「あの~、ちょっと修理をお願いしたいんですけど。」
久留米工場に見知らぬオバチャンが乗用車に乗って来店されました。
見ると、リヤドアにイタズラらしき傷が、前から後ろまで一本見事に入っています。
「今日、修理終わりますか?今すぐ直して欲しいんですけど。」
へ?
バカ言っちゃいけないよ。
もう今日の予定はきっちり埋まってるし、だいいち普通の工場なら2日はかかる傷だよ。
「ハイ、どこからもそう言われました。断られた工場からここを紹介されて・・・実は。」
このオバチャン、中古車の業者さんで、埼玉から九州までこの車を納車に来たと言うんです。
夜通し走ってきて、ちょっとトイレ休憩していたすきにこうなっていたそうで、
「今日、納車なんですう。」
なんか身につまされましてね。
うちだって、キャンピングカーを日本全国納車してますからね。
遠方でのトラブルの時、途方に暮れた経験は多々ありますから。
わかりました。
今日のスケジュールに今から割り込みさせましょう。
登録は済んでるの?終わったのね。
じゃあ、3時半か4時ぐらいまで時間もらえる?
「ありがとうございます!それなら間に合います。」
今、超特急で修理させています。
修理した事は絶対解らんと思うけど、お客さんに伝えるかどうかは、あなた次第だよ。
「はい、上と相談します。」
とにかく、出来上がりまで待っといて。
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先般の滝クリ おもてなしのくだりで
日本で落し物しても戻ってきますと同じで
まず困っている人の事が最優先ですね 日本人は。
あっそうか、 社長は全然困ってないから
前後の傷は後回しなんだ、、納得。
キャンバスのフロントマスク変更の時も、優先順位は最下位でした。