ミニ(1歳児)はなぜか電車が好きで、私が帰宅する夕方には「ガーガー」とせがむ。
ガーガーとは電車の通過するときの音らしい。つまり「電車を見に連れて行け」と要求するわけだ。
駅までは自転車で10分もかからないので、チビを前かごに乗せて踏切まで連れて行く。
夕方だと30分もいれば10度ぐらいは見られるからチビ的にも満足できるらしい。
踏切のそばに路肩の広い場所があり、そこをぶらぶらしながらチンコン・チンコンの音を待つ。
音がして遮断機が下りてしばらくすると列車が通過するから、
チビはそれに手を振ってお見送り?するわけだ。
さすがに毎日だから覚えられたのか、運転手さんの4~5割が手を振り返してくれる。
ありがたいことだ。
その道沿いの建築現場。
疲れているのだろうし、この日は暑くなかったから風のある高いところは気持ちよいのだろうが、
寝返りでも打って落ちるんじゃないかとひやひやした。
それさえ無ければ極楽に違いないが。
少し日が暮れてきたらまたミニ付き自転車で帰ってくるのだが、
この日はなぜか特急電車が途中で止まっていた。
前方の信号は青なのだが、一体なぜなのだろう。
5分ほど停車してからまた発車した。
踏切を待てない車が、普段は走らないこの道を通りだしてイヤだった。
帰宅する夕方は、みんな心に余裕が無いね。早く帰りたがっている。
自分もきっとそうなんだろうけど。
チビは電車が好きなのでは無くて
動いている電車が好きならしい。
折角そばでじっくり見える状況だったのだが
そんなに喜んでは無かった。