奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

個人の権利が優先

2014-10-28 21:38:53 | 日記
エボラ出血熱が蔓延しているようです。
米国では感染の可能性がある人が隔離されて、人権の侵害だと訴えているそうです。

日本でもアフリカ帰りの男性ジャーナリストに発熱があり、国立感染症研究所村山庁舎に男性の血液検体を送り、遺伝子検査を行ったところ、結果は陰性だったとのことです。
エボラ出血熱はWHOの「バイオセーフティーレベル(BSL)」が3の施設でも血液検体はできる。エボラ患者が出た場合、現場では、他の病気と同様、まず診察と検査をし、治療方針を立てるために、患者の状態の評価をする。そのためには、血中のウイルス量の把握が必要で、それが許されているのはBSL-4の施設。
国立感染症研究所村山庁舎はBSL-4の施設なのですが、その能力をいまだに発揮したことはない。それは「住民の理解」が得られなければ稼働しないという政府との約束があるためです。

エボラ出血熱患者が出て、その患者が快方に向かっても退院できないということらしい。

米国にせよ日本にせよ、何だか可笑しな話ではあります。

「民主主義」とは、すべての人は平等だから多数決が優先するという仕組みですから、個人の利益と公共の利益が相反する場合には公共の利益を優先するはずです。

「民主主義」を声高に叫ぶ人たちが、往々にして、個人の権利を優先したいという傾向があるように見えるのは、偏見なのでしょうか?