意志のなかにいる

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パンツめくれろ (アニメ感想)

2017-12-23 20:51:10 | アニメ感想2017年・4期






このはな綺譚 第12話  大晦日の奇跡 とまとめ △++






知っての通り「子狐」ってのはよく「迷う」のね
動物にはあるまじき「カン」の悪さだけど同時に「賢い」生き物
だからこそ好奇心がつよく、またさまざまな
「迷い」が生じるってことでもある、また迷わせる要素として
「現実と空想のはざま」的な場所たる「此花亭」を舞台としているわけだ。
柚やその仲間たちと、それと滅びつつある「和の趣味」と
「迷い人」を愛でる幻想郷の時間はたしかにたのしきものだったとおもう。
あるいはもともとボク達「日本人」の「趣味」ってのは「結論」へむかうそれではなく
それらがどうでもよくなる「久遠性」のほうを好むのかもしれないね
最終話の「鶏と卵のハナシオチ」を見るにつけ
結論をつけることのむなしさを感じぬではないのね
ただ、そうであるからといって柚と同じように
「逢ったことが無かったことには」できないわけで
その過程過程ででおうた「花」との出会いを「信じる」ことの大事さを
教えてもらったような気がするね。










十二大戦 第12話  
どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い とまとめ △++








「寝住」の思考実験なんで、まあ大概願いを叶えたときの
シュミレーションはあたっているでしょうねええ。
他の戦士のみなさんは「割とそうでもない願い」を持っていたわけで
それはその当人にとってしか「どうしても叶えたい願い」にならんのね。
砂粒ならもうちょっとセカイが平和になる為のなんかうまい願いだろうし
失井さんには果たしてあの完璧に近い戦士にそんなものがあったのかとおもうね。
ま、結論が「忘却」だったのは納得がいく数少ない願いではあるね
というのも「視聴者」にとっては「終わったハナシ」でどういう結論が
もたらされようが、どうでもいいことで、よっぽど胸くそが悪い結論以外なら
そこそこ受け入れられるわけだ。
あとはハナシの途中でキャラクターの「かたり」を聞きながら思い入れを深くしつつ
一方ですぐさま「戦闘」によって消費しつくすさまが「観戦者」
としては実に気持ちがよくまあ実に贅沢な時代なんだなあ、と思う次第
これがいつまで続くかはわからんけどしばらくはこの
「蕩尽」と「忘却」がつづくのかもしれないともおもう。










少女終末旅行 第12話  接続/仲間 とまとめ △++







「生き残ったモノはそれまでの人類の記録を見なければならない法則」に
のっとって視聴した次第、「ぜんぶ」なんで「ごちゃごちゃ」だ
そこには「経済性」も「社会性」も「倫理観」もない、情報の羅列があり
それはある意味最も正確に「人類の記録」を伝達しているかもしれない。
究極的には「寂しい」から誰かに「伝達」したいだけなんだろう、とおもわされる。
いっぽうでユーが攫われた時、ちーちゃんの脳裏にはしる沢山のユーとの
「記憶」が、大切なモノを失いかけてる時の焦燥感としてただしい表現で
同時に「視聴者」がこの作品を通して一緒に蓄積されたモノを再確認しているわけでもある。
「ふたりぼっち」なわけだから「価値の選択」も「多様性」もないわけで
「ひとりぼっち」になってしまったらもう生きていても死んでいても同じなわけで
そういう「なにもかも」が喪失してしまったセカイでギリギリ感じられる
様々な最小限度の「残り物」に、ボク達は奇妙な愛着をかんじるのである
それは「もったいない」的な姑息なエコロジーではなく
やけっぱちまで事態が進んだものがもつ諦念と
それがみせる清々しいセカイだからこその自由なトポロジーだ。









キノの旅 -the Beautiful World- 
第12話  羊たちの草原 とまとめ △++







「羊に襲われる」とか確かに「ひどい悪夢」だわな
そもそもこういう発想が「短編の名手」的にしかなかなか出ない
でも「小説」ならたしかに「アリ」なわけで、でもできないんだよなあw
そしておそらくは当作品で一番の大立ち回りを「羊」相手にするのがまあ
「読めねえ」わけで、身も蓋もなく羊を火に放り込んでいくという
おそらくは人生で2度と見られない光景にお目にかかれたわけだww
まあこんな感じでさまざまな「言葉」を冠する国・場所に行ったわけだけど
どれもわたしたちが普通に生活上で「目にし、使用」言葉ばかりなのね
そしてその言葉はほとんど間違いなく「あるイメージ」を伝達するわけだけど
当作品ではそれが一端「保留」され、そしてキノさんや他の人が感じた
「なにか」に変換されるわけだ、それは賢しらに言えば見ている側のココロが
「旅」をしているといえるのね、よい小説は多かれ少なかれ「異分子」だけど
当作品も見事に「異客」をしているといえよう、当邦において
「異世界」にもいかず、「つっぱり」もせず気の利いたことをしている
つよい旅人のおはなしが装いを新たにできたのも、その地盤の強固さが
あってのことだ、根無し草なのにねえ。











将国のアルタイル 第24話  胎動 とまとめ △+







「守りきって、めでたしめでたし」なら「娯楽」として充分なデキですよね
しかし当話はこの最終話で「新しい街(国)」づくりをスタートさせるわけで
それこそが「新しい戦い」であって、そしておそらくはカルバハルへの何よりの供養に
なるはずではあるね。しかしまあ「同盟」結ぶためにいろいろな所へ
回り道をしたよねえ、そして実にいろいろな事をしてきた
これだけやれば「人間」の「成長」や「協力」を信じられるねえ
「戦争の勝利」のためにこれだけの手間暇が必要なら、戦争は面倒で
だれもやらなくなる、というのは説得力のある行為ではあるなw
そう、このおはなしは「戦争」がハナシの中軸にありながら
戦争が嫌いな人が真剣にその方法を考えているからこれだけの手間暇がかかっているわけで
そこでは人間らしい「復讐心」すらも投棄しなければならないということらしい
そこでは「面白ければいい」とか「勝ちさえすればいい」とか軽薄な部分は
お引き取りを願っているわけで、こんなやり方もあるのかと平和ボケのボクとしては
阿呆みたいに感心することしきりだった。






















コメント (1)
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