宝石の国 第12話 新しい仕事 とまとめ ○
しばらくフォスが自身のことで手一杯だったからアレだけど
シンシャとの「新しい仕事」を見つける約束を最終話で新たにする
のはうまいくぎりではあるね、しかしまあそれが
「楽しくてやりがいのある仕事」みたいなスイーツな新人社員が
抱くそれではなくて「金剛先生を疑う」がごとき
むつかしくて、危ない「仕事」ってのが皮肉があるわなあ
そして本当に凄いのはフォスがそう「変わって」しまったことを
ここまで視聴してきた人達の大半が納得してしまったであろう、ということだ。
月人その他もろもろとのあれやこれやで脚も手も(おそらく脳も)
すっかり変わってしまったフォスを果たしてどれぐらいの人が
1話目の「あのフォス」として同一性を認めるのだろうか。
というわけで当話は「宝石の娘」というある意味キャッチーな「設定」を
「忠実に」やった結果「生モノ」としての「変化」と「成長」をごく短時間で
アニメーションとして見事に描ききったおそるべき作品として
「記憶」されることとおもう、それはある凄い「物語」に触れる時に
うながされる認識の「変化」であり、そしてこの「停滞」の時代に
真向かいから逆らうおはなしであったと思わされるわけだ
でももともと「少女」は三ヶ月もあれば「別人」になりおおせる
ポテンシャルがあるわけで、それだけのことにすぎないのかもしれない。
ブレンド・S 第12話 大好きですっ! とまとめ △++
苺香ちゃんの「目つき」が悪いとかいっても、知れてるよねえ
2次元的に極めて洗練された「KAWAII」娘がイヤミにならない程度に
もつ「チャームポイント」程度のことではあるね
これは別に「リアルじゃ無い」とかいいたいのではなくて
「仮構のおはなし」における基本的な「チート」の享受、といったところで。
そして現状における「基本」というのはここまで尖っている、ということだ。
しかしまあ「なりきり喫茶」とかいう「いかがわしい」お店が
こんなに「健全」でいいんか、というギモンがあるね
いや、視聴している時はしれっと受け入れているのだけど
「キモい2次元好き(ボク)」みたいな客にとっちゃ「天国」みたいな
この「スティーレ」が何の「うしろめたさ」も無く現前していることに
いささか不安にならないでもないのね。「ごちうさ」とかなら
「幻想郷」みたいな取り扱いで、全く別天地のおはなしとしてブヒれたのだけど
当作品のようにこう「オタク」むけの場が手放しでいたれりつくせりだと
ボクのようなオッサンにはちょっと物足りないのだから、業深いものだ
まあ、「ホントにあったら」通い詰めになりそうで、おそろしいがw
干物妹!うまるちゃんR 第12話 みんなとうまる とまとめ △+
最初は「干物妹」に焦点があたっていた当作品もいつのまにか
「みんな(あるいは他の妹・兄姉)」の方に視点が移っていったような印象ですわな
それも「ハナシのつごう」によるそれだけではなくて
「みんなのいいとこ探し」みたいな展開になっていたかと。
でもまあそういう「いいこと探し」の中心軸として「うまるちゃん」が
「主人公」としての責務を果たしていた、ということかもな
「理想の女子高生」にして「萌えたぬき」みたいな「完璧な妹」
でなければできないそれは確かに「架空のおはなし」でなければ
成立しないわなあ、そしてその「恩寵」を一番受けていたのは
やっぱりタイへーだわな、その「完璧な妹」をとおして
さらに「完璧な兄」になっていた気がする、ある優れた人格を嫉妬なしで
「退屈せずに」受け入れられるってのは実は凄いことなんじゃないだろうか
と、おもう。ああ、こういう時には実に便利なフレーズがあったねえ
「さすがお兄様」だ。
つうかあ 第12話 Ladies, Start Your Engines! とまとめ △+
いい「設定」だったすよね、それに伴ういい仕事、いいキャラ
「レース」をはさんでいるから「百合もの」にまつわる「べったり感」が
緩和されているし、1チーム1話できっかりハナシはフィニッシュできる。
ってなかんじでいかにも勝利が約束されていそうではあるのだけど
逆に言えばそっから「枠」をどれだけ外せるかってことでもあった。
繰り返し言うけど「不満」ではないのね、すっきりした後味だった
最終話の「ドライバー⇔パッセンジャー」の交替もうまいやり方かとおもう
でもまあなんちゅうか「むなしい目標」だわなあ。
こんだけ清潔なおはなしの辿り着く先が「男」ってのは、なんかちがう。
まあそもそも当邦において「最速」をめざすって考え方はそもそも
「時代遅れ」なんかもしれんね「レースもの」ってジャンルが
「ロボットもの」以上に死に絶えてしまったのは、当邦がそういう
オトコノコ的な「夢」から「おりた」からで、そこに当作品のように
「オンナノコ」が尻をふる余地が生まれたのかもしれん
そして当作品はそういう「きれいなおはなし」が途中相当うまく
いっていたようにおもえるわけで、だからこそ「男」が最終地点だと
「おしい」と思えるのね、いやまあジョシコーセーだからねえ
きほん男共に尻を降ることしか考えてないっスよと言われたら、それまでだけど。