絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part9

2015年02月28日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです


「砲撃を始めろ
 ヤンキーどもを
 洞窟から一掃するのだ」





BOKA!BOKA!
            BOKA!BOKANN!

                    





「急げ
 包囲される前に
 ボックアートを運び出せ」


ワシントンD.C.


「大統領閣下!
 ご決断ください
 上陸部隊援護のための
 空爆を強く進言します」


「ダメだ」

つづく

淳ちゃんの
愛車は
キャデラックだった?

ウルトラマンを始めとしたウルトラシリーズの
原点が、この『ウルトラQ』だ。
1966年(昭和41年)1月2日から同年7月3日までの
期間、毎週日曜日の午後7時からTBSで放送された
特撮30分番組。それまで怪獣が登場するものといえば、
劇場公開の映画と相場がきまっていたが、それを
毎回テレビドラマでやるというところがメチャ画期的だった。


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有名なオープニング。
モノクロ時代では『ウルトラQ』の文字色は
白だと思っていたが、YouTubeで発見した
カラー動画を見ると、実際は黄色だったと
ということが確認できた。


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一度人類に倒されたガラモンが
リベンジしたエピソードが、コレ。
このなかでアメ車が登場する。
https://www.youtube.com/watch?v=FNYcfz9JC6U


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劇中に登場した1957年型キャデラック。
万城目淳(佐原健二)のマイカーか否かは
ハッキリしないが、もしこのキャデラックがマイカーなら
彼は相当な高額所得者ということになる。
セスナ機のパイロットであり、SF作家の肩書きを
もつ人物という設定なので、本業のパイロット
収入以外にSF作品の印税収入がかなりあるのかもしれない。

また、怪事件に毎回クビを突っ込めるというのも
フツーの雇われパイロットではとてもできないので、
おそらく彼が勤務する星川航空では、給料の支払いに
出社要件が絡んでいない…つまり、全休でも給料が
支払われる契約になっているのだろう…などと勝手に
想像してしまう。


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乗っている人物と比較すると
このキャデラックが、いかに
デカいかがわかる。
車体、風格すべてにおいて
典型的なアメリカンサイズのクルマであった。


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キャデラックのナンバーを見ると、かなりくたびれた
感じがする。


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由利子(桜井浩子)の隣には、東宝や円谷プロの特撮ものでは
おなじみの平田明彦がいる。
陸軍幼年学校、陸軍士官学校、そして東京大学法学部政治学科卒
という異色の経歴をもつ人物で、そのためか戦争映画では士官役、
特撮ものでは科学者役が多かった。


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上記ロケ地の現在…

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住所: 東京都千代田区丸の内2丁目2−3
左側のビルは撮影当時と同じビルだが、
リニューアルされているので、かなり印象が
違う。また、道路周辺もかなりモダンな雰囲気と
なっている。

なつかしのプラモ






レベル/amtとモノグラムの競作となった
感のある1955年型キャデラック。
この時代、アメ車の象徴といえば
やはりキャデラックだろう。
アメリカ社会における成功者が
乗るべきクルマ…それは本車以外
考えられなかった。


今では見なくなったピカピカ金属バンパーの
ゴツさに時代を感じる。
強固なバンパーで障害物を弾き飛ばすような
ワイルドさが、いかにもアメリカ的。




1955年から1958年にかけて、アメリカCBSテレビで
放送されていた“Let’s Take A Trip!”という番組の
タイアップ商品。
1956年型キャデラック、豪華客船ユナイテッド・ステーツ、
ダグラスDC-7がセットになったもので、1956年に
発売された。

ダグラスDC-7・豪華客船ユナイテッド・ステーツ
オリジナルボックスアート

かつてマルサンがコピーして発売していたのが
思い出される。この当時、日本のプラモ業界は
なかば公然と外国プラモのコピーをしており、
商道徳的な面からすれば問題があったが、
優れた商品開発のためのノウハウ蓄積という
点では必要悪だったのかもしれない。





この当時、旅客機はまだレシプロエンジン装備の
ものが主流だったが、1958年にボーイング707や
ダグラスDC-8が就航すると旅客機のジェット化に
拍車がかかり、移動時間の短縮が促進された。
その結果、航空機にお客を奪われた豪華客船は
衰退する結果となってしまった。

ところでウルトラQといえば…

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カネゴンのエピソードに登場した
ヒコーキプラモ製作シーン。

どこのメーカーのキットか不明だが、
プラモの大きさから判断して1/72
スケール位か。

オマケ
1959年型キャデラック











グンゼ産業のキャデラックは、ジェット機を
イメージしたような実車を見事に再現。
現代の自動車メーカーでは絶対にやらない
ようなデザインが楽しめる。


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描かれた人物と調度品のゴージャスさに言葉を失う。
金持ちが乗るクルマだと強くアピールしているのが
わかる広告だ。


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1957年型キャデラック広告各種
あふれ出るゴージャス感がすばらしい!

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金持ちが集まる夜会には、このクルマが
イチバン似合う。他を圧倒するこの存在感が
キャデラックのセ-ルスポイントということなのか。


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再びウルトラQの世界へ
『ガラモンの逆襲』のつづき

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休憩のためドライブインに入るトラック。
建物の前に赤いシボレー・インパラの姿が見える。
人間に化けたセミ人間がこのトラックを奪って
逃走するのだが、これを追跡するため万城目らが
使ったのが、このインパラ。

ドライブインの現在…

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Googleearth

場所は神奈川県秦野市平沢396−1
手前の閉鎖されたファミリーレストランの
ある場所が劇中登場したドライブインが
あったところと推定される。
当時の面影はまったくといってよいほど
残っていない。


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インパラのエンブレムがシッカリ確認できる。


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1962年型シボレー・インパラ・4ドアセダン


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1962年型シボレー各種・広告


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チョー掘り出し物!

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右側の黒いクルマは、1957年型キャデラックでは!


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YouTubeで見つけた1957年当時の
LA・ハリウッド地区走行映像。
古き良き時代の生き生きとしたアメ車が楽しめる。
https://www.youtube.com/watch?v=7LpPKAhW9-s

特別付録
OH! ミステーク
ウルトラQチョンボ映像(?)集

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建物が倒壊するシーンにスタッフの手が!

クモ男爵
https://www.youtube.com/watch?v=BmIVTE3Y0OU


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カネゴンの中にスーツアクターの顔が!


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転倒したカネゴンの頭が!
倒れた拍子に着ぐるみの頭部が
取れてしまっている。

カネゴンの繭
https://www.youtube.com/watch?v=d5LreyPvyng


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扇風機らしきシルエットが!

東京氷河期
https://www.youtube.com/watch?v=F3j8rNJCbd8


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ゴーガを動かすためのコードが!


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ゴーガを掴むスタッフの手が!
地上へ出るため、貝殻の先端を回転させて
天井に穴をあけるゴーガのシーンだが、
貝殻を掴むスタッフの手が見えている。

ゴーガの像
https://www.youtube.com/watch?v=XFeJmV5vOrE

これらのチョンボは、当時のテレビ放送時には
まったく気がつかなかった。
実際にYouTube動画を見ても、瞬間にチラッと見えるだけなので
静止画像にしない限りは、ボロが出ることもなかっただろう。
おそらく円谷プロでの編集作業では、こうした
チョンボには気がついていたと思うが、どうせ
わかりゃしないよ…とそのまま放送したのでは
ないだろうか。
考えてみれば、のどかな時代であった。

オマケ2 チョー貴重
『ウルトラQ』怪獣着ぐるみ画像。

1966年(昭和41年)3月26日(土)~4月3日(日)、銀座・松屋デパートは
その後の怪獣イベントの原点となる画期的な催しを行った。
それは爆発的な『ウルトラQ』人気を受けて
「春休み子供大会 大怪獣ウルトラQの大行進」という怪獣着ぐるみ
イベントが開催したのだ。会場には、番組に登場したペギラ、ゴルゴス、
トドラ、リトラ、タランチュラ、ガラモンの着ぐるみが展示され、
決められた時間になると会場内をカネゴンやM1号が登場し、会場内を歩き回った。

なお、上で「番組に登場したペギラ…」と書いたが正確にいうならばカネゴン、トドラ、
ガラモンについては、このイベント開催時にはまだ登場するエピソードが
テレビ放送されていなかった。
カネゴンは4月10日放送、トドラは7月3日放送で、ガラモンは
開催期間中の3月27日の放送となっていた。

この当時は、怪獣同士のバトル演出というものはなかったが、テレビに
登場した怪獣が実際に見られるとあって多くの子供たちが押しかけた。
実をいうと私もその中のひとりであった。
愛読していた週刊少年マンガ雑誌(おそらく『少年マガジン』だと思う)に
このイベント開催の予告が掲載されていたので、親にせがんで連れて行って
もらった。そのときの写真がコレ。

ペギラは、やたらデカかったという印象がある。


タランチュラも、やたらデカくてキモかった。


逆にガラモンは、なんだかチッコかった。
頭部が外されていて、着ぐるみの内部が
見えるようになっていた。


リトラは、さらに小さくて何だかカワイイ。
ペットにいいかも?


トドラはピンボケでヨーわからん。

当時、運よく会場で歩き回るカネゴンに出くわしたが、
子供であった私からすればこの怪獣は意外と大きくて
チョッと恐怖を感じてしまった(笑)。
おかげで撮影もできず、ただただ呆然と
見送るだけであった。

次回の更新は、5月31日夜の予定です。
※更新は諸般の事情により、6月30日に
  なります。申し訳ありません。

Heller特集でいきますヨ



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2 コメント

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編集お疲れさまです (にゃつ太)
2015-03-02 01:20:10
旧き良きアメリカの、クルマの広告は、プラモのボックスアートに似て、センスの良い絵ばかりですね。

AMTのトラックモデルなんですが、深夜の石油積み込みプラットホームに、GULFと、ユノカル76のタンカーが佇むボックスアートを見て、GULFのグッズ集めたりしてます。
影響受けるボックスアートって、ありますね♪

これからも、更新頑張って下さい。
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にゃつ太様 (絶版プラモデルやじ馬考古学ブログ管理者)
2015-03-02 10:47:17
コメントをありがとうございます。

私が子供の頃、父親が見ていた『サンセット77』や『ハワイアンアイ』などのアメリカTVドラマを隣でチラチラ見て、そこに登場するテールフィン付オープンカーなど、当時の国産車(いまもそうですが)ではやらないような大胆なデザインにため息をついていました。

その影響なのか、以前から1950年代後半のアメ車に興味をもち、アメ車特集をやるようになりました。今後とも、ご愛読をよろしくお願いいたします。
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