道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

遊びとは

2006-04-04 01:38:43 | 形而上
小学5年生の時の担任は、明るくて面白い先生だった。
それまで、小学校では厳格な先生かいい加減な先生しか知らなかった私にとって、
印象はかなり強く、記憶は今でもはっきり残っている。

そんな先生が、ある日こんな話をした。
「大学の時に、何かのきっかけで、みんなで遊ぶことになったの。
 それで、何をしたかというと、ハンカチ落とし。
 はっきり言って、ハンカチ落としなんて、大学生のやる遊びじゃないよ。
 でもね、みんなで一生懸命やってみたら、面白かったのよ。
 つまんない遊びもね、真剣にやると面白くなるものよ」

この話はこれでおしまい。特に続きはなかった。
しかし、妙にインパクトのある話であった。

今になってよく考えてみると、
人生全体に通じる意味を持った言葉ではないだろうかと思う。
少なくとも、私自身も気付かなかったが、
私の人格や価値観には大きな影響を及ぼしたと思う。

多分、先生本人はそれほど深い意味を意図してこの話をしたのではなかっただろう。

およそ、名言というのは、本人の意図を超えて、
深い意味を持ち、強い影響を及ぼすものである。

こういったものに、私が詳細に解説を加えるのも蛇足というもの。
この言葉にどのような意味を私が見出したのかについては、
あえて語らないことにしたい。