奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

千春節、炸裂か

2016-07-07 20:54:09 | 社会
演説で松山さんは「気温23度の北海道からやって参りました」と切り出し「これだけ大きな面積を持った(長野)県からなぜ議員が1人減らされるのか。こんな選挙制度を続けていたら大都会の国会議員だけになってしまう」と選挙制度を批判した。
 「上がってしまった女性には頑張って子供を産んでいただいて(人口を増やし)、また議席を2にするくらいの元気をもってもらいたい」と持論を展開し、「私は最高裁判所長に言いたい。1票の重みをあなたは人の頭数だけで決めている。山があり、川があり、畑があり、牛や馬がいる。この大きな行政区域は何票になるんですか」と長野選挙区の定数増加の必要性を説いた。(産経ニュース)


足寄は人よりシカや熊の方が多いわけないのだろうし、シカや熊に選挙権はないのだが、単に人口割した「一票の格差」に大いに疑問を呈してきた小ブログにとって松山千春の主張は頷けます。自民党もようやくわかってきたようです。

合区対象の各県知事は全国知事会を通じ、参院を地域代表制にすることを柱とする合区解消策を秋にも政府・与党に提案する構えだ。合区に根強い不満を抱える自民党も、今回の参院選で「都道府県から少なくとも1人が選出されることを前提に、憲法改正を含め在り方を検討する」と改憲による合区解消を公約している。同党には「改憲のテーマが合区解消なら与野党の合意は得やすいのではないか」(選対関係者)と期待する声もある。だが、「法の下の平等」の原則に基づく1票の格差是正とどう整合させていくのかという問題は残り、議論の方向性が見えているわけではない。(時事)

米国は国の成り立ちが日本とは異なり、「合州国」です(「合衆国」は誤訳でしょう)が、上院は州に対しての平等性を認めていて、定員は人口割ではありません。米国では上院について国民のコンセンサスは得られているのだから、日本でも参院は同様にしましょうということです。江戸時代は徳川幕府の目が厳しかったとはいえ、ある意味では日本は「合藩国」だったのですから、そのDNAを受け継いでいる人たちには受け入れやすいと思います。「1票の格差是正」を声高に叫ぶのは、行き過ぎた個人主義の左翼と「人権弁護士」くらいでしょう。