バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.9 バットマン・フラッペ(パッセ・ルティレ)

2011-11-14 09:20:43 | 日記
このところ動作脚をアン・ドゥダーン=ターン・インする動きの練習を続けてきましたが、何か感じること気付いたことなどはありましたか?
アン・ドゥオールをしっかり支えるということも難しいことですが、アン・ドゥダーンにすることも案外難しいということが分かるでしょう?
毎回のように言いましたがときどきはアン・ドゥダーンにする動きも取り入れて、筋肉のバランスを取るようにするといいですよ。
今回の練習は、バットマン・フラッペ、アン・ドゥオールで練習しましょう。
では早速はじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
プレパラシオン→8 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→2 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→3 フラッペ・ドゥヴァン→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ→7 フラッペ・デリエール→ルティレ→8 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→6 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→8 ルティレ→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 フラッペ・デリエールから繰り返し…
いかがですか?
シンプルなアンシェヌマンですが、ポイントは動作脚をルティレに引き上げるところです。
バレエのパには、パ・ドゥ・シャやパッセ・ソテ、バロッテ、グラン・パ・ドゥ・シャなど跳躍しながら膝を引き上げて次の体勢に移る動きがありますね。膝を引き上げることが不十分だと、安定した美しいパにすることは出来ません。
大切なポイントは
3回目のフラッペする動作脚を伸ばしきった瞬間に膝を引き上げます。このときドゥヴァンとデリエールの場合にはまず股関節をしっかりターン・アウトして、内腿を引き上げます。とくにデリエールから引き上げるときには股関節のターン・アウトが失なわれて膝が正面向きになりがちですから気を付けましょう。
ルティレに引き上げた脚を次のポジシオンに下すときにも、爪先で床を突き刺すような鋭い動きが出来るように内腿をしっかり引き上げておきましょう。“べたん”と落っことすような動きになってはいけませんね。
ア・ラ・スゴンドのポワン・タンジュからルティレとポワン・タンジュを繰り返すところでは、動作脚の膝から下の引きつけが遅れて中途半端なルティレにならないように気を付けて下さいね。

ア・ラ・スゴンドのところを少し変化させてみましょう
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからアン・ナヴァンを通ってア・ラ・スゴンドへ。
プレパラシオン→8 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→2 フラッペ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ→3 フラッペ・ドゥヴァン→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・デリエール→5 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 フラッペ・デリエール→ク・ドゥ・ピエ→7 フラッペ・デリエール→ルティレ→8 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒1 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→2 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→3 フラッペ・ア・ラ・スゴンド→ルティレ→4 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→5 ドゥーブル・フラッペ・ア・ラ・スゴンド→6 ルティレ・ドゥヴァン⇒ルティレ・デリエール→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 ドゥーブル・フラッペ・ア・ラ・スゴンド→8 ルティレ・ドゥヴァン→ルティレ・デリエール→ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→ク・ドゥ・ピエ・デリエール⇒1 フラッペ・デリエールから繰り返し…
ドゥーブル・フラッペは1回目はク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→ク・ドゥ・ピエ・デリエール→フラッペ・ア・ラ・スゴンド、2回目はク・ドゥ・ピエ・デリエールから行いましょう。リヴァース・モード=フラッペ・デリエールからの繰り返しの場合のア・ラ・スゴンドのドゥーブル・フラッペはク・ドゥ・ピエ・デリエールからです。

いつもいうことですけれど、テンポの速い動きになったときに決して乱暴な投げ出すような動きにならないように、力任せの動きにならないように気を付けましょう。速い動きをするときには、無駄な力が入らないようにリラックスすることも大事ですよ。