絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

鵜の目鷹の目・ホークボックスアート美術館Part2 ナゼかエド・ロスの資料付!

2011年09月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「ファシストどもは穴から
 飛び出したぞ
 列車を確保せよ」


「この周辺は平野だ
 われわれをさえぎるものは存在しない」


Vuoooooo!!!




「イワンだぞ!」




「閣下、機甲部隊を出動させて
 断固阻止しなければなりません
 これは、総統のご意志ですゾ」


「貴官は総統の連絡将校だろう
 軍の指揮命令に介入するのはやめたまえ
 ただちに機甲部隊を投入すると、総統に伝えよ」



つづく

特別講座
ドイツの線路破壊グッズ特集



Wikipedia

Wikipedia
枕木をへし折るバキバキバキッ…という
すさまじい音が聞こえてきそうな写真だ。

撤退する際、線路を破壊するには爆破が一般的だが、
ドイツにはこんな便利なグッズがあった。
Schienenwolf(ドイツ語でレール・オオカミ…そんなイミか?)と呼ばれる
頑丈な枕木破壊用フックを装備した鉄道車両がソレ
だ。
これなら危険な爆薬敷設作業も不要だし、長い距離にわたって
お手軽に使える。手間とコストの面からすれば、かなりの優れものだ。
一方、これで枕木を破壊されたら、枕木の交換だけでも莫大な時間と
労力が必要で、やられた方は大変な負担となる。
もっとも、こうした力仕事はドイツ兵捕虜がやったんだろうけど…

そもそもは、1938年にチェコスロバキア軍が線路破壊に使用した
らしい。
私の想像なのだが、早くから鉄道が発達していたヨーロッパでは
負け戦で逃げるときなど、迅速に線路を破壊するため
この手のグッズが早期に存在していたような気がする。
写真や映像で確認できるのは、第二次世界大戦時だが
第一次世界大戦やそれ以前にも、こうした破壊車両が
存在していたかもしれない。

写真や映像で見ると、基本的な構造は同じながらも細部が
異なるものが3~4種類あるようだ。

Wikipedia
使用後のすさまじきズタズタ状態。
独ソ戦後半で退却続きのドイツ軍は
この破壊グッズを有効活用した。

ドイツ語版Wikipediaに解説あり
http://de.wikipedia.org/wiki/Schienenwolf

超お宝映像 レール・オオカミの活躍!!

ドイツ軍による鉄道破壊作業
http://www.youtube.com/watch?v=wzjEB3PiZAw&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=L6gdaBI9rZo&feature=related

これは枕木からレールを強引に引きはがす形式のもので、野性味たっぷり。
http://www.youtube.com/watch?v=aSmcKGp3LH4&feature=related

珍しいカラー映像
http://www.youtube.com/watch?v=kRBN6oFt2hw&feature=related





ホークのキャラものシリーズ



1960年代のホット・ロッド・モンスター
ウイアード・オーのプラモを
忘れることができない。
レベルのエド・ロスものとは異なる
感覚で、オモシロいシリーズだった。












これはプラモではなく、コレクターカードのパッケージ。


ホークロゴなし


ホークロゴあり





















テスターで再販したときのパッケージ







イラストはホーク時代と同じだが、パッケージデザインは
よりポップな雰囲気で作られている。




本業のプラモ用塗料の宣伝も、シッカリ表示してあるのが
テスターらしい。

参考資料
世紀の大脱線
レベルのホットロッド・モンスターと
エド・ロス印カスタムカー




































エド・ロス関連広告集
















注目!
ビートルズプラモの広告だ。
















テスター社のエド・ロス特別仕様塗料の広告。
内容は上下とも同じだが、エド・ロスの顔が
イラスト・写真と違いがある。





ラット・フィンク玩具広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=Vd7ejDpGFHo&feature=related

オーロラのホットロッド・モンスター




















もうひとつのキャラものシリーズ

これも60年代に一世を風靡した
サーファーキャラのシリー・サーファーズ・シリーズ




















ここまでくると、もう混沌の世界
もう何だか訳がワカラン!









本邦初公開
ホーク・広告あれこれ
















サンダージェット・ゼロ距離発進用
トレーラーのプラモもあったんですネ。


The Zero-Length Fighter

サンダージェット・ゼロ距離発進映像
http://www.youtube.com/watch?v=voixUMWvkV4













オマケ




アメリカ最初の核弾頭搭載
誘導ミサイル・コーポラル。
レベルとのガチンコ勝負となったが、
同社の精巧なトランスポーター付
キットの出現によって、何とも
ホークの存在感は薄くなってしまった。

オーロラみたいな「暗闇で
青白く光る」の表示がオモシロい。
初版のパッケージには、この
表示はなく、再販したときに
付けられた。
ミサイルもので、この手の表示と
いうのは、とても珍しい。
モンスター用というのが
この業界の常識なのだから…


メーカーは違えども、ボックスアートの
構図はほぼ同じというのがオモシロい。


この未来的デザインのトランスポーターの存在は、まさに圧倒的!
これを見てしまったら、誰でもレベルのキットを買ってしまう。
ホークはお小遣いの少ない人向きか。


これはコンベア社の計画で、アトラス本体に宇宙飛行士3名が
居住できるスペースを設けて、宇宙ステーションとしたもの。
三角形をした黄色のロケットは、緊急脱出用で宇宙飛行士は
これに乗って地球へ帰還する。
このコンベア社のプランは計画のみで終わってしまったが、
ロケット本体を宇宙ステーションに利用するという
アイデアは、1973年スカイラブ計画で実現した。

Wikipedia
アポロ・サターンロケットの一部を利用した
宇宙ステーション・スカイラブ。

かつてスカイラブをテーマとした曲があった。
あの「テケテケ節
」で知られたアメリカのグループ
ベンチャーズの「スカイラブ・未来へのパスポート」がソレ。
「テルスター」や「星への旅路」、「アウトオブリミッツ」ほどの
ヒットにはならなかったが、未来はバラ色的雰囲気を感じさせる
曲でイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=qL0c0PeMPMQ




レベルの方がスケール的にも小さいのだが、
この整備塔が付属することによって、きわめて
大きな付加価値をもつこととなった。
コーポラルもそうだが、レベルはモデラーの
心をくすぐる術を熟知している。

一方、ホークは価格もリーズナブルで
買いやすいことが特徴だ。

なつかしプラモ雑誌


1970年代の中頃、プラモの世界ではソフトスキンが流行していた。
従来、陸モノでは戦車が中心であったが、軍用トラックなどの非装甲の
車両がモデル化されるようになり、私のような裏方車両大好き人間には
狂喜させるような状況になりつつあった。
そんな時
、プラモ専門雑誌ホビージャパンにソフトスキンの特集記事が
掲載されたのだ。

その記事は衝撃的だった。


なつかしいMAXの軍用トラックとITCのM274ミュール。


ライフライクのオネストジョン(旧スナップ)とレンウォールのラクロス。
車両の足回りなど、メカメカしい雰囲気モロ出しなところが、
魅力のひとつだ。


ドヒャーッ!ド迫力のレンウォール・メースBキャリア。
特殊な超幅広タイヤや車体のこれまた超個性的なデザインは、一度見たら
けっして忘れられない。


未来的デザインのコーポラルwithトランスポーターが印象的。
これを見て、アメリカのミサイルプラモにのめり込んでしまった。

大体ミサイルキャリアとかトランスポーターの類は、軍用トラックの
荷台を改造したものが多い。
でも、このコーポラルは専用のトランスポーターをわざわざ
製作しているところがスゴい!
しかも、エンジンを使って発電機を回し、その電力で走らせるという
手の込んだ方法を採用しているところが、これまたスゴい!!

当時、アメリカのミサイルプラモはすでに絶版になっているものが多かったが、
ライフライク(旧スナップ製品)やレンウォールのミサイルものは、
まだ模型店で購入可能だった。
小遣いがたまると、これらのプラモが置いてありそうな店を探しては、
せっせと買いまくっていた。
でも、レンウォールのメースBキャリアはなかったナ~。
のちにレベルのヒストリー・メーカーズで再販されたときは、
パッケージの巨大さと目玉が飛び出るほどの価格(当時1万円くらいした)で
タマゲたものだ。


MAXの広告。
ソフトスキンに特化したプラモメーカーの出現は、衝撃的だった。

Wikipedia
これはチョー貴重。ドラゴン・ワゴン実車映像。
ウィンチを使って、トレーラーに戦車を搭載するシーンとか
不整地でエンコした戦車を回収するシーンなど、資料性タップリ。
http://www.youtube.com/watch?v=iOWS235dB-M

メチャハードなジープテスト走行。これじゃドライバーの体がもたんゾ!
http://www.youtube.com/watch?v=Rug4jaPczls&feature=related

水中(水上ではない)走行するM35トラック映像。
http://www.youtube.com/watch?v=WXXZRzAh4bg&feature=related

オネストジョン・ミサイル装填と発射映像。
http://www.youtube.com/watch?v=flaQcJ-ky8I&feature=related

ラクロス発射及び着弾映像。
http://www.youtube.com/watch?v=zB-Citxs4A4


モノグラムの広告。


上田信先生の「決戦!陸海空」は、毎回欠かさず読んでいましたヨ。


MPCやオーロラ、モノグラムのキャラものプラモの広告。
フランケンやドラキュラが900円なんて、メチャ安!
ところで、ワイルドボアという店はいまでもあるのかな?

特報!

レベルのオネストジョン&モービルキャリアが、ドイツレベルから
発売された。当ブログの更新時期には、すでに店頭に並んでいると
思われるので、ほしい人は即購入しよう。




このキットは、従来のミサイルものとはチョッと毛色がちがう。
軍用車両ではなく、ご覧のように民間用のトレーラーに
木枠梱包のミサイルを載せたスタイル。
つまりは、軍にミサイルを納入するための
輸送トレーラーをモデル化したものだ。

古いキットながら、ボンネットを
開けると内部にエンジンがあったり、
生き生きと表現された人形など
いろいろ楽しめる内容だ。



初版のボックスアート。レーンウッド先生の初期作品だ。

次回の更新は、10月15日夜の予定です。



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