意志のなかにいる

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ゆうこうてきなワードナ(アニメ感想)

2017-10-03 21:47:01 | アニメ感想2017年・3期






ゲーマーズ! 第12話 
INTERMISSION ゲーマーズと課金トーク とまとめ △+








「課金トーク」の名の下に、当話も「本編(ちゃんとあったか定かではないが)」とは別の
「最近のゲーム業界のよもやまばなし」で落としてくるのが、いかにもらしい。
亜玖璃が「ゲームって高すぎない?」というならボクからすりゃ
映画も食事も被服も冠婚葬祭も税金もそして課金ゲームもみんな「高い」わけで
でも現実にはそれらにお金を払っているわけで、なんというかそういうモヤッとした
「支払わされている感」がこのモヤッとしたラブコメラノベには相応しいかもしれん。
なんだかんだでゲームや恋愛、そして「人生」はそれなりにたのしいわけで
当邦において「ゲーム」ってのは海外における「宗教」のような「人生の肯定」に
一役買っているような気もせんでもない。景太のような「ぬるゲーマー」はそのまま
大半の「ぬるい国民」で、そこではガチ充実勢とは違う価値観で生きている人がいるわけだ
当作品はそういうあまりにも当たり前でかえって気がつかなかった「当邦の価値観」に
うまくスポットをあてられた作品だったとおもう、そしてそれを娯楽たらしめる為に
かわいいオンナノコつけて、それで修羅場にならんぐらいにわちゃわちゃやるという
そういう「ぬるさ」がまあ実にいい塩梅で提供されていたようにおもえる。










アクションヒロイン チアフルーツ 第12話 情熱☆フルーツ とまとめ △+







今までタイトルはどっかで聞いたような言葉を拝借してつくってたけど
最終話はそのままに、これはチアフルーツがようやく「オリジナリティ」を
獲得したともとれよう、でもまあその獲得までの道のりが上手いね
最初は「パロディ」でも自然と自分達のものになっていくという
「メイキング」の魅力がある。
個人的には「特撮」ってあんまし好きではないのよね
演技とハナシ作りの「作為性」がくどくて、ちょっとってのがある
それが「アニメーション」になり、それの「舞台裏」ってのになって
なんというか「ちょうどよい距離感」ってのになるのよね
そこで起こるハプニングもキャラクター達も無理せず視られるぐらいの内容ということ。
最終話がすばらだったね、「メインキャストいないままに見切り発車」とか
「台本」に忠実な「特撮もの」に真っ向から逆らうしかけだ
そんなかんじで当作品は「地元の活性化」という名の下に
「無謀」ではないけどちゃんと「チャレンジ」しているのが非常に好印象だった。










メイドインアビス 第13話 挑む者たち とまとめ △++!







なんというか「ゲロ」とか「うんこ」とかを「不浄」のモノ
として扱えるのはその裏に「安寧」があるからで
例えば「医療モノ」とか「戦争モノ」のように生命が危機に瀕する状況では
そんなことを言っていられない、ということになるわけだ。
逆に当邦のように相対的な平和と都市の発達があるとこでは
「生命(虫とかけものとか)」ってのは遠見で見る分には「フレンズ」って
見方になるわけで、当作品ではそういった
通常の価値観がキレイに転倒しているのがわかる。
にしてもそういう「乱雑」を実に丹念に、執拗に、そしてうつくしく
描いてきたのがすごいとおもう、それはもう単なる「記号」を越えて
ある「光景」にくいこんできていたかとおもうのね
それはかよわい生命が強大な自然や生物を目にした時の感情とでもいうか
当作品リコたち「子供組」と「オトナ組」で随分描き方がかわるね
リコたちは当邦のアニメーションにおいてはありふれた「子供のような姿」で
そしてオトナ達はこう、深淵の生物に負けず劣らず「異形」という
それは子供だった時分に「大人」に対して抱いていた「畏れ」を具現化した
ものだったかもしれない、それは巷にあふれるモノ(かわいいキャラ)とかの
真の価値を見いだしている、ってことなのかもしれん
あるいは「火葬」すよね、あの身も蓋もない火力が通常の作品では
「物語のつごう」で使用されるのに対して、当作品では自分達の生命を守るモノとして
あるいは「汚れた何か」を浄化する文明のチカラとして
炎に対する人類の原始的な尊敬を甦らせていたとおもう
そういう「本能」がよみがえるような貴重な経験が当作品で得られたことに感謝しよう。












戦姫絶唱シンフォギアAXZ 
第13話 涙を重ねる度、証明される現実は とまとめ △(+)








なにげに「手を取り合えない」初めての「歌う敵」だったような気がする。
「敵を迂路曲折を経て味方にする」ってのはなんのかんの「前に進んでる」
って感じがするので、ハナシづくりにおいては強力な「動機」になるのだけど
理想に殉じた錬金術師たちが光になって迎えた最後は、当話が何を掴んだのか
それを見つけるのがとてもむつかしくなってしまったとおもわれる。
あと、今までは「前期で仲間になったキャラの手に入れた日常」が
キャラの掘り下げと「戦う動機」を提供してくれていたのだけど
それも今回はそこまで丁重にできなかったフシがあり
「歌劇」と「謎設定」で強引に押し切ってしまったような、そんな印象がある。
にしてもその「歌」よな、これも慣れてしまったせいか、どうもこうしっくりしない。
「戦闘に歌を乗せる行為」ってのが「戦闘」にも「歌」にもプラスに
なっていないような感じがするのね、言ってしまえば「ノイズ」になってる。
これは「ミュージカル」が「映画」やあるいは「アニメ」ほど万人の支持を
得ていないことの理由になるかもしれないね、「歌」はある行為を代弁したり
励ますことはあってもその行為をしている本人は歌っているヒマはない、ということだ
とまあ「もう、いいかな」っていうある意味最強の敵の前に
「それでも」って言わなければならない状況に当作品はなっているわけだ
まあ、こっからの大逆転劇こそいよいよ「燃える」展開ではあるね
できれば、だけど。








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