ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

今日の見もの(ライフ・オブ・パイ)

2013年09月17日 17時43分00秒 | 見もの

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
Life of Pi ブルーレイ版
2013年 127分 アメリカ

非常に期待していた。内容もさることながら、映像がきれいだとどこかで知ったからだ。レンタルで準新作扱いになり、そろそろ簡単に借りられるようになったのでブルーレイ版を借りてきた。

スランプに陥った青年作家が、旅行先のインドで偶然知り合った老人に「パイ・パテル」を紹介される。中年パイは、彼に自分の生い立ちを話し出す。

パイの本名はピシン・モリトール・パテル。彼の名前はフランスの優雅な市民プール「ピシン・モリトール」から取られたが、インドの言葉ではピシンは「尿」という意味を含んでいるので、少年たちのからかいの的となった。しかし彼は自ら「パイ(π)・パテル」を名乗ることでそれを克服した。彼は授業毎に自分がパイであることとその由来がパイ(π)であることを強調し、膨大な円周率を覚え披露することでパイとして周知されることとなった。

彼の家は動物園を経営していた。ある日、餌をあげてトラ(リチャード・パーカー)を手なずけようとと無断で檻に近づいたパイに対し、父親はトラが動物を喰い殺すところを見せ、パイに自然の残酷さを教える。

また、ビジネスマン気質で合理的な父親と、敬虔なヒンズー教徒である母、そして近所にあるイスラム居住区といったように、信仰の種が多く存在していたことなどから、彼は様々な宗教に興味をもっていた。彼は元来信仰していたヒンズー教だけでなく、キリスト教やイスラム教という、三つの宗教を同時に信仰する特異な存在となった。

彼が16の時、経済的な理由から一家は動物園を閉園し、動物を売り払い、カナダで暮らすため日本船に乗ることになる。日本船の食堂で、ベジタリアンの母親は肉の無い食事を頼むが、コックは肉を抜こうとしなかったとりあわなかった。親切な仏教徒が肉汁ライスを手に、「肉汁ライスは肉じゃないから」と勧めるが結局パイたち手を付けなかった。夜になり、船は嵐に巻き込まれ沈没、パイを除く家族は船の中へ置き去りになってしまう。小さな救命ボートに残ったのはパイと数匹の動物だけだった。

救命ボートには、足の折れたシマウマ、子供を捜す母オランウータン、凶暴なハイエナ、獰猛なトラが乗り合わせることとなった。トラ(リチャード・パーカー)が救命ボートの中に潜んでいる間、ハイエナはシマウマを襲い足を食べ、それを見て騒ぎだしたオランウータンのことも殺してしまう。その瞬間ボートの中からトラが飛び出てシマウマを殺す。このようにして、トラとパイだけが生き残ることとなった・・。※あらすじはネットより(改)

内容についてはあまり書きたくない。見た人が考えたらいい。最後の方でパイの語ったもう一つの話。「日本の保険会社を納得させるような話」と併せて考えたら良いのではないか。

私の一番印象に残っているのは、作家に向かい、その二つの話で「どちらがいいか」とパイがいい、作家が「動物の方」と言うと、パイが「ありがとう」と答えるシーン。後は皆さんでどうぞ。

さて、この映画だが、

なんと美しい映像だろうか。

これは映画か。アートでしょう。こんな素晴らしい芸術は見たことがない。そんな素晴らしいシーンの連続で、それは彼の宗教体験との表現でもあるのだろうけど、まぁとにかく素晴らしい。

と言うか、そんな幻想的なシーンだけでなく、冒頭からとにかくきれいな映像が続く。今までブルーレイで見なければと思った作品はスカイクロラぐらいだったけど、これは間違いなくブルーレイでないとダメだ。

それも出来るなら3D版で劇場の大型画面がいいだろう。元々3Dで作られたものみたいだし。お金持ちはブルーレイの3D版を買い、60インチとかの大型4Kテレビで見て欲しい。かく言う私も、レンタルではなく市販のブルーレイ版を買って手元に置いておきたいと思っているぐらいなのだ。

貧乏だから2D版だけどね(笑)

ランク:傑作、名作、芸術品。絶対買うべし。

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