絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

モノグラム・ボックスアートギャラリーPartⅣ

2009年10月15日 | プラモデル



「オイ、知ってるか?
カッコええボックスアートを、党に届けると

総統がプレゼントをくれるってよ」

「オレは、タミヤのラジコン虎戦車がいいな」

「オラは、MMシリーズのドラゴンワゴンだ」

「オイッ! お前ら愛国心がないぞ
せめてドイツ製のプラモがほしいと言え
ヒムラーに逮捕されるゾ」
 


「若者よ、進め!

ドイツ第三帝国の名誉にかけて
ボックスアートを余のもとへ届けよ
偉大なるゲルマン民族のみが、この価値を理解できるのだ

ジーク・ハイル!」

モノグラム広告集






以下、ボックスアート集でっせ

当ブログを見てくださっている方から、うれしいプレゼントが届きました。
セスナ機水上機バージョンのボックスアートと、付属の人形の画像計3点を
ご紹介させていただきます。

いまから40年近く前の話ですが、モデルアート誌で「プラモの珍品をハントする」と
いう連載記事がありました。筆者は須賀井保久氏。おそらくペンネームでしょう。
なぜなら、須賀井保久(スカイホーク)だから……(笑)

記事の中で、このセスナ機水上機バージョンは、当時すでに入手困難なキットの
ひとつとして紹介されていました。


昭和30年代生まれの私にとって、水上スキーは
お金持ちのレジャーというイメージです(現在は
どうなんでしょう?)
このスキー板を持って微笑むギャルは、まさしく
豊かなアメリカの象徴そのものです。


ギャルのプラモが素晴らしい!
後ろ姿の、なんとセクシーなことか!
原型師の腕のよさが輝いている。

画像を提供してくださった海法様
ありがとうございました。
















武装ジャンクなんて、いかにも時代を反映しています。
ベトナム戦争がなければ、とても発売などされなかったでしょうね。




















1958年から64年にかけて、日本テレビで放映していたアメリカの
ホームドラマ『パパは何でも知っている』(メッチャ、古い!!)を
思わせるようなボックスアートがいい。
暖かく見守る良き父親と、親の愛情をいっぱい受けてスクスク育つ
わが息子。未来はバラ色である。
薬物中毒、家庭内暴力、不倫、親の離婚等など、まったく別世界の
話で、古き良き時代のアメリカそのものをイメージさせている。

そういえば、レンウォールのエンジンキットでも、これと同様の
ボックスアートがありました。
おそらく、『パパは何でも~』に主演していたロバート・ヤング演じる
アンダーソンパパが下敷きになっているのでしょう。

参考資料



これも、アメリカのホームドラマで見る模範的家族をイメージして
います。
理解ある父親と優しき母親、元気ハツラツの息子と美しき娘の
写真が、何か心をホッとさせるのがいい。








モノグラムロゴの横に描かれた少年のイラストを見ると、何とミサイルをかかえて
いるゾ。





次回の更新は、10月31日夜の予定。
レベルやモノグラムとは趣の異なる、レンウォールのボックスアートで勝負!


レンウォールといえば、超ビッグサイズのテラクルーザーwithメースミサイルが
メッチャすごい。
1/32スケールのミサイルもさることながら、それよりさらにデカいテラクルーザーも
モデル化しようとした発想が、いかにもアメリカ的。
タイヤの親分みたいなヤツを履いた、その未来的なスタイルは、現在でも古さを
感じさせない。


モクモクとわき上がる原子雲が、印象的。
空の色も茶色で、何となく危ない雰囲気。
核戦争をイメージさせる構図が、エエなァ。

ところで、砲座側面の3人の兵隊さんは、何を
しているのでしょうか。
もしかして、砲座を押して動かしているのでしょうか。
やめなさい!ギックリ腰になるから…


臨場感あるボックスアートがいい。
コンボイを狙った敵機を、見事撃墜。
アメリカ陸軍の面目躍如たるシーンが素晴らしい。


不気味な理科室の雰囲気プンプンの
キットがこれ。
日本では、これをコピーして販売して
いたマルサンの方が有名かも?

何となく気になるキットだったけど、
高価なのと気持ち悪さから、買うのに
勇気がいったゾ。