cafe powa

ぽわわーん日記

ドアの向こう

2005年07月20日 | 沖縄
ひとつのドアのノブを回してみると、
全く知らない世界に入り込んでしまったりすることがある。


     いま、一力で飲んでます。
     楽しい常連さんたちと飲んでます。
     お店のほうに電話欲しいそうです。

と西表島に旅行されているAhosoさんからのメール。

   一力!

”一力”というのは石垣島のおでん屋さん。
常連さんというのは・・・・、多分ヤマネコさん達(熟年おじさま3人組)。
ヤマネコ組とはゴールデンウィークに一力で隣合わせ
その名も”六本木”という外国人女性がいるきらびやかなお店に
「社会勉強だ!」と連れて行っていただいたのだ。
(私がついてくるかどうか?千円賭けていて、ヤマネコさんは儲かったらしい)
ちゃーんと話は分かる。
だけど、なぜAhosoさんとヤマネコ組は私の話題をしてるのだろう??

お店の電話番号は知らないのでAhosoさんに電話してみた。

「あっ、powaさん、ちょっと待って、代わるー!」
ザワザワザワ・・・・・
「あー、ヤマネコさん?おひさ    」
と言い終わらないうちに
「おいっ!お前、あれから連絡もよこさないで!一体なにやってんだ?」
と威勢いい声!
powaはいつの間にか親子の契りを交わしていたのだろうか?
「あ・・・、すみませーん。だって、ヤマネコさん、名前も連絡先教えてくれないし・・・」
「俺は毎日ココ(一力)にいるって言ったじゃないか!店に電話するさー!番号は0988-・・」
「はあ・・・・」
「で、お前石垣はいつくるの?」
「秋頃行きたい!」
「ま、いいさー。で、お前一体なにやってんだ?」
「日記書いてましたー」
「日記?そんなもんより彼氏出来たか?」
どうもpowaは心配されてるらしい・・・・。
「お前な、男はな絶対、お前を好きだというヤツじゃないとダメさー。
 お前を好きだというヤツじゃないとな。」
と何度か繰り返し、ザワザワザワと周りの声にまぎれてしまい
「もしもーし!」
と何度か呼びかけてみたけどザワザワしか聞こえなくなった。

とにかくお店の電話を教えてもらい、時々電話するようにとのこと。

ハイ。

ひとつのドアのノブを回してみると、
全く知らない世界に入り込んでしまったりすることがある。

一力は私にとってまさにそんなところ。

去年の秋、飛行機が夜着いたので西表に移動できないからと
いうだけで1泊した石垣島。
民宿の部屋は狭く、洗濯機が回る音がうるさくて部屋にいられず
”おでん”の看板に引き寄せられてドアを開けてみた。
そこで出会ったおかみさん、大さん(お二人にはドライブに連れて行っていただいた)、
直子さん(作家で西表島のホテル星立のオーナー(5/6のブログ参照))、
そしてヤマネコ組のみなさん。
とてもストレートで、暖かく、魅力溢れる方々。
みなさんにまるで実の娘のように可愛がっていただき、
感謝してもし足りない。
ドアの向こうにこんなに暖かい人達がいるなんて知らずに開けたのに。

たまたま開けたドアだけど、
きっとここにも埋められてる大きな磁石に引き寄せられちゃって
開けずにいられたかったんだと思う。

きっとそんなドアはいっぱいあるから
ノックしてみたら知らない世界が広がってるかもしれないな。


*GWの沖縄旅行記は途切れてしまってた、ハハハ。
 近いうちにヤマネコさんに連れていっていただいたドライブについて書こう。