倉敷美観地区の有名な場所、アイビースクエアの裏というか横というか、そこにアンティークを取り扱っている有名な店があります。何で有名かというと、屋根上にビクターの犬が並んでいるから。ほな古いレコードやドーナツ盤を取り扱っているのかと言えば、それもあるのかも知れないけど、古いもの全般に取り扱っているみたい。行ってみたい気がするけど、アンティーク=高いと言うイメージのため入る気になりません。
いつもそう思いながら前を通り過ぎているんだけど、さすがお正月、わんちゃんたちも正月用の飾りをつけてもらってました。
それより気になるのは貯金博物館の文字。貯金箱のコレクションがあるんでしょうね。確か有料のはず(安いけど)。有料にするぐらいだから見る価値のあるものがそろっているのだろう。こっちには一度行ってみたいと思ってます。
私の父親は職人で、建築バブルの時には10人ばかりの人を使ってました。とは言えほとんどの期間は家族でこぢんまりとやっていて、私もセメントの臭いや現場の様子が小さいときの記憶に重なってます。おかげで普通の家には無いものもあり、竹割りやミキサー、昇降機から噴霧器、墨壺に至るまで子ども心をくすぐるおもちゃがたくさんありました。材料もたくさんあったのでしょう、子どものころ竹を使って貯金箱をつくってくれました。両端に節を残して竹を切り、横に切れ目を入れてお金を入れる穴をつくる。後ろに穴を開けて柱に打ち付けた釘に掛けられるようにしてくれました。結局、早く中身を見たくて、あまり貯める迄もなく割ったような気がします。
今なら、欲しいと言えば買ってくれるだろう。子どもの頃は作ってくれた。お金がなかったからかも知れない。うちは貧乏だったから。でもそれだけじゃなかった気がする。子どものために作ってあげようと言う親の気持ちがあった。自分にはあるか。欲しいと言えばお金を出す自分がいる。作ったものは粗末だからか。それとも作るのが面倒だからか。昔の親は偉大だったんだなと、最近よく思っている。
田舎に帰ったときにこの貯金箱を見つけた。農協に貯金したら毎年くれるのだそうだ。干支を全部そろえたらいいのに。でも12個そろえるまで生きているのは難しいか。
これくれない? そういうと驚いた顔をした。こんなもの欲しいのかと言っていた。どうぞと言われていま車に積んでいる。財布に貯まった小銭を入れようと思っている。
ビクターのわんちゃん懐かしいね。
猪の貯金箱もかわいい!
12年なんてすぐですよ~。
生きて集めてください
妙にダサくてかわいらしい。
田舎の母は、こういう貯金箱に小銭を貯め込んでいて、それを親戚の子にお年玉としてあげてるそうです。
他に親戚のない子で、お年玉ももらえないだろうからと言ってました。少ない年金しかないのに。田舎の人は優しいなぁと思います。