バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.5 バットマン・フォンデュ

2010-11-04 14:14:31 | 日記
前回練習したパ・ドゥ・シュヴァル、滑らかに膝下が動かせるようになりましたか?
今回はバットマン・フォンデュですが、バットマン・タンジュのときに練習したように、方向を変えながら行います
では早速始めましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バ。
アームスをアン・ナヴァンに→8 アームスをア・ラ・スゴンドに開くと同時に右脚ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド⇒1 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→2 デガージェ・ドゥヴァンにフォンデュ→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→4 エファッセ・ドゥヴァンにフォンデュ→5 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→6 デガージェ・ア・ラ・スゴンドにフォンデュ→7 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→8 エファッセ・デリエールにフォンデュ⇒1 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→2 デガージェ・デリエールにフォンデュ→3 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→4 エカルテ・デリエールにフォンデュ→5 ク・ドゥ・ピエ・デリエール‐ドゥミ・プリエ→6 デガージェ・ア・ラ・スゴンドにフォンデュ→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン‐ドゥミ・プリエ→8 エカルテ・ドゥヴァンにフォンデュ⇒…
いかがですか?安定した方向転換が出来ますか?
方向を変えるときの大切なポイントはバットマン・タンジュのときと同じですが、今度は軸脚のドゥミ・プリエが加わりますから、もう少し注意が必要です。
始めのデガージェ・ドゥヴァンにフォンデュをしたあと、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに動作脚を引き戻しながらドゥミ・プリエをし、同時にエファッセ・ドゥヴァンの方に向きを変えます。このとき、軸脚のカカトを引き過ぎてはいけません。
エファッセでドゥミ・プリエをしたとき、背中を丸めて下を向いたりしてはいけませんよ。とくにポール・ドゥ・ブラを伴うようになると、アン・バに下げた手に視線を向ける頭部の動きが過剰になって背中が丸くなりがちですから、気を付けましょうね
デガージェ・ア・ラ・スゴンドにフォンデュをして、ク・ドゥ・ピエ・デリエールに動作脚を引き戻しながらドゥミ・プリエをし、同時にエファッセ・デリエールの方に向きを変えます。このとき軸脚のターン・アウトが不十分だと、腰が引けて“お辞儀”のようなトルソーになりますから気を付けて下さいね
デガージェ・デリエールのフォンデュのあと、ク・ドゥ・ピエ・デリエールに動作脚を引き戻しながらドゥミ・プリエをし、同時にエカルテ・デリエールの方に向きを変えますが、軸脚のカカトを引き過ぎてターン・アウトが失われたり、バーにもたれかかるようにトルソーが傾いたりしてはいけません
エカルテ・デリエールのフォンデュは、重心はあくまでも軸脚の土踏まずの上に支えます。動作脚に重心が引きずられてしまいバーにしがみ付くことで“ようやく立っていられる”ようなことにならないように気を付けましょう。
デガージェ・ア・ラ・スゴンドにフォンデュをして、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに動作脚を引き戻しながらドゥミ・プリエをし、同時にエカルテ・ドゥヴァンの方に向きを変えますが、軸脚をさらにターン・アウトするつもりで向きを変えましょう。
エカルテ・ドゥヴァンにフォンデュをしたときに、くれぐれも骨盤が軸脚のほうに落ちてトルソーが歪まないようにしっかりひきあげるようにしましょうね。
今回はアームスはア・ラ・スゴンドにおいたままで練習しました。
フォンデュと同時にポール・ドゥ・ブラをすることも必要で大切なことですが、アームスの動きに気をとられてトルソーや軸脚のコントロールが中途半端になっては困ります。また、アームスを必要以上にウネウネと動かしたりトルソーを揺らしたりして、“雰囲気”を出しているつもり、の勘違いに陥っては正確で美しいバットマン・フォンデュは身に付きませんし、身体の鍛錬にもなりません。
まずはきちんと方向を変えながらフォンデュが出来るように練習しましょう


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