北杜夫の死に思う ~おかしさと悲しさと~ 2011-10-29 23:13:35 | 本 北杜夫(以下、敬称略)の本と出会ったのは大学生の時だ。最初に読んだのが『どくとるマンボウ航海記』で、通学途中の電車の中で読んでいて何度吹き出したかわからないくらいおかしな本だった。 私は今や広漠とした海の気をあびて大いに嬉しくなり、たちまちにして一つの詩のごときものをひねりだした。 これは海だ 海というものだ ああ その水は 塩分に満ちているブーーーッという具合であるかくして私は、車内の注 . . . 本文を読む