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野次馬考古学のルーツは
これじゃ!喝!
プラモデル野次馬考古学
『担当講師のひとりごと:野次馬考古学は米軍住宅グラントハイツから始まったパート2』
キーワード①:「マーキュリー・ジェミニカプセル」
私は、グラントハイツのPXで見たプラモデルのことが忘れられなくて、しばらくそのことばかり考えていました。
そんなある日、伯母がプレゼントをもって家に来てくれたのです。
そのプレゼントは、レベル1/48マーキュリー/ジェミニカプセルでした(グラントハイツのPXで買ってくれたらしい)。
当時、アメリカはソ連に追いつけ追い越せで、ジェミニ計画を実施している最中でした。
テレビや科学図鑑ではジェミニカプセルの写真や図、「宇宙遊泳」「ドッキング」「ランデブー」という言葉があふれており、その話題の最先端である宇宙船のキットがゲットできて、思わず「ヤッター!」と喜んだものです。
当時(今もそうかもしれませんが)の米軍は、優秀なパイロットを物色しており、宇宙飛行士に志願することをさかんに勧めていたそうです。
空軍のダンナは、パイロットではなかったので「オレは関係ないよ」という顔をしていましたっけ。
ダンナの話では、宇宙飛行士の条件のひとつに妻帯者(子どもがいれば、ベストだとか)であること、という項目があって、チョンガーはダメとのこと。
当時、宇宙飛行士はかなり危険な任務(今もそうなのかな)という認識があったので、万一の場合、悲しむ人が少ない独身者(しかも長男以外)がいい、と考えがちですが、それは日本独自の考え方だということがわかりました。
危険な任務だからこそ、妻帯者でなければならない。任務はチームワークが重要であって、結婚してちゃんとした家庭生活(これも、あるイミでチームワークか)を送れない人間は不適格。夫婦仲がいいことが絶対条件で、不仲、家庭内別居、ともにダメ。事故があったら、奥さんが悲しむでしょう?って聞いたら、それは政府が責任をもつから大丈夫だとか、たしかに合理的。ナルホド。
前置きが長くなりましたが、当時手に入れた輸入品のレベルキットはこのマーキュリー/ジェミニカプセルが初めてですから、ワクワクしながらシュリンクパックを破いて中身を見たものです。
ちなみに、写真のキットは再版されたもので、グラントハイツのPXで売られていた当時のものではありません。
ボックスアートには、カプセルを説明した線画が描かれており、科学教材的要素ももっていたようです。
当時は、ビニール袋には入っておらず、箱の中にパーツがそのまま入れられた状態でした。
国産プラモデルでは考えられないほどのリアルな出来にビックリ。
デコボコの金属板を組み合わせて作ったカプセルのイメージがよく出ており、感心したものです。
ピシッ、ピシッと組み合うパーツには、ただただ驚嘆するばかりで、こんなに精度が高いプラモデルは、このキットが初めてでした。
組立図は、例の水墨画風のものです。
マーキュリーカプセルの脱出用ロケットの構造が、よくわかります。
これからは、ジェミニカプセルの組立図です。
キーワード②:「ランディングギア」
おや?
ジェミニカプセルにランディングギアがついていますね。
本来、海へ着水するので不要だと思いますが、何のために使うのでしょうか。
下は、ランディングギア部分の拡大です。
じつは、当初の計画ではカプセルに折りたたみ式の翼を取り付け、地球帰還の際にこの翼を広げて、グライダーのように滑空し地上に戻ることが考えられていました。ソリのようなこのランディングギアで着陸するなんて、まるでX-15みたいではないですか!レベルではこの当初の計画に基づいてモデル化したのでしょうが、最終的にはカプセルはパラシュートを使って降下し、海へ着水する方法に変更されているので、ランディングギア付カプセルは幻となってしまいました。
‥ということは、このキットはかなり早い時期から開発が進められていたことがわかります。1962年、NASAがジェミニ計画の概要を発表した時期から、開発がスタートしたのでしょう。しかし、当初の構想から実際の打上げまで紆余曲折があるのはよくある話で、レベルもこれに振り回された格好です。
おそらく、NASAでは地上に着陸する方法をかなり真剣に考えていて、事前にいろいろな情報を流していたのでしょう。しかし、海上に着水する方がより安全だという結論が出るのに時間がかかり、その間にレベルは金型を完成させてしまっていた、というストーリーが考えられそうです。
ただ、ランディングギア部分のパーツを削除して発売することは可能なので、ナゼ幻となった着陸装置部分を残したのか、チョッと疑問が残ります。
しかし、野次馬考古学的見地からすれば、NASAがどんな方法で着陸させようとしていたのかがわかる、貴重な資料(それも第一級の!)だということもできます。
でも、宇宙飛行士からすればグライダーのように滑空するより、パラシュートで降下して海上に着水するほうが、よっぽど安心できるのではないでしょうか(多分)。
こうやってみると、ランディングギア付カプセルも、なかなか面白い形ですね。
でも、滑空してそのまま着陸したら事故りそうな感じもします。
拡大図
デカールを見ると、マーキュリーカプセル用の名称がちゃんと印刷されています。
打ち上げ順に
フリーダム7
リバティ・ベル7
フレンドシップ7
オーロラ7
シグマ7
フェイス7
‥となります。
では、この「7」とは何を意味するのでしょうか。
映画「ライトスタッフ」でも、おわかりのようにマーキュリー計画のために集められた7人の宇宙飛行士の「7」なのです。
でも、打ち上げられたのは6回。
残るひとりは、どうなってしまったのでしょうか。
実は、打ち上げ前の健康診断で、心臓に軽い異常が発見された宇宙飛行士がひとり(スレイトンという人)いて、ミッションから外されてしまったのです。ナント不運な!
続く
「何ッ!!
次回の特集は、アトラスだと!?
オイ、軍曹!
中隊全員を叩き起こせ
講義を聞きにいくゾ
ただちに、野次馬大学へ出動だ」
ワシの講義に、バカ学生はいらん!
とっとと帰れ
喝!
野次馬大学警備主任のブラウンシュバイクでさァ
ジャマ者は、オラが追っ払いまさァ
安心してくだせェー、教授サマ
次回のチラリズム
今まで色んな女の子とヤったけど口でイかされた事なかったんだよね(´・ω・`)
でもここの女の子にヤってもらったら一瞬だったしwwwwww
人生初の口内発射は予想以上に気持ちよくて満足度200%でした(´ー`)
http://fmgYAlB.bikubikubikini.com/
目玉はジュピターC。
記事作成者は、このキットを高く評価していましたし、prinzougen2さんも同様のことを、ブログに書かれていました。
時代を超越したキットということですね。
また、GIジョーのカプセルですが、私も見たことあります。当時ではありませんが、アキバの○○○ルドでみました。かなり大きいですね。ちなみに見向きもされずに放置されていたので、まだあるかもしれませんよ。
MRCのマーキュリーカプセルは、まだ見たことがないのですが、まだ店頭に残っていますか?
古い話ですが、日本でGIジョー(タカラ版ではなくて、ハスブロ版の方)が流行ったとき、アクセサリーのひとつとしてマーキュリーカプセルが出ていました。シルバーの宇宙服を着たGIジョー1体を乗せることができて、これもかなり大きかったです。
ところで、MRCの1/12マーキュリーカプセルはご購入されましたか?
とにかく大きくてビックリする出来ですよ。
お勧めです。