バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン センター・ワーク デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ピケ

2012-08-23 09:04:12 | 日記
前回練習したグリッサード-アラベスク・ピケ、スムーズに動きを繋いでいくことが出来るようになりましたか?
ピケでちゃんと立ったのかそうでないのか分からないうちに軸脚の膝や足首が緩んでプリエに落っこちてしまったり、グリッサードのターン・アウトが失われたりしていませんか?
きちんと出来ればそれだけで美しい動きですから、慌てずに丁寧に練習して下さいね。
今回はデヴロッペ・ア・ラ・スゴンドをピケで練習します。
でははじめましょう。
センター奥で右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バ。
プレパラシオン→8 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→1 右脚にピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→2 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 右脚を一歩引いて左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→4 右脚ドゥミ・プリエ→5 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→6 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 左脚を一歩引いて右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→8 左脚ドゥミ・プリエ⇒1 右脚にピケ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→2 左脚ドゥミ・プリエ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 右脚を一歩引いて左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→4 右脚ドゥミ・プリエ→5 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→6 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 左脚を一歩引いて右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・クロワゼ→8 左脚ドゥミ・プリエ⇒…
アームスは
ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエのときにアン・ナヴァン
デヴロッペ・ア・ラ・スゴンドのときに動作脚と同じ側のアームスをアン・オーのアロンジェに、もう一方をア・ラ・スゴンドに開く
ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ドゥミ・プリエに下りるときにアン・オー・アロンジェのアームスはアン・バを通過してアン・ナヴァンに
ク・ドゥ・ピエ・デリエールの脚を一歩引くときにア・ラ・スゴンドのアームスもアン・バを通過してアン・ナヴァンに

いかがですか?
大事なポイントを確認しておきましょう。
クロワゼの方向にピケをしてデヴロッペ・ア・ラ・スゴンドはアン・ファスで、デヴロッペした脚を下す時にさらにクロワゼに向きを変えてク・ドゥ・ピエ・デリエール・クロワゼ-ドゥミ・プリエをします。ピケをしてデヴロッペをしながら反対のクロワゼの方向に大きく向きを変えていく動き方もありますが、まずはきちんとピケに立ち、デヴロッペをし、ドゥミ・プリエに下りるという一連の動きがスムーズに繋がるように練習しましょう。
アン・ナヴァンからアン・オー・アロンジェとア・ラ・スゴンドにそれぞれ引き上げるアームスがデヴロッペをする脚の動きよりも遅くならないように気を付けて下さいね。アームスの動きが遅れるとトルソーをきちんと引き上げられないだけでなく、ポゼが完成しませんから、間の抜けた動きに見えてしまいますよ。
デヴロッペをする動作脚はク・ドゥ・ピエ・デリエール→ルティレで停めることなく一気に膝を引き上げて、膝下を伸ばしましょう。膝の引き上げが遅れると膝下を伸ばす時間が足りなくなったり、蹴りだすような中途半端な動きになってしまいますから気を付けましょう。
アームスをアン・オー・アロンジェに引き上げながら頭部も手先のほうに向けてエポールマン大切にして下さい。
まずきちんとピケで立つことを大切にして下さい。デヴロッペの脚が上がった時にはポワントからア・テールに落っこちていた、というのではバレエのパとはいえませんね。重心が後ろに引っ張られないように気を付けましょう。
シャセを先行させて大きく移動を伴うようになったときにもピケで確実に立つことを大切にして下さいね。成り行き任せ、流しっぱなしの動きにならないように一つ一つのポジシオンに気を配りましょう。

今回は自分の動きを目で確認出来るように鏡に向かって練習しましたが、アンシェヌマンに組み入れられたときには、その時に応じて方向が曖昧にならないように気を付けましょう。また今回はピケで練習しましたが、バーでも練習したようにルルヴェでも行いますし、アン・トゥールナンにも発展していきます。まずは基本の“基”を大切に