7月。
二人姉妹の妹がフランスのアヌシーから甥を連れて、1か月程実家に滞在しました。
ある晩、自宅で夕食会を開いたのですが、ワインの力もあってか、妹が泣き出して両親にいうのです。
「なぜお姉ちゃんと同じに生んでくれなかったの?
中学の多感な思春期の頃、お姉ちゃんの妹だというと、友達からもうそつき呼ばわりされ、優秀なお姉ちゃんを知っている先生は、私を3年間お姉ちゃんの名前で呼んだよ、辛かった」と。
そんな過去の事実があったにせよ、妹もですが、両親にも、私にも罪はないのですが・・・
多分、家族の中で意思の疎通というか、仕事の土俵でいう「コミュニケーション」が、その当時の私たちの意識になくて、ほったらかしになった感情が整理されないまま、ひそかに妹の心を浸食し、結果「トラウマ」となって数十年間も現在においても、妹が抱え込む心の荷物になったのだと思われます。
だから、フランスへ???
幸いにも現在両親は健在で、体調管理を夫婦お互いに徹底し、監視し合いながら、できるだけ長く二人で過ごそうと、同じ趣味をもって頑張っています。
いつかお互いが離れ離れになってしまった時のために、私の家には部屋の用意があります。
だけど・・・
このままだと両親に何もしてあげられなかったことが反省となると、ある日思い立った私は、まだ元気で歩ける、たくさん食べれる、同じ「写真」という趣味もある両親に、できるだけ「濃い時間」を過ごしてもらえたら・・・と思い、スペシャル旅行を思いつきました。
私が旅行プランに選んだのは「石川県」。
両親の住む最寄りの空港から、小松空港へ1時間弱。
最終宿泊地は、和倉温泉「加賀屋」さん。
3泊4日はすべてハイクラス宿+1泊はグルーポンをチョイスしました~、イェ~イ!
「知らない町で、些細なことで喧嘩しないように、全行程決めておくから大丈夫だよ♪」と、両親の喜ぶ顔を想像しながら、旅行の計画を立てるのが、なんだか楽しいひと時でもあります。