満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

赤い花束 作:高橋留美子

2008-01-24 | 漫画紹介


高橋留美子の傑作集「赤い花束」を、めっけた!
しかも…2005年初版本!やった~!
第一弾の「Pの悲劇」は大分前に買ったが
その後が続かなく諦めながらも探しておった…
あとは第二弾「専務の犬」が手に入れば・・ウフフフフフなのだが

収録作品は
「日帰りの夢」
家族の中で居場所が無くなっていたオジサンの元へ
故郷で開かれる中学のクラス会のお知らせが届く
幹事の中に…あの…当時、淡い思いを抱いていた彼女の名前を見つける
しかも…今も旧姓のまま…
つい、霞のような期待を胸にクラス会へ・・・・

「義理のバカンス」
夫の田舎で一人暮らしをして居る義母と旅行へ行く事になった
義母と一緒に行く予定の人が急に行けなくなったらしい
夫には将来家のローンを融通してくれる可能性を育てる為だっと言われ
「まぁ~そんなに仲が悪いわけでもないしな~」っと出かけてしまった
が…悪気が無いのは解るが…言葉の端々に引っかかりを感じだし
荷物は持たされ、食事は食いきれないほど薦められ~
表面上は楽しい雰囲気なのだが…何かがズレて来たような・・・

「ヘルプ」
5年前に父が倒れ寝たきりとなった
タダで一軒家に住めるのだし・・っと思い、
渋る妻を説得し、介護をする為に父と同居を始めた
全て妻に任せきりだった…
5年で妻は太り、そして…少し無愛想になった
それでも…私は…満足しておった…
妻が転んで骨折し…入院するまでは・・・・
子供の育児に老人介護に仕事・・・急に降って沸いた大ピンチ!
その時、夫はどうするのか~?

他に
「おやじグラフィティ」「パーマネント・ラブ」「赤い花束」
の全6編収録です

いや~久々の高橋ワールドは面白かった~~

高橋留美子
1957年10月10日生まれ(体育の日の生まれかっ?!)
新潟県新潟市出身
主な作品には
「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」など多数

彼女の作品は、一度は目にした事があると思うが
人気があるせいか…なかなか彼女の漫画は手に入らない
(ネットなら購入出来るみたいだが・・・)

一見、悲劇的な内容でも薄ら笑いを浮かべながら読める
そんな彼女のスットボケタ漫画が大好きなのだ~~

現実に…しかも確実に…ありそ~な話題の短編集だが…
実際にこんな場面に出会ったら笑っちゃいられない

だけど…この作品に出てくるオジサン、オバサンは
普段は客の居ないジェットコースターの様にボケっと静かだが
ひとたび困難が起こりスイッチが入ると
ロケットかと見まがう程に「ド根性」を発揮する

生真面目な気質の性か「一生懸命」なのである
その一生懸命さが笑いを誘うのであるが…
見ている我らが笑える程に「一生懸命」になれるその根性は
尊敬に値すると思う

一生懸命に打ち込める何かを探す我らと違い
何に対しても腹を据えて一生懸命に打ち込める人は強い

そんな人達と沢山出会える漫画である(笑)

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