絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

不屈のジョンブル魂!エアフィックス・ボックスアート美術館Part6

2012年10月15日 | プラモデル

 ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦








「パンツァーファウストはどうした!
  機銃だけでは対抗できないぞ」




BAHYUN!


BAKOM!!




「ボクたちは ここで死ぬんだ」
「家に帰りたいよ」


「おい 貴様ら
 じいさんたちを戦わせるつもりか
 総統のために死ね!」


「なんてこった アミアンの悪夢だ」


「前大戦のとき オレの連隊は
 フランスのアミアンで
 イギリス野郎のワナにかかっちまった
 敵戦車の奇襲を受けたんだ
 小銃しか持たない戦友たちは
 撃ちまくられ追いつめられ
 蹂躙された
 まともな格好の死体なんぞ
 ひとつもなかったぜ」




「命中!」

つづく



不屈のジョンブル魂!
エアフィックス・ボックスアート
美術館


1977年以降のボックスアート
    パート2














現代でいう「戦車」の元祖といえば、やはりこれだろう。
その戦車のルーツをモデル化しようという試みが、
地元のイギリス企業から起こったというのは、
きわめて当然のことと思われる。

少ないパーツながら、そのレトロなスタイルを
完璧に再現できるのが素晴らしい。

WWⅠに登場した鋼鉄の怪物・戦車の映像集。
http://www.youtube.com/watch?v=bbTvQOiGiWI&feature=related

映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』より、主人公ジョーンズ博士と
レトロ戦車との戦い映像。Mk1をベースに、車体上部に砲塔を装備した
武装強化型(もちろん架空のもの)がオモシロい。
レプリカながら、動きも軽快でかなりいい感じの戦車に仕上がっている。
ところで、馬に乗って駆け回るジョーンズ博士を倒すため、戦車はやたらと
砲撃しまくっているが、機銃掃射した方がいいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=w_pxYamGEbc&feature=related

ついでながら、ほかのアクションシーンも見てみたい。
映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』より、ジョーンズ博士父子が
乗るサイドカーと、これを追うドイツ軍オートバイとのアクションシーン。
サイドカーもオートバイもレプリカだが、けっこうイイ雰囲気に仕上がっている。
http://www.youtube.com/watch?v=3emhr_tq4lc&feature=related

ジョーンズ博士が逃走に使ったサイドカーは、ウクライナ製「ドニエプル」単車と
ロシア製「ウラル」側車をベースに改造したらしい。
これらのオートバイ自体は、WWⅡのBMWをコピーしたものなので、
スタイルはモロにドイツの軍用タイプ風。
これを戦後何十年も生産してメシを喰っている企業もすごいと思うが、
ヨーロッパなどでは軍用オートバイ・マニアに人気があり、意外と
需要があるようだ。R75やKS750のホンモノは、なかなか入手
できないとなれば、割と入手しやすいコピー商品にお客が流れるのは、
当然の成り行きだろう。


ドニエプル Wikipedia


ウラル Wikipedia


ホンモノBMW・R75 Wikipedia
この写真を見ても、ドニエプルやウラルが
いかにドイツっぽいかがわかる。
なお、側車前面のエンブレムは第24装甲師団の
もので、スターリングラード戦で壊滅している。
その後再編成され、フランス、イタリア、東部戦線で
戦った。

これは貴重!
ドイツ・オートバイ部隊の総天然色映像。
http://www.youtube.com/watch?v=DGPVO0xA2hs

軍用オートバイ・プラモあれこれ





エッシー・ドラゴン提携品。


エッシー製品のレベル・ブランド品。
ドイツ軍用オートバイの大型モデルで、
このキットを超越するものは、今後
出ないだろう。


小さなキットだったが、付属のドイツ兵4体と組み合わせると
ミニ・ジオラマが作れるようになっていた。
また、MMシリーズ初登場となるMG42も新鮮だった。


88mm砲のオマケで
登場したKS750。
R75よりレトロな
デザインがエエな。


こちらは、ソロで登場したとき
のもの。
オマケ的存在だったKS750が
主役となって登場したのは
嬉しかったゾ。

でも、こんな大型車を
ソロで使用しても、かなり
使いにくかったんじゃないかと
思う。オフロードでは、なおさらだ。


ソロで走るならDKW・NZ350の方が
扱いやすいだろう。
道を尋ねる伝令と案内係の野戦憲兵との
情景が楽しめる。
なお、余談ながら同社は第一次世界大戦後
オートバイの生産に乗り出し、1930年代には
世界最大のオートバイメーカーに急成長した。


四輪装甲車との共演で登場したこともあるNZ350。


こんな横綱級オートバイを軽快に乗り回すところは、
いかにもアメちゃんらしい。
大型風防付軍用オートバイといったら、アメリカくらいの
ものだろう。ハイウェイ・パトロール風で、いいゾ。


ドイツやアメリカと比較すると地味な
イギリスだが、名門BSAを忘れては
ならない。
トラッドな雰囲気のデザインは、
古き良き時代の英国車を思い起こさせる。


正確にいうならハーフトラックのカテゴリーに分類される
のだろうが、見た感じがキャタピラー付オートバイ風で
きわめてユニークだ。映画『プライベート・ライアン』に実車が
登場していたが、けっこう素早い走りで驚いた。


陸上自衛隊御用達オートバイの
登場に涙!
ホンモノのレプリカモデルが
発売されたらな…と思った人も
多いのではないだろうか。

陸上自衛隊オートバイ部隊の勇姿が楽しめる映像。
走行しながら発砲するシーンは、カッコいい!
http://www.youtube.com/watch?v=ONYuRWORRi0&feature=related

タミヤさん!
アイテム数は少ないながらも、軍用バイクを
コツコツと出していたんだ。

番外編

チャリとはいっても、これもレッキとした
軍用車両だ。
移動するのに貴重なガソリンを使うことも
なく、地球にもやさしい。

三角フレームのチャリといったら、いまの街中では
スポーツタイプくらいしか見かけなくなった。
ママチャリタイプ全盛とはいいながら、
基本的な構造は昔もいまも何ら変わりがない。
完成されたデザインは、時の流れに影響されない…
ということか。
1/35スケールながら、オモシロいアイテムだ。

ドイツの軍用チャリ資料画像集。
動画はないが、さまざまなバージョンが紹介されて
おり、見ていて楽しい。
http://www.youtube.com/watch?v=c0iXjN_VLTA&feature=related


Wikipedia
チャリのフレームに対戦車ライフルがくくり付けられている。


Wikipedia


Wikipedia
日本の自転車部隊といえば、太平洋戦争初期の
マレー作戦での活躍が知られており、その快速を
生かした機動力で和製電撃戦を展開した。
一方、日中戦争では5万人の自転車兵が投入された
といわれている。

…イ…イカン、脱線してしまった…






Female-Tank=雌(メス)型戦車(戦車にオス、メスがあるのか?)バージョン。
雄型というのは、車体側面の張り出しに6ポンド砲を装備した
もので、雌型とは砲の代わりに機関銃を装備したもの。
雄型を先頭にして敵の陣地を突破し、後続の雌型が敵兵を
機関銃で掃討するという構想だった。























































1/72スケールながら、手抜き感がなく好感がもてる。
自国の兵器だから…という理由もあったと思うけれど、
細かい部分も省略せずにパーツ化したのは、偉い!



























































砲塔後部の雑具箱がないと、一風違った印象を受ける。



























 







◆余談だが、タミヤもあったナ。





















ところで、戦車左側の兵士は被弾したのだろうか。
何となくそんな感じがするが…



































オマケ・旧バージョン






あのマックス模型の軍用トラックが‥!

陸モノプラモといえば、WWⅡドイツAFVが大流行していたときに、
あえてアメリカの軍用トラック類で勝負をかけたマックス模型。
感動した!
しかも、エアフィックス・ブランドで発売されていたなんて!





テレビドラマの『コンバット!』では
ドイツ軍将校が乗るクルマとして
よく登場していた。
ドア部分を切り欠いたワイルドな
スタイルが印象的だった。






ホビー・ジャパン誌1974年11月号に掲載された
マックス模型の広告。

ダッジの軍用トラックシリーズに続く第4弾として
ホワイトのスカウトカーが登場している。
次期発売予定として、37ミリ対戦車砲を装備した
ガントラックやCMPの姿が見える。

当時、陸モノの世界では戦車から装甲車・軍用トラック
などの装輪車、いわゆるソフトスキンへアイテムが
シフトしていった時期で、タミヤを始めとした国産
メーカーもソフトスキンを手がけるようになってきた。

ただ、日本におけるドイツブームはとどまることを
知らず、発売されるアイテムもドイツ車両が多かった。
まあ、メーカーも企業である以上利潤を追求しなければ
いけないので、確実に売れるものに集中してしまうのは
やむを得ないのだが、そんな状況のなかで異色のメーカーが
日本に誕生したのだった。
その名は、マックス模型。

当時、1/35スケールの国産プラモで米英の軍用トラック類は
ジープ関係を除けばほとんどなく(今もそれほど変わらない…)、
これらマックスのキットはきわめて貴重だった。

ただ、日本ではかつての同盟国であったドイツものの人気が圧倒的で、
ただでさえ地味な軍用トラックで、しかも米英のものとなると
一部のマニア向けという印象が強かった。
むしろエアフィックス・ブランドで発売されたこれらの
キットの方が、よく売れたのではないだろうか。
マックスは、日本国内よりも海外での販売を重視して
いたという話を過去に聞いたことがある。
プラモの輸出や外国メーカーへの金型のレンタルという
ことなのだろうが、自軍の装備としてホンモノを使用した
国であれば、ある程度の売上は期待できたのだろう。


アメリカ軍の輸送コンボイ「火の玉特急」の映像。
膨大な量の補給品に驚く。豊かな国・アメリカの凄さがわかる。
http://www.youtube.com/watch?v=KjAjBJ51dCY&feature=related

上の映像のラストで、トラックの整備風景が撮影されている。
これを見たら、タミヤのプラモを思い出した。
町工場みたいな小道具類が、雰囲気を盛り上げる。




ボックスアートを見ると、ジャッキの
形状など現代のクルマに装備されて
いるのとまったく同じだ。
基本的な工具というのは、時代が
変わろうとも、形状に変化がないことに
興味を覚える。

その他、オマケ












































たまたまYouTubeで見つけた映像

オネストジョン発射訓練用教育映画。
ランチャー以外に、レッカークレーンなどの
チョー地味な車両が登場する。
http://www.youtube.com/watch?v=rUYSVkfrUVU

イタリア・ベルサリエリ部隊の駆け足行進。
吹奏楽器奏者は走りながらの演奏なので、けっこう
大変。他人ごとながら、息切れしないのか
心配になってしまう(ウソ)。
http://www.youtube.com/watch?v=tNHOLMRoMK4&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=c0kBETseDmQ&feature=related

このベルサリエリ部隊伝統の駆け足行進は、
映画『ローマの休日』の冒頭にも登場してくる。

次回の更新は、11月15日夜の予定。



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