奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

【金曜討論】〈ヘイトスピーチの法規制〉

2014-10-10 21:38:54 | 日記
五十嵐仁・元法政大教授
「ヘイトスピーチを『個人または不特定多数に対して、人種、民族、宗教などの属性にもとづいて差別し、排除や憎悪をあおり立てる言動』などと定義し、取り締まる対象を明確に限定することが必要だ。これには大音響のデモの他、ネットの書き込みやプラカードも含まれる。出版物の出版禁止ということもあり得るだろう。乱用や適用拡大による言論の自由侵害をどう防ぐかは、法規制のある欧州諸国を参考にすればよい」

<そんなことしたら、今流行りの嫌韓本の類は「あおり立てる」と屁理屈付けられて出版禁止だよ。事実を書いているだけなのに。>

木村太郎さん
「歯止めをかける法律は現にある。京都の朝鮮学校をめぐる裁判では民事で原告の朝鮮学校側が地裁・高裁で勝っている。刑事でも侮辱罪や威力業務妨害罪で有罪確定している。これは実際に被害が生じた場合は、今ある法律で十分対処できるという事例だ。悪口も言論の自由の範囲内で、悪口をすべて取り締まるということはあってはならない。実際に被害があった場合に、救済する法は整っているといえる」「国連の立場と日本の立場とは異なっていていい。国連憲章を通読しても『民主主義』とは一言も書いてない。国連は民主主義を啓蒙(けいもう)する組織ではないわけで、そこは日本の価値を大事にして構わない。表現の自由は民主主義にとって一番大事な価値だろう。仮に法規制するとして、どう線引きするのか。どこまでがヘイトでどこまでOKなどと線引きできるわけがないし、したとすれば民主主義を危うくすることにもなりかねない。そこはリベラルの人も同じ意見ではないかと思う」

<正論です。>