奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

北から南から

2016-07-11 20:44:38 | 社会
今回の参院選挙。
マクロ的に見れば、非改選議員と合わせて、「改憲容認」勢力が発議に必要な3分の2を確保したということでしょうか。3分の2は取らせないと豪語していた民共ですから、それが達成できなかった党首は敗北を認めるべきです。
ところが、ああでもないこうでもないという屁理屈を付けて負けを認めない。
往生際が実に悪い。こういうのは日本では嫌われます。

それで、3分の2を確保したと言っても、改憲に温度差があるから、あまり期待できそうにもありません。「9条」という1丁目1番地では3分の2を確保できていません。「9条不要」を唱える法哲学者もいます。国際常識の自衛権が暗黙の了解で担保されていればその通りかもしれません。自民党草案のように「国防軍」を憲法で規定しようとするから、「平和な日本国民」は毛嫌いするのでしょう。
「侵略戦争はしない、だが侵略されれば戦う」
そのことは多くの国民が支持するだろうと期待しています。侵略されても戦わないというのであれば、この国は滅びてもよい。それだけの価値しかなかったということですから。

そんなことで、あまり喜んでいられる状況ではありません。

選挙結果を微細に見ると、南と北では「おもしろい現象」に出くわします。
沖縄では担当大臣が敗れました。米軍属による殺人事件という、台風以上の逆風が吹いていましたから予想できたことではあります。
一方、北海道では、民進2対自民1。東北でも自民党は秋田で勝っただけです。
北海道民は空気が全く読めません。沖縄と北海道に共通するのは「閉ざされた言語空間」です。沖縄は赤い新聞2紙で「民意」が決まる。北海道は道民のほとんどが道新という赤い新聞を読んでいます。知的レベルが低いと言えばそれまでです。
東北も、岩手は小沢王国ですし、議席が減った宮城も赤い地方紙で「民意」が決まる。
200年も前に指摘された「第4権力」が牛耳るという構図は異常としか言いようがありません。
有権者のレベルアップがないと、民主主義は衰退します。


やりたい人には声はかからず

2016-07-11 19:59:27 | 社会
何を血迷ったのか党内根回しもなく立候補表明した小池百合子さん、シールズのノリで野党統一候補にしてくださいとお願いした石田純一さんでしたが、ともにお声はかからなかったようだ。

共闘しないと勝てないというだけのことなのだが、都政なのだから野党統一候補に拘るのも可笑しな話だ。民進党は漂流した挙句、古賀茂明にまで出馬要請しているから、喜劇でしかない。
行政改革で頑張ったのは評価するが、結局は官僚を干されて、”I am not ABE”で古館のお仲間になってしまったのだから、目も当てられない。
古賀に当たるのならば、同類の宇都宮弁護士が立候補するのだから、それに乗って民共合作で良いのに。増田元岩手県知事・元総務大臣と小池百合子さんで票が割れるのだから、勝ち目があるかもしれないよ。案の定、古賀は宇都宮さんと相談してから決めると言ったとか。

それで、増田さん、舛添の朴大統領との口約束については「白紙」を表明、外国人地方参政権についても慎重発言。プロだけあって、都政の課題をよく理解している。他とは「月と鼈」か。

都民有権者の皆さまには、候補者の能力と掲げる政策を十分吟味して投票してもらいたいものだ。