寺駅すぐ前にある洒落た美容院の店内に明かりが灯っている。
 照明に照らされた店内には3人の人間。
 てるてる坊主みたいされた客が、2人の店員に髪を結ってもらっている。
 まだ、6時にもなってないのに。正気かこの美容院とか思ったが、今日は『成人の日』だったな。多分、成人式の髪結いだ。こんな早朝からやらないと間に合わないぐらいに予約が一杯なのだろう。
 気合い入ってんなぁーと感心した。


忍耐のコンビニ

2007-01-07 23:41:35 | 日常

 正月休みの頃だがこんな事があった。

 昼飯の後に腹ごなしのため近所のコンビニまで歩いて買い物に行った。 コンビニでサッポロ黒ラベル4缶をカゴに入れてレジに立つ。レジには体格のいい若い男が店員としていた。レジにカゴを置くと、俺は店員にタバコを注文した。

「ハイライトひとつ」

「は?」

 店員が不審な顔をした。 俺の滑舌が悪いのか声が小さいのか、とにかく俺の注文が聞き取れなかったらしい。 もう一度、今度は少し大きめの声でハッキリと言った。

「ハイライトをひとつ」

「2つですか?」

「ひ・と・つ!」

「はい…」

 店員は返事しながら少し考えモサモサとした動作でゆっくりとタバコの置いてある棚に向かう。だが、なかなか注文したタバコをとろうとはしない。
  店員はタバコの棚の前で一呼吸おいてから俺に尋ねた。

「すいません、何番のタバコですか?」

 この店員は俺を怒らせたいのだろうか。
 レジの奥にあるタバコの棚を見ると、タバコが並んでいる棚の下に品目ごとにそれぞれの番号が表記してある。ハイライトの下にふられた番号は「67」であった。

「67!」

 俺は明らかにイラついた声でぶっきらぼうに答えた。
 するとやっと店員はハイライトを手にしてレジに戻ってきた。
 無言で5千円札を出すと店員は手慣れたかんじでおつりを返してよこした。ハイライトはすぐに取れないけど、おつりのやり取りには慣れているらしい。おつりをもらって外に出る。
 帰り道に歩きながら考えると、どうやら今の店員はハイライトが何なのか知らなかったらしい。だから聞き返したり聞き間違えたりしたのだろう。そして、店員は名前からしてたぶんタバコの名前らしいとまでは察したものの、肝心のハイライトがどれなのだか分からなくて俺に聞いてきたものだと考えられる。 いじめる気はないが、客商売なら商品知識ぐらい身に付けておいて欲しいと思った。お互いの幸せの為だ。

 と、いう経験をしたコンビニに今夜も歩いて行った。

 夕方に少し昼寝をと思って横になったら、目を覚ましたのが9時前だった。それから少しウダウダして出発したので、ビールとタバコを買いにコンビニへ出かけたのは10時頃だったか。
 コンビニでサッポロ黒ラベル4缶と鳥の唐揚げをカゴに入れてレジに立つ。レジには貧相な若い男が店員としていた。俺はレジにカゴを置くと店員にタバコを注文した。

「ハイラ…」

「温めますか?」

 店員に先手をとられて鳥の唐揚げを温めますかと聞かれてしまった。

「いや、いい。ハイライトひとつ」

「あっ、少々お待ち下さい!」

 そう言うと、店員は割り箸を手にしてコンビニの入り口に走っていった。
 入り口でレジ袋を持った他の客が何か言っている。たぶん、箸が入ってなかったとかなんとか言っているのだろう。無精しないでレジまで来いよ、俺まで迷惑する。店員はすぐに戻ってきて言った。

「失礼しました。ハイライト・メンソールですね?」

「いや、普通の」

「4つでしたね?」

「いや、ひ・と・つ!」

 どっから「4つ」なんて出てきたんだ。お前は落語の『時ソバ』か。いや、俺は時ソバよりときメモがいい。って落としてどうする。てか落ちてない。
 やっと、普通のハイライトを1つだけ店員は手にしてくれた。

「温めますか?」

 よほど唐揚げを温めたいらしいが、それはもうさっき聞いただろう。

「いいえ、温めないで下さい!」

 帰り道に、ここのコンビニの店員はよほど俺を怒らせたいんだなと思った。人生とは耐える事である。忍耐、忍耐。


前言撤回めいた日曜の朝

2007-01-07 16:39:58 | 日常

リンク: 前言撤回日記: nothing to write about.
 このブログをはじめて数年ばかりたつが、かなり下らない文章を大量に垂れ流してきたと思う。まさにお目汚しで、はじめた当初から付き合ってきて頂いた方々には申し訳ないと思うが、こんなの読んでたら目ん玉がマジ腐るよと思う。俺がもし俺じゃなくて赤の他人なら、こんな下らないブログは1度見たら2度ともう見ないだろう。あまりに下らなくて目が腐る。
 ところで、このブログに記事を書いてきて、書ききるだけの時間がないと思う事は毎日のようだけど書く事がないと思った事は一度も無い。俺には書いちゃいけないという禁止事項が圧倒的に少ないせいだ。なんでもネタにする。ネタはほぼ無限なんだけれども時間は有限なのでネタの全ては書ききれない。書いてはいけないという禁止の枠が狭いせいで問題となるのはそのネタを書ききれるかどうかだけになる。書ききれるか書ききれないかは時間の問題もあるけれど、本当に重要な問題はテクニックである。ネタは無限にあるが、ネタを書き切るだけの時間と表現するだけのテクが無い。書けるか書けないかが問題となる。
 でも、その無限のネタだが、そのほとんど全ては些細で下らないネタだ。犬の糞が道に落ちていたとか、太ったとか、足の裏が痛いとか、眠いとか。全てはとても書ききれないので、毎日涙をのんで没の山をつくっている。書く事は、あるかないかでなく、書けるか書けないかだ。
 なんでそんな下らないネタをネタに出来るのかと言えば、俺がイタい中年男だからだろう。普通の中年男なら誰かに話して終わるようなネタでも、俺は書く事でしか消化できない。溜まる一方だ。書くのは話すのより効率が悪いが一般生活においてギャグもタメグチも禁止されている俺には書く以外に解消法も無い。だから、普通の人なら話すネタに困らないように俺は書くネタには困らない。
 あと、馬鹿だと思われるのを怖れないので何でも書けるってのもある。他人から馬鹿だと思われるのは悔しいけれど、現実生活においていつも馬鹿扱いされているので馬鹿にされるのにはもう慣れた。37才でフリーターなんて馬鹿にされて当然だからね。その上に仕事が出来ないんだから馬鹿以外の何者でもないだろう。お給料が貰えてるだけでも雇用主に感謝しなきゃならない。
 馬鹿だと思われついでに告白するなら、俺の夢は未だ小学生の頃と同じく漫画家になる事である。だが、現実問題として、もう漫画家はあきらめた。素直にマンガを描きたい。人生は短い。マンガを描けるだけの時間と心のゆとりが欲しい。突き詰めれば、金の問題だ。当分働かないですむだけの金が欲しい。そこでブログに目をつけた。ブログで人気者になって本でも出せたら印税でウハウハなのではないかと思ったのだ。だが、やってみるとどうも文才がない。小説家には絶対になれそうもない。ならエッセイならどうだろうか、いや社会問題にまったく関心が無い。得意なのは、下らない事を下らないまんまに書き下す事だけだ。需要がなさそうな才能である。そういう人間なので、皆様はもう縁を切って2度とこのブログには足を運ばない方が良い。読んでても脳と目が腐るだけだ。実際、もう鼻がトロけはじめているよ。でも、もう誰も来なくてもあきらめないで、最後の最後まで死ぬかウハウハになって働く必要がなくなるまでキーボードを打ち続けよう。こんな無様なブログは本当なら誰にも見せたくないが、そのうちマトモな事が書けるようになるかもしれない。


日曜の朝

2007-01-07 14:18:07 | 日常
 猥雑な夢を見た。
 女が登場して彼女に自分のチンコをしごいてもらっている。
 場所は多くの現実の場所と複合しているドコとも特定できない多くの施設や場所を含んだ巨大な建物の内部。あり得ないほどの巨大さなのに、建物は何故か木造である。
 彼女が誰なのかは一目見て分かった。
 彼女から目をそらし顔をあげると、これまた見知った男の顔が目の前にある。彼も彼女に惚れていた男だ。現実では既に結婚している女を、彼女に惚れていただけの2人の男が相手をしている。
 いきそうになるがこらえる。こらえて彼女を突き放し、なんとか適当な言い訳をして、同じ建物の中にある銭湯に走り、その更衣室で自分で抜こうとこころみる。
 銭湯を出て、螺旋階段をのぼり彼女のいる部屋に戻ろうとしたら、見たことも無い少年が部屋の前に立って何か叫んでいた。大声なのに言葉は聞き取れない。少年があまりに大声で叫ぶので野次馬が周囲に群がっている。
 少年を見たことはなかったが、この少年は彼女の息子なのだとすぐに理解できた。仕方ない。俺は野次馬を追い払い、少年を説得して、ここに隠れているようにと空き部屋に押し込む。
 誰もいなくなったので、彼女のいる部屋の戸をたたく。「もう、出てきて大丈夫」外からそう言うと中からすでに服を着た彼女ともう1人の男が出てきた。2人は手を取り合ってすぐにどこかに消えた。
 彼女は去る直前にマッチの空き箱をくれた。それをポケットにしまい息子にもう出てきて良いよと呼びに行く。

 目が覚めると、6時半だった。仕事のある日なら遅刻だ。今日が日曜である事に感謝。
 パソコンを立ち上げメールのチェックをする。
 パソコンで使っている自分のメール・アドレス宛には、1日で10通以上の「迷惑メール」が届く。多い日には30通を超える。指定してあるアドレス以外から届いたメールは全て迷惑メールのフォルダに納まるように設定してあるので、迷惑メールはやがて全てゴミ箱行きなんだが、それはそれでいいのだが、でもなんだか不安なので、1・2日に一度くらいは迷惑ではないメールも混ざっているかもと迷惑メールをチェックしてしまう。
 迷惑メールを確認していたら、「たった1日で禁煙できた…!?」という件名の迷惑メールが届いていた。
 禁煙サプリで禁煙できるらしいが、1日で禁煙、それって「1日だけ禁煙できた」の間違いなんじゃないのと思った。それだけ。

 8時すぎに散歩に出かける。今日は風が強いが、それほど寒くない。良く晴れている。カモのいる矢川緑地に行く。


金曜の朝

2007-01-05 12:42:14 | 日常

 今朝は4時半に起きた。

 起きると腹の調子が悪く、胸がムカムカする。
 正月休みの間の暴飲暴食が原因だろう。

 洗面所に行ったついでにベランダに行く。
 カーテンを開けると、ベランダに通じているサッシのガラスは外の冷気で曇っていて何も見えない。サッシの引き扉を開ける。なまぬるいような室内に冷たい空気が侵入し気持ちいい。見ると月明かりでベランダの床が白く輝いている。
 今朝も良く晴れて月がきれいだ。
 サンダルを履きベランダに出て丸い月をながめる。
 月明かりは打ちっぱなしのコンクリートの床を白く際立たせる。その白い床にベランダの手すりが黒い影を落とす。
 今日は久しぶりにだいぶ寒いようだ。
 下の駐車場から車のエンジンを始動させる音が聞こえてきた。
 寒いから暖気でもしているのか運転者はなかなか発車させようとしない。車のエンジン音がせっかくの静寂を台無しにする、やや耳障り。
 運転手はエンジンをかけっぱなしで何をしているのか、月にでも見とれているのだろうか。
 寒さで身震いがする。
 お腹がゴロゴロしてきた。
 今度は小便でなくウンコをしに行ったらゲリピーだった。

 寝なおそうにもスッカリ目が覚めて眠れそうに無い。仕方なく、本を読んでいたら死にそうに眠くなった。でも寝ない。

 少し腹の調子が良くなったので、バナナを1本食べてから散歩に出かけた。
 ところで、さすがの辛抱強い読者の皆様も去年の31日から、毎日のように「矢川緑地」だの「カモ」だのという話題ばかりでもう飽き飽きだろう。ので散歩の話は省略。

 仕事は午後からなので部屋でゴロゴロしていたら、おふくろに「天気がいいから布団を干せば?」と言われた。
 うーん。
 少し考える。午後までこの部屋に居なくちゃならないのに布団がないと困る。俺のデリケートなケツは固い床の上に長時間座っていられるほど頑丈じゃない。それに布団がないと寝っ転がって布団の上でゴロゴロできない。
 どうしようか。
 そういやこの布団、年末からずっと敷きっ放し出しだった。明日は雨だという天気予報も出てるし、今日ほしとかないとしばらく干せなくなるかもしれない。
 布団を干す事にした。
 ベランダまで布団を運んでいるうちに、ふと『ベランダ中のベランダ』というギャグを思い出したが、誰のギャグだったか思い出せない。
 とにかく布団を干した。