cafe powa

ぽわわーん日記

フジ子・ヘミング

2005年07月17日 | 読んだ本
フジ子・ヘミング 「運命の力」「我が心のパリ」

無名のピアニストであったフジ子は
NHKのドキュメンタリー番組の放映により一夜で有名になった。


「運命の力」まえがき より
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

運命は、いつか必ずやってくる。

何か始めて、これで成功しようなんて思っているときは、全然成功しない。
どうしてダメなんだって、ジタバタしながら思う。
それは、自分の才能とは関係ない。
点に運命を支配されているのだと思う。

運命は、誰にも公平。
必ずそうなるようにきまっている。
人間の間できめられることではなく、天から運命を与えられる。
一匹の雀の命でさえ、神様に左右されているのだから。
運命は、自分の力ではどうすることも出来ない。
一生懸命こちらがやっても、扉は開かない。
だけど自分だけの力では開かない扉が、
ほかからのなんらかの力で「いま!」というときが、必ずくる。

そのいま!のために、私達は準備をしておかないといけない。
チャンスを逃さないように。
そのときになって、ああ準備していればよかったなぁ、って
後悔するかも知れないわ。
それは突然、部屋に強盗が入ってくるのと同じ。
運命もいつやってくるかわからない。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

才能がありながらも有名になるチャンスを目前に聴力を失うという
運に見放されたと状況も静かに受け入れ、ずっとずっと準備していたフジ子。
決して試練に打ちひしがれなかったから運命の扉が開いた。
彼女のピアノで人々が涙を流すのは、
彼女の人生に音を通して感じ震えるからなのかもしれない。

二冊とも彼女の人生、音楽への愛、愛する世界、が詰まった素敵な本です。
彼女の描いた絵や彼女の部屋やパリの写真を見てるだけで
幸せな気分になれます。

本は図書館で借りることが多いのだけど
これは是非手元に置いておきたい本です。
CDも一緒に買っておこーっと。