バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン

2012-08-02 09:16:27 | 日記
前回練習したデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド・ルルヴェ、デヴロッペしながらしっかり真っ直ぐに立てるようになりましたか?アームスの動きも大切ですから、アームスの動きが遅れないように気を付けて下さいね。
今回もデヴロッペ・ア・ラ・スゴンドですが、ピケで練習しましょう。
ルルヴェ同様デヴロッペをする動作脚のスピードが遅いと中途半端な動きになってしまいますよ。
でははじめましょう。
左手バーで右脚後ろ5番ポジシオン。アームスはアン・バから。
プレパラシオン→8 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、右脚ドゥミ・プリエ→1 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、アームスはアン・バからアン・オーのアロンジェに→2 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール、アームスはアン・ナヴァン→3 左脚ピケ-ルルヴェ、右脚パッセ・ルティレ、アームスはアン・オー→4 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・バ→5 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、アームスはアン・バからアン・オーのアロンジェに→6 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール、アームスはアン・ナヴァン→7 左脚ピケ-ルルヴェ、右脚パッセ・ルティレ、アームスはアン・オー→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・バ→…
いかがですか?
大事なポイントを確認してみましょう。
ピケをした軸脚の上にきちんと重心を引き上げていますか?重心が後ろに残ったままバーを引っ張るように握りしめて辛うじて持ち堪える、というのではセンターでのレッスンになったときにきちんと動けませんよ。
軸脚がピケで立つのと同時に動作脚はク・ドゥ・ピエ・デリエールを通過してデヴロッペをしますが、まず素早く膝を引き上げてから膝下を伸ばしましょう。
デヴロッペした脚が落下しないようにきちんと引き下ろし軸脚と踏みかえてドゥミ・プリエ、このときク・ドゥ・ピエ・デリエールに引き上げる脚が無頓着に跳ね上がらないように気を付けて下さいね。
ク・ドゥ・ピエ・デリエールの脚でピケ-ルルヴェをして動作脚でルティレ・パッセをするところでは、たびたび言いますように動作脚をルティレに引き上げることで軸脚も同時に引き上げる、とイメージしてみて下さいね。
どんなパにも言えることですが、脚やトルソーの動きが完了してもアームスの動きがそれぞれのポジシオンに達していないというのでは、瞬間瞬間の美しい姿勢を見せることが出来ません。アームスは脚の動きに先行させるつもりでコントロールしましょう。
それではかんたんなアンシェヌマンにしてみましょう
左手バーで右脚後ろ5番ポジシオン。アームスはアン・バから。
プレパラシオン→8 左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、右脚ドゥミ・プリエ→1 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、アームスはアン・バからアン・オーのアロンジェに→2 右脚ドゥミ・プリエ、左脚アラベスク、アームスはアン・ナヴァン・アロンジェ→3 右脚ルルヴェ、左脚アラベスク、アームスはアン・ナヴァン・アロンジェ→4 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・バ→5 左脚ピケ、右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエールからデヴロッペ・ア・ラ・スゴンド、アームスはアン・バからアン・オーのアロンジェに→6 右脚ドゥミ・プリエ、左脚アラベスク、アームスはアン・ナヴァン・アロンジェ→7 右脚ルルヴェ、左脚アラベスク、アームスはアン・ナヴァン・アロンジェ→8 右脚ドゥミ・プリエ、左脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・バ→…
いかがですか?
デヴロッペした脚を下してドゥミ・プリエをしたときには重心がしっかりその脚の上に移動していなければなりません。バーに手を置いていると中途半端な位置に重心があってもなんとか持ち堪えられる、ということもありますから十分に注意して下さいね。
アラベスク・ルルヴェをしたら、アラベスクの左脚は1番ポジシオン・シュル・レ・ポワントを通過してポワン・タンジュ・ドゥヴァンに伸ばし、同時に右脚はドゥミ・プリエに下ります。ただ、1番ポジシオン・シュル・レ・ポワントを通過するときに左脚に重心が載ることはありません。
バーを使っての練習は物足りなく感じるかもしれませんが、自分の重心、中心軸がどこにあるのかをきちんと認識しながら練習しておけば、センターでの練習になったときに慌てることなく不安を感じることなく動くことが出来るようになりますから、少ない回数でもいいのですからおざなりにせず、丁寧に練習して下さいね。