意志のなかにいる

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自分の死刑執行書にサインするようなもの (アニメ感想)

2017-09-20 20:00:01 | アニメ感想2017年・3期






賭ケグルイ 第11話 人生を賭ける女 ○!







さすがに「自分の魂をベットしよう!」以来のもりあがりだね
福本伸行原作の作品を除いてはここまで「ギャンブル」で
アドレナリンがでるのはそうないわな。
「王道」とはまさしく王道で、無謀な賭けさえしなければ
このギャンブルは資金の多い方が必勝なわけでその計算を
狂わせるべく「レイズゲーム」を仕掛けてきたわけだ
これは夢子ちゃんだけでは成立しなくて、ダシに伊月ちゃんまで
使って、初めて豆生田の「王道」が崩せたわけで
なんちゅうか運否天賦もさることながらそういう「人間」を
ダシに使ってギャンブルに「歪み」を生じさせるのが
夢子ちゃんの必勝パターンになっているのよねえ
ま、当作品その「歪み」を中の人達が一生懸命演じてるから
見ている側もこうのっかっちまうってとこはあるね
「監獄学園」以来のイカれ具合よな。











サクラダリセット 第24話
BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA 5/5 とまとめ △+







「繰り返す時」と「青春」とかいかにもKADOKAWA的な
あり方だけれども、ただし当作品は「あやまち」をきらうのね、そこが特徴
他の青春・時間ものは「あやまち」の「容認」を求めてくるのに対して
当作品は理性と知性でもってその是正・解決を完璧に成し遂げるわけだ
それはホモ・サピエンスとしては「当然」のあり方だけど
いっぽうでおさるさんでもあるボク達は「なにやってもいい」架空のおはなしでは
派手に失敗する姿も期待するわけで、そういう意味では当作品は
「世俗の期待するモノ」にかんぜんと闘いを挑んでいる、ともいえよう
なにせ深い恋心を抱いている女の娘を理性で屈服させるとか
およそ不可能な(それはひとつの街を救うことより困難なことかもしれない)
偉業まで達成しているわけで、その理想に対する完璧な潔癖さは
「容認」と「異形」にあふれた当邦のアニメ界隈でも特別な存在にまで
達しあげている、といえなくもない。
しかしまああれだねそのケイが「護りたい街」についての情報が
ひととおり視聴した後も驚くほど少ないのがちょっと驚く
街(あるいはそこに住んでいる人)ってのはもっと醜くて、雑然で
こういろいろとあるのではないかとおもうわけで
別にそこが弱点だなんてわめきたいわけではないのだけど
ミチルとチルチルが創った「街」とどれほどの違いがあったのか
という思いはある、あるいはこの「セカイ」はある頭のいい少年の
構築した完璧なセカイなんじゃないか― という妄想。











Re:CREATORS 第22話  Re:CREATORS とまとめ △+









さいしょは「創作物」の人達が派手にドンパチやっとったけど
だんだんおとなしくなっとったね、これは当作品が「英雄」を
描くものではなくそれの「作り手側」を描く作品だったということの
証明かもしれん、「現代版英雄戦争」をスケープゴートにしながら
「クリエイターズ」を描くっていうハラだったんだろうねえ
なにしろどんなにパワーゲームを推し進めてもアルタイルが小学生みたいな
理屈でそれを凌駕してまうんだから「バトルもの」にしようがないわけで。
ただ、設定として大人なのはその小学生の理屈を「幽霊」に託しているあたりで
生者じゃないんだから、敵わないわけで、それを最後にひっくり返して
みせたあたりが当作品の見所であったといえよう。
まあ、創作者ってのはみんな「幽霊」みたいなモンと闘っている
ともいえなくはないわな、周りはみんなうまい人ばかりで
予算と時間は限られていて、でもみんな自分のあるかどうかもわからん
「霊感」を信じて日々生業(あるいは趣味)にいそしんでいるわけだ
「SHIROBAKO」が正面からそれを描ききってみせたのに対して
当作品は「裏道」をつかいながらその創作者の血のたぎりを
「被造物」に託して提示してみせたわけやね。











バトルガール ハイスクール 第12話 きずな とまとめ △+







スクストもそうだったけど「平行世界」とか「女の娘いっぱい」とか
作り手側も大分なれてきて、設定や女の娘との日常パートの消化が
大分手慣れてきたってかんじではある、当作品も偏らずどの娘にも
一定の愛情をそそぎながら、1本ハナシを仕上げましたってとこである。
「ミサキ」が「鍵」やったね、あの娘は「異分子」なんで
それはアニメに出張してきた「ゲーム」をつなぐ「よすが」で
その娘を1クールかけて「攻略」するのはまことに収まりがよいのね
と、同時にみき(ミライ)っちゅう「センターだけど特徴がない娘」に
物語のエンジンの役目を担わせることが出来るっていう離れ業もできて
おいしい展開だ。とまあ、こうやって物語の骨格がしっかりできあがって
あとは「たのしい日常」をさばいていけば、こううまく着地できるってことだ。
そうね、確かに「こんなもん女の娘を設定ちょっといじって一杯だしとけばいい」
にすぎないのね、その差異はごくごくわずかだ。ボク達はその状況にもう
馴れきってしまって、馬鹿にすることすらしなくなってしまったけど
その1歩のズレ、それをしっかりと描くことにも意義があるのではないか、と
すっかり枯れてしまったボクにはおもえるわけで。










異世界食堂 第12話  とん汁/コロッケ とまとめ △++







「はやっているおみせ」のスケッチ。
矢継ぎ早にオーダーがかかって、足りない食材がでてくる
それを調理している人が冷静にさばく、という姿
飲食店とかで働いたことがある人には納得がいく光景。
あたりまえだけどこのお店相応に「繁盛」してる店なんだろうね
今まで個別にお客様に対応していたからあんましそういう感じではなかったけど
とん汁のサービスとかできるってことは余裕があるってことやね
そういう「ちょっとの余裕・サービス」がきめてになる。
コロッケに関してはまあ、コロッケですからねえw
いもを揚げれば上手くないほうが不思議なぐらいだ。
それよりもここにきて「ねこや」の出自について結構大仰な由来があって
それがなかなか興味をそそるねえ、そんな感じで
「ちょっとはやっているお店」も「ありふれたファンタジー」も
どっちもボク達はさんざん味わってきた物語だけどそれが同居して
どちらのうまみも再確認しているような、そんな味わいが当作品だったとおもう。
あるいは見方を変えれば当邦にとってはありふれた(けしてそんなことはないが)
ものが「異世界」において圧倒的な存在になるというそういう
「オレ強いもの」の変形バージョンのような印象もあり、何にせよ
たのしいひとときであったとはおもう、それにしても「異世界モノ」の
いい加減さと、胃袋の広さよな。





















コメント
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