キノの旅 -the Beautiful World-
第10話 優しい国 △++
優しさの理由
こういう「おとぎばなし」じみたおはなしだと
「やさしさ」が「裏返る」のがいつもの展開なのよねえ
「無料」は「無い」という教訓だ(前話の殺人が許される国を思い出すべし)
そこをもうちょっと掘り下げると「生きる」ために
価値の「交換」を行っているのだからそれが「最後」なら
過剰な「やさしさ」が成立するのかもしれないということだ。
「満足のいく国」というのを遠慮無く追求してるのがいいね
あと「この国の歴史劇」で出自を見ると旅人に対してなんで
今まで冷たかったのかがなにげに分かるという細やかさ。
キノさんが「延長」を希望したのがその満足感の
何よりのあかしだろうねえ、そしてそれだけは叶わないわな。
もしかしたらかつての自分のように「子供を預かる」みたいな
ことになったかもしれんけど今回は縁がなく「まだ早い」という
ことなのかもしれないね、誰のための何がか、よくわからんけど。
宝石の国 第10話 しろ △++
フォスがすっかりすれてしまったねえ、まあむべなるかな。
逆に考えれば「宝石」の娘たちとしてはこの急激な変化は
珍しいことなのかもしれぬ、脆くて何でも過剰に受け入れる
フォスは「生モノの娘」としてのリアリティがある。
まあそのあたりの事情をボルツが受けもっているのね
「先生」が半休なんで聡明な彼女があずかっているわけだ
で、ボルツがからんでくるならダイヤもってかんじで
そういう一連の流れがうまいね。成長したフォスとボルツを
追い立てるだけあって「巨大な月人」がやりたいほうだいで楽しい
こういう「無機物」をガジガジ動かすのが「今っぽいアニメ」って感じで
当作品はちょうどその恩恵を十全にうけているとおもう。
Fate/Apocrypha 第22話 再会と別離 △+!
そもそも「英雄戦争」って時点でどっかで無茶がくるだろうと
おもわれる当作品だったんで「ここできたか」という印象
ハナシを詰まさなきゃならんのでその分の調整の負荷がここと
あるいはこの後にもあるかもしれないね
3倍ぐらいに濃縮した「戦闘・寓話」をこなさなきゃならんので
正当に無理があるとこはあるね、まあでもそこをつっついても
おもしろくはないわなあ、もともと「Fate」って作品は
他媒介にするにあたりどこかで「足りない」ってとこがあって
スピンオフたる当作品もそのあたりを踏襲しているようにもみえる
さらに遡れば「組めど尽きせぬ英雄譚」の飢餓感が「Fate」っちゅう
作品のモチベーションになっているフシもあるしな
まあ不満なら円盤買えってことだろう。
ラブライブ!サンシャイン!!
第10話 シャイニーを探して △+
シャイニー☆
聖良さんと理亞ちゃんがわざわざ函館から来るという
本当ならいい展開なんだろうけど前期でもうちょっとからませて
おけば良かったなあなんて愚痴がこぼれそう。
「負けられない決勝」も近いのにお正月を楽しんだり
星探しをしたり、ずいぶん余裕があるようにも見えるね
こんな感じで「前期でやれなかったこと」を「今」やっている印象。
これは作り手側の不手際ちゅうか「μ’sの後継者」たることを「やめて」
その枷から逃れたから、ともとれよう。
アニメにしろアイドルにしろ「とっかえひっかえ」な世の中だけど
何でもパッと切り替えられるわけではないからね
特に「面白かった前作・1期目」はなかなか越えられないのが常だ。